能登の日本酒のおすすめ人気ランキング【2025年】

認知度や人気の高さで選ぶなら、珠洲市に蔵を構える宗玄酒造がおすすめ。明和5年創業という長い歴史を持ち、250年以上にわたり能登の風土とともに歩んできた老舗酒蔵です。能登杜氏の伝統技術を継承しつつも、現代の嗜好に合った酒つくりにも積極的にチャレンジしています。

看板銘柄の「宗玄」シリーズは、純米酒・純米吟醸・普通種など幅広いラインナップがあり、好みの味わいに応じて選択が可能。例えば「宗玄 純米吟醸」は旨さと酸味の調和がとれた1本で、爽快な味わいを楽しめますよ。

また、「SOGEN SAMURAI」シリーズは、特別な日にふさわしい1本です。例えば「純米大吟醸 Samurai Queen」 は、国際イベントでの乾杯酒にも用いられる人気銘柄。食中酒としても優れていて、ふわっと広がる旨味や華やかな吟醸香が特徴です。

能登の日本酒を存分に味わいたい人は、鳳珠郡能登町の数馬酒造をチェックしてください。明治2年創業という長い歴史を持っており、能登町の湧き水を仕込み水に使い、地元農家と連携して酒米づくりから取り組むなど、能登の歴史と自然を酒つくりに活かしています。

看板銘柄「竹葉 百万石乃白 大吟醸」は、石川県産の酒米である百万石乃白を贅沢に使用した1本。華やかな吟醸香と透きとおるような口当たり、上品な甘みが広がる繊細な味わいが魅力です。

しっかりとした味わいの日本酒が好みの人は「竹葉 生酛純米 奥能登」がおすすめ。伝統的な生酛つくりによる、力強さと奥深い旨味が際立つ逸品です。酒米・酵母・水のすべてが能登産で、能登らしい1本を求める人にもぴったりだといえるでしょう。

繊細で上質な日本酒なら、輪島市の白藤酒造店をチェックしてください。1722年創業という長い歴史を持ち、少量仕込みにこだわった丁寧な酒つくりを続けてきました。伝統の技に繊細な感性を融合させた酒つくりは、国内外で高く評価されています。

代表銘柄の「奥能登の白菊 純米大吟醸」は、山田錦と金沢酵母で作られる上品な1本。洗練された吟醸香と米の甘みをしっかりと感じられる、穏やかな味わいが魅力です。

また人気銘柄「輪島物語」は、旨みと酸味のバランスのよさが特徴。輪島産五百万石を100％使用して作られていて、能登らしさがあるのもうれしいポイントです。上燗にすれば、より調和された旨みを感じられますよ。

輪島市にある清水酒造店は、全国新酒鑑評会や金沢国税局酒類鑑評会で10回以上の金賞を受賞している実力派の酒蔵です。創業は1862年と150年以上の歴史があり、能登流と呼ばれる独自の酒つくりを代々受け継いでいます。

代表銘柄は「能登誉」シリーズで、純米大吟醸・大吟醸・純米吟醸・吟醸・本醸造酒など複数種がラインナップ。特別な日に飲みたい高級な1本から、手軽に飲める低価格帯の商品まで幅広い選択肢から選べます。

また、「能登輪島 千枚田」も清水酒蔵店の看板銘柄。醸造アルコールを添加しない純米酒で、奥能登の棚田、千枚田産の米を使用した能登らしい1本に仕上がっています。軽やかでスッキリとした旨みと、キレのある喉越しが味わえますよ。

徹底した品質管理と、地元素材を活かした日本酒に定評があるのが、鳳珠郡能登町の鶴野酒造店。地元の湧き水を仕込み水と地元農家が育てた酒米を用いて、昔ながらのすべて手作りで日本酒を製造しています。

主力銘柄は「谷泉」シリーズで、純米吟醸・特別純米酒など数種類のラインナップ。フルーティな香りが好きなら「谷泉 純米吟醸」がおすすめです。キレのある辛口が好みの人は「谷泉 特別純米」を選ぶとよいでしょう。

また、夏季や秋季など季節限定でにごり酒やひやおろしなども販売されています。限定品で完売するケースも少なくありませんが、日本酒が好きな人や季節のお酒を探している人はぜひチェックしてください。

能登の日本酒に使われる代表的な酒米として知られているのが、「百万石乃白」「石川門」です。いずれも能登地方だけでなく石川県全域で生産されている酒米ですが、能登の酒造でも多く採用されています。

「百万石乃白」は、石川県が10年以上かけて開発された酒米で、フルーティで香り高い仕上がりになるのが特徴。銘柄としては数馬酒造の「竹葉 百万石乃白 大吟醸」や清水酒造店の「能登誉 純米大吟醸 百万石乃白」などがあります。

「石川門」は、石川県の酒造・米生産者・農業研究者のコラボレーションで生まれた酒米です。石川県での栽培に適していて、吟醸酒向きの品質です。代表的な銘柄としては、宗玄酒造の「純米 石川門」などがあります。

能登の日本酒の魅力をさらに深く味わいたいなら、地域特有の「Misaki酵母」にも注目しましょう。2008年に奥能登の海岸に漂着した海藻から採取された酵母で、10年以上の試行錯誤を経て製品化されています。

Misaki酵母の特徴は、日本酒にさわやかな風味を与えるりんご酸を多く含んでいること。まるで白ワインのようなキレと、しっかりとした酸味がを感じられる仕上がりになりますよ。

具体的な銘柄としては、数馬酒造の「竹葉 生酛純米 奥能登」や「竹葉 いか純米」などでMisaki酵母が使われています。