デザイン性と機能性のよさが人気のロードバイク用ヘルメット、KASK (カスク)RAPIDO。「前後に長い頭の形状にもフィットする」「通気性がよく走っていて爽快」など高評価の口コミを見かけますが、実際のところどうなのか気になりますよね。
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のogk kabuto(オージーケーカブト)のrezza-2やRECTなどのロードバイク用ヘルメットとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、ロードバイク用ヘルメット選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
KASK RAPIDOは、軽さ・涼しさを兼ね備えたものをお探しの人におすすめです。実際に重さを量ると、Mサイズ223g・Lサイズ249gと非常に軽く、比較した全商品の平均254.7g(※執筆時点)を下回りました。数十gの違いでも疲労につながりやすい点を考慮すると、長時間におよぶロードレースなど、頭・首・肩への負担を減らしたいシーンでも使いやすいでしょう。
24個の通気口を備え、涼しさも申し分ありません。サイクルキャップをかぶって本品を装着し風を当てると、内部の温度は2.9℃も低下。比較した全商品の平均が2.05℃(※執筆時点)、同じJCF公認商品のオージーケーカブト「rezza-2」や「RECT」が2.2~2.3℃だったなか、「通気性がよく走っていて爽快」との口コミどおりでした。蒸し暑い夏でも気持ちよくサイクリングを楽しめます。
フィット感もおおむね良好。ゆとりがある形状で、比較した海外メーカーのなかでもモニター満足度は高めです。アジア人向けに設計されたオージーケーカブトの商品できつさを感じた成人男性モニターも、すっぽり頭を包めました。ただ、隙間ができたり左右にブレたりした人もいたので、個人差はあるといえます。
顎ひもはやわらかく肌あたりも問題ありません。後頭部のアジャスターは前後にも可動域があり、頭の形に合わせて調節できました。しかし、顎ひも・アジャスターともに部品が硬く、調整するのに力が必要だったのは気になるところ。力が弱い人や子どもには、扱いにくい可能性があります。
シンプルなつくりで、便利な機能は少なめです。内側のパッドは取り外して洗えるため、衛生面は十分。一方で、虫よけネット・反射板・リアライトなど、プラスαの機能はほぼありませんでした。夜道を走行する人は、反射シールなど貼るなど工夫が必要です。
とはいえ軽量かつ通気性が高く、レースから日常使いまで幅広く使えるのは見逃せないポイント。デザインもシンプルで、コーディネイトしやすいでしょう。暑い季節でもスピーディな走りを堪能したい人は、ぜひ検討してみてくださいね。
2023年4月から自転車利用者のヘルメット着用が努力義務化されました。警視庁のデータによると、ヘルメットの着用で頭部損傷による死亡リスクが半分以下になるとのこと。安全な運転を心がけていてもいつ事故に遭うかわからないため、必ずヘルメットを使用しましょう。
今回ご紹介するのは、イタリアのヘルメットブランドKASK(カスク)が展開している、エントリーモデルのRAPIDO。ラインナップのなかでも最軽量を誇るとアピールしています。転倒による衝撃を吸収する独自技術「IN MOULDING TECHNOLOGY」を用いており、ヘルメット本体が粉砕しにくいのが特徴です。
KASKでは、機能性・安全性・魅力的なデザインのバランスにこだわり、すべての製品に独自基準の衝撃テストを実施。頭部のダメージを可能なかぎり軽減できるよう、安全性の高い商品を目指しています。
軽さに加えて通気性も重視した設計で、24個のエアベント(空気が通る穴)を配置しています。汗をかきやすい季節でも、快適な使い心地が期待できるつくりですよ。
またロードバイク用ヘルメットには、安全性の試験をクリアした認証が主に5種類あります。本品は日本のレースに参加するのに必須となる、日本自転車連盟の認証であるJCFマークを取得。加えて、ヨーロッパ(EU)のCE認証も受けています。
サイズはM・Lの2種類、カラーは7色から選べます。詳細は以下を参考にしてください。
<サイズ>
<カラー>
日本人は欧米人に比べて横幅が広い特徴があるため、見た目だけで選ぶと頭に痛みを感じたり、いざというときに守れなかったりする可能性があります。
サイズを選ぶ際は、購入前にまず自分の頭囲を測りましょう。ポイントは、眉毛から指2本分くらい上の位置から、後頭部のいちばん出っ張っている部分のラインを測ること。自分の頭の形と相性がよいものを選んでくださいね。
今回は、KASK RAPIDOを含むロードバイク用ヘルメット全14商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、フィット感の検証です。
日本人男性9名のモニターが、自分の頭囲に合ったサイズを着用。ちょうどよい締めつけに調整できるかやフィット感をチェックしました。
総合的なフィット感の評価は良好です。ゆとりがある設計で、モニターからは「頭全体にフィット感がある」「全体的に守られている感じがよい」など、ポジティブな声が聞かれました。
しかし、比較したほかの商品と並ぶと大きめと感じた人が多く、「ヘルメットの形状が頭に合う」と答えたのは9名中4名。一部のモニターからは、「大きなズレはないが、前後・左右のどちらかが少しブレる」という声もあがっています。
比較した海外メーカーの商品は欧米人に合わせた幅の狭い設計が多く、「Bell DRAFT AF」や「Giro REGISTER」などは窮屈に感じた人も。本品は、アジア人向けに設計されたオージーケーカブトの商品がきつめと答えた人でも、きつさは感じませんでした。ゆったりしたものがほしい人に向いているでしょう。
<ヘルメットの形状についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
アジャスターのフィット感に満足した人も9名中4名。後部にあるアジャスターは上下にも調整でき、好きな位置でダイヤルで締めることが可能です。フィット感をより高められ、モニターからは「ダイヤルをきつめに締ても圧迫感がない」と好評でした。
