投資のプロに運用を任せられ、初心者でも簡単に資産運用を始められる「投資信託」。積立投資とも相性が良いことから、新NISAやiDeCoで投資信託を購入する人も数多くいます。しかし、日本株式や米国株式のみで運用する銘柄から、新興国株式や不動産(リート)も含め世界中の投資先で運用する銘柄まで種類はさまざま。銘柄ごとに手数料・利回り・リスクの高さが異なることに加え、円安・円高と相場の状況も不安定でこれから上がるのか予想がつかないことから、今は買い時なのか・どの商品が自分に合っているのかわからない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、インターネットで人気の投資信託のなかから、おすすめの銘柄や人気の銘柄をランキング形式で紹介します。
はたしてどれがmybestが選ぶ最もおすすめの投資信託なのでしょうか?投資信託の選び方のポイントだけでなく、S&P500やナスダック100など株式指数に連動するインデックスファンドの特徴や、投資信託を購入できるSBI証券・楽天証券・三菱UFJ銀行などの金融機関はどこを選べば良いかも解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
スキラージャパン株式会社代表取締役、伊藤亮太FP事務所代表を務める。 2006年に慶應義塾大学大学院 商学研究科経営学・会計学専攻を修了。在学中にCFP®資格を取得する。卒業後、証券会社を経て2007年11月に「スキラージャパン株式会社」を設立。個人の資産設計を中心としたマネー・ライフプランニングの提案を行う傍ら、法人に対する経営コンサルティング、相続・事業承継設計・保険設計の提案・サポート等を行う。 金融をテーマにした豊富な講演実績を持つほか、CFP®受験講座の講師としても活躍する。著書に、『ゼロからわかる金融入門 基本と常識』『高配当投資ランキング大全』『7日でマスターNISA&iDeCoがおもしろいくらいわかる本』等がある。
日本FP協会会員、日本FP学会会員。国家資格1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)と世界24カ国のFP国際資格CFP®取得。学位はMBA/経営学修士(専門職)。 投資教育の第一人者として、GFS(グローバルファイナンシャルスクール)の校長を務める傍ら、ソフトバンクグループが創設した私立大学であるサイバー大学でも教鞭を執る。 また、金融機関主催の講演や、TBSドラマ・劇場版『トリリオンゲーム』、日テレドラマ「ちはやふる-めぐり-」の投資監修、ラジオ、TV番組への出演、新聞、雑誌への寄稿などメディアでも活躍。主な著書に『投資で利益を出している人たちが大事にしている45の教え』(日本経済新聞出版)、『知識ゼロからの株で3000万円貯める技術』(幻冬舎)がある。
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
集計したデータ、及びシミュレーションの結果は過去のものであり、運用成果を保証するものではありません。
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目次
投資信託で資産運用を始める際は、長期投資ができるなら高いリターンを狙える米国株投資信託を、長期投資が難しいなら分散投資をしてくれるバランスファンドを選びましょう。
前提として金融商品はリターンが高ければリスクも高いので、投資信託にローリスク・ハイリターンの商品はありません。初心者は長期投資や分散投資といった運用方法を活用して、リスク軽減を狙うのがおすすめといえます。
長期投資とは、同じ商品を20年以上と長期で持つことで、リターンの振れ幅が小さくなり安定したリターンを狙える運用方法のことです。ハイリスク・ハイリターンな商品ほど長期投資のメリットを活かせるため、長い期間運用ができる20〜30代の人には、過去20年間のリターン実績が最も高い米国株投資信託がおすすめといえます。
年齢的に20年以上の投資が難しい人は、分散投資での運用を考えましょう。分散投資とは、投資先を世界中の株式・債券・不動産などに分散することで、リスクを抑えつつある程度のリターンを狙える運用方法のこと。自分で行うには知識が必要で難易度は高いものの、バランスファンドなら運用担当者が資産の分散を代行してくれるので、40〜50代ではじめて資産運用を始める人におすすめです。
なお、米国株投資信託やバランスファンドのほかに、国内企業に投資している日本株投資信託や不動産で運用しているREIT型投資信託もあります。この2種類は過去20年間の成績だと、リターンでは米国株投資信託より低く、リスクはバランスファンドより高いといういまいちな結果でした。とはいえ、地域・商品の分散でリスク軽減を狙えるため、保有資産や投資目的に合わせて自分で分散投資がしたい人には検討できる銘柄といえるでしょう。
投資信託による資産運用の前提として、短期間での利益を狙うものではないことを肝に銘じましょう。初心者にありがちな失敗として、値動きがあった際に一喜一憂して売却してしまうことが挙げられます。数十年先を見越した中長期の投資をする心づもりで投資信託をはじめることが大切ですよ。
投資信託を選ぶ際に必ずチェックしておきたい「7つのポイント」をご紹介します。
資産運用では、リスクを抑えながら運用できる長期・積立・分散投資をすることがおすすめです。
投資信託に限らず金融商品は、リターンが高ければ比例してリスクも高くなります。だからといって、ローリスク・ローリターンの商品を選んでも満足のいく結果になるわけではありません。どの商品で運用するかが重要ですが、運用方法でリスクを調整することも重要といえます。
リスクを抑えられる代表的な運用方法は、長期投資・積立投資・分散投資の3つです。長期投資は、言葉のとおり購入した商品を長く保有する運用方法。日経平均やS&P500の過去のリターンを見ると、投資期間が長いほど最大リターンと最小リターンの差が小さくなる、つまりリスクが軽減される傾向があります。投資先の企業が企業活動で成長し値上がりすることを考えると、長期運用なら安定したリターンが狙えるでしょう。
積立投資は、決めた期間で一定額ずつ定期的に商品を購入する運用方法。ドルコスト平均法とも呼ばれ、商品が値上がりしているときは少なく、値下がりしているときは多く購入します。買い始めてから下落し続けても、購入のたびに取得単価が平均化されて安くなるので、長期の値下がりリスクを軽減できます。
分散投資は、投資する地域や商品を分散して運用する資産を組み上げる運用方法。世界中の株式・債券・不動産などに分散することで、運用資産全体のリスクが各投資先のリスクの平均値より小さくなるポートフォリオ効果が生まれます。運用資産の組み方次第では、組み入れた投資先のなかで最もリターンの高い商品と同水準のリターンでありながら、その商品より小さいリスクでの運用が可能です。
すべて掛け合わせて運用するのがおすすめですが難しい場合もあるので、初心者は自分の状況に合わせて運用方法を絞って銘柄を選ぶのが良いでしょう。例えば、50代の人は老後までの期間が短く長期投資が難しいため、長期投資より分散投資に集中すべきといえます。一方で、20代の人は投資期間を長く見積もれるので、長期投資の強みを最大限発揮できるでしょう。以下では、それぞれに適した投資先の銘柄を紹介します。
なお、積立投資は金融機関が対応していればどんな人でも活用できます。加えて、新NISAのつみたて投資枠やiDeCoであれば自然と積立投資をすることになるため、積立投資についてはあまり気にしなくて良いといえるでしょう。
1つの基準として、10年以上存続していてパフォーマンスの良い銘柄を選ぶようにしましょう。
長く販売されていてパフォーマンスが良いということは、リーマンショックやコロナショックといった突然の不況にも耐えてきた証拠。今後どんな世界経済になるかは誰も分からないからこそ、不測の事態に耐えられるような銘柄選びが大切ですよ。
20年以上と長い期間運用できる20〜30代の人なら、リスク・リターンどちらも高い米国株投資信託がおすすめです。ここからは、米国株投資信託の特徴や実際の値動きなどについてご紹介します。
米国株投資信託は、GAFAMなどの成長力の高い最先端企業群の株式を中心に運用されており、高いリターンに期待できるので資産をより大きくしたい人は注目すべき銘柄です。
米国の企業は、配当金や自社株買いなど株主還元の意識が強いため、日本株投資信託やバランスファンドなどと比べてリターンが高い傾向にあります。一方で、為替の影響などを受けることから、ほかの銘柄と比べて変動は激しめです。リスクの高い銘柄なので長期投資で運用するのがおすすめであり、老後まで投資期間を長く見積もれる20〜30代の人に向いているでしょう。
また、新興国株のみで運用する銘柄よりはローリスクであるところもポイント。米国株投資信託には、「米国株のみの銘柄」「欧州や日本など先進国の株式も含む銘柄」「新興国も対象にした世界中の株式を含む銘柄」の3タイプがあるものの、どれも米国株が資産の半分以上を占めています。基本的に国内情勢の落ち着いた先進国株への投資になるので、情勢が不安定な新興国株よりリスクを抑えられるでしょう。
