楽天モバイル「三木谷キャンペーン」はあり?なし?本当に得するのか、実は損なのか。徹底検証します!
「電話番号そのままお乗り換えで14,000ポイントプレゼント」
楽天モバイルの「三木谷キャンペーン」が、メディアやSNSを中心に話題になっていることをご存知でしょうか。
「楽天モバイルの内容がよくわからない」人に端的にお伝えしますと、最大の弱点は「電波のつながりにくさ」。一方で「完全無制限で3,278円」、通話かけ放題の「Rakuten Link」など、独自のメリットもあるというもの。
ちなみに、三木谷キャンペーンを別とした場合、商品比較サービス「マイベスト」の格安SIMランキングにおける楽天モバイル自体の評価は全26サービス中15位という評価です。
では、そこに三木谷キャンペーンの“ポイント還元”を含めた場合の楽天モバイルはありのか、なしなのか。さまざまな方面から徹底検証した結論は「あり!今すぐ乗っかりましょう」です!
元携帯電話販売員でもある、「マイベスト」通信会社・通信キャリア担当の高山の解説を交えながら、その理由について詳しくご紹介します。
ちなみに、キャンペーンに参加するためには専用リンクからの申し込みが必須です。マイべマガジンでは通常やっていないのですが、今回は特別に【専用リンク】も用意しましたので、ぜひご活用ください。
本コンテンツの情報は公開時点(2025年2月21日)のマイベストの情報をもとに執筆しております。また、本コンテンツ内の価格情報はすべて税込みで表記しております。

大手家電量販店出身で、7,000人以上に携帯電話の販売や通信サービスの契約を担当。主要な通信会社の料金プランや販売機種をすべて把握し、その豊富な知識で店舗販売ランキングにおいて個人表彰もされている。 その後マイベストに入社、携帯電話や光ファイバー回線キャリア・インターネットプロバイダーなどの通信会社を専門に担当しており、格安SIMやホームルーターを実際に回線契約し各社の料金プランや通信速度の比較を行うとともに、モバイルだけでなく10社以上の戸建て・マンション向けの光回線の通信速度・速度制限も調査している。 また自身が行う検証の中で通信会社の公表値と異なる数値も発表、わかりにくいと言われる通信サービスだからこそ、理解しやすく信頼できるコンテンツの企画制作を心掛けている。

世の中には「まだ知らない良いもの」がたくさん。マイベマガジン編集部は、商品比較サービス「マイベスト」の情報をベースに、知ると暮らしがより便利になるアイテムや情報をお届けしていきます。
【はじめに】楽天モバイルは「つながりにくい」のは確かですがメリットもあります
初めに、楽天モバイルって今どうなのか説明しますと、商品比較サービス「マイベスト」の「格安SIM(格安スマホ)のおすすめ人気ランキング」でいえば、全26サービス中の15位。よし、乗り換えるか!とはならない評価です。
上記のマイベスト「格安SIM」ランキングでは「月50GB利用時の安さ」「初期費用の安さ」「乗り換えやすさ」が高評価です。
しかし、知られた話かもしれませんが、「電波のつながりやすさ」は、比較した25サービスの中でやはり最下位評価。
人が多く集まる東京駅構内や新宿駅の周辺の商業施設など、計21か所で電波強度の測定検証を行ったところ、いまだ屋内や地下でつながりやすい、とはいえない結果になっています。

楽天モバイルは、他社と比べて電波がつながりにくい点がネック。
2024年6月にプラチナバンドの運用を開始したと発表がありました。ただ、現時点では順次対応地域を広げていく段階であるため、場所を問わずつながりやすくなったとはいえません。
パートナー回線としてau回線が使える仕組みを取り入れていますが、エリアが限定的・切り替わらないことがあるといったデメリットも指摘されました。
ただ、通信速度は手堅く、各社ごとの差がもっとも顕著になるランチタイム(12〜13時)でも、下り通信速度は93.3Mbpsを記録。これは動画鑑賞やアプリのダウンロードもサクサクできる数値です。
また、通信速度以外にも、確実なメリットがあります。特にこの2点は注目すべきです。
