ペダルを効率よく漕ぐのに役立つビンディングシューズ。より速く・より楽に走行できるため、プロから愛好家まで幅広く使われています。シマノやGiroなど多くのメーカー・ブランドから、SPD・SPD-SL対応など様々なモデルが販売されており、どれを選べばよいか迷いますよね。
自転車安全整備士・自転車技師の資格保持者。大手自転車店の販売員としてママチャリから子供車、スポーツ車にいたるまで幅広い車種の販売だけでなく、整備士として組立・修理を行っていた。さらに、CX・XCO全日本選手権のピットスタッフとしての経験を持ち、選手としても幅広く活動。ロードバイク・シクロクロス・マウンテンバイク・トライアスロンなど経験種目は多岐にわたる。現在はmybestにて、自転車に関わるジャンルのコンテンツを担当し、ユーザーに正確な情報を届けることを心がけている。
ソール剛性が高い商品としてユーザーがとても満足できる基準を「踏み込んだ力が100%ペダルに伝わり、パワーが強い人がゴール前のスプリントをしても、ソールのたわみを感じない商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
フィットさせやすさが優れた商品としてユーザーがとても満足できる基準を「フィットさせるための機能が豊富で調整の範囲が広い商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
軽い商品としてユーザーがとても満足できる基準を「市場に出回っているビンディングシューズのなかでトップクラスに軽く、軽量性において不満に思わない商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
通気性が優れた商品としてユーザーがとても満足できる基準を「通気性が高く夏場でも足が涼しいと感じ、快適に走行できる商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
耐久性が高い商品としてユーザーがとても満足できる基準を「週に2~3回乗るライダーが、2年使っても致命的な劣化・破損が起こらず、消耗パーツを買い替えながら長期間使える商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
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ロードバイクのようなスポーツ自転車では、ペダルを漕ぎやすくするため、シューズをペダルに固定するのが一般的です。このとき用いられるものが、ビンディングシューズとビンディングペダル。ビンディングシューズの特徴は、ソールにペダルと固定するためのクリートと呼ばれるパーツを取りつけるネジ穴があることです。
シューズをペダルに固定するメリットは、ペダルを漕ぐ動作(ペダリング)を効率よく行えること。固定しない状態と比べて楽にスピードを維持したり、疲労を軽減したりできます。ペダルを持ち上げる動作でも漕ぐこと(引き足)ができたり、レースのような激しい走行ではシューズが滑らないことで安全性が増したりすることも利点です。
ビンディングシューズを選ぶ際に必ずチェックしておきたい「3つのポイント」をご紹介します。
ビンディングシューズは2タイプあり、適合するペダル・クリートの種類によって分かれています。適合していない商品は使用できないため、必ず合うものを選びましょう。なお、ペダルとクリートはセット販売されているのが一般的です。
シューズのタイプは、ソールのネジ穴で判別できます。3つのネジ穴があるものは、大型のクリートに対応した3穴タイプ。中央付近に2列のネジ穴があるものは、小型のクリートに対応した2穴タイプです。
3穴タイプはペダルにガッチリと固定し激しい走行ができる反面、歩きにくいのが欠点。2穴タイプは固定力が劣るものの、着脱しやすく歩きやすいことが特徴です。
まれに2穴・3穴共用のタイプもありますが、それぞれのメリットを活かしきれないので、あまりおすすめできません。
2穴タイプに比べて効率よくパワーを伝えられる3穴タイプですが、ソールの素材によってもパワーの伝達効率が変わります。ソールの素材はカーボンと樹脂の主に2種類が存在しますが、おすすめはカーボンソールです。
カーボンソールは樹脂ソールよりも剛性が高い傾向があり、強く踏み込んでも変形しにくいため、ペダルに対してダイレクトにパワーを伝えられますよ。
一方で脚力に自信がない人や初心者の場合は、ソール剛性が高すぎると脚への負担が大きく、疲労につながる場合があります。脚力に自信がない人はあえて樹脂ソールを選ぶのも手ですよ。
ソールの剛性は多くのサイクリストにとって気になることのひとつ。今回、圧縮試験機を用いてソールの剛性を計測しました。気になる人は、ランキングを「ソール剛性ランキング」で絞り込んでくださいね。
