料金の安さや通信品質のよさで評判のahamoとpovo。それぞれにメリットがあるので比較が難しく、どちらに乗り換えたらいいか決めかねている人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、ahamoとpovoを6項目に分けて徹底比較しました。料金・通信速度・キャンペーン・海外ローミングなどでの詳細な比較と合わせ、それぞれにおすすめの人も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
大手家電量販店出身で、7,000人以上に携帯電話の販売や通信サービスの契約を担当。主要な通信会社の料金プランや販売機種をすべて把握し、その豊富な知識で店舗販売ランキングにおいて個人表彰もされている。 その後マイベストに入社、携帯電話や光ファイバー回線キャリア・インターネットプロバイダーなどの通信会社を専門に担当しており、格安SIMやホームルーターを実際に回線契約し各社の料金プランや通信速度の比較を行うとともに、モバイルだけでなく10社以上の戸建て・マンション向けの光回線の通信速度・速度制限も調査している。 また自身が行う検証の中で通信会社の公表値と異なる数値も発表、わかりにくいと言われる通信サービスだからこそ、理解しやすく信頼できるコンテンツの企画制作を心掛けている。
ahamoとpovoを料金プランや繋がりやすさなど6項目で、徹底比較します。
ahamoの基本料は30GB使えて月々2,970円のワンプラン。povoは、基本料0円のままでも最大128kbpsのデータ通信が利用可能です。
ahamoでは、5分までなら何度でもかけ放題が基本料に含まれているのがお得ポイント。5分を超えると30秒ごとに22円かかりますが、1,100円のオプションをつけると無制限でかけ放題になります。また、データ通信をたっぷり使いたい人は80GB/1,980円の大盛りオプションをつけると、月額4,950円で110GBまで利用可能です。
一方、利用プランを自分流にカスタマイズできるのがpovoの魅力です。基本料金はかからず、使いたいトッピング(オプション)を購入する仕組みです。データトッピングは24時間使い放題で330円や、3GB/30日で990円、150GB/180日で12,980円、300GB/365日で24,800円など、低容量から大容量までさまざま。月550円で5分間の通話し放題のトッピングも用意されています。
ahamoはdポイントを貯められますが、povoにポイント制度はありません。
ahamoでは、1,100円ごとにdポイントが10ポイント付与されます。基本料が2,970円なので、毎月少なくとも20ポイントを獲得可能。貯まったポイントは月々の利用料の支払いにあてられます。
一方、povoにポイント制度はありませんが、過去には余ったデータ容量に応じてPontaポイントが付与されるキャンペーンが行われていたことがあります。お得なチャンスを逃さないよう、こまめに公式サイトをチェックしてみるとよいでしょう。
ahamoもpovoも実店舗はありませんが、ahamoはドコモショップで有料サポートを受けられます。一方、povoのサポートはオンラインのみです。
ahamoの新規契約や乗り換え、契約後の各種手続きで、対面サービスを希望する場合は、ドコモショップで対応してもらえます。料金は3,300円で、事前にドコモ公式サイトから来店予約が必要です。
povoは問い合わせも相談もチャットのみ。AIが質問に答えるチャットボットは24時間利用できますが、オペレータが対応してくれる有人チャットは午前9時から午後9時までです。
ahamoではクレジットカード以外に口座振替が利用でき、povoはクレジットカードとペイディでの支払いを選べます。
ahamoの支払い方法はクレジットカードと口座振替の2つ。引き落とし日は口座振替の場合、利用月の翌月末日です。クレジットカードはクレジット会社の振替日に引き落としされます。
povoの支払いはクレジットカードとペイディ。ペイディの支払い方法は口座振替のほか銀行振込やコンビニ払いから選択可能。ペイディのアカウントを持っていなくてもメールアドレスと携帯電話番号で手続きができます。
クレジットカードの場合は月額決済のトッピングや通話料・SMS利用料は毎月10〜12日にクレジットカードで自動決済されます。決済日を変えたい場合は、9日までにアプリから変更すると支払期日の20日までなら、いつでも支払えるようになります。
ahamoとpovoには料金や機能の面で、いくつか共通するメリットがあるので紹介します。
1つ目のメリットは利用料の安さ。月のデータ使用量が30GBまでの人は、大手キャリアよりもahamo・povoのほうが圧倒的に携帯料金を節約できます。