【楽天モバイルのメリット①】最大3,278円でデータ無制限
楽天モバイルは「Rakuten最強プラン」の1種類しかプランを提供していません。3GBまで利用時で月1,078円、20GBまで利用時で月2,178円と、その月に使用したデータ通信量に応じて料金が決まります。
20GBを超えると、月3,278円で固定され、そのまま利用し続けることができます。実質的にデータ無制限です。
あんまり使わなかった月でも、めちゃくちゃ使いまくった月でも、プランを変更することなく自動的に料金が割り振られます。データ制限に引っかかる面倒がなく、プランに悩む必要もない。これは楽天モバイルの強みです。
【楽天モバイルのメリット②】追加料金なしで完全かけ放題が使える
ユーザーに無料で提供されている「Rakuten Link」アプリを使うことで、通話がかけ放題になります。
ほかの通信会社では、1回5分以内の通話を含むプランが主流で、完全かけ放題が無料なのは楽天モバイルだけ。
専用アプリを使う必要がありますが、これも大きなメリットと言えるのではないでしょうか。
キャンペーンがなくても、実はそもそも楽天モバイルが向いている人がこちら
楽天モバイルは、確かに「電波のつながりやすさ」に課題を抱えています。しかし、メリットを最大限に活かせるタイプだったら「三木谷キャンペーン」を抜きにしても、実はそもそも楽天モバイルが向いている、という可能性があります。
例えば、上記でも触れた「完全無制限で3,278円」というメリットを活用してたくさんギガを使いたい人。これは楽天モバイルが唯一無二なので、キャンペーンがなくても選ぶ大きな理由になります。
同じく“楽天モバイルだけ”が無料で使える「かけ放題」も実力は確か。「Rakuten Link」は無料ながら国際電話・国際SMSの送受信にも使えます。
また、使えば使うほどポイント還元率が上がっていく仕組みを利用できる楽天経済圏の人には当然ながらピッタリ。「楽天モバイルだけ契約」というシンプルな条件を満たせば、付与倍率の上がり方が4倍になります。楽天市場の還元ポイントで月1,000円分くらいの通信量の元が取れちゃう可能性も。
このあたりに心当たりがある人だったら、より「三木谷キャンペーン」で得する度合いがグンと高まるわけです。
【担当者が三木谷キャンペーンを語る】他キャリアにはない、前代未聞レベルです
楽天モバイルがどんなものか把握できたところで本題です。
「三木谷キャンペーン」の内容をまずはご覧ください。
①他社からの乗り換えなら楽天ポイントが最大14,000ポイント還元
②新規申し込みなら最大7,000ポイント還元
「Rakuten最強プラン」で一番安い3GB利用時の料金は1ヶ月あたり1,078円なので、他社からの乗り換えで還元された14,000ポイントをそのまま楽天モバイルの支払いにあてたとすると、約1年間は無料で利用できる計算になります。
とは言え、楽天モバイルの現状と、このキャンペーンだけを見ると「即参加するほど?」と感じるかもしれません。しかし、細かい条件を見れば見るほど、これはすごいと思えるはずです。
その理由が以下です。
【ここがすごい!その①】過去に楽天モバイルを使ってた人も対象に
まず知っておくべきポイントは、他キャリアから乗り換える場合、過去に楽天モバイルを解約した人の再契約もキャンペーン対象になる、ということです。
楽天モバイル公式サイトでもさまざまなキャンペーンは実施されていますが、乗り換え時に「初めて楽天モバイルを申し込む人のみ」などの条件がある場合がほとんど。
これが見逃せない理由のひとつめです。

「三木谷キャンペーンのリンク」から申し込むという条件はありますが、過去に楽天モバイルを契約していたことがある人でもポイント還元の対象になります。
ふつうだと、過去に入っていた人はNGです。他キャリアでも見られない、とても貴重な条件です。
「新規で最大7,000ポイント」というのも見逃せません。
【ここがすごい!その②】最大5回線までがポイント還元の対象に(※現在は適用できません)