3穴タイプのシューズは歩行することに重点をおいて設計されていないため、頻繁に歩行すると消耗が早くなります。特にソールを保護するヒールチップは消耗しやすいので、交換可能なヒールチップを装備しているものがおすすめです。
また、歩行時にはアッパーのつま先やかかと部分が地面に触れることで摩耗することがあります。つま先やかかとに補強がついているものなら、比較的長持ちしますよ。
ツーリングをする人は旅先で歩いたり、輪行時に駅構内を歩いたりすることがあるでしょう。そんなとき3穴タイプのシューズを履いていると、ソールが硬くて滑りやすいうえにクリートが邪魔で歩きにくいと感じます。
2穴タイプであれば、クリートは基本的にソールに埋まっているため、3穴タイプに比べて快適に歩きやすいですよ。オフロードを走る人も同様に、降車時の不整地の歩きやすさを考慮して2穴タイプを選びましょう。
また、2穴タイプのなかにはスニーカーのようなカジュアルなものもあります。オフロードの走行には向きませんが、通勤・通学で使う人や私服で乗る人は、服装に合わせやすいカジュアルタイプがおすすめです。歩き心地も普通のスニーカーに近いので、自転車に乗っていない時でも違和感なく使いやすいですよ。
シクロクロスやグラベルライドで急斜面やぬかるみなどの悪路を歩く機会が多い人は、スパイクピンが取り付け可能なシューズを選ぶとよいでしょう。スパイクピンを取り付ければ悪路でも地面にしっかり喰いついて歩きやすいですよ。
ビンディングシューズにおいて、軽さと通気性は重要なポイント。どちらも快適に走行しパフォーマンスを発揮するため欠かせない性能です。
軽さは疲れにくさに影響します。特に、登り坂や加速時には軽量なほど力を使わずに済むので、軽量なシューズのほうがより疲れにくいといえるでしょう。3穴であれば片側250g以下、2穴であれば片側350g以下なら十分軽量といえます。
また、通気性が高いシューズなら暑い夏場でも快適な走行が可能です。サイクリング中は汗をかきやすく、シューズ内にも熱や湿気がこもりやすいもの。アッパーとソールの両方にベンチレーション(通気口)があるものがおすすめです。「逆に寒い冬に困らない?」と疑問を持つ人もいますが、冬場はシューズカバーを装着すれば問題ありません。防寒具を使えば暖かくはできますが、涼しくすることは困難なので、通気性が高いシューズを選びましょう。
ビンディングシューズのクロージャーには、主に4つの種類があります。
・ダイヤル式
・面ファスナー式
・シューレース式
・バックル式
それぞれによさがありますが、おすすめはダイヤル式。プロから愛好家まで、幅広いサイクリストに愛用されています。脱ぎ履きしやすい・微調整が簡単・一度締めたら緩まないなど、使い勝手がよいのが特徴です。また、ダイヤル式の中でも、ダイヤルが2個ついているモデルがおすすめ。より細かい調整が可能であるため、ダイヤル一個では得られないフィット感が得られます。
面ファスナー式は安価かつ軽量ですが、緩みやすいのがデメリット。シューレースは軽量で見た目もスッキリしますが、脱ぎ履きが大変です。バックル式はダイヤル式と似た特徴がありますが、調整のしやすさなどでダイヤル式にやや劣り、最近ではあまり見なくなりました。
日本人は足の幅が広い傾向があるため、幅が狭いシューズを履くと靴擦れすることがあります。サイズラインナップに幅広モデルがあるシューズなら、自分に合ったシューズを選びやすいですよ。
また、アッパーの素材も様々で、それぞれフィット感が異なります。従来は人工皮革が主でしたが、近年はニット素材のアッパーが人気。人工皮革よりも柔軟で、包み込まれるようなフィット感が特徴です。
商品 | 画像 | おすすめ
スコア | 最安価格 | ポイント | おすすめスコア | 詳細情報 | |||||||||||
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ソール剛性 | フィットさせやすさ | 軽さ | 通気性 | 耐久性 | タイプ | クリート取りつけ穴 | 着脱方法 | ソールの素材 | アッパーの素材 | 片側の重量(実測) | 幅広モデルの展開 | ||||||
1 | Specialized S-WORKS TORCH | ![]() | 4.88 | 軽量高剛性の高性能シューズ!すべてのレーサーにおすすめ | 4.95 | 4.90 | 4.94 | 4.63 | 4.63 | レーシング | 3穴 | ダイヤル | カーボン | ニット | 227g | ||
2 | シマノ RC9 | ![]() | 4.81 | レースでタイムを縮めたい人におすすめ。ソール剛性・通気性が高い | 4.89 | 4.74 | 4.83 | 4.88 | 4.63 | レーシング | 3穴 | ダイヤル | カーボン | マイクロファイバー合成皮革、メッシュ | 241g | ||
