楽天モバイル「続・三木谷キャンペーン」はあり?なし?本当に得するのか、実は損なのか。徹底検証します!
「電話番号そのままお乗り換えで14,000ポイントプレゼント」。
2023年12月に始まった、楽天モバイルの「三木谷キャンペーン」。その超絶にお得すぎる内容がバズり、SNSを中心に大きな話題を呼んでいたことをご存知でしょうか。
しかし、今年の4月11日、キャンペーン名が「楽天・三木谷浩史の特別なお客様キャンペーン(※)」と刷新され、内容も大幅な変更が発生。一部のユーザーからは、もうお得じゃなくなったかも?という「改悪説」も上がりました。
記事内では俗称として「三木谷キャンペーン」という表現を使用しています。
しかし……、改定後のキャンペーン内容と、楽天モバイル自体の実力を合わせて、あらためて冷静に「あり?なし?」を検討すると、「まだまだ得!キャンペーン終わる前に乗っかったほうが良い」という結論になります。
今回は、元携帯電話販売員でもある、「マイベスト」通信会社・通信キャリア担当の高山の解説を交えながら、その理由について詳しくご紹介しますのでお付き合いください。
ちなみに、キャンペーンに参加するためには専用リンクからの申し込みが必須です。今回はその【専用リンク】も用意しましたので、ぜひご活用ください。
本コンテンツの情報は公開時点(2025年6月25日)のマイベストの情報をもとに執筆しております。また、本コンテンツ内の価格情報はすべて税込みで表記しております。

大手家電量販店出身で、7,000人以上に携帯電話の販売や通信サービスの契約を担当。主要な通信会社の料金プランや販売機種をすべて把握し、その豊富な知識で店舗販売ランキングにおいて個人表彰もされている。 その後マイベストに入社、携帯電話や光ファイバー回線キャリア・インターネットプロバイダーなどの通信会社を専門に担当しており、格安SIMやホームルーターを実際に回線契約し各社の料金プランや通信速度の比較を行うとともに、モバイルだけでなく10社以上の戸建て・マンション向けの光回線の通信速度・速度制限も調査している。 また自身が行う検証の中で通信会社の公表値と異なる数値も発表、わかりにくいと言われる通信サービスだからこそ、理解しやすく信頼できるコンテンツの企画制作を心掛けている。

世の中には「まだ知らない良いもの」がたくさん。マイベマガジン編集部は、商品比較サービス「マイベスト」の情報をベースに、知ると暮らしがより便利になるアイテムや情報をお届けしていきます。
【はじめに】楽天モバイルは「つながりにくい」のは確かですが、独自のメリットもあります
まず初めに、楽天モバイルって今どうなのか説明しますと、商品比較サービス「マイベスト」の「格安SIM(格安スマホ)のおすすめ人気ランキング」でいえば、全25サービスの中で15位。ここだけを見ると、よし、乗り換えるか!とはならない評価です。
上記のマイベスト「格安SIM」ランキングでは「初期費用の安さ」「乗り換えやすさ」が最高スコア(1位)で、「月50GB利用時の安さ」は全体の3位と、手軽さとお得さは上々の評価を得ています。
しかし、知られた話かもしれませんが、「電波のつながりやすさ」は、比較した25サービスの中で最下位。
人が多く集まる東京駅構内や新宿駅の周辺の商業施設など、計21か所で電波強度の測定検証を行ったところ、いまだ屋内や地下でつながりやすい、とはいえない結果になっています。

