国内通話24時間が無料になるなど、家族や親族のグループで複数のメリットが得られるドコモの家族割「ファミリー割引」。家族みんなでスマホを安く利用したいと考えているものの、ドコモのファミリー割引がどれだけお得なのかよくわからない人も少なくないはずです。
今回は、ドコモのファミリー割引の概要や利用するメリットを具体的に紹介します。注意点や手続き方法も解説するので、利用を検討している人はぜひ参考にしてみてください。
大手家電量販店出身で、7,000人以上に携帯電話の販売や通信サービスの契約を担当。主要な通信会社の料金プランや販売機種をすべて把握し、その豊富な知識で店舗販売ランキングにおいて個人表彰もされている。 その後マイベストに入社、携帯電話や光ファイバー回線キャリア・インターネットプロバイダーなどの通信会社を専門に担当しており、格安SIMやホームルーターを実際に回線契約し各社の料金プランや通信速度の比較を行うとともに、モバイルだけでなく10社以上の戸建て・マンション向けの光回線の通信速度・速度制限も調査している。 また自身が行う検証の中で通信会社の公表値と異なる数値も発表、わかりにくいと言われる通信サービスだからこそ、理解しやすく信頼できるコンテンツの企画制作を心掛けている。
ドコモのファミリー割引は、1グループ20回線まで家族間の国内通話が無料になる割引サービスです。まずは、ファミリー割引の対象となる料金プランや対象者などを紹介します。
ドコモのファミリー割引は、1グループ20回線まで家族間の国内通話が無料になる割引サービスです。代表回線契約者の家族20回線までなら、離れて暮らしていてもファミリー割引のグループを組めます。
ファミリー割引のグループを組める家族は、代表回線契約者から三親等以内の家族や親族です。三親等以内の家族の範囲は、以下を確認してください。
ドコモでは三親等の家族の定義を、法律上の結婚のみならず、お互いに婚姻の意思を持って夫婦として共同生活を行っている、いわゆる事実婚や同性パートナーも含むと定めています。
ファミリー割引で無料になるのは、国内通話のみであることを覚えておきましょう。国際ローミングサービスである「WORLD WING」を利用して海外から通話する際は、グループ内でも有料になるため注意してください。
ファミリー割引は、5G・Xi・FOMAの全料金プランが対象と定められています。対象プランは以下のとおりです。
ただし、ahamoはファミリー割引の回線数にカウントされますが、各種割引は適用されないため注意が必要です。ファミリー割引におけるahamoについての詳細は、後述します。
ドコモのファミリー割引を利用するメリットには、みんなドコモ割適用で対象回線が毎月最大1,100円割引になることや、ドコモ光を契約すると家族のスマホ料金が割引されることなどがあげられます。以下では、ファミリー割引を利用するメリットを確認しましょう。
ファミリー割引を適用すると、回線数に応じて対象の料金プランが毎月最大1,100円値引きになります。グループ内の回線数が2回線で550円、3回線以上で1,100円が月額料金から割引される仕組みです。
みんなドコモ割の割引対象となる料金プランは、eximo・5Gギガホ プレミア・5Gギガホ・5Gギガライト・ギガホ プレミア・ギガホ・ギガライト。
ahamoは回線数としてカウントできますが、割引対象にはならないため注意が必要です。irumoも回線数としてカウントのみ可能ですが、0.5GBプランはカウントも対象外なので注意してください。
ほかにも、2in1・キッズケータイプラス・キッズケータイプランも回線数にカウントされません。
例えば、4回線で構成されるファミリー割引グループ内で、それぞれeximo・irumo(3GB)・ahamo・キッズケータイプランを契約していたとしましょう。4回線のうち、みんなドコモ割の対象回線としてカウントされるのは、eximo・irumo(3GB)・ahamoの3回線です。
上記の場合、回線数は3回線、割引対象になるのはeximoのみなので、eximoを利用している人の月額料金のみ毎月1,100円割引されます。
