ドコモの格安SIMブランドahamoと、ソフトバンクの格安SIMブランドLINEMO。通信費の見直しのために格安SIMへの乗り換えを検討しているものの、どちらを選べば安く快適にスマホを使えるかわからず、困っている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ahamoとLINEMOの違いを徹底的に比較します。通信速度や料金の違いなどを解説するので、乗り換えを検討している人は、ぜひ参考にしてください。
大手家電量販店出身で、7,000人以上に携帯電話の販売や通信サービスの契約を担当。主要な通信会社の料金プランや販売機種をすべて把握し、その豊富な知識で店舗販売ランキングにおいて個人表彰もされている。 その後マイベストに入社、携帯電話や光ファイバー回線キャリア・インターネットプロバイダーなどの通信会社を専門に担当しており、格安SIMやホームルーターを実際に回線契約し各社の料金プランや通信速度の比較を行うとともに、モバイルだけでなく10社以上の戸建て・マンション向けの光回線の通信速度・速度制限も調査している。 また自身が行う検証の中で通信会社の公表値と異なる数値も発表、わかりにくいと言われる通信サービスだからこそ、理解しやすく信頼できるコンテンツの企画制作を心掛けている。
データ利用量で選ぶなら、少ない場合はLINEMO、多い場合はahamoがおすすめです。
LINEMOでは30GBまでプランを用意しており、3GBまでなら月額990円、10GBまでは月額2,090円で利用できます。データを消費しない、LINEギガフリーの特典がつくのもLINEMOのメリットです。トークやビデオ通話など、LINEをよく使う人にもおすすめですよ。
ahamoはオプションを追加すると最大110GBまで使えるため、30GBでは足りない人にぴったりです。動画視聴やオンラインゲームなど、Wi-Fi環境がない場所でも存分に楽しめます。
通信速度はどちらも安定しており、快適に使えるでしょう。ほかにもそれぞれに異なる魅力があるので、料金や機能の違いを把握したうえで、自分に合ったほうを選んでくださいね。
LINEMOとahamoでは、料金プランや国内外での使いやすさなど、それぞれ異なります。自分の使い方に合うのか、1つずつ確認しましょう。
通信速度は、LINEMO・ahamoどちらも高速でスムーズに使えます。
都心と郊外で実際に通信速度を測定した、時間帯別の結果は以下のとおりです。
<LINEMO>(※2025年7月時点)
<ahamo>(※2025年7月時点)
どちらの格安SIMも常時100Mbpsを超えており、アプリのダウンロードや動画再生も快適な速度が出ています。比較したところ、自社で通信回線網を持つ大手3キャリアの格安SIM(MNO)は、いつでも通信が速い傾向があり、LINEMOとahamoで大きな差はありませんでした。
LINEMOやahamo以外の通信速度も測定しているので、ほかの格安SIMの結果も確認したい人は、下記コンテンツをチェックしてみてください。
屋内や地下での電波のつながりやすさにも、差はみられませんでした。
実際に東京都でもとくに人の多い東京駅構内など、地下フロアを中心に計21か所の電波強度を測定した結果、どちらもすべての地点で十分な強度を記録。電波状況に差が出やすい地下やビル内であっても、圏外になる心配は少ないでしょう。
毎月のデータ利用量が30GBまでならLINEMO、30GB超えるならahamoがお得です。それぞれの料金プランは以下を参考にしてください。
30GBまでのプランに1,980円の追加料金で80GB増量ができる
LINEMOは小~中容量プランのみを提供しており、最安だと3GBまで月額990円で利用できます。30GB以上の料金プランはありませんが、どちらのプランにもLINEギガフリーの特典がつくため、LINEアプリでのトークや通話・ビデオ通話はデータを消費しません。
ahamoは、30GBまで月額2,970円の基本プランが最安です。毎月のデータ利用量が10GB未満でも月々2,970円かかるため、少ししか使わないならLINEMOのほうが費用を抑えられます。一方、1,980円の追加料金を支払うと80GB追加できるのは、ahamoならではの魅力。30GBを超えても、1GBずつデータを購入する必要はありません。
たとえば月に50GB使う場合、ahamoなら4,950円ですが、LINEMOではプランの選択肢がありません。速度制限がかかった状態で使い続ければ追加でデータを買う必要はありませんが、快適な速度でたっぷりデータを利用したいなら、ahamoがおすすめですよ。
