格安SIMなみの料金で使えて通信速度の安定感に定評がある、UQ mobile。auと同じKDDIが提供するサービスとあって、乗り換えの候補に入れている人も多いのではないでしょうか。ただ、KDDIのサービスとはいえ、通信速度の速さに不安を抱いている人もいるかもしれません。
そこで今回は、UQ mobileの通信速度の速さ、そして遅くなった場合の原因や対処法を詳しく紹介します。UQ mobileを検討中の人だけでなく、すでに利用中の人も、快適な通信のためにぜひ参考にしてみてください。
大手家電量販店出身で、7,000人以上に携帯電話の販売や通信サービスの契約を担当。主要な通信会社の料金プランや販売機種をすべて把握し、その豊富な知識で店舗販売ランキングにおいて個人表彰もされている。 その後マイベストに入社、携帯電話や光ファイバー回線キャリア・インターネットプロバイダーなどの通信会社を専門に担当しており、格安SIMやホームルーターを実際に回線契約し各社の料金プランや通信速度の比較を行うとともに、モバイルだけでなく10社以上の戸建て・マンション向けの光回線の通信速度・速度制限も調査している。 また自身が行う検証の中で通信会社の公表値と異なる数値も発表、わかりにくいと言われる通信サービスだからこそ、理解しやすく信頼できるコンテンツの企画制作を心掛けている。
UQ mobileの通信速度は、通信事業者のなかでも速い部類に入ります。UQ mobileは、大手携帯キャリアであるauのサブブランドであり、auと同じ回線を利用しているためです。
実際にmybestで計測したUQ mobileの平均通信速度は、都心で134.59Mbps、郊外で42.28Mbpsでした。都心の平均通信速度は、通信事業者のなかでもトップクラスの速さです。郊外の結果はダントツとはいえませんが、42.28Mbpsあればwebサイトや高画質動画などを快適に見られます。
またauでは、800MHz帯を使った4G LTEの人口カバー率が99.9%に到達。人口カバー率とは、auの通信が可能な地域の人口を全人口で割ったものです。
つまりauやUQ mobileは、広い地域で安定して利用しやすいと考えられます。対応サービスエリアは、UQ mobileの公式サイトで確認可能です。自分の利用地域について気になる人は調べてみましょう。
さらにUQ mobileでは、通信速度の制限時でも以下の速度で利用できます。
大手キャリアでは最大128Kbpsというケースが多いなか、最大1Mbpsの速度が出せるのは大きな強みです。300Kbpsでストレスなく使える範囲は、テキストのみのメールやチャットのやりとりなど。これより速い1Mbpsなら、画像が少なめのwebページでも楽しめますよ。
なお、UQ mobileの通信速度や料金などを詳しく検証した記事もあるので、ぜひ参考にしてみてください。
UQ mobileの通信速度をチェックしたいときは、速度を計測できるwebサイトやアプリを利用しましょう。
たとえば、計測できるwebサイトでは、計測した数値に加え、webサービスや動画視聴といった用途別に、通信環境のよしあしをチェックすることも可能です。アクセスするだけですぐに測定を開始できるうえ、シンプルなデザインで結果がひと目でわかるものもあります。
計測アプリにも無料で利用できるものや、測定結果を履歴に残せるものなどがありますよ。
なお、通信速度を計測できるwebサイトやアプリでは、次のような数値が多く使われます。意味もあわせて確認しておきましょう。
ダウンロードやアップロードの値が示すのは、どれくらいのデータ量を送受信できるかです。数値が高いほど、少ない時間でたくさんのデータ量を送受信可能。数値の高さは通信速度の速さに比例します。
PING値とは、データを送って返ってくるまでの速さのこと。リアルタイムでやりとりする場面などで重要な値です。PING値が低いほど、タイムラグが少なく快適に利用できることを意味します。反対に値が高いと、ビデオ通話でスムーズに会話しにくいなどの状況が起こりやすいです。
UQ mobileはauのサブブランドであることから速度に期待できるとはいえ、遅くなるケースもあります。7つの原因と対処法を紹介するので、困ったときや乗り換えの判断材料として役立ててみてください。
速度制限がかかるのは、契約のデータ容量を超えたときです。また、3日で6GBを使った場合も速度制限がかかることがあります。
UQ mobileの主なプランと制限時の速度は、以下のとおりです。
制限されるとはいえ、300Kbpsでは画像・動画が添付されていないメッセージのやりとりなどがスムーズに行えます。1Mbpsなら、サイト閲覧なども利用できますよ。
