J:COMモバイルは、J:COMのサービスを利用しているなら候補となる格安SIMです。ネットやテレビなどの関連サービスを契約していると、月額料金はそのままに使えるデータ量が増えることが特徴。月額1,628円の5GBプランで10GBまで使えます。比較したサービスには10GBだと2,000円を超えるところも多くあり、通信費を抑えたい人にぴったりです。ただし、J:COMのサービスを利用していない場合の月額料金は高め。月3GB使うなら5GBプランを契約する必要があるため、月額1,628円かかります。比較したサービスの全体平均を300円程度(※2025年3月時点)上回りました。安く利用したい人には向いていません。通信速度は速めです。実際に都心と郊外の2か所で測定したところ、通常時間帯は434Mbps・通勤時間帯は469.5Mbpsでした。au回線を借りているMVNOなので、昼休み時間帯は17.9Mbpsしか出なかったものの、比較したほかのMNVO事業者も同様の結果です。回線が混雑する時間帯以外は動画や音楽も快適に楽しめるでしょう。サポートの充実度で選びたい人にもおすすめです。端末の初期設定や電話帳の移行などを無料でサポートしています。希望者には訪問での初期設定も行っており、スマホの扱いに慣れていない人も利用しやすいといえます。Wi-Fiやテレビなど、J:COMサービスを利用していればお得に利用できる格安SIMです。通信速度にはムラがあるものの、サービスをJ:COMでまとめたいなら一度営業所に問い合わせてみるとよいでしょう。通信の快適さを重視する人、J:COMのサービスを利用していない人は、ほかの格安SIMも検討してみてください。<おすすめな人>ケーブルテレビなど、J:COMサービスを利用している人初期設定などサポートをしてほしい人<おすすめできない人>安定した通信速度に期待できる格安SIMを探している人
b-mobileは、快適に通信できる格安SIMをお探しの人におすすめです。ソフトバンク回線を借りてサービスを提供しているMVNOながら、時間帯による通信速度のムラが少ない点が魅力。実際に都心と郊外の2か所で計測したところ、混雑しがちな昼時間帯でも75.6Mbpsと十分な速度でした。比較したMNVOには10Mbps以下のところもあったのに対し、動画がスムーズに視聴できるほど高速です。電波強度も強く、地下や屋内でも圏外にはなりにくいでしょう。比較したところ、通信速度と同様に電波強度も大手3大キャリアの回線を利用したMNOほうが強い傾向がありましたが、こちらも申し分ない強度でした。多くの格安SIMと同様にMNPワンストップに対応しており、予約番号を取得する手間なく乗り換えられる点も便利なところです。一方で、どのプランも割高である点は気になるところ。月3GB利用した場合の月額料金は1,529円、月20GBだと5,269円です。比較した格安SIMには、月3GBを1,000円以下、月20GBを2,500円以下で利用できるところもありました。口コミでは「通信使用量に応じて料金が可変なので無駄がない」と好評でしたが、料金を抑えたい人には向いていません。1回5分までの通話が何回でも無料なので、短時間の通話が多い人にはよいでしょう。データの使いすぎが心配な人は、上限を設定しておくのがおすすめですよ。初期費用は3,300円なので、特別高くはありません。「非常に高速で使えています」との口コミどおり、時間帯に関わらず安定した速度で通信できる格安SIMです。とはいえ、MNVOなので混雑の影響は受けやすい点には注意が必要。料金が全体的に高かったので、より通信速度が速かったMNOや費用負担を抑えられる、ほかの格安SIMも検討してみてはいかがでしょうか。<おすすめな人>通信が混雑しにくいものを選びたい人<おすすめでない人>料金の安さ重視で選びたい人