3 | Fizik VENTO INFINITO CARBON 2 | ![]() | 4.69 | 高いソール剛性と通気性を両立。軽量で疲れにくいのも美点 | 4.95 | 4.57 | 4.59 | 4.88 | 4.34 | レーシング | 3穴 | ダイヤル | カーボン | 合成皮革 | 270g | ||
4 | BONT Riot+ | ![]() | 4.62 | フィット感を重視したい人に。自分の足に合わせて成型できる | 4.97 | 4.65 | 4.49 | 3.60 | 4.42 | レーシング | 3穴 | 面ファスナー、ダイヤル | カーボン | 合成皮革 | 281g | ||
5 | シマノ RC7|SH-RC702 | ![]() | 4.61 | 軽量かつ高いソール剛性が魅力。フィット感も簡単に調整できる | 4.83 | 4.57 | 4.58 | 4.50 | 4.17 | レーシング | 3穴 | ダイヤル | カーボン | 合成皮革 | 271g | ||
6 | Giro Regime | ![]() | 4.53 | 履き心地重視の人に。軽量で、足全体にしなやかにフィット | 4.53 | 4.74 | 4.60 | 4.63 | 3.90 | レーシング | 3穴 | ダイヤル | カーボン | ニット | 268g | ||
7 | Rapha クラシックシューズ | ![]() | 4.44 | シューレースでフィット感の微調整が可能。ソール剛性も高い | 4.82 | 4.43 | 4.32 | 4.25 | 3.80 | レーシング | 3穴 | シューレース、面ファスナー | カーボン | 合成皮革 | 295g | ||
8 | Bontrager Circuit | ![]() | 4.36 | ニット素材でやさしくフィット。しなやかな履き心地が魅力 | 4.42 | 4.57 | 4.49 | 4.34 | 3.60 | レーシング | 2穴・3穴対応(2穴取り付けプレート別売り) | 面ファスナー、ダイヤル | 樹脂 | ニット | 281g | ||
9 | Shimano RC5|SH-RC502 | ![]() | 4.35 | 低価格ながらも軽量でソール剛性も高め。サイズ展開は少ない | 4.33 | 4.20 | 4.71 | 4.34 | 4.00 | レーシング | 3穴 | ダイヤル、面ファスナー | 樹脂(カーボン強化ナイロン) | 合成皮革 | 255g | ||
10 | Fizik fizik|TEMPO POWERSTRAP R5 | ![]() | 4.19 | 面ファスナーで足全体をホールド。耐久性には不安が残る | 4.33 | 4.20 | 4.47 | 4.00 | 3.40 | レーシング | 3穴 | 面ファスナー | 樹脂(カーボン強化ナイロン) | 合成皮革 | 283g |
クリート取りつけ穴 | 3穴 |
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着脱方法 | ダイヤル |
ソールの素材 | カーボン |
片側の重量(実測) | 227g |
良い
気になる
Specializedの「S-WORKS TORCH」は、ロードバイクで速く走りたい人やレースに出る人ならまず検討してほしい商品です。クリートの取りつけタイプは、ペダルにガッチリと固定し激しい走行ができる3穴タイプ。
ソールの素材はカーボンとあって、圧縮試験機を用いた検証ではソールはほとんど変形しませんでした。プロが本気で踏み込んでもたわみにくく、ペダリング時の力がしっかり伝わる剛性といえるでしょう。
クロージャーはダイヤル式で、足にフィットさせやすいのも特徴。ダイヤルが2個ついているため、シューズ全体のフィット感を細かく調整できますよ。アッパーにはニット素材を採用しており、窮屈感もなく履けそうです。幅広のワイドモデルが展開されているうえハーフサイズもラインナップされているので、自分の足に合った1足を見つけられるでしょう。
アッパーのベンチレーションの面積が広く、夏場でもシューズ内の蒸れを防いで快適に走行できるのもメリット。つま先・かかと部分が補強されているうえ、BOAダイヤルやヒールチップの交換が可能なので、長期間使い続けられるでしょう。
重さも227gと非常に軽いので、ヒルクライムにも向いています。スピードを重視する人にぴったりな1足といえるでしょう。レース本番から日々のトレーニングまでおすすめできるビンディングシューズです。
タイプ | レーシング |
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クリート取りつけ穴 | 3穴 |
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着脱方法 | ダイヤル |
ソールの素材 | カーボン |
片側の重量(実測) | 241g |
良い
気になる