将来に向けて資産をより大きくしたいなら、ハイリスク・ハイリターンな銘柄を長期で運用するのがおすすめです。
金融商品は運用期間が長いほど最大リターンと最小リターンの差が小さくなり、リスクが抑えられる傾向にあります。なぜなら、投資先が経済活動によって成長し企業価値を上げるからです。短期では上手くいったときといかなかったときがありますが、長期では最初と比べて成長していることが多く、利益を出す可能性が高いでしょう。
米国株(S&P500)の期間別リターン(年率)を比べてみたところ、1年間では最大45%・最小-47%・平均7.76%であるのに対し、20年間では最大14%・最小-2%・平均6.75%でした。20年間のほうがリターンの振れ幅が小さく、損をしにくい投資といえます。また、平均リターンの差は1%ほどなので、長期投資ならリスクを抑えて同水準のリターンを狙えるでしょう。
S&P500指数(米ドル建て)、期間:1927〜2020年、年次
出所:信頼できると判断したデータをもとに岡三オンラインが作成
過去20年間の米国株・日本株・バランスファンドの成績を比べたところ、米国株が最も高いリターンでした。リーマンショックで最も下落しましたが、2010年から10数年で持ち直して最終的にはほかより2倍近くのリターンを出しています。
2010年以降、GAFAMをはじめとした最先端企業群の台頭に加えて、コロナショックなどの危機に対して経済・金融政策でカバーできたことが、高いリターンを出す米国株の強みといえるでしょう。将来のことは約束できませんが、老後に向けた資金をより多く確保したい人には申し分ない成績の銘柄です。
ちなみに、ハイリターンな銘柄には新興国株もありますが、直近20年の成績で見ると実は米国株のほうが高いリターンを出しています。
株価は経済成長に連動する傾向にあるため、成長余地の多い新興国株のほうが高いリターンを出すと考える人も多いでしょう。しかし、新興国は株式が売買される上場市場などの金融インフラが整っていないこともあり、大口の投資家が万が一の際に現金化できないことを嫌って積極的に投資せず、新興国の株式になかなかお金が集まらないケースがあります。
また、不安定な国内情勢だけでなく、経済規模が大きい先進国の動向の影響も受けるため、変動する要因が多く高リスクな投資先です。仮に、初心者でも新興国株を持ちたいと思っているなら、世界中の株式(全世界株式)で運用しているタイプの銘柄を選ぶと良いでしょう。
年齢的に長期投資が難しい40〜50代の人や、急な入用が気になって長期で運用するのが合わない人には、1銘柄で分散投資をしてくれるバランスファンドがおすすめです。ここからは、バランスファンドの特徴や実際の値動きなどについて紹介します。
バランスファンドは、1銘柄のなかで世界中の株式・債券・不動産などに分散されている投資信託のこと。初心者には難易度が高く手間も多い分散投資を、運用担当者が代わりに行ってくれます。年齢的に長期投資が難しい人でも、バランスファンドを買うだけでリスクを抑えつつ安定したリターンを狙った運用ができますよ。
一方で、1年以内の短期投資には向かない銘柄です。複数の投資先で運用する分散投資では、短期的に見るとプラスになっている投資先とマイナスになっている投資先があり、リターンを相殺してしまうケースがあります。長期投資が難しい人にとっておすすめなバランスファンドとはいえ、すぐに結果を求めず少なくとも数年間は運用するように心がけましょう。
複数の投資先に分散すると、ミドルリスク・ミドルリターンでの運用が狙えます。
日本株・先進国株・新興国株・日本債・先進国債・新興国債・日本リート・先進国リートそれぞれへ100%投資した場合の各資産のリターンと、その8資産へ12.5%ずつ分散投資した際のリターンを比べると、2017〜2021年の間では分散投資がリターンの高さで4〜6位になりました。2017年では1位の新興国株が2018年には最下位になっていたことも考えると、手間なくある程度のリターンを狙えるのは魅力的です。
また、過去5年間のデータを見る限りでは、分散投資のリターンがマイナスになったのは1回だけでした。下落時は安定資産の債券並み、上昇時はリスク資産の株式・不動産並みの成績であることも強みといえます。そのため、分散投資はリスクを抑えつつリターンもしっかり狙える運用方法といえるでしょう。
日本債:NOMURA-BPI総合、先進国債:FTSE世界国債インデックス(除く日本)、新興国債:JPモルガンGBI-EMグローバル・ダイバーシファイド、日本株:東証株価指数(TOPIX)、先進国株:MSCI コクサイ インデックス、新興国株:MSCI エマージング・マーケット インデックス、日本リート:東証REIT指数、先進国リート:S&P先進国REIT指数(除く日本)
出所:Bloombergのデータをもとに三菱UFJ国際投信が作成
過去20年間のバランスファンド・米国株・日本株の成績を比べたところ、最もリスクが低いうえに、日本株以上のリターンを得られる銘柄でした。リターンは米国株に負けていますが、幅広い資産に分散していることもあって、リーマンショック時の下落を1番抑えられています。
また、期間中のリターンの変動幅を表す標準偏差も、20年間だと日本株・米国株が約16〜18%であるのに対し、バランスファンドは12.2%と長期でも変動を抑えられていました。とはいえ、バランスファンドは銘柄ごとに資産構成が異なり、運用成績も異なります。購入前には、その銘柄がどこにどれだけ投資しているかを必ず確認しましょう。
バランス型の投資信託で運用する際は、銘柄内の資産構成を確認しましょう。積極派の人はリスク資産の比率が50%以上、中立派ならリスク資産と安全資産で5:5の比率に、堅実派の人なら安全資産の比率が70%以上を目安にしてください。
ただし、年齢や自己資金の金額で、具体的な資産構成は変わります。リターンがどれくらい必要なのか、どれだけリスクを取れるのかを考えて銘柄を選びましょう。
すでに投資をしている人は自分で投資先を決めて分散投資をすると、年齢や家族構成など状況の変化に合わせて資産構成を変更するといった柔軟な運用が可能です。
投資先の分散はバランスファンドが最も手間がかからないものの、なかには各投資先の比率が固定されている銘柄があります。運用中は相場だけでなく、自身を取り巻く環境も変化するため、当初決めた資産構成からの変更が必要になることも。バランスファンドでの運用では対応できなくても、日本株や国内外の不動産などを活用して細かく分散投資をしていれば柔軟に資産構成を変更できますよ。
また、自分で細かく分散投資をしたほうが、バランスファンドよりコストを抑えられることも。投資信託のなかにはバランスファンドの最安水準より低コストな銘柄があります。資産構成にもよりますが、分散する投資先をそういった銘柄で固めることで、バランスファンドよりコストを抑えた運用ができるでしょう。
今回紹介していない債券や金などで運用している投資信託もあります。
債券は、満期まで保有すると元本+利息を受け取れるという特性上、リスクの低い商品だといえるでしょう。安全に運用したい・運用資産全体のリスクを下げたい人におすすめです。
金は、株式とは異なる値動きをする傾向があり、紛争やテロなどで世界情勢が不安定になると買う人が増えることから、有事の金とも呼ばれています。また、金は実物資産でもありインフレが起きると値上がりするため、インフレ対策としても活用できます。
ただし、債券や金のみで運用されている銘柄は、新NISAのつみたて投資枠では取り扱いがないことは覚えておいてください。
日本株投資信託は、ファーストリテイリングやトヨタなど日本の有名企業の株式で運用されており、投資先が身近で情報を集めやすいので投資のイメージが湧きやすい銘柄といえるでしょう。
また、国内企業にしか投資しないことからドルやユーロなどの為替の影響が小さいのも魅力です。輸出入で稼ぐ企業もあるため、完全に為替の影響を排除できるわけではないものの、運用資産に組み込むことで全体の為替リスクを下げられます。すでに外国資産を持っており自分で地域の分散をしたい人には、2本目として検討の価値がある銘柄といえます。
過去20年間の日本株・米国株・バランスファンドの成績を比べると、日本株は最も低いリターンでした。リーマンショックと東日本大震災の影響で大きく下落したことが、株価の回復に時間がかかった要因と考えられます。その後、アベノミクスで持ち直し直近でも日経平均が高値を更新したため、リターンがバランスファンドの水準に近づきました。
日本株投資信託のなかには、預金金利の利回りより何倍も高いリターンを出している銘柄もありました。20年間で0.1%程度のリターンしかなかった預金金利よりは魅力的な投資先といえます。為替リスクを軽減できることも考えると、分散投資の一役を担う銘柄としては悪くない投資先といえるでしょう。
