住信SBIネット銀行 デビットカード(Mastercard)は、スマホ1つで買い物をしたい人におすすめです。Apple Pay・Google Payのどちらにも対応しており、iPhone・Androidを問わずスマホをかざすだけで支払いができます。比較したなかでApple Pay・Google Pay両方に対応しているデビットカードは全体の約半分。スマホ決済非対応のデビットカードもあるなか、身軽に外出したい人は必見の1枚です。比較したなかではポイント還元率が0.20%前後のデビットカードが多いのに対し、0.80%と優秀。なお、同行のデビットカード(Visa)の還元率は0.60%であるため、Mastercardのほうがお得にポイントを貯められます。貯まったポイントは、1ポイント1円でデビットカードの支払い時に使用可能。現金・JALマイルにも交換できます。海外留学や海外旅行の予定がある人にもおすすめです。通常、海外での利用には海外事務手数料2.50%が加算されます。しかし、対象支店で発行したデビットカードなら、年間30回まで海外事務手数料と同額分のポイントが戻ってきます。海外事務手数料が4.00%以上のデビットカードもあるなか、海外利用時のコストを実質無料にできるのはメリットです。一方、クレジットカードのような手厚い付帯保険や補償内容を期待する人には物足りないでしょう。ショッピング保険・海外旅行保険はいずれも付帯しておらず、不正利用補償額には1口座あたり年間100万円までの上限がありました。とはいえ、ポイント還元率の高さや海外手数料を0円にできる仕組みを思うと、お得さは申し分ありません。住信SBIネット銀行は銀行としての使い勝手もよいため、スマホ決済ができるお得なデビットカードを探しているならぜひ検討しましょう。<おすすめな人>スマホ1台で買い物に行きたい人お得にポイントを貯めたい人海外留学や旅行が控えている人<おすすめできない人>付帯保険・補償の充実度が気になる人
三井住友カード ビジネスオーナーズは、従業員にリアルカードやETCカードを持たせたい法人におすすめです。年会費は永年無料。ETCカードも、年に1回利用すれば年会費はかかりません。追加カードを18枚まで発行できるのも魅力です。比較したなかには追加カードが5枚未満と少ない法人カードもあったのに対し、本カードなら社員や家族の経費をまとめて管理できて便利ですよ。会計ソフトは、弥生会計・freee・マネーフォワードなどと連携が可能です。明細のリアルタイム反映ができないため、不正利用時の対応はしにくいものの、主要な会計ソフトに対応していました。しかし、比較した一部の法人カードのようにバーチャルカードに対応していない点はネック。現物カードのみなので、紛失には十分注意しましょう。ポイント還元率も0.50%と低めです。比較したなかには1.00%・1.50%還元の法人カードもあり、経費の支払いでしっかりポイントを貯めたい人にはあまり向いていません。対象の三井住友カードとの2枚持ちでポイント還元率が最大1.50%まで上がるので、うまく活用しましょう。大手ECサイトや大手航空会社の利用がポイント還元率アップの対象になりますよ。空港ラウンジや手荷物宅配無料などの空港サービスはありません。世界のさまざまな国の空港ラウンジが使えるプライオリティ・パスや手荷物宅配など、すべての空港サービスが非対応でした。比較したところ、プライオリティ・パスが使えるのはごく一部の法人カードだけでしたが、本カードは国内の主要空港のラウンジが使えるカードラウンジも使えません。総合すると、コストをかけずに従業員にリアルカード・ETCカードを持たせたい法人には候補となるカードです。ポイント還元率の高さを重視したい人は、ほかの法人カードも検討してくださいね。<おすすめの人>コストを掛けずにETCカードを発行したい法人・個人事業主<おすすめできない人>ポイント還元率重視で選びたい人
三井住友ビジネスカード(クラシック)は年間コストを抑えたい企業にはあまり向きません。ポイント還元率が0.50%と低いのに、年会費が1,375円かかります。検証したなかには年会費無料かつポイント還元率が1.00%の法人カードも多く、あまりお得感がありませんでした。追加カードの使い勝手もいまひとつ。バーチャルカードには非対応で、従業員用のリアルカードの枚数に限りがあります。発行上限枚数は非公開ですが、公式サイトによるとカード使用者は20人以下を想定しているとのこと。追加カードの年会費が1枚440円かかる点でも、従業員数が多い企業には不向きといえます。経費管理のしやすさの視点では、利用明細がリアルタイム反映されない点が気になりました。また、追加カードの即時ロックもできず、不正利用や紛失への備えは足りない印象。一方、連携できる会計ソフトが多く、freee・弥生会計・マネーフォワードクラウドのいずれにも対応している点はよいところです。海外旅行保険の充実度や、三井住友カード ビジネスオーナーズにはない国内・海外ショッピング保険が付帯する点も目を惹きました。ETCカードを年会費無料で発行できることも利点。前年度に1回もETCを利用しないと翌年は年会費が550円かかりますが、高速道路での移動が多い企業なら気にしなくてよいでしょう。一方で、飛行機での出張が多い企業は物足りなく感じる可能性があります。カードラウンジや手荷物宅配サービスなど、空港で快適に過ごすための特典がありません。また、そもそも法人だけが申込対象であるため、個人事業主は発行不可です。検証したなかには、追加カードを無制限で発行できるものや、もっとポイント還元率が高い法人カードがありました。ゴールド・プラチナクラスも視野に入れれば、出張時に空港で優雅な時間を過ごすことも可能。従業員が多く空港を使う機会が多いなら、ほかの法人カードを検討してみてください。<おすすめできる人>弥生会計・freee・マネーフォワードのいずれかを導入している企業よく高速道路を使う企業<おすすめできない人>年会費を払いたくない企業従業員の数が多い企業空港での快適さを求める企業個人事業主
