アクアファブは消費量に合わせて注文できる点が魅力ですが、安さ重視の人には向いていません。電気代や水代などをすべて合わせたトータルコストは、水の使用量を問わず高め。例えば、2年間毎月30L使用した場合のトータルコストは月額6,278円で、比較したサーバーの平均(5,429円)と比べてかなり高いことがわかりました。日常使いをするうえで、気になるポイントも多めです。まず、使えるのは温水・冷水のみ。常温水機能や再加熱機能を搭載したサーバーと比較すると、用途は限られます。また、出水口の位置は床から78cmと低めです。高身長の人は腰を曲げて使用することになる点や、出水口と受け皿の間に500mLペットボトルが収まらない点にも注意しましょう。なお、水ボトルは12Lと7Lの2サイズがありますが、12Lのほうが割安です。しかし、設置位置がサーバー上部にあるため、ボトルを上まで持ちあげるには力が必要。加えて、リターナブルボトルなので、ワンウェイボトルのように自宅で空ボトルを破棄できません。「ボトルが重い」「空きボトルがたまるとかさばって置き場所に困る」といった口コミにもうなずけます。一方で、比較したサーバーの多くには3年以上の契約縛りがあるなか、1年で解約できる点はメリットです。ミルク作りの間だけなど、短期利用を検討しているならアリでしょう。また、水の注文は、定期配送ではなく都度注文式です。ノルマがないので、水の消費量にムラがある人でもムダなく注文できますよ。衛生面が気になる人にもおすすめです。浄水型とは異なり、給水タンクの手入れは不要。比較したなかでは珍しく、2年に1回の業者による定期メンテナンスも受けられます。とはいえ、比較したなかでは、浄水型のほうがコストが安い傾向がありました。例えば、エブリィフレシャス liteの同条件下でのトータルコストは月額3,438円。同じRO水の宅配型でもSmartプラスは月額3,727円と、アクアファブよりかなり安く使えます。できるだけ家計への負担を抑えたい人は、ほかのウォーターサーバーもチェックするとよいでしょう。<おすすめできない人>安さ重視で選びたい人使い勝手のよさにも妥協できない人ボトルの交換・管理を楽に行いたい人<おすすめな人>1年程度で解約する予定の人水の消費量が月によってまちまちな人衛生面が気になる人
フレシャス デュオミニは水がビニールパックで届く点が魅力ではあるものの、安さを重視する人には不向きです。サーバーレンタル料や電気代などを合わせたトータルコストを算出したところ、水の使用量を問わず比較したサーバーの平均より高いことがわかりました。例えば、毎月30Lを2年間した場合のトータルコストは月額7,651円で、平均(6,111円)より月1,000円以上も高めです。ペットボトルや水筒に水を入れて持ち歩く人も注意しましょう。出水口の下に500mLのペットボトルが収まるスペースがなく、給水しづらい点が気になりました。また、常温水・再加熱機能は搭載しておらず、機能は最小限。常温水を飲みたい人やインスタント食品作りにも活用したい人にとっては、使い勝手はいまひとつです。一方で、コンパクトな卓上型であるため、置き場所を選びにくい点はメリットです。比較した多くの床置き型は出水口の位置が低めで、158cmの女性が使うと腰をかがめる必要がありました。その点、フレシャス デュオミニなら使いやすい高さに設置可能。高身長の人でも使いやすいでしょう。水はビニールパックで届くので保管スペースを取りにくく、飲み合えたあとの廃棄も簡単です。比較したほとんどのサーバーはボトル式かつ、サーバー上部に設置する仕様でした。対して、フレシャス デュオミニは「水パックが軽いので女性1人でも困らない」との口コミもあるように、ボトルを持ちあげる力に自信がない人にもおすすめです。冷水タンクにはUV殺菌機能を搭載。トレイは分解して洗え、日常的な手入れもしやすいでしょう。とはいえ、「高い」という口コミどおり、ランニングコストの高さがネックです。家計への負担を抑えながら天然水を飲み続けたい人は、ほかのウォーターサーバーも検討してくださいね。<おすすめできない人>料金が安いウォーターサーバーを選びたい人ペットボトルや水筒に水を入れて持ち歩く人インスタント食品をよく作る人<おすすめな人>毎月の注文ノルマを気にしたくない人水の保管・廃棄を楽にしたい人
