HISモバイルはつながらないって本当？通信速度やキャンペーンなど、メリット・デメリットを徹底調査

3GB月770円・1GB月550円と、小容量プランが格安である点が大きな魅力です。

3GBプランの月770円は、比較した全サービスの平均額1,392円と比較して割安といえます。1GB550円プランも、全体平均額の1,240円を大幅に下回る結果に。「3桁以内に納まる価格には満足」との口コミどおりといえます。

ギガが大きめの料金プランでも、安さはトップレベル。10GBプランは1,340円で、全体平均額2,466円と比べて安さが際立ちます。20GBプランも2,090円と全体平均額3,400円を下回っているうえ、音声通話6分以内のかけ放題つき。料金の安さを気にする人には有力候補となるでしょう。

契約した料金プランのギガを超えても料金が勝手に上がることはありません。比較したなかには、使ったギガ数に応じて階段式に料金が上がるタイプのサービスもありました。こちらは費用を抑えたい人も使いやすいといえます。

＜料金＞

1. 月1GB利用時：550円（平均1,240円）
2. 月3GB利用時：770円（平均1,392円）
3. 月10GB利用時：1,340円（平均2,466円）
4. 月20GB利用時：2,090円（平均3,400円）
5. 月50GB利用時：6,970円（平均4,989円）

割引キャンペーンは含んでいません

MNPワンストップに対応している点も高評価です。同じくMNPワンストップに対応しているキャリアから乗り換える場合、MNP予約番号を取得しなくても手続きが進められますよ。比較したなかにはMNPワンストップ非対応の格安SIMも複数あったことを考えると、こちらは乗り換え時の手間を削減できて便利です。

＜MNPワンストップが可能なキャリア＞

1. NTTドコモ
2. ahamo
3. irumo
4. au
5. UQ mobile
6. povo
7. ソフトバンク
8. ワイモバイル
9. LINEMO
10. LINEモバイル
11. 楽天モバイル
12. 楽天モバイル（MVNO）
13. IIJmio
14. mineo
15. イオンモバイル
16. BIGLOBEモバイル
17. NUROモバイル
18. ジャパネットたかた通信サービス
19. センターモバイル
20. LPモバイル
21. J:COM MOBILE
22. 日本通信

初期費用も3,300円と安め。比較した他キャリアのなかには事務手数料・SIM発行手数料をあわせて3,700～3,800円ほどかかるところもあったことを考えると、費用を抑えて乗り換えできるでしょう。

VoLTE(HD+)を搭載しており、大手キャリアドコモと同様の通話品質を格安で使える点も見逃せないポイント。VoLTE(HD+)とは、従来のVoLTEよりも肉声に使いクリアな音声が利用できる音声通話サービスです。

格安SIMの場合、通話料金を下げるために専用アプリを使い、電話料金を安くする「プレフィックス番号」をつけているところもあります。ただ、プレフィックス番号をつけると通話品質が安定しにくく、場所によって声が聞こえにくいといった場合も。HISモバイルではプレフィックス番号をつけないため通話品質に期待できるうえ、価格も30秒9円と比較的安価です。

格安SIMの基本通話料は30秒22円で、専用アプリを使うサービスでも30秒11円程度のところが多くありました。こちらは標準搭載の電話アプリを使って通話できるため手間がかからず、通話品質・料金の安さもかなう点はうれしいところですね。電話をする機会が多い人は要チェックです。

海外旅行用専用SIMがあることもポイント。海外用のSIMは月額料金制ではなくプリペイド型で、HISモバイルのデータ専用SIM「Trip SIM」は世界120か国以上で利用可能です。

料金は国ごとに変わり、たとえばアメリカではギガ無制限プランが1日711円からで利用できます。eSIM・プラスチックSIMの2種類あり、eSIMであれば自分の携帯端末から予約が可能。Wi-Fiのように事前受け取りや返却をする必要がなく、スムーズに海外旅行を楽しめます。

HIS旅行ツアーの特別割引がある点も見逃せません。月額国内通信プランを契約している場合、HISでの海外・国内ツアーが最大3,000円割引に。ほかにも、ホノルル観光に役立つLea Leaトロリーの1日乗り放題パス無料、アラモレンタカーパッケージが専用サイト表示料金から10％オフといった優待特典が用意されています。頻繁に旅行に行く人にとって有力な候補となるでしょう。

通信速度の検証結果はふるわず、いまひとつの結果に。利用者の多い昼休みの時間帯は「とても遅い！昼はアプリも開かない」の口コミどおり、通信速度が遅めでした。

2025年4月下旬に東京・千葉で通信速度を計測したところ、混雑しやすい昼の時間帯12～13時の速度が9.4Mbpsと低い数値に。高画質の動画鑑賞をするには物足りないですが、サイトやSNSの閲覧などは問題なく利用できるでしょう。

比較したなかには、昼の時間帯でも安定した通信速度を記録した格安SIMもありました。特に、ahamoやpovoなどの3大キャリア格安SIMと同じ回線を使用するMNOは、どの時間帯でも安定した通信速度を記録。利用者の多い時間帯でも高画質の動画を楽しめました。通信速度の速さを重視するのであれば、MNOのなかから選ぶとよいでしょう。

なお、昼の時間帯以外は、14～16時が141.5Mbps・17～19時が26.3Mbpsと、ともに高画質の動画を再生できる目安である25Mbpsを超えていました。昼休みに高画質動画を見るといった習慣がないのであれば、通信速度の遅さはそこまで気にせずに利用できそうです。

なお、電波のつながりやすさはとくに問題ありません。利用者の多い駅構内の地下で検証したところ、比較した多くの格安SIMサービスと同じくほとんどの地点でしっかりつながっていることが確認できました。

＜通信速度（※2025年4月下旬測定）＞

1. 昼休み時間帯：9.4Mbps（平均118.0Mbps）
2. 通常時間帯：141.5Mbps（平均207.8Mbs）
3. 通勤時間帯：26.3Mbps（平均161.5Mbps）

支払い方法がクレジットカードのみである点も要注意。比較によると、格安SIM全体の傾向として支払い方法はクレジットカード・口座振替のみのところが多く、コンビニ払いや銀行振込対応のサービスはほとんどありませんでした。HISモバイルに限らず、格安SIMへの乗り換えを検討するならクレジットカードを用意しておくのがおすすめです。

なお、HISモバイルでは銀行振込に対応した「月額SIM」の販売をしています。3GBの音声通話つきで、購入後、商品が到着したら契約せずに利用できますよ。解約手続きがなく自動延長もされないので、お試しでHISモバイルを使ってみたい人におすすめです。