シマノの「RC9」は、本格的にロードバイクを楽しみたい人やレースに出たい人におすすめです。クリートの取りつけタイプは3穴タイプ。カーボン素材のソールとあって、ソールに大きな力をかけてもほぼ変形しませんでした。ホビーレーサーならたわみを感じることはないでしょう。
クロージャーはダイヤル式で、微調整できるうえゆるみにくい設計。ダイヤルが2個ついているため、足首からつま先まで細かく締めつけられます。ワンタッチで緩められるのも嬉しいポイントです。幅広のワイドモデルや、ハーフサイズも豊富に展開しているので、足のサイズや形に合ったシューズを見つけられるでしょう。
アッパーのほぼ全面にベンチレーションが施されており、通気性も申し分なし。ソールにもベンチレーションが2つあるため、汗をかいても熱や湿気がこもりにくく快適に走れる点も強みといえます。つま先・かかと部分は補強されているので、長期間使っても劣化や破損が起こりにくいでしょう。
重量も241gと軽いうえ通気性も高く、レースシーンにも十分耐えうる性能を備えた本商品。ソール剛性も高いため、パワーロスを最小限に抑えたい人にとくにおすすめしたい1足です。
タイプ | レーシング |
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クリート取りつけ穴 | 3穴 |
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着脱方法 | ダイヤル |
ソールの素材 | カーボン |
片側の重量(実測) | 270g |
良い
気になる
Fizikの「VENTO INFINITO CARBON 2」は、長距離のレースでも快適に走りたい人におすすめです。クリートの取りつけタイプは3穴タイプで、激しい走行にも耐えられるロードバイク向き。重量が270gと軽く、脚が疲れにくいのが特徴です。ソールやアッパーの大部分にベンチレーションがあるため通気性も高く、夏場の使用でも熱や湿気がこもりにくいでしょう。
ソールの素材はカーボン。圧縮試験機を用いた検証では、ソールが大きく変形することはありませんでした。剛性が非常に高く、アマチュアのレーサーならたわみを感じず踏み込めるでしょう。
クロージャーはダイヤル式で2個ついており、シューズ全体のフィット感を細かく調整できるのがメリット。幅広のワイドモデルやハーフサイズも豊富に展開されているため、自分の足に適したレースの相棒が見つかるでしょう。
耐久性も十分期待できます。つま先部分は補強されているうえ、ヒールチップの交換が可能なので、長期間でも使える工夫が見られました。ソール剛性や通気性に優れているため、レースで快適に効率よく走りたい人はぜひ検討してみてくださいね。
タイプ | レーシング |
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クリート取りつけ穴 | 3穴 |
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着脱方法 | 面ファスナー、ダイヤル |
ソールの素材 | カーボン |
片側の重量(実測) | 281g |
良い
気になる
BONTの「Riot+」は、自分の足に合った形のシューズがなかなか見つからない人にぴったり。熱成型可能なカーボンソールを採用しているため、自分の足型に合わせて成型できるのが特徴です。熱成型にはオーブンが必要。自宅にオーブンがあれば自分で成型出来ますが、失敗しないか不安な人は店頭で成型してもらいましょう。足首のクロージャーはダイヤル式でつま先は面ファスナー式なので、細かくフィット感を調整できますよ。
クリートの取りつけタイプは3穴タイプでロードバイクの走行におすすめです。圧縮試験機でソールに力を加える検証では、比較したなかでもトップクラスのソールの剛性を記録。ゴール前のスプリントでもたわみを感じることなく踏み込めるでしょう。
重量は281gと重いわけではありません。長時間の走行でもそこまで脚の疲れは気にならないでしょう。つま先やかかと部分が補強されており、一定の耐久性も期待できます。一方、ベンチレーションはつま先部分にしかなく、通気性はいまひとつの評価に。真夏や長時間の着用では蒸れを感じるかもしれません。
自分の足に合わせて成形できるうえ、ソール剛性に優れているのが魅力の本商品。自分の足へのフィット感やペダリングのしやすさを重視したい人は、ぜひ検討してみてください。
タイプ | レーシング |
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クリート取りつけ穴 | 3穴 |
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着脱方法 | ダイヤル |
ソールの素材 | カーボン |
片側の重量(実測) | 271g |
良い
気になる
