他社よりリーズナブルに利用できると評判の韓国で使えるeSIM・SIMカード、グローカルeSIM。口コミが少ないため、本当に料金が安いのか・通信速度は速いのか気になっている人も多いのでは?
今回はグローカルeSIMの実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、コネスト SKテレコム回線 eSIMの韓国で使えるeSIM・SIMカードとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。韓国で使えるeSIM・SIMカード選びに迷っている人は参考にしてくださいね。
大手家電量販店出身で、7,000人以上に携帯電話の販売や通信サービスの契約を担当。主要な通信会社の料金プランや販売機種をすべて把握し、その豊富な知識で店舗販売ランキングにおいて個人表彰もされている。 その後マイベストに入社、携帯電話や光ファイバー回線キャリア・インターネットプロバイダーなどの通信会社を専門に担当しており、格安SIMやホームルーターを実際に回線契約し各社の料金プランや通信速度の比較を行うとともに、モバイルだけでなく10社以上の戸建て・マンション向けの光回線の通信速度・速度制限も調査している。 また自身が行う検証の中で通信会社の公表値と異なる数値も発表、わかりにくいと言われる通信サービスだからこそ、理解しやすく信頼できるコンテンツの企画制作を心掛けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
グローカルeSIMは通信速度が安定したeSIMを選びたい人におすすめ。実際に韓国で通信速度を測定した結果、若干のバラつきは見られたものの、どの時間帯でもおおむね安定した通信速度を維持できました。旅行中にSNSやマップを使う分には、十分なクオリティを備えているといえます。
申し込み~利用までの手続きもシンプル。オンラインでプランを選んで決済すると、すぐに設定用のQRコードがメールで届きます。あとはスマホでQRコードを読み込むだけで、インストールが完了。SIMカード(物理カード)と比較すると韓国到着後に行う作業がほぼなく、すぐに観光へ行けるでしょう。
価格面も満足できる水準。定価はやや高く設定されていますが、検証時点(2025年5月)ではキャンペーンを実施しており、3〜4日間の短期利用では比較した各社の平均額より安く使えました。短期の韓国旅行においては、コストパフォーマンスの高い選択肢といえるでしょう。
一方で、使い放題を期待している人は注意。公式サイトでは「1日ごとのデータ制限はない」としているものの、実際には1日あたり約3GBを消費したタイミングで、速度制限がかかりました。制限は翌日には解除されますが、旅行中にデータ使用量を気にする必要がある点はデメリットです。
さらに、韓国の電話番号を取得できない点も気がかり。現地のレストランやカフェでは、順番待ちの際に電話番号の入力が求められることがあります。「せっかく行ったのに入れなかった・・・」とガッカリしないためにも、電話番号つきのeSIMを選ぶのが得策です。
問い合わせ方法はメールのみで、電話番号は公開されていませんでした。トラブル時にすぐ対応してもらえる保証がないことを思うと、海外旅行に不慣れな人には向きません。出発直前で準備を急ぐなら一考の余地がありますが、速度制限に縛られたくないのであれば、利用制限がないSKテレコム回線を選ぶことをおすすめします。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
グローカルeSIMは、マレーシアでシェアNo.1のWi-Fiレンタル事業を展開する「株式会社グローカルネット」が提供。物理SIMカードの受け取りや差し替えは不要で、スマホに直接eSIMプロファイルを書き込むだけで通信ができます。
設定はとても簡単で、スマホの操作だけで完了。世界160以上の国と地域に対応しており、海外旅行や出張先でもいつもどおりインターネットに接続できます。定期的にキャンペーンや割引クーポンも実施しているため、コストを抑えられる点も魅力でしょう。
今回はグローカルeSIMを含む韓国で使えるeSIM・SIMカードを実際に調査して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
各韓国で使えるeSIM・SIMカードを比較検証したところ、グローカルeSIMには3つのよい点がありました。利用を検討している人はぜひチェックしてみてください。
通信速度は申し分ありません。公式サイトに使用回線の明記はありませんが、実際に検証で使用すると、韓国の大手通信事業者である「KT回線」に接続されました。
検証では、韓国で朝・昼・夜と異なる時間帯で通信速度を測定。その結果、多少のばらつきは見られたものの、どの時間帯でも動画視聴やSNS利用にストレスを感じず、サクサクと通信できる速度を維持していました。
申し込んだらすぐQRコードが届くため、準備がスムーズ。eSIMは、購入後に送られてきたQRコードをスマホで読み取るだけでインストールが完了します。日本にいる間に事前設定ができるため、韓国に到着してからは簡単な設定変更だけで利用可能です。
対して、SIMカードは郵送や空港のカウンターでの受け取ったり、スマホへ挿入する手間がかかります。時間を少しでも有効活用したいなら、SIMカードより圧倒的に手間が少なく、事前にすべて完了できるeSIMが便利でしょう。
ただし、グローカルeSIMのQRコードは一度しか読み取りできない仕様です。再発行もできないため、設定作業は慎重に進める必要があります。公式サイトでは詳しい設定手順書が公開されているので、よく確認しながらインストールを行いましょう。
なお、古いスマホを使用している場合はeSIMに対応していないこともあるため、事前に端末の対応状況をチェックしてくださいね。
キャンペーンの適用によって、お得に利用できるのが大きな魅力。定価だけを見ると各プランとも高めですが、検証時(2025年5月3日)に実施していたキャンペーンを適用することで、実質料金を抑えられました。