NUROモバイルは、小〜中容量プランをお得に利用したい人におすすめです。1~50GBまでの5つのパターンで料金を比較したところ、10GB以下のプランがお得でした。比較した大半の格安SIMは3GBで1,000円を超えていたのに対し、こちらは792円と割安。10GBも1,485円と、比較した全サービスの平均値2,466円(※2025年5月時点)を大幅に下回りました。大容量プランはやや割高ですが、LINE・X・Instagram・TikTokなどSNSの通信はカウントされません。2025年3月から料金は据え置きで使えるデータ容量が増え、2,699円で35GBまで、3,980円で55GBまで使えます。契約したプランのデータ容量は対象SNS以外の通信に充てられるため、使い方によっては「以前よりギガ数も増え、費用も抑えられてよかった」との口コミ同様に感じられるでしょう。ドコモ・au・ソフトバンク回線の3回線を選べるのもポイントです。実際に各回線の通信速度を測定したところ、通常時間帯・通勤時間帯では高画質の動画を視聴できるほどの速度が出ていました。しかし、ソフトバンク回線は混雑するお昼時間帯でSNSの読み込みも待つほど速度が低下する結果に。「通勤時(出退勤)とお昼にはちょっと遅くなる」との口コミがあるのにも頷けます。MNPワンストップに対応しており、乗り換え手続きは簡単です。比較した一部サービスのように、予約番号を取得する手間はかかりません。初期費用は3,740円と高めですが、開通月の基本料金は0円なので乗り換え後の費用はそれほど負担にならないでしょう。大手キャリアの回線を間借りしたMNVOなので、通信混雑の影響は受けやすいものの、あまり動画を見ない人や普段はWi-Fiを利用している人はお得に利用できます。電波強度も十分で、地下や屋内でもつながりやすいですよ。もっと安く利用したい人や、通信速度を重視したい人は、ほかの格安SIMも検討してくださいね。<おすすめな人>小~中容量プランでの契約を検討している人回線の種類を選びたい人<おすすめではない人>通信の快適さを重視する人
UQモバイルは光回線と組み合わせて、お得に使いたい人におすすめです。特定の料金プランと対象サービスを契約すると自宅セット割が適用され、基本使用料から毎月最大1,100円も値引きされます。セット割の対象サービスは光回線やWi-Fiサービスなどさまざま。自宅で使っているWi-Fiが対象か、一度チェックしてみましょう。実店舗で契約できる点もうれしいポイント。オンライン専用ブランドは契約から開通手続きまで1人で行う必要があり、スマホ初心者にはハードルが高い印象です。その点、UQモバイルは全国のauショップで対面サポートを受けられるため、誰でもスムーズに乗り換えられるでしょう。通信速度の検証では、混雑しやすい昼休み時間帯も361.5Mbpsと高速でした。比較したなかには回線が混雑する時間帯に、サイトを見るのも難しいほど速度が落ちるものも。一方、UQモバイルは時間帯を問わず、高画質の動画をサクサク見られるほど速度が安定していました。地下や屋内での電波強度も申し分なし。東京駅・新宿駅の構内や周辺施設21か所でしっかりつながりました。auと同じ回線を使うMNOならではの実力を感じられ、通信速度・つながりやすさを評価する口コミどおりだといえます。ただし、セット割を適用しないとあまりお得とはいえません。「料金は若干高め」との口コミどおり、最も安い5GB利用時のプランでも月2,948円と割高です。実際に料金を比較したところ、使用するデータ量によっては、ほかの格安SIMで同じくらい使った場合の平均料金を上回りました。手続き方法がオンライン・店頭のどちらであっても、事務手数料が発生する点も気になります。自宅セット割を使う人・店頭契約にこだわる人でなければ、より安いほかの格安SIMを検討してもよいでしょう。<おすすめな人>セット割の対象サービスを利用している人安定して通信できる格安SIMを探している人料金の管理のしやすさを重視する人<おすすめできない人>セット割が利用できない人初期費用なしで乗り換えたい人