シマノの「RC7」は、上位商品と同様にソール剛性が高いのが魅力。ソールはカーボン素材とあって、高い剛性を発揮しました。クリートの取りつけタイプは3穴タイプでガッチリ固定できるのもポイント。プロレベルのレースでは剛性不足を感じるかも知れませんが、アマチュアレーサーが本気で踏み込んでもたわみを感じにくく、全力で走り切れるでしょう。
重量が271gと軽く、長時間走っても脚に疲労を感じにくい点もメリット。ソールやアッパーのつま先・一部の側面にベンチレーションが施されているため蒸れにくく、快適に履き続けられるでしょう。
クロージャーにダイヤルが2個あり、足全体のフィット感を簡単に調整可能。アッパー部分には伸縮性がないものの、幅広のワイドモデルやハーフサイズも豊富に展開しているので、自分の足にフィットする1足を見つけられるでしょう。
つま先やかかと部分が補強されているため、擦り減りに強く一定の耐久性も期待できます。ヒールチップの交換には対応していませんが、BOAダイヤルの交換が可能なので、パーツを替えながら長く使い続けられそうです。フィット感を調整しやすく、高いソール剛性と軽量性を兼ね備えたシューズなので、本格的なレースで使いたい人もぜひ検討してみてください。
タイプ | レーシング |
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良い
気になる
Giro「Regime」は、しなやかな履き心地が魅力。アッパーにニット素材を使用しているため、柔軟性があり窮屈に感じにくいのがメリットです。
タンは真ん中にあるものの、クロージャーにはダイヤルが2個採用されているため、十分フィットさせられるでしょう。ハーフサイズも4サイズ以上展開しているため、自分に合った1足が見つかります。ただし幅広モデルは展開していないので、足のサイズが横に大きい人は上位の別商品を選ぶのがおすすめです。
クリートの取りつけタイプは3穴タイプで重量は268gと、疲れを感じるような重さではありません。登り坂や加速時に余計な力を使うことはないでしょう。アッパーのほとんどの部分が通気性のよいニット素材なので履き続けても蒸れにくいのがポイント。冬場はシューズカバーを装着して使いましょう。
上位商品ほどたわみにくいわけではないものの、カーボン素材とあってソール剛性は高く、踏み込んでも変形しにくく、効率よくペダリングできるでしょう。一方で耐久性はいまひとつ。つま先部分は補強されているものの、BOAダイヤル以外の消耗パーツの交換ができないため、パーツの買い替えをしながら長く使いたい人には不向きといえます。
とはいえ全体的に弱点が少なく総合力にすぐれており、十分候補に入る1足です。
タイプ | レーシング |
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良い
気になる
Raphaの「クラシックシューズ」は、シューレースのシューズがほしい人におすすめです。シューレース採用により脱ぎ履きに手間がかかる反面、細かいフィット感を調整できます。つま先部分は面ファスナーでしっかりホールドできるうえ、土踏まずの高さを調整するシムも付属しているので、より高いフィット感が得られるでしょう。
ソールの素材はカーボンで、クリートの取りつけタイプは3穴。ロードバイク向きとあって、100Nの力をかけてもほとんど変形せず、非常に高いソール剛性を記録しました。ツーリングのように歩くこともあるシーンではクリートが邪魔になりますが、足をガッチリ固定できるためペダルを全力で踏み込めるでしょう。
重量は295gと重くはなく、長時間の走行でも疲れにくいのもメリット。シューズ内の蒸れを軽減できるようアッパーの全面にベンチレーションが施されているため、夏場のレースでも快適に走りやすいでしょう。
一方、耐久性では評価を落としました。つま先部分が補強されているものの、ヒールチップなどの消耗品パーツの交換ができないため、パーツを交換しながら長く使いたい人には不向きでしょう。
とはいえそれ以外の項目は十分以上の性能で、買っても大きな不満はない1足といえます。
タイプ | レーシング |
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クリート取りつけ穴 | 2穴・3穴対応(2穴取り付けプレート別売り) |
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着脱方法 | 面ファスナー、ダイヤル |
ソールの素材 | 樹脂 |
片側の重量(実測) | 281g |
良い
気になる
Bontragerの「Circuit」は、別売りのプレートを買えばクリートの取りつけタイプを2穴・3穴に変えられます。ツーリングにも本格的なレースにも使いたい人なら候補になるでしょう。アッパーにニット素材を採用しているため、しなやかで足にもやさしくフィット。クロージャーはBOAダイヤルと面ファスナーの組み合わせで、好みのフィット感に細かく調整できます。
281gと重くはなく、脚が疲れにくいのもメリット。ニット素材でアッパーの半分以上とソールにベンチレーションがあり、長時間のレースも蒸れが気になりにくいでしょう。