フレシャス スラットはボトルの交換・廃棄の手間が少ないウォーターサーバーを選びたい人におすすめです。ボトルは9.3Lと軽量であるうえ、本体の下に設置するタイプ。比較したなかには、重いボトルをサーバーの上部まで持ち上げて交換するタイプがほとんどでした。「水の入れ替えが女性でも楽」との口コミどおり、力に自信がない人も使いやすいといえます。ボトルはワンウェイ式なので、自宅で廃棄できますよ。注文や受け取りの手間も少なめ。置き配は指定できませんが、配送日時の指定が可能です。比較したなかには配送日時の指定を受け付けていないサービスがあったことを思うと、利便性は高め。なお、水の追加注文・配送日時変更といった手続きは、マイページまたは自動音声案内から24時間受け付けていますよ。温水・冷水・常温水を出水でき、再沸騰機能も搭載。冷たい水で体を冷やしたくない人や、ラーメン・スープといったインスタント食品をよく食べる人も使いやすいでしょう。また、床から出水口までの高さが98cmと高く、身長158cmの女性が腰を曲げずに使えました。多機能さを評価する口コミどおり、随所に使いやすさへの工夫が感じられます。ただし、トータルコストは高め。初期費用・レンタル料・電気代・水代・必須サポート費用を含めた総額を調べたところ、2年・月30L使用時の月額は6,709円でした。比較したウォーターサーバーの全体平均額は月額6,111円だったため、「他社と比べて極めて高い 」との口コミがあることにもうなずけます。2種類の自動クリーン機能が付いているものの、業者による無料の内部メンテナンスは受けられません。比較したなかには、1年に1回、業者のメンテナンスを受けられるウォーターサーバーがありました。衛生面にもこだわる人には物足りない印象です。ボトルの交換・廃棄が楽であるうえに多機能であり、使い勝手のよさは申し分ありません。ただし、コストの高さは懸念点でしょう。よりリーズナブルで使い勝手のよいウォーターサーバーを探している人は、ほかもチェックしてみてくださいね。<おすすめな人>日々の水交換・ゴミ捨てを楽にしたい人常温水や熱湯も使いたい人高身長の人<おすすめできない人>ランニングコストの安さにこだわる人定期的に内部メンテナンスに来てほしい人
フレシャス デュオは使い勝手とコストを重視したい人には不向きです。床から出水口までの高さがなく、身長158cmの女性が腰を曲げて使う必要がありました。高身長の人は、やや不自然な姿勢で水を注ぐことになりそうです。また、常温水が出せないほか、再加熱機能も非搭載。一方、同シリーズの「Slat」は常温水・再加熱機能に対応しており、機能面では見劣りします。料金も特筆するほど安くはありませんでした。初期費用・レンタル料・電気代・水代・必須サポート費用を含めたトータルコストは、2年・月30L使用時で月額6,146円。比較したウォーターサーバーの平均額とほぼ変わりません。また、比較したなかには契約期間が6か月~1年と短いものがあったのに対し、最低3年間は解約できません。2種類の自動クリーン機能がついているのは利点です。ただし、無料の業者メンテナンスや本体交換がないのが懸念点でしょう。1年ごとにメンテナンスを受けられるウォーターサーバーもあったことを思うと、衛生面へのサポートは物足りない印象です。一方、水の交換やゴミ捨ての手間が少ないのはメリット。水の設置位置は上部にあるものの、7.2Lのビニールパックを採用しているため、12Lのボトルを持ち上げるタイプのサーバーよりは手軽です。口コミどおり、ゴミ捨てはビニールパックを畳んで捨てるだけ。ボトルをつぶしたり、回収まで保管したりする必要がありません。置き配には対応していないものの、水の配送日時は指定可能。比較したなかには、受け取りの日時指定ができないウォーターサーバーもあったのに対し、在宅時間が短くても利用しやすいといえます。配送日の変更や水の追加注文も、マイページか自動音声案内から24時間いつでもできます。とはいえ、日常的な使いやすさ・料金の安さにこだわる人には向きません。使い勝手もコストも妥協できない人は、ほかのウォーターサーバーを検討してくださいね。<おすすめできない人>屈まずに水を汲みたい高身長の人常温水や熱湯を使いたい人ランニングコストの安さを重視する人<おすすめな人>空き容器の処分を楽に行いたい人