ワイモバイルは1人で格安SIMに乗り換えられるか心配な人におすすめです。比較したなかにはオンラインでしか取扱いがなく、自分だけで手続きを進めるものも。対して、ワイモバイルなら店頭で契約したり設定のサポートを受けたりできるため、スマホを使い慣れていない人でも心強いでしょう。全国に2,000店以上あるので、最寄りのショップを見つけやすいといえます。自宅でSoftBank 光もしくはSoftBank Airを使っている人にも候補に。Wi-Fiとのセット割(※)が用意されており、月額から最大1,650円割引に。各プランとも比較した格安SIMの平均額より高めの設定でしたが、セット割を組めるならお得に使えそうです。回線がソフトバンクと同じであるため、通信速度は申し分ない結果に。「帰宅時間帯はサイトの表示に時間がかかる」との口コミがありましたが、検証では混雑しやすい昼休み時間帯や帰宅時間帯も、快適に動画を視聴できる速さを維持できました。屋内・地下でも電波がつながりやすいでしょう。店頭でサポートを受けられる心強さと、通信品質の高さがワイモバイルの魅力。ただし、基本料金は安いといえず、「料金が高すぎる」との口コミも一理あるといえます。比較したなかには、プランによっては1,000円以下で利用できる格安SIMも。通信費を徹底的に抑えるなら他社も検討してみてください。【加入例】SoftBank 光 ファミリーの場合、基本料金5,720円/月+指定オプション550円/月~が別途必要です(2年自動更新プラン:2022年7月1日以降の契約者は、契約期間満了月の当月・翌月・翌々月以外での解約には解除料5,720円が必要)。「家族割引サービス」と併用不可。<おすすめな人>契約に不安があり店頭サポートを受けたい人SoftBank 光かSoftBank Airを自宅で使っている人<おすすめではない人>料金を抑えたい人
イオンモバイルは、WAON POINTを貯めたい人におすすめです。月額料金の支払いにイオンマークのクレジットカードを使うと、200円ごとにWAON POINTが4ポイント付与されます。比較したなかで、特定のクレジットカードで支払うことでポイントをお得に貯められるサービスはあまりありませんでした。日頃からWAON POINTを貯めている人には、とくによい選択肢となるでしょう。全国の多くのイオン店舗で申し込みができることもメリットです。格安SIMには店頭で申し込みができないものも多いなか、対面でスタッフに相談しながら申し込みできます。1週間の無料お試しも可能で、実際に契約する前につながりやすさや通信速度をチェックできることも利点です。料金プランは0.5〜200GBと豊富です。10GB前後のプランから選ぶしかない格安SIMも複数あったことを思うと、こちらは「自分に合った設定ができる」との口コミどおりといえます。月20GB利用時は1,958円(平均3,400円)、月50GB利用時は3,608円(平均4,989円)と、比較したほかの格安SIMよりもコストを抑えやすいのもポイントです。イオンモバイルは、ほか多くの格安SIMと同様にMNPワンストップに対応。同じくMNPワンストップ対応の携帯会社間の乗り換えなら、MNP予約番号を発行する手間なくスムーズに手続きができます。契約期間の縛りや解約金もないため、気軽に乗り換えやすいでしょう。一方、ドコモ・auから回線を借りているMVNOなので、通信速度が不安定になりやすい点には要注意です。2025年4月下旬の計測結果では、利用者が多い昼休み時間帯に3Mbps未満となることも。高画質動画を見られる目安25Mbpsや、比較した全体平均速度を大きく下回りました。大手3キャリアと同じ回線を使う格安SIMに比べると安定しない可能性があります。まとめると、イオンカードでの支払いでWAON POINTが貯まる点などはうれしい反面、通信速度が安定しないことがネック。支払い方法はクレジットカードのみなので、口座振替を利用したい人にも向きません。安定した通信速度を前提に、プランの柔軟性も求めるならpovo、実店舗での契約をしたいならY!mobileなど、より高評価の格安SIMも検討してみてください。<おすすめな人>WAON POINTを貯めたい人実店舗で申し込みたい人<おすすめではない人>口座振替・イオンカード以外のクレジットカードで支払いたい人