月のデータ利用量が多い人は、ギガ無制限のプランを提供している格安SIMを検討するのもおすすめです。以下コンテンツを参考にしてみてくださいね。
料金管理のしやすさで選びたいなら、毎月同じ金額で利用できるahamoがおすすめです。一度契約したプラン内容がそのまま維持されるので、変更や追加をしない限り、毎月の支払い金額を一定に保てます。
ahamoでは、ギガの上限を超えても料金は自動で上がりません。30GBで足りないときは、1か月だけ1,980円で80GB増量できる大盛りオプションを追加できます。通話料金や端末代、そのほかのオプションを除けば、月々の支払いは2,970円または4,950円です。
対してLINEMOは、契約プランによっては自動的に料金が上がります。最大10GB使えるLINEMOベストプランは、3GBまでは月額990円で使えますが、3GBを超えると自動的に2,090円になるので注意が必要です。30GBまで使えるLINEMOベストプランVは、ギガの上限を超えても自動的に料金が上がる心配はありません。
なお、どちらもギガ上限を超えたまま使い続けると、通信速度が制限されるので注意が必要です。ahamoは最大1Mbpsに制限され、LINEMOは超過しているデータ利用量に応じて以下の制限が課されます。
<LINEMOの速度制限>
普段通話する機会が多い人や、海外出張・旅行が多い人にはahamoがおすすめです。
ahamoは国内通話が5分間無料で、月額1,100円のかけ放題オプションを追加すれば24時間無料で通話できます。LINEMOも30GBまで利用できるベストプランVは国内通話が5分間無料になりますが、10GBまでのベストプランは22円/30秒の従量課金制です。通話する頻度が多い人は、オプションを追加したほうがよいでしょう。
<通話料金の比較>
通話準定額は国内通話5分間無料、通話定額は24時間無料
海外で使いたい場合にも、ahamoが便利です。ahamoは海外データ通信を30GBまで追加料金なしで利用できるので、海外滞在中もインターネットを使いやすいでしょう。
LINEMOは、使う国によって料金が異なります。通話・メール・データ通信を行う場合、海外あんしん定額か海外パケットし放題への加入が必要です。
なお、契約しているスマホをWi-Fiルーターのように使い、PCやタブレットをインターネットに接続させるテザリングは、どちらも無料です。ほかにもテザリングに対応した格安SIMはあるので、あわせてチェックしてみてください。
2025年8月20日以降は、ahamoのほうが初期費用を抑えて契約できます。料金改定前であれば、LINEMOもahamoと同様に事務手数料は無料ですが、改定後は3,850円かかるので注意しましょう。
<初期費用>
SIMは、どちらの事業者も端末に差し込む物理SIMカード、オンラインで手続きをするだけで使えるeSIMの両方に対応しています。MNP予約番号の発行を省略できるワンストップ方式にも対応しているので、乗り換えもスムーズです。移転元の通信事業者もワンストップ方式に対応していれば、手間なく乗り換えられます。
初期費用を抑えて契約したい人は、下記コンテンツもチェックしてくださいね。
端末の同時購入がしたいなら、ahamoがおすすめです。ahamoでは、公式サイトやドコモのオンラインショップから端末をセットで購入できます。
選べる機種も豊富で、iPhoneの最新モデルはもちろん、Google PixelやGalaxy・AQUOSなども購入可能です。また、いつでもカエドキプログラムを活用すれば、端末代を分割で支払いながら、23か月目に返却することで24か月目以降の分割費用が不要になります。最新機種をお得に購入できるのが魅力です。
一方、LINEMOでは端末の販売を行っていないので、自分で端末を用意しないといけません。機種変更から契約までを一度に済ませたい人は注意しましょう。
店舗スタッフにわからないことを聞きたい人には、ahamoがおすすめです。基本的にはオンラインでの手続きとなりますが、3,300円を支払えばドコモショップでサポートが受けられます。
LINEMOでは、店舗でのサポートは行っていません。どちらもチャットであれば無料ですが、対面でサポートを受けたい人はahamoを利用しましょう。サポート内容の違いは、下記をご確認ください。
LINEによるサポートは、公式アカウントの友達追加と会員ページとの連携が必要
LINEMOやahamoのほかにも、格安SIMはたくさんあります。以下コンテンツではpovoや楽天モバイルなどの格安SIMを比較検証しているので、ぜひ参考にしてください。
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