まるっとウォーター スタンダードサーバーは水の受け取りはしやすいものの、長期契約を考えていない人には不向きです。契約縛り期間は5年と長め。最低契約期間が6か月と短いウォーターサーバーもあったのに対し、気軽に契約できるとはいえません。また、定期配送のみに対応しており、あまり使わなくなっても都度注文へ切り替えられない点がデメリットです。さらに、月額料金が高めでした。初期費用・レンタル料・電気代・水代・必須サポート費用を含めたトータルコストは、月額6,550円(2年・月30L使用時)。同条件で比較したほかのサーバーの平均料金は6,111円だったことを思うと、安いとはいえません。月12~60L使用時の料金も試算しましたが、いずれも全体平均より高額です。使い勝手ものよさもいまひとつ。交換時に重いボトルを持ち上げる必要があるほか、温度調節機能が少ない・出水口が低くて不自然な姿勢になりやすいなど、気になる点が多数ありました。また、内部の自動クリーン機能や業者による無料のメンテナンス・本体交換サービスがなく、衛生面が気になる人には向きません。一方、水を注文・受け取りしやすいのはよい点。水の追加注文や配送日の変更はネットで完結し、受け取り日時の指定も可能です。空ボトルを自宅で廃棄できる点もメリット。比較したはなかにはボトルを返却するシステムのサービスもあったのに対し、スペースを空けておく必要がありません。とはいえ、契約期間の長さとコストの高さは懸念点といえます。短期間で解約するかもしれない人や、コストを抑えたい人はほかのウォーターサーバーを検討してみてください。<おすすめな人>水の受け取り日時を指定したい人空ボトルを家で保管したくない人<おすすめできない人>長期間の契約に抵抗がある人低コストなサーバーを選びたい人ボトル交換を楽に行いたい人サーバーの衛生面が気になる人
クリクラ feel free Fitは、リーズナブルな料金設定が魅力です。初期費用や電気代などを合わせたトータルコストを試算したところ、2年間月30L使用した場合で月額4,299円。比較したサーバーの平均(約4,200円)と同程度だったため、家計の負担になりにくいでしょう。最低契約期間も1年からと短く、お試しで使ってみたい人や短期間だけ使いたい人にうってつけです。浄水性能は十分。JIS規格と浄水器協会で定められた除去対象22物質のうち18項目に対応しており、PFAS(有機フッ素化合物)の除去も可能です。カルキ臭の原因である塩素を測定したところ、除去率は100%でした。検索すると「まずい」という単語を見かけますが、水道水をそのまま飲むよりクセが少なく、おいしい水が期待できます。加入必須のあんしんサポートパック(月460円)には、年1回の本体交換が含まれます。定期的に本体を交換できるサーバーは珍しかったので、衛生状態が気になる人は要チェックですよ。なお、サーバーごと交換するので、浄水カートリッジの交換も不要です。一方で、日常の手入れには手間がかかります。給水タンクが宅配型のボトルのような形状で、奥まで洗うには長いブラシが必要。同じ給水型でもタンクのフタが全開になる仕様のサーバーに比べ、隅々まで洗いづらい点がネックです。なお、常温水・再加熱機能は搭載していません。温冷水しか出せないため、用途によっては使いづらい可能性も。常温水を飲みたい人や、インスタント食品を作りたい人は慎重に検討しましょう。また、出水口は床から70cmと、低めの位置に設置されています。高身長の人は、やや屈んで使う必要がありそうです。クリクラ feel free Fitは、手頃な価格や毎年本体を交換ができる点がメリットです。しかし、比較したなかにはもっとトータルコストが安く契約縛りもない、ウォータースタンドのピュアライフのようなサーバーもありました。より日常使いしやすいものを探している人は、ほかの水道水ウォーターサーバーも検討してくださいね。<おすすめな人>手頃な価格のウォーターサーバーを探している人1~2年で解約する予定の人サーバー内部の衛生状態が気になる人<おすすめできない人>普段のお手入れが楽なサーバーを使いたい人常温水や熱湯も使いたい人高身長の人