回線にカウントできる料金プランと、割引が対象になる料金プランは別なので注意しましょう。
ファミリー割引グループ内でドコモ光の契約が1回線以上あれば、「ドコモ光セット割」が適用され、対象回線の月額利用料が永年最大1,100円割引されます。
ドコモ光セット割が適用されるのは、以下の料金プランです。
割引額は、契約している料金プランによって異なります。eximoやirumoであれば、ドコモ光のプランに応じて永年1,100円/月の割引を受けることが可能です。5gギガホプレミアなど旧料金プランの場合は、550円〜1,100円/月の割引になるので、詳細は公式サイトを確認してみましょう。
ドコモ光セット割は、みんなドコモ割と併用が可能です。併用すると最大2,200円も月額料金が安くなるため、うまく活用しましょう。
ガラケーのFOMAに契約している人は、基本使用料25%オフなどの各種特典が受けられます。基本使用料25%オフが適用されるのは、ベーシックプランとバリュープランです。
基本プランである、カケホーダイプラン・カケホーダイライトプラン・シンプルプラン・キッズケータイプラス・データプラン・デバイスプラスは、割引対象ではありません。
25%オフが適用された料金の一例を確認しましょう。ベーシックプランでタイプSSを利用している場合は、月額基本使用料3,960円から990円割引が受けられ、2,970円で利用が可能です。タイプLLを利用している人だと、月額基本使用料16,060円から4,015円の割引が受けられ、12,045円で利用できます。
バリュープランでは、タイプSS バリューを利用している場合、月額基本使用料2,050.4円から517円の割引が受けられて1,533.4円で利用が可能です。詳しい割引額は公式サイトで確認してみましょう。
ほかにも、ファミリー割引グループ内の国内通話・テレビ電話が30%割引で利用できたり、グループ内のiモードメール同士の送受信にかかるパケット通信料が無料になったりする特典が受けられます。
なお、spモードでのメール送受信や海外でのメール送受信などは無料対象外のため注意しましょう。
ドコモのファミリー割引を利用する際は、ahamoは割引の対象外であることや、グループの人数によって割引額や特典が変わることなどに注意しなければなりません。以下では、ファミリー割引を利用する際の注意点を紹介します。
ahamoは、ファミリー割引の回線数にカウントされますが、各種割引は適用されないため注意しましょう。
ahamoユーザーは、グループ内通話無料などの恩恵は受けられないほか、ドコモ光セット割にも対応していないため、ファミリー割引を利用するメリットは少ないといえます。
ただし、同一グループの対象プラン契約者からahamoへの発信は無料です。よく通話する家族がファミリー割引の割引対象回線であれば、同一グループに入っておくことで通話料の節約に貢献できるでしょう。
ahamoは国内通話5分まで無料のため、短時間の通話しかしないのであればファミリー割引がなくても問題ないと考えられます。
以下の記事でahamoの料金やメリットデメリットについて解説しているので、ahamoの利用を検討している人は参考にしてみてください。
ファミリー割引グループの人数によって、適用される割引額や特典が変わるケースがあります。ファミリー割引グループ内で適用されるみんなドコモ割では、条件を満たす回線数によって割引額が異なるためです。
みんなドコモ割は、2回線で550円、3回線以上で1,100円が月額利用料から割引されます。グループの人数によっては、1人の増減で割引額が変わるため注意が必要です。
例えば、全員がみんなドコモ割の対象である3人グループから1人抜けると、月々の割引額が1,100円から550円に下がるため、1人あたり年間6,600円も負担が増えます。
割引額が変わることでトラブルになるのを避けるため、グループを抜ける際はグループ内で相談してからにしましょう。
ファミリー割引グループ内で1回線でも利用料金の未納があれば、該当回線もしくは全回線のファミリー割引が停止されるケースがあるため注意しましょう。