REIT型投資信託は、投資家から集めた資金を運用会社がオフィスビルやホテルなどの不動産へ投資する投資信託。1万円ほどの少額から始められ、面倒な物件の選定・運用・管理も運用会社が代行してくれるので、ハードルの高い現物不動産投資と比べ気軽に不動産を保有できる銘柄といえるでしょう。
また、投資先の不動産はミドルリスク・ミドルリターンな金融商品といわれています。株式や債券とは異なる値動きをするため、商品の分散でリスク軽減を狙った運用が可能です。REIT型投資信託は国内REIT・海外REITと投資先も分かれており、保有資産に合わせて投資先を選べば地域・商品どちらの分散も狙えるので、すでに投資している人の2本目として検討の価値がある銘柄といえます。
過去20年間の米国株・海外REIT・日本株・国内REITの成績を比べると、どちらも米国株には劣るものの日本株と同水準かそれ以上のリターンでした。とくに、海外REITはコロナショック時に大きく下落したものの、経済の回復も早く価格はコロナ前より高い水準になっています。国内REITは直近の成績は伸び悩みましたが、長期で見れば預金金利以上の利回りではあるため、分散投資の一助となる銘柄といえるでしょう。
資産運用ではコストを抑えて運用することが重要です。低コストな投資信託で運用するなら、運用方法がインデックス運用の銘柄を選びましょう。ここからは、インデックス運用の特徴や実際のコストについて紹介します。
資産運用では、コストを抑えて運用することが非常に重要。なぜなら、コストはリターンやリスクと比べて運用成果に直結しやすい要素だからです。運用成績は相場状況に左右されたり、同じ投資先で運用する商品同士なら変わらなかったりするものの、運用管理費などのコストは運用中常に差し引かれます。
また、投資信託のような長期投資になりやすい商品では、数%の差が10年後・20年後に大きな差となります。信託報酬が0.2%の銘柄と1.0%の銘柄を比べたところ、毎月2万円の積立投資をした場合、20年間で41万円の差が出ました。低コストな銘柄を選ぶだけで数十万円も利幅を拡大できるならお得ですよね。
投資したい銘柄を見つけたら、種類が似たファンドと信託報酬やパフォーマンスを比較することが大切です。「信託報酬◯%以下を選ぶべき!」といった絶対的な基準は存在しないので、信託報酬のみに着目するのはおすすめしません。直近数年間の利回りなど、パフォーマンスも加味して選ぶことをおすすめします。
投資信託は、運用方法がインデックス運用の銘柄を選びましょう。投資信託の運用方法には大きく分けて、インデックス運用とアクティブ運用の2つがあります。
インデックス運用はインデックスファンドとも呼ばれており、日経平均やNYダウなどの指数と連動させるように運用する方法。指数を構成する銘柄やその比率は公表されているので、運用担当者は銘柄を選定をする必要がありません。そのため、人件費が安く投資信託の運用管理費である信託報酬も低コストな銘柄が多い傾向にあります。
一方で、アクティブ運用はアクティブファンドとも呼ばれており、目標とした指数を超える成績を目指す運用方法。高いパフォーマンスを出すために運用担当者は指数対象外の銘柄を選定したり、運用資産の構成を調整したりする必要があるため、人件費がかかり信託報酬も割高な銘柄が多めです。
インデックス運用の銘柄とアクティブ運用の銘柄の信託報酬を比べたところ、インデックス運用の銘柄のほうが低コストでした。最安水準で比べるとあまり差はないものの、インデックス運用のほうが20年前の平均は2分の1、現在の平均では3分の1にコストを抑えています。
加えて、20年前の平均と現在の平均の推移でも大きな差が出ていました。アクティブ運用の信託報酬はあまり下がっていないのに対し、インデックス運用だと半分近くまで安くなっています。インデックス運用の銘柄に注目が集まったことで、各運用会社が顧客獲得を狙ってコスト競争を始めたことが要因でしょう。
実際のパフォーマンスで、インデックスファンドに勝るアクティブファンドは非常に少ない傾向にあります。指数を下回るパフォーマンスのアクティブ型を選ぶより、コストが低いインデックス型を選ぶのが無難でしょう。
投資信託は、分配金を出さない銘柄がおすすめです。分配金とは、元本と運用で増えた利益から投資家(投資信託の購入者)に払い戻した資金のこと。一見すると損はしていないように思えますが、分配金を出すたびに運用されている資金が減り資産効率は悪くなるので注意しましょう。
例えば、100万円で運用されている銘柄が分配金を20万円出した場合、このあとで運用される資金は80万円となります。ここから10%値上がりすると利益は8万円になり、分配金も含めた投資成果は108万円です。同じ条件で分配金を出さなかった場合の投資成果は110万円なので、2万円の差がつきます。
つまり、分配金を出す銘柄は単利的な運用、分配金を出さない銘柄は複利的な運用といえるでしょう。長期投資では複利運用のほうが効率が良いため、分配金を出さない銘柄のほうが適しています。とくに、積立投資だと積み立てた資金が毎回出ていってさらに効率が悪くなるので、分配金を出す銘柄は選ばないほうが良いといえます。
インデックス運用の銘柄は分配金を出していないケースがほとんどです。例えば、今話題の「eMAXIS Slim」や「たわらノーロード」などのインデックスファンドシリーズは、分配金を出していません。そのため、インデックス運用の銘柄への投資を考えている人は、分配金を出しているかどうかを気にする必要はあまりありませんよ。
投資信託を購入する際には、純資産総額の大きい銘柄を選ぶのが良いでしょう。純資産総額とは投資家から集めた資金の合計金額のことで、運用会社はこの資金をもとに各投資先の商品に投資しています。
また、純資産総額が大きいと運用会社がコストを下げる可能性があり狙い目です。運用会社は信託報酬で収益を得ているため、純資産総額が大きい商品ほど運用会社にとって採算の良い商品といえます。そういった商品は資産状況に余裕があるので、さらなる顧客獲得を狙って商品のコストを下げる可能性も。一方で、純資産総額が小さいと採算が合わなくなり、運用を途中でやめる繰上償還を行う可能性もあるので注意してください。
とはいえ、繰上償還を気にする必要はありません。なぜなら、繰上償還が起きても投資した資金は戻ってくることに加え、返ってきた資金で類似商品を購入すれば以前と変わらない運用が可能だからです。繰上償還で手間が増えてもリカバリーは可能なので、同じ投資先でコストに差がない商品同士なら純資産総額の大きいほうを選ぶくらいの感覚で良いといえます。
2024年から始まった新NISAのつみたて投資枠の対象銘柄では、純資産総額を気にする必要はありません。金融庁は長期で運用に向いているものを条件に対象銘柄を選定しているため、短期で繰上償還や運用中止になるような銘柄は排除されています。
集計したデータ、及びシミュレーションの結果は過去のものであり、運用成果を保証するものではありません。
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運用スタイル | インデックス型 |
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信託報酬 | 0.08140% |
トータルリターン(検証時) | 18.03%(2019年9月26日〜2025年4月3日) |
良い
気になる
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」はS&P500に連動しているため、米国の有名企業に投資したい人におすすめ。インデックスファンドのなかでも割安なコストに加え、リターンの水準も高いので米国株で効率の良い運用が狙えます。
信託報酬は今回比較した米国株投資信託の平均0.28%より割安な0.08140%。毎月2万円で20年間積立投資した場合のコストは約3.9万円と安く、長期運用でもコストを抑えて効率の良い運用ができるでしょう。
高水準なリターンも魅力。2019年9月26日から2025年4月3日までのリターンは18.03%と、この水準で20年間積立投資ができた場合は投資資金が約9.8倍まで成長します。あくまで過去の実績なので将来の運用成果を約束するものではありませんが、値上がりに期待できる銘柄を探している人には最有力候補の銘柄です。
一方で、コロナショック時は-18.11%と大きめの下落でした。国内株や安定資産の債券と比べると、大きな下落幅といえるでしょう。とはいえ、先進国や新興国などの外国株式の下落率とほぼ同水準であるため、高いリターンを狙う商品としては平均的なリスクの銘柄といえます。
主な取扱金融機関 | SBI証券、楽天証券、岡三オンライン、SMBC日興証券、マネックス証券、松井証券、GMOクリック証券、auカブコム証券、三菱UFJ銀行 |
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トータルリターン(1年) | 6.03% |
トータルリターン(3年) | 15.44% |