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®︎・カード
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®︎・カードは年会費が22,000円と高いことがネック。比較した半数以上の法人カードは、年会費が無料もしくは10,000円以下でした。空港やビジネス向きのサービスが充実しており「年会費に対してコスパがいい」という口コミがあるのも理解できますが、コストを抑えて利用したい人には向いていません。追加カードが使いにくいこともネック。発行できるのは9枚までで、年会費が1枚につき3,300円かかります。比較したなかには、年会費無料で発行枚数が無制限の法人カードがありました。バーチャルカードには非対応であることも気がかり。従業員数が多く追加カードをたくさん作りたいなら不向きです。各国のVIPラウンジへアクセスできるプライオリティ・パスが無料であることはメリット。プライオリティ・パスが無料の法人カードはほとんどなく、プラチナカードならではの魅力です。カードラウンジも利用でき、手荷物宅配が無料のサービスも付帯。空港を利用することが多い企業にはおすすめできます。通常ポイント還元率は0.50%と高くはありませんが、年会費が5,500円の「SAISON MILE CLUB」に加入すると、最大1.125%還元でJALマイルが貯まります。永久不滅ポイントも2,000円で1ポイント還元。さらに、海外での買い物やセゾンのふるさと納税などで還元率アップ。JALマイルを効率よく貯めたいなら検討の余地があるでしょう。国内・海外旅行保険も充実しているため、出張や旅行の機会が多い人にはおすすめ。しかし、年会費の高さや追加カードの使いづらさが気になるのも事実です。空港を使う機会が少なく追加カードを気軽に作りたい人は、ほかの法人カードも検討してみてはいかがでしょうか。<おすすめな人>JALマイルを貯めている人プライオリティ・パスを利用したい人<おすすめではない人>年会費無料のカードを探している人旅行・出張が少なく、空港をあまり利用しない人追加カードをたくさん発行できるカードを選びたい
ENEOSが発行する「ENEOSカード P」は、ENEOSをよく利用し、月60L以上ガソリンを給油する人におすすめ。通常ポイント還元率は0.60%と低めですが、ENEOSでのガソリン給油時には3.00%と高いポイント還元率が適用されます。ENEOSは全国12,000店舗以上と、ガソリンスタンドのなかで最も店舗数が多く、全国的に使いやすい点も魅力です。年会費は1,375円かかるものの、ENEOSで月60L以上給油すれば、年会費を差し引いても年間で約2,400円分もお得に。年会費を十分に超えるポイントを貯められるのは大きなメリットです。ただし、給油量によっては年会費以上にポイントを貯められないので、給油量が少ない人は年会費無料のクレジットカードのほうがお得に使えます。ポイントの使いやすさも高評価でした。ENEOSポイントは1ポイント=1円相当となり、1,000ポイント単位でキャッシュバックに使用可能。交換レートは落ちるものの、Vポイント・ANAマイル・JALマイルにも交換でき幅広い使い方が可能です。ENEOSでの給油量が多い人には最有力候補となるお得なガソリンカード。月60L以上給油するならぜひ検討してみてくださいね。
三菱UFJニコス発行の「JAカード」は、JA-SSをよく利用する人におすすめのガソリンカードです。ただし、コストを抑えたい人やポイント還元率の高いガソリンカードがほしい人には不向き。年会費は初年度無料ですが、その後は年に1,375円かかり、通常ポイント還元率も0.50%と低めなのがデメリットです。今回検証したなかでは、JA-SSで値引きが受けられる唯一のガソリンカードで、JA-SSでの給油時に2円/L値引きされます。ただし、2年目以降は1,375円の年会費が必要なので、給油量によっては年会費のもとを取れずに損をする可能性も。貯まる「JAカードわいわいプレゼント」は、キャッシュバックに使用できるほか、dポイント・Pontaポイント・ANAマイルなどさまざまなポイント・マイルに交換可能。一方、キャッシュバックでの利用や楽天ポイントへの交換など一部の使い方では、ポイント価値が落ちる点に注意が必要です。JA-SSは全国で約2,200店舗と、4番目に店舗数が多いガソリンスタンドですが、ENEOSやapollostationに比べると店舗数が少ない点も気になりました。ほかのガソリンスタンドも利用する人は、よりお得に給油できるガソリンカードを検討しましょう。