料金が未納状態の該当回線のみファミリー割引が停止になる場合と、全回線が停止になる場合の条件は不明ですが、1人の過失でグループ全員がファミリー割引の恩恵を受けられなくなることがないよう未納には気をつけましょう。
万が一支払いが遅れてしまった場合は、なるべく早めに家族へきちんと話し、謝罪や相談をしておくことが大切です。
ドコモのファミリー割引に申込む方法には、ドコモショップ/d garden・電話・郵送の3通りがあります。ドコモショップ/d gardenで申込む場合は、店頭でファミリー割引申込み希望の旨を伝えましょう。事前に来店予約をしておくとスムーズな手続きが可能です。
電話の場合は、ドコモインフォメーションセンターで手続きができます。ドコモの携帯電話からは151、一般電話などからは0120-800-000に発信しましょう。
郵送で申込む方法には、申込書をダウンロードして申込む方法と、申込書を請求して申込む方法の2通りがあります。
申込書をダウンロードして申込む場合は、ドコモ公式サイトから「ファミリー割引ご注文申込書」をダウンロードのうえ印刷してください。必要事項を記入したら、申込書に記載されているドコモインフォメーションセンターの住所宛に送付しましょう。送付にかかる送料は申込者の負担となります。
申込書を請求して申込む場合は、「My docomo」で申込書を請求し、必要事項を記入のうえドコモへ返送してください。返送料は無料です。
ファミリー割引の申込み手続きは、ファミリー割引グループに登録している契約者全員の同意を確認したうえで、契約者本人が行うのが基本ですが、副回線の追加手続きは代表回線契約者も行えます。
ファミリー割引は申込み当日の料金から、通話・通信料割引は申込み後からの適用となることを覚えておきましょう。
最後に、ドコモのファミリー割引に関するよくある質問をまとめました。加入状況の確認方法や、ファミリー割引から抜ける・解約する方法などについて、質問と回答を確認しましょう。
ファミリー割引の加入状況は、My docomoや請求書などから確認できます。My docomoで確認する場合は、ログインしてから行ってください。
ログイン後、一括請求の回線は「電話番号を選択」の項目で「電話番号表示欄」を押すと確認できます。
個別に請求している回線は、利用料金が「確定」と表示されている利用月を選び、「利用内訳」欄にある「NTTドコモからのお知らせ」内の「○個別にご請求のファミリー割引グループ電話番号」を確認しましょう。なお、料金が「未確定」の利用月には表示されません。
請求書で確認する場合は、一括請求の回線は「請求内訳」に、個別に請求している回線は請求内訳の「○個別にご請求のファミリー割引グループ電話番号」に表示されています。
My docomo・請求書のいずれでも、加入状況を確認できるのは代表回線の契約者のみであるため注意しましょう。
代表回線契約者の変更は、公式サイトまたはドコモショップ/d gardenで行えます。
公式サイトからオンラインで行う場合は、公式サイトの「変更のお手続きに進む」ボタンから手続き画面に移動しましょう。画面が切り替わったら、「お手続き内容の確認」から「ファミリー割引グループ代表回線変更」を選択します。
新しく代表回線にする電話番号を入力し、申込内容の送付先を選択。指定のメールアドレスがあれば入力しましょう。
「次へ進む」を選択したら、変更内容確認画面が表示されるため、内容を確認のうえ完了してください。手続き完了画面が表示されたら手続きは完了です。
ドコモショッ/d gardenで手続きする場合は、来店予約をしておくとスムーズに手続きができます。
ファミリー割引にはお得な特典があるものの、グループに入る手続きを面倒に感じる人や、割引対象外のプランを利用していてメリットを感じない人もいるでしょう。1人でもお得にスマホを利用したいのであれば、格安SIMの利用をおすすめします。
以下の記事では、人気の格安SIMを通信速度・電波のつながりやすさ・月額料金の安さ・初期費用の安さ・契約のしやすさから比較検証しているので、格安SIMを利用する際は参考にしてみてください。
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