トータルリターン(5年) | 25.47% |
標準偏差(1年) | 0.17% |
標準偏差(3年) | 0.19% |
標準偏差(5年) | 0.16% |
シャープレシオ(1年) | 0.34 |
シャープレシオ(3年) | 0.94 |
シャープレシオ(5年) | 1.57 |
信託財産留保額 | 0% |
純資産総額 | 585.87億円(2025年4月3日) |
純資産推移 | -51,192.72億円 |
基準価額 | 27,154円(2025年4月3日) |
設定日 | 2018年7月3日 |
運用会社 | 三菱UFJ国際投信 |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)はなぜ人気?利回り・信託報酬を検証してよい点・気になる点を解説
運用スタイル | インデックス型 |
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信託報酬 | 0.0938% |
トータルリターン(検証時) | 17.92%(2019年9月26日〜2025年4月3日) |
良い
気になる
「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」はS&P500に連動しており、AppleやAmazonなど米国を代表する企業へ投資したい人に向いている銘柄です。リターンが高水準なことに加え、運用中のコストである信託報酬も安く、コストを抑えて利幅をできるだけ大きくすることも狙えます。
2019年9月26日から2025年4月3日までのリターンが17.92%と高水準でした。この成績を20年間維持して積立投資した場合は、投資資金が約9.6倍まで成長します。あくまでシミュレーションの結果なので想定どおりの運用になるかはわかりませんが、高い値上がりに期待した運用が可能な銘柄といえるでしょう。
低コストな点も魅力です。信託報酬は0.0938%と今回比較した米国株投資信託の平均の半分以下でした。運用期間が長くなってもコストを抑えて運用できるので、効率的に運用がしたい人には相性の良い銘柄といえます。
しかし、コロナショック時は-18.13%とリスクのある外国株式と同水準の下落でした。国内株より下落率が大きい点は、ネックだといえるでしょう。とはいえ、似たような投資先で運用している別の銘柄と比べ、激しい値動きではないため、長期投資で保有するときは短期的な値動きはあまり気にしないほうがよいといえます。
主な取扱金融機関 | SBI証券、岡三オンライン、SMBC日興証券、マネックス証券、auカブコム証券 |
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トータルリターン(1年) | 6.12% |
トータルリターン(3年) | 15.38% |
トータルリターン(5年) | 25.34% |
標準偏差(1年) | 0.17% |
標準偏差(3年) | 0.19% |
標準偏差(5年) | 0.16% |
シャープレシオ(1年) | 0.34 |
シャープレシオ(3年) | 0.94 |
シャープレシオ(5年) | 1.57 |
信託財産留保額 | 0% |
純資産総額 | 170.53億円(2025年4月3日) |
純資産推移 | -17,038.49億円 |
基準価額 | 24,852円(2025年4月3日) |
設定日 | 2019年9月26日 |
運用会社 | SBIアセットマネジメント |
SBI・V・S&P500(SBIバンガードS&P500)の口コミ・評判は?よい点・気になる点やeMAXIS Slimとの違いも解説!
運用スタイル | インデックス型 |
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信託報酬 | 0.05775% |
トータルリターン(検証時) | 14.94%(2019年9月26日〜2025年4月3日) |
良い
気になる
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」はMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスに連動しているため、日本を含めた世界中の株式へ投資できます。長期運用で重要なコストが業界最安水準で、検証した期間におけるリターンも高いので、手軽に世界中の株式で運用したい人におすすめです。
信託報酬は今回比較した米国株投資信託の平均よりかなり割安な0.05775%。業界トップクラスな安さであり、毎月2万円で20年間積立投資をした場合のコストを米国株投資信託の平均と比べると、約10万円ほど割安です。世界の幅広い株式で効率よく運用したい人には注目の銘柄といえます。
2019年9月26日から2025年4月3日までのリターンは14.94%で、この成績で20年間積立投資をした場合は投資資金が約6.3倍まで成長します。検証平均は割ったもののリターンの高さとしては高く、値上がりに期待した運用をしたい人には選択肢に入る銘柄です。
しかし、コロナショック時は-19.93%と国内株や新興国債券より大きく下落しました。とくに、低リスクな国内債と比べた場合20倍近い差がつくので、リスクは高めの銘柄だといえます。とはいえ、類似商品と比べた場合下落率は同水準であるため、リスク許容度の高い人には平均的な水準の商品といえるでしょう。
主な取扱金融機関 | SBI証券、楽天証券、岡三オンライン、SMBC日興証券、マネックス証券、松井証券、GMOクリック証券、auカブコム証券、三菱UFJ銀行 |
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トータルリターン(1年) | 6.15% |
トータルリターン(3年) | 13.96% |
トータルリターン(5年) | 22.77% |
標準偏差(1年) | 0.14% |
標準偏差(3年) | 0.16% |
標準偏差(5年) | 0.14% |
シャープレシオ(1年) | 0.44 |
シャープレシオ(3年) | 1.02 |
シャープレシオ(5年) | 1.60 |
信託財産留保額 | 0% |
純資産総額 | 489.28億円(2025年4月3日) |
純資産推移 | 不明 |
基準価額 | 22,827円(2025年4月3日) |
設定日 | 2018年10月31日 |
運用会社 | 三菱UFJ国際投信 |
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の評判は?オルカンをおすすめしない人とは?S&P500との違いも解説
運用スタイル | インデックス型、アクティブ型 |
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信託報酬 | 0.154% |
トータルリターン(検証時) | 7.50%(2019年9月20日〜2025年4月3日) |
良い
気になる
「ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)」は、リスク・リターンのバランスが良い銘柄を探している人におすすめ。国内株・国内債・先進国株・先進国債に約25%ずつ投資しており、国内外の有名企業へ投資しつつ債券でリスクを抑えた運用が狙えます。
信託報酬は今回比較したバランスファンドの平均0.371%より割安な0.154%。毎月2万円で20年間積立投資した場合のコストは約7.4万円と安く、短期・長期を問わず効率的な運用が可能です。
高いリターンも魅力。2019年9月20日から2025年4月3日までのリターンが7.50%と、20年間この成績で積立投資をした場合は投資資金が約2.3倍まで成長する水準です。あくまで過去の実績であり将来の運用成果を約束するものではありませんが、高いリターンを狙った運用も可能な銘柄といえます。
コロナショック時は-8.13%と小さな下落だった点も魅力です。リスクが高めな株式の下落率より低いのはもちろん、新興国債券よりも小さな下落でした。コスト・リスク・リターンの3拍子がそろったバランスファンドの最有力候補といえる銘柄です。
主な取扱金融機関 | SBI証券、楽天証券、岡三オンライン、マネックス証券、松井証券、auカブコム証券、SMBC日興証券、GMOクリック証券、東海東京証券、ソニー銀行、三菱UFJ銀行 |
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投資対象 | 国内株式25.4%、国内債券24.8%、先進国株式25.4%、先進国債券24.7% |
トータルリターン(1年) | 0.66% |
トータルリターン(3年) | 7.53% |
トータルリターン(5年) | 10.44% |
標準偏差(1年) | 0.07% |
標準偏差(3年) | 0.09% |
標準偏差(5年) | 0.08% |
シャープレシオ(1年) | 0.06 |
シャープレシオ(3年) | 0.94 |