ソールの素材は樹脂で柔らかい傾向がある素材ではあるものの、圧縮試験機を用いて大きな力を加えても、変形はそこまで大きくありませんでした。パワーの伝達効率は悪くなく、ペダリングはしやすいでしょう。
一方、耐久性は高いとはいえません。つま先部分には擦れにくい素材が使われていますが、とくに補強はされていませんでした。さらに消耗パーツの交換もできないため、長く使いたい人には不向き。とはいえ、しなやかさと軽さに優れているため、履き心地を重視する人は検討の余地があるでしょう。
タイプ | レーシング |
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クリート取りつけ穴 | 3穴 |
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着脱方法 | ダイヤル、面ファスナー |
ソールの素材 | 樹脂(カーボン強化ナイロン) |
片側の重量(実測) | 255g |
良い
気になる
Shimanoの「RC5」は、価格を抑えつつ軽量なシューズがほしい人におすすめです。重量が255gと樹脂ソールのなかではかなり軽く、脚の疲れを軽減しやすいのがメリット。剛性が低い傾向がある樹脂素材ながらも剛性は十分で、強く踏み込んでも最小限の変形にとどめて効率よくペダリングできるでしょう。価格が比較的安価なので、お試しで購入してみたい人にもぴったりですよ。
クロージャーは足首側にBOAダイヤル、つま先側には面ファスナーを採用し、フィット感を調整できるのがメリット。フィット感がありながらも、ソールや側面・つま先部分にベンチレーションが施されているため、通気性も十分です。熱や湿気がこもりにくく、蒸れはそこまで気にならないでしょう。
ただし、ワイドモデルやハーフサイズの展開がないため、サイズ選びが制限される点はネック。さらにつま先やかかと部分が補強されているものの、ヒールチップの交換ができない点や面ファスナー部分の耐久性に不安が残ります。
クリートの取りつけタイプは3穴。サイズ展開は豊富とはいえませんが、価格を抑えたい人や長時間のレースに使うなら検討してもよいビンディングシューズです。
タイプ | レーシング |
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クリート取りつけ穴 | 3穴 |
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着脱方法 | 面ファスナー |
ソールの素材 | 樹脂(カーボン強化ナイロン) |
片側の重量(実測) | 283g |
良い
気になる
Fizikの「TEMPO POWERSTRAP R5」は、面ファスナーで固定するタイプのシューズがほしい人におすすめです。クロージャーが面ファスナー式で、ストラップを斜めに締め込めるのが特徴。足の全体を包み込むようにベルトが通っているので、高いホールド感を得られるのがメリットです。
ソールの素材はカーボン強化ナイロン。圧縮試験機でソールに大きな力を加えても、そこまで大きな変形は見られず、樹脂素材のなかではペダルに対して十分効率よくパワーを伝えられるほうだといえます。クリートの取りつけ穴は3穴で、重量は283gと重いわけではありません。脚が疲れにくく長時間の走行でも活躍するでしょう。
一方、ベンチレーションが側面とタンの部分にしか施されておらず、通気性には物足りなさを感じます。つま先部分には擦れに強い素材を採用しているものの、面ファスナー部分の耐久性にも不安が残るでしょう。
蒸れを軽減したい人や長く使いたい人には不向きですが、面ファスナーで足全体をホールドできるのが魅力。ワンタッチで固定したい人や、スムーズに脱ぎ履ぎしたい人は候補の1つになるでしょう。
タイプ | レーシング |
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良い
気になる
Specializedの「Torch 1.0 」は、ソールやアッパーの全面にベンチレーションが施されており、蒸れを軽減できるのがメリット。クリートの取りつけ穴は3穴タイプで、重量は280gと重いほうではありません。脚の疲れを軽減しやすく長時間でも快適に走りやすいでしょう。
クリート取りつけ穴は3穴タイプでロードバイク向き。しかし、圧縮試験機でソールに力を加える試験では、やや大きめの変形が見られました。樹脂ソールを採用していることもあり、ロードシューズのなかでは剛性が高いとはいえません。
通気性や軽量性に優れているため、夏場や長時間のレースで蒸れが気になる人や、快適な走行を楽しみたい人なら選択肢に入れてもよいでしょう。
タイプ | レーシング |
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クリート取りつけ穴 | 2穴 |