続いての見逃せない理由が、2回線目以降を複数回線契約してもOK、かつ最大5回線まではそれぞれポイントが還元されるという点です。例えば5人家族ぶんの乗り換えを申し込んだとしたら、最大70,000ポイントの還元になります(※)。
2025年4月11日にキャンペーン内容が変更になり、適用上限回数が5回→1回になったため、1名義で複数回線を契約した場合、2回線目からポイント還元が受けられなくなりました
これは家計的に大きなメリットになるはずです。
しかし、このキャンペーンにはひとつの懸念があります。それは「キャンペーンがいつ終わるかわからない」ということです。

キャンペーンがいつまで続くかは公表されていませんが、あくまで延長されているキャンペーンであり、いつ終わってもおかしくはありません。
1人で5回線までいけるというキャンペーンは、正直ゆるい、と言わざるを得ませんので、このチャンスは逃すべきではないと言えます(※)。
上記同様、2025年4月11日のキャンペーン内容変更に伴い、1名義で5回線分のポイント還元を受けることはできなくなりました
【注意】ポイント還元を取り切るには半年は使い続ける必要があります
メリットを散々お伝えしたあとで恐縮ですが、気をつけたいのは、申し込んだら自動的にポイントが還元されるというわけではない、という点です。「キャンペーンに参加する=14,000ポイントゲット」ではありません。
ポイント還元がスタートするのは、楽天モバイルの利用を開始してから4ヶ月後(※)の末日ごろから3回にわけて還元されます。
2025年4月11日からは2ヶ月後から3回にわけて付与されます
1か月目は4,000ポイント、2〜3か月目にそれぞれ5,000ポイントが付与され、3か月間で合計14,000ポイントが受け取れます。
だいたい半年間は使用しないと、ポイントを取り切ることはできないということです。それ以前に解約するとポイント還元が受けられなくなる(※)ので、そこまでは契約をし続ける必要があります。
「ポイント還元進呈の対象外」の条件については利用規約では明記されていません。ただし、楽天モバイルが定める「不正」に該当した場合、ペナルティが課せられる可能性があります。この点、あらかじめご理解の上、ご利用ください
還元されたポイントは、付与されてから6か月の有効期限がある点にもご注意ください。
この通り、「三木谷キャンペーン」には、大きなメリットがある一方で、注意すべき点も存在します。まずは以下の専用ページへ入ってじっくり検討してください。
“お申し込み1件につき10,000円を「災害・人道支援」に寄付します”とのバナーにも注目です。
【キャンペーンの活用法を考えてみた】70,000P還元を目指してもいいし、石橋叩いて21,000P還元もあり!(※現在は適用できません)
【プラン①】5人家族全員乗り換えでMAX70,000ポイント還元(※現在では適用できません)
キャンペーンのメリットを最大限に活かすプランです。プランといっても楽天の公式ではないのでお気軽にご覧ください。
最大5回線まで利用できる点をそのまま活用することで、70,000ポイントの還元を得るというもの(※)。
2025年4月11日のキャンペーン内容変更に伴い、1名義で5回線分のポイント還元を受けることはできなくなりました
3GB限定なら家族の1年分のスマホ代が無料になる、と言い換えることもできます。別キャンペーンの「最強家族プログラム」なら、三木谷キャンペーンとの併用も可能です。
先述した「Rakuten Link」を使えば、海外からでもアプリなら無料会話が可能なので、卒業旅行を控えたお子さんに持たせる、というのも便利では。
離れて住んでいるスマホ事情に詳しくない家族のため、という視点でも有効に使えそうです。
【プラン②】石橋叩いて21,000ポイント還元(※現在では適用できません)
突然ですが、現在povoユーザーである筆者こと私が「三木谷キャンペーン」に参加するならこの手を使います。
まずサブ回線用に新規の申し込みで7,000ポイント還元を獲得し、不満がなければメイン回線も乗り換えて活用するというもの。