シャープレシオ(5年) | 1.35 |
信託財産留保額 | 0% |
純資産総額 | 703.54億円(2025年4月3日) |
純資産推移 | +69.81億円 |
基準価額 | 17,195円(2025年4月3日) |
設定日 | 2015年8月27日 |
運用会社 | ニッセイアセットマネジメント |
運用スタイル | インデックス型、アクティブ型 |
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信託報酬 | 0.143% |
トータルリターン(検証時) | 6.04%(2019年9月20日〜2025年4月3日) |
良い
気になる
「たわらノーロード バランス(8資産均等型)」は、幅広い投資先で運用したい人におすすめのバランスファンド。国内・先進国・新興国の株式と債券、国内・先進国の不動産に約12.5%ずつ投資しており、世界中の資産へ幅広く投資できます。
2019年9月20日から2025年4月3日までのリターンが6.04%と高水準でした。この成績を20年間維持して積立投資ができた場合、投資した資金は約1.9倍まで成長します。あくまでシミュレーションの結果でリターンを約束するものではありませんが、分散投資をしつつリターンも狙いたい人には魅力的な銘柄といえるでしょう。
割安なコストが魅力。信託報酬は0.143%と、今回比較したバランスファンドのなかでもトップクラスの安さでした。長期運用時のコストを抑えられるので、効率的に運用できる銘柄です。
コロナショック時は14.35%の下落でした。-10%を超える下落率ではあるものの、国内株や先進国株と比べて下落率が低い点は魅力といえます。バランスファンドとはいえリターンも狙いたい人には、許容可能な下落幅の銘柄といえるでしょう。
主な取扱金融機関 | SBI証券、楽天証券、岡三オンライン、SMBC日興証券、マネックス証券、松井証券、みずほ証券、auカブコム証券、みずほ銀行、三菱UFJ銀行 |
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投資対象 | 国内株式12.4%、国内債券11.8%、先進国株式12.7%、先進国債券12.4%、新興国株式12.5%、新興国債券12.4%、国内REIT12.3%、先進国REIT12.8%、現金等0.5% |
トータルリターン(1年) | 2.23% |
トータルリターン(3年) | 6.04% |
トータルリターン(5年) | 10.48% |
標準偏差(1年) | 0.06% |
標準偏差(3年) | 0.09% |
標準偏差(5年) | 0.08% |
シャープレシオ(1年) | 0.32 |
シャープレシオ(3年) | 0.75 |
シャープレシオ(5年) | 1.28 |
信託財産留保額 | 0% |
純資産総額 | 803.04億円(2025年4月3日) |
純資産推移 | +53.22億円 |
基準価額 | 15,280円(2025年4月3日) |
設定日 | 2017年7月28日 |
運用会社 | アセットマネジメントOne |
運用スタイル | インデックス型、アクティブ型 |
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信託報酬 | 0.143% |
トータルリターン(検証時) | 6.39%(2019年9月20日〜2025年4月3日) |
良い
気になる
「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」は、幅広い投資先へ分散しつつもリターンを狙いたい人におすすめ。国内株・先進国株・新興国株・国内債・先進国債・新興国債・国内REIT・先進国REITにそれぞれ12.5%ずつ投資しており、運用資産の半分以上がリスク資産によっているため、リターンにも期待できる積極型の銘柄です。
信託報酬は今回比較したバランスファンドの平均や、積極型の銘柄の平均より割安な0.143%。毎月2万円で20年間積立投資した場合のコストをバランスファンドの平均と比べると、約11万円コストを抑えられます。効率的に分散投資をしたい人には注目の銘柄といえるでしょう。
高い水準のリターンも魅力的です。2019年9月20日から2025年4月3日までのリターンは6.39%と、この成績で20年間積立投資をした場合は投資元本が約2.0倍まで成長します。過去実績でのシミュレーションなので投資成果を確約できるものではありませんが、分散しつつも高い値上がりに期待したい人には選択肢に入る銘柄です。
一方で、コロナショック時は-15.39%と国内株と同水準の下落でした。今回比較したバランスファンドのなかでは大きめな下落幅です。とはいえ、先進国株や新興国株などのリスクの高い投資先と比べると低い下落率ではあるため、値動きが激しすぎる銘柄ではないといえるでしょう。
主な取扱金融機関 | SBI証券、楽天証券、岡三オンライン、SMBC日興証券、マネックス証券、松井証券、GMOクリック証券、auカブコム証券、三菱UFJ銀行 |
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投資対象 | 国内株式12.5%、国内債券11.2%、先進国株式12.8%、先進国債券12.5%、新興国株式12.6%、新興国債券12.6%、国内REIT12.2%、先進国REIT12.7%、現金等1.0% |
トータルリターン(1年) | 2.44% |
トータルリターン(3年) | 6.55% |
トータルリターン(5年) | 11.22% |
標準偏差(1年) | 0.06% |
標準偏差(3年) | 0.09% |
標準偏差(5年) | 0.08% |
シャープレシオ(1年) | 0.37 |
シャープレシオ(3年) | 0.84 |
シャープレシオ(5年) | 1.38 |
信託財産留保額 | 0% |
純資産総額 | 3,098.59億円(2025年4月3日) |
純資産推移 | +98.36億円 |
基準価額 | 15,740円(2025年4月3日) |
設定日 | 2017年5月9日 |
運用会社 | 三菱UFJ国際投信 |
運用スタイル | インデックス型 |
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信託報酬 | 0.143% |
トータルリターン(検証時) | 6.98%(2018年2月2日〜2025年4月3日) |
良い
気になる
「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」は日経平均に連動しているため、有名な国内企業の株式で運用したい人におすすめ。リターンが高水準なうえ、コストである信託報酬も安いので効率の良い運用が狙えます。
信託報酬は今回比較した日本株投資信託の平均0.656%や、インデックスファンドの平均0.198%より割安な0.143%でした。毎月2万円で20年間積立投資した場合のコストは約6.9万円と安く、効率よく長期運用したい人には魅力的です。
高いリターンもうれしいポイント。2018年2月2日から2025年4月3日までのリターンは6.98%で、この水準で20年間積立投資ができた場合は投資資金が約2.1倍まで成長します。あくまでシミュレーションの結果ではありますが、日本株を長期運用してリターンを狙いたい人にとっては有力候補な銘柄です。
一方で、下落率が大きめな水準な点はネック。コロナショック時は-16.79%と、同じ日本株の指数であるTOPIXに連動する銘柄より大きい下落でした。とはいえ、外国株よりは下落幅を抑えており、類似商品の下落水準とは変わらないので、特別値動きの激しい銘柄ではないでしょう。
主な取扱金融機関 | SBI証券、楽天証券、岡三オンライン、SMBC日興証券、マネックス証券、松井証券、GMOクリック証券、auカブコム証券、三菱UFJ銀行 |
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トータルリターン(1年) | -10.26% |
トータルリターン(3年) | 10.59% |
トータルリターン(5年) | 15.44% |
標準偏差(1年) | 0.14% |
標準偏差(3年) | 15.28% |
標準偏差(5年) | 16.53% |
シャープレシオ(1年) | 1.31 |
シャープレシオ(3年) | 0.71 |
シャープレシオ(5年) | 0.83 |
信託財産留保額 | 0% |
純資産総額 | 1584.17億円(2025年4月3日) |
純資産推移 | +289.15億円 |
基準価額 | 16,072円(2025年4月3日) |
設定日 | 2018年2月2日 |
運用会社 | 三菱UFJ国際投信 |
eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)の口コミ・評判は?リターン・コストを検証してよい点・気になる点を解説!