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着脱方法 | シューレース |
ソールの素材 | ゴム |
片側の重量(実測) | 327g |
良い
気になる
シマノの「シティツーリングシューズ SH-EX300」は、カジュアルなデザインで快適な履き心地のビンディングシューズを探している人におすすめです。普通のスニーカーのような見た目なので、普段使いにぴったり。布地の面積が多いため一定の通気性も確保されており、蒸れを軽減して快適に履き続けられるでしょう。
シューレース式なので脱ぎ履ぎしにくいものの、フィット感は細かく調整できます。アッパーにも伸縮性のある素材を採用しているため、窮屈さもなくしっかり足にフィットさせられますよ。つま先やかかと部分に補強も見られました。シューレースの交換も可能なので、劣化や破損を防いで長く使い続けられるでしょう。
クリート取りつけ穴は2穴タイプで、327gと重く、ロード向けシューズに比べると脚に負担がかかりやすいのはデメリット。さらにゴム素材のソールで強く踏み込むと変形するため、歩きやすいものの効率のよいペダリングには不向きといえます。
レースには向いていませんが、まずまずの通気性と耐久性を兼ね備え、フィット感のよさが魅力の一足。通学や通勤などに使いたい人も、ぜひ検討してみてください。
タイプ | カジュアル |
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クリート取りつけ穴 | 2穴 |
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着脱方法 | ダイヤル |
ソールの素材 | 樹脂 |
片側の重量(実測) | 312g |
良い
気になる
シマノ「SH-XC300」は、オフロードを走りたい人におすすめです。重量は312gと一般的なロード用シューズよりは重いものの、オフロード用としては軽量で走りやすいのが特徴。耐久性も高く、つま先やかかと部分が補強されているので、長期間使っても劣化や破損を防げるでしょう。
圧縮試験機を用いてソールに力を加えたところ、大きな変形が見られました。踏み込むと変形しやすく力が逃げやすいため、ロードバイクでスピードを出したい人には不向きです。
クリート取りつけ穴は2穴タイプとあって、ロードバイクよりはマウンテンバイク向き。オフロードライドを快適に楽しめる1足といえるでしょう。
タイプ | レーシング |
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クリート取りつけ穴 | 2穴 |
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着脱方法 | シューレース |
ソールの素材 | ゴム |
片側の重量(実測) | 386g |
良い
気になる
Giroの「Rumble VR」は、カジュアルなデザインで普段使いしやすいものの、レースには不向き。スニーカーのようなデザインで、通勤・通学にも馴染みますが、386gと重く、疲れを感じやすいのがデメリットです。
さらにゴムソールゆえ剛性も低く、踏み込むとたわみやすいのが気になりました。ペダリング時の力が逃げやすいのが難点で、レースや本格的なライド向きではありません。
シューレース式とあって脱ぎ履きはしにくいものの、フィット感を細かく調整できるのは魅力。アッパーも伸縮性があるため、窮屈感のないやさしい履き心地も特徴といえます。
カジュアルタイプで布地の面積が多いため、通気性も悪くありません。つま先やかかと部分に補強が施されているうえ、シューレースの交換も可能なので、メンテナンスしやすく長く使い続けられるでしょう。
デザイン性がよく通気性やフィットしやすさも悪くないため、本格的なレースに使うわけではないなら候補になるかもしれません。
タイプ | カジュアル |
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クリート取りつけ穴 | 2穴・3穴対応 |
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着脱方法 | ダイヤル |
ソールの素材 | 樹脂 |
片側の重量(実測) | 294g |
良い
気になる
GORIXの「ビンディングシューズ GW-SHOES」は、コストを抑えたい人におすすめ。低価格なのではじめて使う人や予算が限られている人にとっては選択肢のひとつとなるでしょう。クリート取りつけ穴は2穴・3穴両方に対応。重量は294gとそれほど重くなく、脚の疲れを軽減しやすいのがメリットです。つま先と側面にベンチレーションが施されているため、ある程度蒸れも軽減できるでしょう。