割引額を踏まえた実質料金は、3日利用で1,680円(全体平均1,767円)・4日利用で2,380円(全体平均2,642円)。いずれも、検証したほかのサービスの平均額よりリーズナブルでした。2泊3日や3泊4日といった短期旅行なら、候補のひとつになるでしょう。
グローカルeSIMには3つ気になる点がありました。利用を考えている人は、しっかり確認しておきましょう。
公式サイトには「1日ごとの制限なし」と記載されているものの、実際に使ってみたところ、3GBを消費した時点で通信速度が低下。翌日には速度制限は解除されましたが、旅行中に情報収集をするシーンでは少々不安が残ります。
データ容量が足りなくなる原因としては、写真や動画のアップロード・SNSの閲覧・地図アプリの長時間使用・高画質での動画再生などが考えられます。特に海外旅行では、普段以上にデータ消費が増える傾向があるため、注意が必要です。
安定した通信品質を重視するなら、韓国ではSKテレコム回線がおすすめ。SKテレコムは、比較したなかで唯一速度制限がなく使い放題でした。通信制限の心配をせずに旅行を楽しみたいなら、SKテレコム回線のeSIM・SIMカードを選択しましょう。
データ通信専用のサービスのため、音声通話用の電話番号は付与されません。そのため、韓国国内で電話番号の入力が必須となるサービスを利用したい場合には、注意が必要です。
韓国ではレストランやカフェで順番待ちをする際、電話番号の登録を求められるケースがあります。現地の順番待ちシステムは、受付後に自動的にSMS通知が送られる仕組み。韓国の電話番号がないと受付ができなかったり、順番を飛ばされたりする可能性もあります。
また、韓国のデリバリーサービスを利用する際にも、電話番号が必要になる場合が。駅などに設置されているコインロッカーをアプリから予約する際にもSMS認証で電話番号が必須です。韓国では、電話番号がないと不便を感じるシーンが多いといえます。
韓国の電話番号を用意したい人は、現地でSIMカードを購入するか電話番号付きのeSIMを検討しましょう。
トラブル時の問い合わせ手段は、メールのみ。公式サイトによると、問い合わせへの回答は2営業日以内にすると記載されており、迅速な対応は期待できません。
コールセンターの設置もなく、電話で直接サポートを受けることも不可能。現地で通信トラブルが発生した際に、すぐ解決できるとは限らない点がネックです。サポート体制を重視したい場合は、24時間対応のカスタマーサポートを備えた他社を検討しましょう。
SIMタイプ | eSIM |
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価格については、2025年07月01日時点の公式サイトを参照した標準価格が記載されています。
昼休み時間帯通信速度(12〜13時) | 84.8Mbps |
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通常時間帯通信速度(14〜16時) | 106Mbps |
通勤時間帯通信速度(17〜19時) | 74.4Mbps |
サポート | メール(フォーム) |
SIMカードの受け取り場所 | 日本で受け取り可能 |
利用回線(韓国) | KT回線 |
選べる容量プランの種類 | 3日間無制限、5日間無制限、30日間30GB |
5G対応 | |
テザリング対応 |
グローカルeSIMの利用への申し込みは、オンライン上で完結。以下の流れで、スムーズに利用できます。
<大まかな利用の流れ>
申込み後はキャンセルができないため、プランや渡航日程に間違いがないか、十分に確認しましょう。また、申込み後にプランの変更や利用国の追加もできません。目的地が変わる・滞在日数を変更する可能性がある場合は注意してください。
グローカルeSIMを申し込む前に、以下のポイントを必ずチェックしておきましょう。これらを満たしていない場合、せっかく申し込んでも利用できない可能性があります。
<申し込み前の確認事項>
支払いは、クレジットカード決済のみ対応。現時点では、コンビニ払いや銀行振込、PayPayなどのQRコード決済には対応していません。利用できるカードのブランドは以下のとおりです。
MasterCard(マスターカード)
Visa(ビザ)
JCB(ジェーシービー)
American Express(アメリカン・エキスプレス)
Diners Club(ダイナースクラブ)
なお、申込み時に使用するクレジットカードは契約者本人名義でなく、家族や法人代表者名義のカードでもOK。注文日がクレジットカード利用日となり、実際の引き落とし時期は、各カード会社の締め日・支払い日に準じます。
コネスト SKテレコム回線 eSIMは、無制限で利用できるSKテレコム回線。通信速度を計測したところ、どの時間帯でも速度が低下せず安定していました。申し込むとすぐにQRコードが発行され、スマホで読み込むだけで使用可能。電話・SMS使用可能の番号つきなので、予約や順番待ちで困ることもないでしょう。
SIMタイプ | eSIM |
---|
価格については、2025年07月01日時点の公式サイトを参照した標準価格が記載されています。
良い
気になる
昼休み時間帯通信速度(12〜13時) | 106Mbps |
---|---|
通常時間帯通信速度(14〜16時) | 95.8Mbps |
通勤時間帯通信速度(17〜19時) | 70.6Mbps |
サポート | LINE |
SIMカードの受け取り場所 | 日本で受け取り可能 |
利用回線(韓国) | SKテレコム回線 |
選べる容量プランの種類 | 1日間無制限、3日間無制限、5日間無制限、10日間無制限、20日間無制限、30日間無制限 |
5G対応 | |
テザリング対応 |
コネスト SKテレコム回線 eSIMの口コミ・評判は?実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー!
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