要するに「新規最大7,000ポイント」+「乗り換え最大14,000ポイント」=「トータル21,000ポイント還元」を目指すプランです(※)。
2025年4月11日のキャンペーン内容変更に伴い、1名義で2回線分のポイント還元を受けることはできなくなりました
現在、私はpovoの「60GB/90日間」(6,490円)を主に使い、さらに「通話かけ放題」(1,650円)を使用しています。ここにサブ回線用に楽天モバイルを3GBまでで使用し、povoの「通話かけ放題」を止めて楽天の通話アプリでまかなうと仮定。
すると、サブ回線用に新規でキャンペーンに参加した場合の収支はこうなります。
(いままで)
- povo:約2,163円+1,650円
- 月間トータル:約3,813円
- 年間トータル:約45,756円
(楽天モバイルを新規で申し込みサブ回線化)
- povo:約2,163円
- 楽天モバイル:1,078円(3GBまで使用と想定)
- 月間トータル:約3,241円
- 年間トータル:約38,892円
- 還元されたポイントで支払った場合の年間トータル:約31,892円
「還元されたポイントで支払った場合の年間トータル」は1年間の累計から新規申し込みで還元された7,000ポイントを差し引き、1ヶ月あたりの平均値としたものです
私の場合は「通話かけ放題」を使っているので参考になりにくい部分があるかもしれませんが、楽天モバイルを併用することで年間で大きな差が出る試算になります。
実際に使ってみて「楽天モバイルで問題ない!」と判断したら、乗り換えて14,000ポイントを追加で獲得。そうするとトータル21,000ポイントの還元を得られます(※)。
上記同様、2025年4月11日のキャンペーン内容変更に伴い、1名義で2回線分のポイント還元を受けることはできなくなりました
【プラン③】デュアルSIMのサブ回線 or 2台目のスマホ用に
これは上記【プラン②】と非常に近い性質のものなので詳細は割愛します。
新たにサブ回線を用意する、あるいはサブ回線で使っているキャリアを楽天モバイルに乗り換えて使うことでポイント還元を得る方法です。
最近は学生さんの間で2台目のスマホ需要が高まっているそうで、そういった人たちにも適したプランではないでしょうか。
【プラン④】無制限を用いた脱Wi-Fi(超ミニマリズム)プラン
特殊な事例ですが、こういった可能性もあるというプランです。
先述通り、楽天モバイルの「電波のつながりやすさ」はイマイチです。ただ、徐々に改善し、5Gエリアが広がっています。
万が一、その5G圏内に自宅がある場合は、データ無制限を最大に活用して自宅Wi-Fiを解約してしまうことも可能になります。使い方にもよりますが。
今回のキャンペーンとは少しテーマが異なっていますが、この機に楽天の通信エリアをチェックしてみることで、思いがけない節約術が見つかるかもしれません。
【まとめ】三木谷キャンペーンってあり?なし?の結論は「あり!今すぐ乗っかりましょう」です!!
最後に、「三木谷キャンペーン」のメリットをひとつ付け加えると、このキャンペーンには基本的に解約金が存在しないので、試してダメだった場合でも、ポイント還元をすべて取り切るまで利用しさえすれば、大きな損失が発生しないという点が挙げられます(※)。
2025年4月1日からは一律で1年未満で解約すると解約金が発生します
気になるとしたら、やはりキャンペーン終了が読めないところです。
それらを全部ひっくるめて、楽天モバイル「三木谷キャンペーン」がありか、なしかをあらためてジャッジすると、「あり!今すぐ乗っかりましょう」という結論になります。
ここまでお付き合いいただいて、やってみる価値あるかも!と共感していただけらたら幸いです。
三木谷キャンペーンを利用してお得に楽天モバイルを使いたい人はここをチェックしてみてください。
ポイント還元タイミングの詳細や、申し込み時にエラーが出たとき、他キャンペーンとの併用などの詳細については、こちらの記事をご覧ください。
(執筆/マイべマガジン編集部・青山卓弥)
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