楽天モバイルは、他社と比べて電波がつながりにくい点がネック。
2024年6月にプラチナバンドの運用を開始したと発表がありました。ただ、現時点では順次対応地域を広げていく段階であるため、場所を問わずつながりやすくなったとはいえません。
パートナー回線としてau回線が使える仕組みを取り入れていますが、エリアが限定的・切り替わらないことがあるといったデメリットも指摘されました。
つながりにくいのは事実、だけど通信速度は問題ありません
これは動画鑑賞やアプリのダウンロードもサクサクできる数値です。
また、通信速度以外にも、独自のメリットがあります。特にこの3点は見逃せません。
【楽天モバイルの独自メリット①】最大3,278円でデータ無制限
楽天モバイルが提供するプランは「Rakuten最強プラン」の1種類。3GBまで利用時で月1,078円、20GBまで利用時で月2,178円と、その月に使用したデータ通信量に応じて料金が決まります。
20GBを超えると、月3,278円で固定され、そのまま利用し続けることができます。実質的にデータ無制限です。
あんまり使わなかった月でも、めちゃくちゃ使いまくった月でも、プランを変更することなく自動的に料金が割り振られます。データ制限に引っかかる面倒がなく、プランに悩む必要もない。これは楽天モバイルの強みです。
【楽天モバイルの独自メリット②】追加料金なしで完全かけ放題が使える
ユーザーに無料で提供されている「Rakuten Link」アプリを使うことで、通話がかけ放題になります。
ほかの通信会社では、プランにかけ放題がついているものはだいたい1回10分のかけ放題ですが、楽天モバイルなら完全無制限。
専用アプリを使う必要がありますが、これも大きなメリットと言えるのではないでしょうか。
【楽天モバイルの独自メリット③】楽天市場の買い物時にポイントが+4倍に
使えば使うほどポイント還元率が上がっていく仕組みを利用できる楽天経済圏の人には当然ながらピッタリ。
「楽天モバイル(Rakuten最強プラン)に契約中」というシンプルな条件を満たせば、付与倍率が4倍になります。楽天市場の還元ポイントで月1,000円分くらいの通信量の元が取れちゃう可能性も。
このあたりのメリットに心当たりがある人だったら、そもそも楽天モバイル自体が向いている、ということになります。
【担当者が三木谷キャンペーンを語る】改定後も、まだまだお得なのは間違いありません
楽天モバイルがどんなものか把握できたところで本題です。
冒頭でお伝えしたとおり、4月11日より「三木谷キャンペーン」は、「楽天・三木谷浩史の特別なお客様キャンペーン」に切り替わり、それに伴い内容も変更されましたが、1回線あたりの還元されるポイントの変更はありません。
①他社からの乗り換えなら楽天ポイントが最大14,000ポイント還元
②新規申し込みなら最大7,000ポイント還元
「Rakuten最強プラン」で一番安い3GB利用時の料金は1ヶ月あたり1,078円なので、他社からの乗り換えで還元された14,000ポイントをそのまま楽天モバイルの支払いにあてたとすると、約1年間は無料で利用できる計算になります。
楽天モバイルの実力と、このキャンペーンだけを見ると「よくあるレベルでは?」と感じるかもしれません。しかし、細かい条件設定を見ると、4月11日の規約改定後でも「やっぱり得だ!」と感じるはずです。
【この条件がすごい!】過去に楽天モバイルを使っていた人も対象になります
まず知っておくべきポイントは、他キャリアから乗り換える場合、過去に楽天モバイルで解約した経験がある人の再契約もキャンペーン対象になる、ということです。
楽天モバイル公式サイトでもさまざまなキャンペーンは実施されていますが、乗り換え時に「初めて楽天モバイルを申し込む人のみ」などの条件がある場合がほとんど。
この条件設定により、キャンペーンへの参加のハードルがぐっと下がっています。非・楽天モバイルユーザーすべてが対象になるわけですから。

「キャンペーンの専用リンク」から申し込むという条件はありますが、過去に楽天モバイルを契約していたことがある人でもポイント還元の対象になります。
ふつうだと、過去に入っていた人はNGです。他キャリアでも見られない、とても貴重な条件です。
「新規で最大7,000ポイント」というのも見逃せません。
【規約改定後のちょっと得するポイント】最大6回線までOK!? ポイント還元タイミングも短くなりました
続いて2つのポイントをご紹介します。
1つ目は基本的にネガティブな情報ですが、実は……な活用方法の話につながります。
冒頭で、4月11日の規約変更が「改悪説」と囁かれていることに触れましたが、その最大の理由が、それまで1人5回線までポイント還元されていたのに、ひとり1回線のみと限定されたこと。
それまでは最大70,000ポイント還元が得られたのに、それが叶わなくなった。物議を醸すのも理解できます。
しかし、4月11日の楽天からのアナウンス後はキャンペーンが切り替わるため、これまで5回線を契約していた人でも、さらに1回線を追加することができることをご存知でしょうか。
つまり、ガチっていた人は最大6回線の契約が可能になり、トータル84,000ポイント還元が得られることになります。