運用スタイル | インデックス型 |
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信託報酬 | 0.143% |
トータルリターン(検証時) | 6.99%(2018年2月2日〜2025年4月3日) |
良い
気になる
「ニッセイ 日経平均インデックスファンド」は日経平均に連動しており、ソニーやトヨタなどの有名企業へ投資したい人に向いている銘柄です。購入時・売却時の手数料がなく信託報酬も安いことに加え、リターンの水準も高いため日本株でも値上がりを期待した運用ができます。
2018年2月2日から2025年4月3日までのリターンが6.99%と高水準でした。この成績を20年間維持して積立投資した場合は、投資資金が約2.1倍まで成長します。過去の実績なので想定どおりになるかは予測できないものの、長期で見たときに十分資産を大きくできるスペックを持った銘柄です。
コストの安さも魅力。信託報酬が0.143%と今回比較した日本株投資信託のなかでもトップクラスの安さでした。長期運用をした際の費用をほかの銘柄より抑えられるので、効率的に運用したい人にはぴったりの銘柄といえます。
一方で、コロナショック時は-16.77%と大きめの下落。今回比較したTOPIXに連動する銘柄や、一部のアクティブファンドより下落率が大きいのはネックといえます。とはいえ、リスクが高いといわれる外国株よりは下落を抑えているので、変動の激しすぎる銘柄とはいえないでしょう。
主な取扱金融機関 | SBI証券、楽天証券、SMBC日興証券、auカブコム証券、岡三オンライン、松井証券、マネックス証券、ソニー銀行、東海東京証券、三菱UFJ銀行 |
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トータルリターン(1年) | -10.20% |
トータルリターン(3年) | 10.60% |
トータルリターン(5年) | 15.45% |
標準偏差(1年) | 15.97% |
標準偏差(3年) | 15.28% |
標準偏差(5年) | 16.54% |
シャープレシオ(1年) | 1.31 |
シャープレシオ(3年) | 0.71 |
シャープレシオ(5年) | 0.83 |
信託財産留保額 | 0% |
純資産総額 | 934.73億円(2025年4月3日) |
純資産推移 | -7.47億円 |
基準価額 | 21,395円(2025年4月3日) |
設定日 | 2016年11月21日 |
運用会社 | ニッセイアセットマネジメント |
ニッセイ日経平均インデックスファンドはおすすめ?利回り・下落率・コストを調べてよい点や気になる点を解説!
運用スタイル | インデックス型 |
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信託報酬 | 0.143% |
トータルリターン(検証時) | 6.90%(2018年2月2日〜2025年4月3日) |
良い
気になる
「たわらノーロード 日経225」は日経平均に連動しており、日本の有名企業へ幅広く投資できます。長期運用で重要なコストが割安で、検証した期間におけるリターンも高いため、日本株を長期運用したい人におすすめの銘柄です。
信託報酬は今回比較した日本株投資信託の平均や、インデックスファンドの平均より安い0.143%。毎月2万円で20年間積立投資した場合のコストを日本株投資信託の平均と比べると、約31万円ほどコストを抑えられます。日本株を効率よく運用したい人には注目の銘柄といえるでしょう。
高水準のリターンも魅力。2018年2月2日から2025年4月3日までのリターンは6.90%で、この成績で20年間積立投資をした場合は投資資金が約2.2倍まで成長します。あくまで過去の実績なので運用成果は約束できませんが、日本の有名企業へ幅広く投資して、リターンを狙いたい人には選択肢に入る銘柄です。
しかし、コロナショック時は-16.80%とTOPIXに連動する銘柄を超える下落でした。同じ日本株に連動している銘柄に劣っている点はネックです。とはいえ、外国株より下落率を抑えられていたため、特別値動きの激しい銘柄ではないといえるでしょう。
主な取扱金融機関 | SBI証券、楽天証券、岡三オンライン、SMBC日興証券、マネックス証券、松井証券、みずほ証券、auカブコム証券、みずほ銀行、三菱UFJ銀行 |
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トータルリターン(1年) | -10.31% |
トータルリターン(3年) | 10.55% |
トータルリターン(5年) | 15.39% |
標準偏差(1年) | 15.98% |
標準偏差(3年) | 15.28% |
標準偏差(5年) | 16.53% |
シャープレシオ(1年) | 1.30 |
シャープレシオ(3年) | 0.70 |
シャープレシオ(5年) | 0.83 |
信託財産留保額 | 0% |
純資産総額 | 1859.78億円(2025年4月3日) |
純資産推移 | +80.21億円 |
基準価額 | 19,717円(2025年4月3日) |
設定日 | 2015年12月7日 |
運用会社 | アセットマネジメントOne |
たわらノーロード 日経225の評判は?手数料は安い?値上げ・値下げ幅を検証してよい点・気になる点を徹底解説!
運用スタイル | インデックス型 |
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信託報酬 | 0.22% |
トータルリターン(検証時) | 5.38%(2019年10月31日〜2025年4月3日) |
良い
気になる
「eMAXIS Slim 先進国リートインデックス」はS&P先進国REITインデックスに連動しているため、米国や豪州など先進国の不動産へ投資したい人におすすめ。コストである信託報酬は類似商品の平均より安く、リターンの水準も高いため効率の良い運用に期待できます。
信託報酬は今回比較した海外REITの投資信託の平均1.148%より割安な0.22%でした。毎月2万円で20年間積立投資した場合のコストは約10.7万円と安く、先進国の不動産で運用するときのコストを抑えたい人には魅力的です。
高水準のリターンもうれしいポイント。2019年10月31日から2025年4月3日までのリターンは5.38%で、この水準で20年間積立投資ができた場合は投資資金が約1.8倍まで成長します。過去の実績をもとにしたシミュレーションなので運用成果を約束するものではないものの、REITでも高いリターンを狙いたい人には有力候補の銘柄といえるでしょう。
一方で、コロナショック時は-28.32%と3割近く下落しました。国内株や外国株の下落率より10%以上下落しているのは懸念点です。類似商品とは同水準の下落率であるものの、リスクを抑えた運用を目指している人にはあまり向かない銘柄といえます。
主な取扱金融機関 | SMBC日興証券、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、auカブコム証券、三菱UFJ銀行 |
---|---|
トータルリターン(1年) | 4.58% |
トータルリターン(3年) | 3.44% |
トータルリターン(5年) | 15.92% |
標準偏差(1年) | 0.10% |
標準偏差(3年) | 0.17% |
標準偏差(5年) | 0.17% |
シャープレシオ(1年) | 0.44 |
シャープレシオ(3年) | 0.20 |
シャープレシオ(5年) | 0.93 |
信託財産留保額 | |
純資産総額 | 304.19億円(2025年4月3日) |
純資産推移 | -21.62億円 |
設定日 | 2019年10月31日 |
運用会社 | 三菱UFJアセットマネジメント |
運用スタイル | インデックス型 |
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信託報酬 | 0.297% |
トータルリターン(検証時) | 5.37%(2019年10月31日〜2025年4月3日) |
良い
気になる
「ニッセイグローバルリートインデックスファンド」はS&Pグローバルリートインデックスに連動しており、世界中の不動産へ投資できます。今回比較したREIT型投資信託のなかでは比較的高めなリターンなので、先進国だけでなく新興国の不動産も狙っている人にはおすすめの銘柄です。
2019年10月31日から2025年4月3日までのリターンは年率5.37%と高水準でした。この成績を20年間維持して衝立投資した場合は、投資資金が約1.8倍まで成長します。あくまで過去の実績なので将来の成果が約束されたものではありませんが、世界中の不動産を拾いつつリターンにも期待したい人には注目の銘柄といえるでしょう。
比較した商品のなかでは割安なコストも魅力。信託報酬が0.297%と今回比較した海外REITの投資信託の平均より割安な水準でした。長期運用時のコストをできるだけ抑えたい人には検討の価値がある銘柄といえます。