クロージャーはダイヤル式なのでフィット感を細かく調整できますが、サイズ展開が少ないのはネック。さらにソールは樹脂素材で変形しやすく、剛性が高いとはいえません。ペダルを踏み込んでも力が逃げやすいため、スピードを重視する人には不向きです。
また、つま先部分には擦れにくい素材が使われているものの、とくに補強はされていませんでした。消耗品パーツの交換もできないため、耐久性には懸念が残ります。
本格的なレースを目指す人には不向きですが安く購入できるため、とりあえずビンディングシューズを試してみたいという人には選択肢のひとつとなるでしょう。
タイプ | レーシング |
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クリート取りつけ穴 | 2穴 |
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着脱方法 | 面ファスナー |
ソールの素材 | 樹脂 |
片側の重量(実測) | 315g |
良い
気になる
シマノの「XC1 SH-XC100」は、価格を抑えたい人やはじめて購入する人におすすめ。オフロード向きのシューズで、比較的安価なのが魅力です。クロージャーは面ファスナー式で足全体をしっかりホールドでき、ワンタッチで脱ぎ履きしやすいのが特徴。クリート取りつけ穴は2穴タイプで、マウンテンバイクやロードバイクでのツーリングに向いています。
アッパーの大部分にベンチレーションが施されており、通気性も良好。蒸れをある程度軽減できるため、快適に履き続けられるでしょう。また、つま先やかかと部分が補強されているため、劣化や破損を防ぐ耐久性も期待できます。重量も315gと重すぎないので、疲れを軽減しながら走行できそうです。
一方、ソールの剛性は高いとはいえません。樹脂製とあって、力をかけるとソールが大きく変形しました。パワーの伝達効率が低くスピードが出しにくいのが難点です。
とはいえ、低価格ながらも基本的な性能を備えているため、ビンディングデビューしたい人やツーリングを気軽に楽しみたい人向けといえるでしょう。
タイプ | レーシング |
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クリート取りつけ穴 | 2穴 |
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着脱方法 | ダイヤル |
ソールの素材 | 樹脂 |
片側の重量(実測) | 386g |
良い
気になる
fizikの「ATLAS TERRA」は、別売りのスパイクピンを装着することで、ぬかるんだ場所でもしっかり地面に喰いついて歩きやすいのが特徴。自転車を担いて走るシーンが多いシクロクロスやグラベルツーリングにぴったりです。クロージャーにBOAダイヤルを採用しているので、足にフィットさせやすいのもうれしいポイント。
アッパーのほぼ全面にベンチレーションが施されているため、通気性も良好。つま先やかかと部分が補強されているため、ハードに使っても劣化や破損を防ぐ耐久性も有しています。
一方、386gと重く、脚に負担がかかりやすいのはネック。ソールが比較的やわらかく変形しやすいため、パワーの伝達効率もそれほど期待できません。軽さやスピードが求められるロードレースには不向きですが、舗装されていない道での走行を楽しみたい人は候補になるでしょう。
タイプ | レーシング |
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検証④:通気性
検証⑤:耐久性
今回検証した商品
シューズをソールだけの状態まで分解し、クリート取りつけ位置を固定する形で圧縮試験機にセット。ソール内側後端から3cm地点をΦ50mmの治具で圧縮し、100N時と200N時の圧縮変位を測定しました。圧縮変位が小さいものほどおすすめとして、おすすめ度をスコア化しました。
テスターが各商品をチェックし以下のポイントごとに点数づけをして、各商品のおすすめ度をスコア化しました。
シューズの片側の重量を計測。220gを下限に、軽量なものほどおすすめとしておすすめ度をスコア化しました。
通気性が優れた商品としてユーザーがとても満足できる基準を「通気性が高く夏場でも足が涼しいと感じ、快適に走行できる商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
テスターが各商品をチェックし以下のポイントごとに点数づけをして、各商品のおすすめ度をスコア化しました。
テスターが各商品をチェックし以下のポイントごとに点数づけをして、各商品のおすすめ度をスコア化しました。
1位: Specialized|S-WORKS TORCH
2位: シマノ|RC9
3位: Fizik |VENTO INFINITO CARBON 2
4位: BONT|Riot+
5位: シマノ|RC7|SH-RC702
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