制限時に通常の速度で通信したい場合は、「My UQ mobileアプリ」や「データチャージサイト(5G対応料金プラン用・4G LTE料金プラン用)」でデータチャージすることも可能です。
速度制限を避けるためには、外出時の利用を控えるほか、節約モードを活用するといいでしょう。
節約モードとは、データ容量を消費せずにスマホを利用できる設定のこと。データ容量を超えたときと同様に速度制限がかかりますが、そこまで通信速度を必要としないときに設定することで、データ容量を節約できます。
たとえば動画再生の少ないSNSや音楽ストリーミングなどは、節約モードでもスムーズに利用可能です。節約して余ったデータ容量は、翌月に繰り越しすることもできます。
繰り越しできるのは、契約している月間データ容量の残り分です。たとえば、月間データ容量が15GBのくりこしプランM +5Gで、月末に5GB余ったとしましょう。
余った5GBは翌月末まで利用可能です。翌月のデータ容量は、繰り越し分の5GB、その月の月間データ容量15GB、追加購入したデータ容量の順に消費されます。
節約モードやデータ容量の繰り越しを活用して、データ容量のオーバーを防ぎましょう。
通信障害の発生も、通信速度が遅くなる原因のひとつです。au回線に問題が発生すると、UQ mobileも通信の影響を受けます。
通信障害はユーザー側で解決できる問題ではないため、発生した場合には復旧を待ちましょう。通信障害の発生状況は、UQ mobileの障害情報で確認できます。
電波の悪いところで利用すると通信が不安定になり、速度の低下を感じやすいです。たとえば次のような場所では、つながりにくくなる可能性があります。
場所を移動して通信が改善するなら、電波の悪さが速度に影響を与えていると考えられるでしょう。
ネット回線にアクセスが集中することも、通信速度が遅くなる原因です。特に通勤・通学や昼休憩の時間帯、リラックスタイムの21~23時などは回線が混雑しやすい傾向があります。
UQ mobileはKDDIが運営しているため、大手キャリアの回線を借りている格安SIMよりは混雑を避けやすいですが、気になる場合は混雑するタイミングを避けて利用するのがいいでしょう。
通信速度が遅い要因として、節約モード中であることが考えられます。節約モードになっている場合、くりこしプランS +5Gでは最大300Kbps、くりこしプランM +5G・くりこしプランL +5Gでは最大1Mbpsの通信速度までしか出ません。
My UQ mobileアプリにログインし、節約モードを切り忘れていないか確認してみましょう。
スマホの動作に関わるメモリが不足すると、通信時間の長さや動作の遅さを感じる可能性があります。メモリはRAMとも呼ばれ、スマホの利用時間が長くなるほど圧迫を受けやすいです。
スマホを再起動すると、メモリがリセットされて改善につながる可能性があるため、遅さを感じたときには試してみてください。
サイズが大きなデータやファイルを送信すると、処理に時間がかかって通信速度が遅くなる可能性があります。光回線やWi-Fiに接続してできるだけ速度を安定させたり、スペックの高いPCを代用したりといった工夫を取り入れてみましょう。
UQ mobileは、通常の高速モードと節約モードの切り替えを簡単にできるのが特徴。通信速度の切り替えは、My UQ mobileアプリまたはデータチャージサイトで可能です。それぞれの方法をチェックしていきましょう。
My UQ mobileアプリをインストールしていない人は、まずApp StoreまたはGoogle Playを開いてインストールしましょう。App StoreやGoogle Playで「My UQ mobile」と検索すると、検索結果に出てきますよ。
検索結果からアプリをインストールできたら、くりこしプラン +5Gの人はau IDで、くりこしプラン +5G以外の人はMy UQ mobile IDでログインします。ログイン後、ホーム画面にある「高速モード・節約モード」と表示された切り替えスイッチで、節約モードをオンにしましょう。
データチャージサイトで切り替える場合、くりこしプラン+5Gの人はauのデータチャージサイトにアクセスし、au IDでログインしましょう。ログイン後、「ターボ機能」を操作すると切り替えが可能です。
くりこしプラン+5G以外の人は、UQ mobileのデータチャージサイトにアクセスしましょう。My UQ mobile IDを利用してログインし、あとは同様に「ターボ機能」で切り替えれば完了です。
以下の記事では、数多くの格安SIMを徹底比較しています。UQモバイルをすでに使っている人のなかで通信速度に不満がある人は、ぜひ参考にしてみてください。
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