コロナショック時は-28.72%と今回検証した銘柄のなかで最も大きい下落でした。リスクの低い債券の下落率と比べると28倍近く下落した点はネックです。投資先が分散されているとはいえ、リスクが気になる人にはあまり向かない銘柄といえるでしょう。
主な取扱金融機関 | SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、auカブコム証券、GMOクリック証券、イオン銀行、ソニー銀行、東海東京証券 |
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トータルリターン(1年) | 4.66% |
トータルリターン(3年) | 3.65% |
トータルリターン(5年) | 16.02% |
標準偏差(1年) | 0.10% |
標準偏差(3年) | 0.17% |
標準偏差(5年) | 0.17% |
シャープレシオ(1年) | 0.46 |
シャープレシオ(3年) | 0.22 |
シャープレシオ(5年) | 0.95 |
信託財産留保額 | |
純資産総額 | 124.15億円(2025年4月3日) |
純資産推移 | -21.27億円 |
設定日 | 2013年12月10日 |
運用会社 | ニッセイアセットマネジメント |
運用スタイル | インデックス型 |
---|---|
信託報酬 | 0.187% |
トータルリターン(検証時) | -1.51%(2019年10月31日〜2025年4月3日) |
良い
気になる
「eMAXIS Slim 国内リートインデックス」は東証REIT指数に連動するよう運用されており、オフィスを中心に国内の幅広い不動産へ投資できます。リターンは振るわないものの、信託報酬は割安なので国内不動産で効率的な運用を目指す人には検討できる銘柄です。
信託報酬は今回比較した国内REITの投資信託の平均0.9%より割安な0.187%。毎月2万円で20年間積立投資した場合のコストを類似商品の平均と比べると、約36.6万円ほどコストを抑えられます。比較した投資信託のなかで最も低コストな銘柄でもあるため、手軽に国内不動産へ投資したい人には注目の銘柄です。
一方で、リターンの水準が低いのはネック。2019年10月31日から2025年4月3日までのリターンは年率-1.51%とマイナス圏でした。過去の実績なので今後もマイナスのリターンが続くとは限りませんが、現状の成績だとハイリターンな銘柄を探している人には向いていない銘柄といえるでしょう。
また、コロナショック時は-27.02%と海外REIT並みに下落しました。国内株や新興国債の下落率と比べると、2倍近く下落しているのは懸念点といえるでしょう。とはいえ、類似商品から大きく乖離した下落率ではないため、分散先の1つとして為替リスクを減らせる商品がほしいなら一考の余地がある銘柄といえます。
主な取扱金融機関 | SMBC日興証券、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、auカブコム証券、三菱UFJ銀行 |
---|---|
トータルリターン(1年) | -1.19% |
トータルリターン(3年) | -1.41% |
トータルリターン(5年) | 5.32% |
標準偏差(1年) | 0.07% |
標準偏差(3年) | 0.09% |
標準偏差(5年) | 0.11% |
シャープレシオ(1年) | -0.21 |
シャープレシオ(3年) | -0.17 |
シャープレシオ(5年) | 0.48 |
信託財産留保額 | |
純資産総額 | 224.12億円(2025年4月3日) |
純資産推移 | +28.30億円 |
設定日 | 2019年10月31日 |
運用会社 | 三菱UFJアセットマネジメント |
投資信託で資産運用を始めたいなら、使う制度・口座開設する金融機関・購入する銘柄の順に考えるのがおすすめです。使う制度によっては売却した際の利益を非課税にできます。また、開設する金融機関によっては投資信託を保有・購入した金額に応じて、Vポイントや楽天ポイントなどの還元を受けられお得ですよ。
以下では、投資信託を購入する際におすすめの制度・金融機関を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
投資信託は、少額から始められて健全な商品が多い新NISAのつみたて投資枠で購入するのがおすすめです。投資信託は、新NISAのつみたて投資枠や成長投資枠、iDeCo、総合口座の4つの制度で購入できます。ただし、使う制度によって1年間に投資できる金額や、資金を引き出せるタイミングが異なるので注意しましょう。
つみたて投資枠は、年間120万円まで投資でき、購入した商品の運用益が非課税になる制度。金融庁が対象商品を長期投資に向いたもののみに厳選しているので、高コストな商品や途中で運用を止めてしまう商品など悪質なものは排除されています。初心者でも安心して運用を始められる制度といえるでしょう。
成長投資枠は、年間240万円まで投資でき、購入商品の運用益が非課税になる制度です。対象商品が幅広いことが魅力で、4つの制度のなかで唯一株式も非課税で購入可能。つみたてNISAと比べて投資できる金額が大きい・商品が多い制度なので、まとまった資金を自由に投資したい人に向いている制度といえます。
iDeCoは、運用益の非課税期間が売却するまでと非常に長い制度。また、年間に投資した金額を所得税・住民税から控除可能なので、税制優遇の範囲が広いことが魅力です。しかし、60歳まで投資資金を引き出せず、ある程度の所得がないと税制優遇のメリットも感じづらいため、新NISAと比べて優先度は低めの制度といえるでしょう。
総合口座とは、購入した商品の運用益や配当金に税金が発生する口座のこと。新NISA・iDeCoを使わずに投資した際に、利用される通常の取引口座を指します。年間に投資できる金額や対象商品に制限がないものの、利益に20.315%の税金が発生するので、基本的にほかの制度の投資枠を使い切ってから利用すれば良い口座です。
投資信託を購入するなら、手数料の安いネット証券がおすすめ。投資信託には、購入手数料・信託報酬・信託財産留保額の3種類のコストがありますが、購入手数料のみ金融機関によって異なります。ネット証券では購入手数料を無料にしている金融機関が多いため、ネット証券を選ぶだけでお得に投資をスタートできますよ。
ネット証券のなかでおすすめなのは、「SBI証券」「楽天証券」「マネックス証券」「auカブコム証券」です。この4社は手数料や取扱商品といったそもそものスペックが高いこともありますが、投資信託の積立額の支払いをクレジッカードに設定するクレカ積立ができます。クレカ積立をすると毎月の積立額に応じてポイント還元を受けられるので、この4社ならお得に資産運用を続けられるでしょう。
今話題の「eMAXIS Slim」や「たわらノーロード」などのインデックスファンドシリーズに、上記4社はすべて対応していました。そのため、この4社のなかで口座を開設する際は、銘柄の有無ではなく普段使っているポイントや還元率の高さなどで選ぶのも良いでしょう。
ポイントの種類にこだわりがないなら、ハイクラスのクレカで最大3.0%還元されるSBI証券や、通常カードでも1.1%と最も還元率の高いマネックス証券がおすすめ。一方で、楽天経済圏のサービスを利用しているなら、グループ内のサービスを連携することでお得になる楽天証券一択といえるでしょう。
初心者が投資信託で運用を始めるなら、まずは1銘柄だけ購入すれば十分でしょう。投資信託は基本的に複数銘柄で運用されているため、株式1本で運用するよりリスクが分散されています。また、無理に複数銘柄で運用すると管理に手間がかかるので、初心者は1銘柄だけで運用をするのが無難といえます。
とはいえ、複数の商品を組み合わせて自由に運用したい人もいるでしょう。そんな人は、年齢や家族構成も含めた状況に合ったポートフォリオを組むのがおすすめです。以下では、年代別にどんなポートフォリオを組めば良いのかの目安を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
運用期間を長く持てる20〜30代には株式比率の高い、積極的なポートフォリオが良いでしょう。長期投資だと値動きの激しい株式のリスクも小さくなるため、リスクを下げながらリターンに期待した運用が可能です。
20〜30代の人は老後までの時間に余裕があります。投資する金額は無理のない範囲で良いので、高い収益に期待できる株式主体の運用がおすすめ。国内・先進国・新興国株式の合計で50%以上を目安に、可能であれば60〜70%ほど資産に組み入れることを検討してください。
40歳近くになっても運用できる期間を20年以上確保できるので、積極的な運用をしても問題ないでしょう。ただし、教育費や住宅ローンなど支出が増えれば、当然目標とする投資額や運用スタイルも変わっていきます。そのため、年代や生活環境に合わせて株式や債券の割合を変えていくと良いでしょう。
運用期間にかなり余裕のある20代なら、よりリスクを積極的に取る株式100%の運用も選択肢のひとつです。
運用できる期間の短い40〜50代なら、現金と債券で運用するのが良いでしょう。