とくに、povoは3GB/30日で990円なので、データ使用量の少ない人には圧倒的にお得。また、使用量が20〜30GB程度の人は、大手だと無制限プランに入らなければならないので、ahamoの30GB/2,970円や、povoの20GB/2,700円のほうが利用料を安く抑えられます。
4つ目のメリットはahamoもpovoも、申し込みの際に事務手数料がかからないこと。初期費用を抑えられるのがうれしいポイントです。
ただしpovoは1年のうちに無料で申し込めるのは5回線まで。6回線目以降は、1回線あたり3,300円の手数料が発生します。なお、どちらも解約手数料や転出手数料はかかりません。
次に、ahamoとpovoの共通のデメリットを抑えましょう。
ahamoもpovoもキャリアメールの提供がないので、キャリアメールを利用したい場合は、乗り換え前のキャリアのアドレスを有料で継続利用することになります。
メールアドレス持ち運びサービスの利用方法はどのキャリアもほぼ同じです。解約から31日以内の手続きが必要で、サービス利用料は月額330円。キャリアのメールアプリは利用できなくなるので、自分で端末に設定し直す必要があります。
キャリアメールにこだわりがない場合は、GmailやYahoo!メールなどのフリーメールがおすすめです。無料で使えてアプリの設定も簡単。パソコンやタブレットからも利用できます。
割引サービスがない点も、ahamo・povo共通のデメリットといえるでしょう。
たとえば、ドコモやauでは、家族3人で加入すると月額利用料が1,100円割引、また自宅のネット回線と合わせて利用するとさらに1,100円割引といったサービスがあります。しかし、ahamoもpovoも割引がないので、何人で加入しても料金は変わりません。また、ドコモやauから乗り換えた場合、これまで利用していた割引サービスを引き継ぐこともできません。
ここからはahamoとpovo、それぞれおすすめな人の特徴を解説。まずはahamoについて紹介します。
携帯で頻繁に短い通話をする人にもahamoはぴったりです。
ahamoは5分以内の通話かけ放題が基本料に含まれているので、回数を気にせず何度でも利用できます。またahamoで、時間無制限のかけ放題オプションは1,100円。povoの完全かけ放題は1,650円なので、ahamoのほうがお得にオプションを追加できます。
店舗で対面サービスを受けたい人もahamoを選ぶとよいでしょう。
料金が3,300円と決して安くはないですが、何かあったときに直接サポートを受けられるのは心強いところ。とくにネットの操作に不慣れな人や、初期設定や回線の開通手続きに不安に感じる人は、対面サポートがあるahamoを選ぶことをおすすめします。
旅行や出張で頻繁に海外に行く人にもahamoは最適。わずらわしい手続きなしで国際ローミングが使え、利用料金の心配もいらないのは大きなメリットです。
ただし、対応エリアはドコモとまったく同じではないので、渡航前に公式サイトで確認してください。また、最初に海外でデータ通信を利用した日から15日経過すると、通信速度が最大128kbpsに減速します。日本に帰国するまで速度制限は解除できないので、注意が必要です。
ahamoについてさらに詳しく知りたい人は、以下の記事をチェックしてみてください。
続いてpovoがおすすめな人の特徴を解説します。
データ通信をあまり使わない人にはpovoが向いています。
povoは基本料0円の状態でも最大128kbpsでデータ通信が利用可能。LINEやメールのテキストのやり取りはこの速度でも対応できます。またデータ通信のトッピングを購入する場合、3GB/30日で990円は他社と比較しても最安水準。データの使用量が少ない人はpovoがお得です。
日ごとや月ごとのデータ使用量にばらつきがある人にもpovoがぴったりです。
平日はあまりギガを使わず、休日だけたくさん利用したい人には、24時間無制限に使えて330円のトッピングが便利。週末のたびに月4回購入しても1,320円で済みます。
また毎月、料金やデータ量を気にするのが面倒な人には300GB/365日で24,800円のトッピングがおすすめ。1年間に300GBを自由に使えるので、先月は3GB、今月は40GBというような使い方も可能。ひと月あたりの料金は約2,067円です。
povoのトッピングは種類が多く、必要になった時にいつでも購入可能。自由度の高さに魅力を感じる人に向いています。
ahamoとpovo以外の格安SIMについても知りたい人には、以下の記事がおすすめです。各社のプランを通信速度・料金の安さ・サポート体制・電波のつながりやすさの4項目で徹底比較し、おすすめのSIMを決定しました。
またSIM選びのポイントや、大手キャリアとの違いも詳しく解説しているので、ぜひお気に入りの1社を見つけてみてください。
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