加賀鳶の日本酒のおすすめ人気ランキング【2025年】

また、香りが飛びにくいのも燗に向いている理由のひとつです。純米酒は香りが控えめで、かつ熱に強い香味成分で構成されているため、温めても香りが飛びにくい傾向があります。むしろ、温めることで穀物の香ばしい香りが引き立つため、より濃厚に感じられるでしょう。

なかには、発泡感が生まれるものも。生きたまま残っている酵母が瓶詰め後も発酵を続けるため、発酵ガスを発生させることがあります。加賀鳶では、季節限定の「純米大吟醸 にごり酒・生」でピチピチとした発泡感を楽しめるので、爽快感のある味わいを求める人は要チェックです。

ただし、生酒は加熱殺菌していないぶん、品質が変化しやすいため、冷蔵庫で保存する必要があります。風味が変わりやすいため、開封後は早めに飲み切りましょう。

また、冴えわたるキレのよさも魅力です。高アルコールの日本酒は、舌に残る油脂やアミノ酸を押し流す力が強いため、スパッと切れるような鋭いキレが際立ちます。ただし、加賀鳶の原酒はアルコール度数が16～17度と一般的な原酒と比べてやや低めであるため、人によっては穏やかに感じられるでしょう。

また、香りが際立ちやすいのも魅力です。香味成分の生成を妨げる脂質が少ないため、吟醸系に用いると華やかな香りがスムーズに生成されます。雑味成分が少ないことから香りもにごりにくいため、ノイズのないクリアな香りを楽しめるでしょう。

濃厚な旨味を感じたいなら、金紋錦をかけ合わせた商品がおすすめです。長野県で開発された金紋錦は、濃厚で複雑な味わいと香りが魅力。加賀鳶では相性のよい山田錦と組み合わせて醸されており、山田錦のやわらかさと金紋錦の力強い旨味が融合した複雑で奥行きのある味わいを楽しめます。

シャープで淡麗な飲み心地が好みなら、五百万石がぴったりです。旨味が前に出すぎず、香りも控えめなので、ドライなテイストが際立ちます。後味がスッと潔く消えるため、キレのよさを重視する人におすすめです。

予算が許すなら、「純米大吟醸 藍」や「純米大吟醸46 百万石乃白」もおすすめ。720mLで2,000円台と価格帯は上がりますが、くせが少なく料理を選ばないのが魅力です。自然派の人は、オーガニック認証を受けた「有機純米」も候補にしてください。ゴマ豆腐・白和え・豆乳鍋などコクのある料理と好相性です。

季節の料理に合わせたいなら、季節限定酒がおすすめです。旬の食材に合うように設計されているため、おいしさがより引き立ちます。フレッシュな味わいを楽しみたい人は「加賀鳶 SHUN」に注目しましょう。火入れをせず瓶詰めされているため、果実を思わせるような若々しい香気と凛としたキレ味を堪能できます。

辛口で飲みごたえのある一本を求めるなら、しっかりとしたコクと辛みが特徴の限定酒が狙い目です。「山廃純米 超辛口 無濾過・生」「極寒純米 無濾過・生」「山廃純米吟醸 金沢限定」など豊潤で力強い味わいが魅力の銘柄は、日本酒を深くじっくり味わいたい夜にぴったりでしょう。