40〜50代は老後の資金を作る最後の追い込みの時期になります。そのため、今まで形成してきた資金を減らさないためにも、現金や債券のような安定性の高い資産で運用するのがおすすめ。現金や国内債券、先進国債券、新興国債券の比率は70%以上を目安にしてください。
また、60代に入ったら50代と同じ運用をしつつ、今まで形成した資産の切り崩しを行うのもおすすめです。これまで以上に安定資産の比率を高めつつ、定期的に資産の一部を売ることで現金を作りましょう。相場の上昇時は少なく、下落時は多く売ることでリスクを軽減しながら現金を作れますよ。
積立投資とは、ある商品に毎月または毎年一定額を投資する手法のこと。
100〜10,000円で購入できるので、少額からでもはじめやすい点がメリットです。最低積立金額は証券会社によって異なるため、事前にいくらから積立できるかは公式サイトで確認してください。
積立投資だと価格変動によるリスクを抑えて運用が可能です。価格が高いときは少量を、反対に下落しているときは大量に口数を買えるので、高値から投資を始めても取得価格が平均化されます。ここから下落したとしても取得価格はさらに安くなるため、相場が不安定な現状でも投資を始めるのに向いている投資手法でしょう。
なお、積立投資を始める前に目標金額を決めておくのも重要です。ゴールを決めることで、毎月の積立額や運用期間、目指す想定利回りも見えてきますよ。金融機関や金融庁の資産運用シミュレーターを参考にしてください。
万能に見える積立投資ですが、右肩上がりを続ける指標においては一括での投資が積立投資を上回る傾向にあります。
株式の価格は有史以来、継続的に右肩上がりとなっているため、投資可能な期間が長く余裕資金のある人はタイミングを見て、ある程度の金額を一括で投資することを検討しても悪くないでしょう。
投資信託は、プロに運用を任せられ初心者でもはじめやすい点が魅力の商品。複数の投資家から集めた資金を使って、運用担当者が投資先の選定から売買まで行ってくれます。専門的な知識や売買のタイミングを気にせずに資産運用をスタートできますよ。
また、リスクを分散して投資できるのもメリットです。商品にもよりますが、株式・債券などの複数資産に分散して投資するので、1つの銘柄で運用するよりもリスクを抑えられます。投資先の管理がわずらわしい人や、リスクを抑えて資産を増やしたい人におすすめの商品といえるでしょう。
投資信託には注意点が2つあります。元本が保証されていないことと、売るタイミングによっては利益が目減りする可能性があることです。
株式や債券の価格は、業績や金利などの影響で変動します。当然それらで運用している投資信託の価格も変動し、利益になるときもあれば損することもあります。外国の資産で運用している投資信託であれば、ドル/円をはじめ為替の影響も受けるので注意してください。
また、投資信託では買うタイミングより売るタイミングのほうが難しいといわれています。買うタイミングは、積立投資を行えば変動を気にしなくても良くなりますが、売るタイミングを失敗するとせっかく増えた資産が目減りすることも。売却するときは下手に最高益を狙わず、自分が目標に定めた金額まで増えたら売却し、再スタートを切るかどうか検討すると良いでしょう。
新NISAやiDeCoを使わずに投資信託を購入した場合は、株式と同じように利益に対して20.315%の税金が発生します。課税対象になる利益は、解約した際の譲渡益(売却益)と運用中の利益から捻出される普通分配金の2種類。ただし、元本から捻出される特別分配金は課税対象にはならないので注意しましょう。
なお、金融機関の特定口座で開設し、源泉徴収ありコースを選択すると税金が差し引かれた金額を受け取れます。利益が出たときにも確定申告が不要であるため、手間がかからなくておすすめですよ。
基準価額とは、投資信託の値段のことです。投資信託には口という取引単位があり、基準価額は1口あたりの値段を指しています。証券会社などで公表されている基準価額は、1万口あたりの値段なのが一般的です。
分配金とは、投資信託の収益を投資家の保有口数に応じて分配した金額のこと。投資信託の方針によって分配金が出るかどうかは変わるので、必ず支払われるわけではありません。また、分配金は投資信託の資産から出るため、分配金が出ると資産が減り基準価額も下落することは覚えておいてください。
基準価額は、株式・債券市場が終了したあとの1日1回しか更新されません。そのため、注文するときに確認した基準価額と約定したときの基準価額はズレが出ることは覚えておきましょう。
公社債投資信託とは、国債や社債など債券を中心に運用している投資信託のことです。株式が一切組み入れられていないため、値動きが落ち着いており安定性の高い商品といえます。利子収入などでリターンを稼ぐ仕組みで、堅実に運用したい人に向いているでしょう。
ETFとは、取引所に上場しており、株式のようにリアルタイムで売買できる投資信託のこと。上場投資信託とも呼ばれ、投資信託と同じように複数の銘柄に分散して運用されています。そのため、希望の価格や市場の価格に合わせて分散投資したい人には、ETFのほうが適しているでしょう。
ただし、安定性の高い公社債投資信託であっても金利変動により債券価格が変動するので、元本保証の商品ではないことを覚えておいてください。
投資信託で運用するなら、税制優遇制度である新NISAの成長投資枠やつみたて投資枠、iDeCoは活用するべきでしょう。3つの制度で共通しているのは、運用中の利益が非課税になる点。売却益や分配金が非課税になるので、長期で資産形成をする投資信託にはうってつけの制度といえます。
とくに、非課税期間が無期限なつみたて投資枠と原則60歳まで運用を続けることになるiDeCoは、初心者が投資を始めるのにおすすめな制度です。どちらも価格変動に強い積立投資での運用が前提なので、リスクを抑えて少額から運用をはじめられ無理のない金額で投資家デビューできますよ。
新NISAの成長投資枠やつみたて投資枠、iDeCoでも元本割れが起こる可能性はあります。
なお、相場の下落で資産が目減りしたとしても、焦って売却するのはやめたほうが良いでしょう。長期運用は相場の上下を繰り返しながら、最終的な資産の増加を目指す運用方法です。20年以上の長期運用であれば多くの投資先で最終的にプラスのリターンを出しているので、短期的な相場の動きに一喜一憂せず腰を据えて運用するのがおすすめですよ。
レバナスとは、アメリカの指数であるNASDAQの値動きに対して、倍以上の値動きをするレバレッジ投資信託のことです。
たとえば、NASDAQが1日で5%上昇した場合は、レバレッジが2倍なら10%・3倍なら15%と、倍率に応じて上昇します。もちろんNASDAQが下落すると倍率に応じて下落幅も大きくなるので、ハイリスク・ハイリターンな投資信託といえます。
ここ2〜3年は米国株の調子がよかったこともあって大きく値上がりしていましたが、直近1年間は金利上昇にともない株式のパフォーマンスも落ち、大きく下落しているのが現状です。
ロボアドバイザーとは、AIが性格や目的に合った投資先を提案・運用してくれるサービスのこと。自動で投資先の選定や売買をしてくれるものもあるので、なにを購入すれば良いかわからない初心者や、忙しくて投資に時間を割けない人に向いているでしょう。以下のコンテンツでは、ロボアドバイザーの特徴や選び方を紹介しているので、参考にしてください。
ただし、運用方法は国際分散投資が主流なので、長期運用が前提で短期では結果が出にくい傾向があります。短期で売り買いをしたい人には、あまり向かないサービスです。
トータルリターンとは、運用期間中の総合的なプラス・マイナスを確認できる指標のことです。信託報酬などの手数料や受け取った分配金を加味した、リアルな運用成績がわかります。投資先が類似している投資信託と比べ運用の上手くいっているほうを選べば、利益を上げる可能性も増えるでしょう。
また、1年間の実績だけでなく、3年間・5年間など複数期間の実績も確認しましょう。特定の期間だけ成績の良い可能性があり、実際の成績から乖離していることも考えられます。正確な運用実績を知るために、さまざまな期間で運用成果が出ているか確認してください。
リターン重視で商品を比べるなら「シャープレシオ」にも注目してみましょう。シャープレシオとは、自分が背負ったリスクに対してどれだけリターンを望めるかを表している指標のこと。つまり、「投資信託のコスパ」をはかる指標です。
数値が大きいほど効率良くリターンを上げていることになるので、運用が上手い投資信託を探すときに役立つでしょう。
標準偏差とは、運用期間中に価格または収益がどれだけ変動したのかを確認できる指標のこと。金融商品でいうリスクとは「不確実性=変動率」のことを指します。そのため、収益の変動率を表す標準偏差が小さい商品は、値動きの落ち着いたリスクの小さい投資信託といえるでしょう。
標準偏差も1年だけでなく、複数期間の実績を確認してください。リーマンショックのような大暴落で、その期間だけ数値が大きくなっている可能性もあります。投資信託の成績を比べる指標を確認するときは、基本的にさまざまな期間での実績を見比べるのがおすすめです。
こちらのコンテンツでは、そのほかの投資信託に関わるサービスや銘柄を紹介しています。
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