確かに残念ではありますが、それまでの「三木谷キャンペーン」の内容が少し盛りすぎだった、という見方もできます。
ただ、この変更でダメージを受けるのは、いわゆるポイ活勢。
ふつうに1回線使うだけ、というユーザーならさほど問題ないのでは。
続いて2つ目。
従来の「三木谷キャンペーン」のポイント還元のタイミングは「楽天モバイルの利用を開始してから4ヶ月後の末日ごろから3回にわけて」というものでした。
しかし、4月11日より「利用開始から2ヶ月後の末日ごろから3回にわけて」となりました。
これは基本的に誰にとっても嬉しいポイントです。

4月11日以前よりポイント還元の開始が2ヶ月早まりました。
例えば、6月中に契約したら初回の還元は8月末。夏に予算を使い過ぎてしまった際のピンチを救ってくれるタイミングです。
これはあくまでも推測ですが、ルールの変更に対するネガティブなイメージを払拭させる狙いがあるのかもしれません。
【ここは注意】1年以内の契約解除で最大1,078円の解約事務手数料が発生します
実は今年の4月1日、“4月11日ルール”とは異なりますが、ユーザーにとって重要な情報が届いています。
楽天モバイルでは、2025年4月1日(火)より、回線利用開始から1年以内に契約解除された回線に対し、最大1,078円の解約事務手数料が発生する、というものです。
2025年の3月までは、「ポイントが還元されるまで、ちょっと使ってみるか」というガチの無料お試しができましたが、今は不可能になっていますのでご注意ください。

確かにちょっと気になる情報ではありますが、ひと昔前だと契約解除する際には1万円以上の解約金が発生することもあったことを考えると、実はそこまで大きなダメージではないのでは。
現在は電気事業法により解約金は月額料金最大1ヶ月分の利用料と定められているので、楽天モバイルの場合だと、1,078円になります。
また、キャンペーンに応募する際にはキャンペーンコードが必要になります。三木谷キャンペーンのクーポンコードは「WTPRMI20250411」。
ただ、専用の三木谷リンクから申し込めば自動で適用されるため原則入力は不要です。
【まとめ】現在の三木谷キャンペーンってあり?なし?の結論は「あり!」。さらに得する人も!
ということで、規約改定後の楽天モバイル「三木谷キャンペーン」について、その概要だけを見たら「全然、参加するのありかも!」という気持ちも多少は生まれたのではないでしょうか。
ただ「今使っているキャリアでストレスないし、めんどくさい」という人に向けて、ちょっとした活用例をご紹介します。
キーワードになるのは、下記2点です。
- 電話専用のサブ回線
- 楽天経済圏
まず重要になるのは「サブ回線」というキーワードです。
これは、現在1キャリアだけを利用している人なら、SIMを追加してデュアルSIMにしたり、あるいは2台目のスマホを用意して「サブ回線」として使う、というもの。
何の得があるの?と思うかもしれませんが、先にも触れたRakuten最強プラン(3GBまで)と「Rakuten Link」アプリを併用すると「月額1,078円で通話が完全にかけ放題」になります。
さらに大きいのが、楽天モバイルと契約しているだけで、楽天経済圏の活用がとても有利になる点です。特に「楽天カード」と併用すると、「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」を活用してポイント還元率が7.00%に。
楽天経済圏を効率的に活用するにあたっては、とても重要な条件になっています。
まとめると、月額1,078円のサブ回線(あくまでも3GBまでの使用時ですが)を持つことで「通話完全かけ放題」+「楽天経済圏で有利」が手に入るということ。
さらに、今回のキャンペーンを契機に楽天モバイルを始めるとすると、他キャリアから乗り換えた場合、MAX14,000ポイント還元からスタートするわけですから、うまく活用したら1年間このシステムが無料になります。
これはちょっと、試してみる価値は多分にあるのではないでしょうか。

「三木谷キャンペーン」は開始当初は2024年5月までの予定だったものが、名称や条件の変更を経て2025年6月現在までキャンペーン期間を延長する形で続いています。
キャンペーンがいつまで続くかは公表されていませんので、あくまで延長されているキャンペーンであり、いつ終わってもおかしくはありません。
ルール自体は現在もユーザーにとってお得であることは間違いありませんので、早めに決断することが重要です。
ちなみに、キャンペーンの応募は店舗からの申し込みでも可能です。
申し込みの具体的な手順や、エラーが出たとき、他キャンペーンとの併用などの詳細については、こちらの記事をご覧ください。
(執筆/マイべマガジン編集部・青山卓弥)