しかし、顎ひもやアジャスターを操作しにくいのは気になる点。「ダイヤルが硬くて回しづらい」「顎ひもはすぐ留められるが、長さ調整が硬い」といった声が多数聞かれました。比較したダイヤルがなめらかな商品よりも指の力が必要です。
KASK公式サイトでは、顎ひもやアジャスターの操作方法を動画・イラストつきで紹介しています。正しい着用方法の参考にしてくださいね。
<顎ひも・アジャスターのフィット感についてのモニターコメント>
「アジャスターが若干上側についていて触りにくいが、そのほかは問題なし」
コメントは一部抜粋
次は、重量の検証です。頭囲57~60cmで使用可能なサイズを測定し、軽さをチェック。なお本品はMサイズとLサイズの平均値で評価しました。また、バイザーやシールドなどの付属品はすべて外し、本体に埋め込み型のリアライトは外さず検証しています。
その結果、Mサイズ223g・Lサイズ249gと非常に軽く高評価を獲得。比較した全商品の平均254.7g(※執筆時点)を下回っており、なかには400g近いものもありました。
数十gの差でも、半日・1日とかぶっていると首や肩の疲労に大きく影響します。本品は比較したエントリーモデルのなかではかなり軽く、上位を占めたJCF公認商品のなかでも軽め。ヘルメットを被りなれていない初心者や、長時間のロードレースに参加する人にも使いやすいでしょう。
続いて、涼しさの検証です。ヘルメットの中にサイクルキャップをかぶり、表面温度の変化を計測。室温23℃の部屋で大型扇風機の風を当て、どれだけ温度が下がるかをチェックしました。
サーモグラフィで計測したころ、表面温度は2.9℃下がり涼しさは比較したなかでもトップクラス。検証した全商品に通気口(ベンチレーション)がありましたが、空気の抜け方に違いがあり、なかには1.3℃しか下がらなかったものも。比較した商品の平均2.05℃(※執筆時点)よりも、さらに1℃近くダウンしています。
本品と同じJCF公認のオージーケーカブト「rezza-2」や「RECT」も、低下幅は2.2~2.3℃と本品より少なめ。「通気性がよく走っていて爽快」との口コミどおり、24個のベンチレーションがしっかり風を通したといえます。蒸し暑い夏場の熱中症リスクも軽減できるでしょう。
最後は、便利な機能の検証です。内側のパッドを取り外して洗えるか、リアライトや虫よけネットの有無などをチェックしました。
結果、機能性はいまひとつな評価に。内側のパッドは取り外して洗えるため衛生面は十分。しかし、リアライトや虫よけネットは非搭載で、比較したなかでもシンプルなつくりでした。詳細は以下のとおりです。
通勤や通学で使用する際、反射板があると車から認識されやすくなります。別途反射シールを購入するなど、あとづけも検討しましょう。
また、比較した「BASECAMP 自転車ヘルメット」や「Victgoal ロードバイクヘルメット」などにはリアライトがついていました。JCF公認商品だと、「オージーケーカブト RECT」は取りつけが可能です。夜道の走行が多い人は、そちらもチェックしてみてください。
重量(実測値) | 217g |
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インナーパッド取り外し可能 | |
認証規格 | JCF公認、CE認証(EN1078) |
反射テープ付き | |
リアライト付き | |
虫よけネット付き |
良い
気になる
重量(公称値). | 220g(Mサイズ) |
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KASK RAPIDOは、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなど大手ECショップで購入できます。税込価格は9,900円(※執筆時点・公式サイト参照)。送料を含めた値段をチェックして、お得に手に入れてくださいね。
安全認証のひとつであるSGマークは有効期限を購入後3年としており、一般的にも3年を目安に買い替えが推奨されています。見た目はきれいでも紫外線や雨などで経年劣化が進み、保護性能が失われていくためです。
また、壊れることで衝撃を吸収し頭を守る仕組みのため、一度でも強い衝撃が加わると本来の性能を発揮できなくなります。安全のためにも、定期的に買い換えましょう。
最後に、日本人の頭にマッチしやすく機能性も豊富な商品をご紹介します。
オージーケーカブトのrezza-2は、多くのモニターがフィット感が高いと答えた商品。アジア人向けに設計された幅のある形状で、XXLサイズまであるのが魅力です。215gと軽量かつ、反射板や虫よけネットなどの機能も豊富なため、街乗りからレースまでさまざまなシーンで活躍するでしょう。
頭が大きめの人は、オージーケーカブトのRECTをチェック。大きめのつくりで、成人男性モニターから窮屈さを感じる声はほとんどなく、ほどよいフィット感を得られました。ベンチレーションも風を通しやすく、インナーパッドも洗えるため、機能性・かぶり心地を両立した商品といえます。
重量(実測値) | 215g |
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インナーパッド取り外し可能 | |
認証規格 | JCF公認 |
反射テープ付き | |
リアライト付き | |
虫よけネット付き |
良い
気になる
重量(公称値). | 215g |
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OGK KABUTO REZZA-2をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
重量(実測値) | 250g |
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インナーパッド取り外し可能 | |
認証規格 | JCF公認 |
反射テープ付き | |
リアライト付き | |
虫よけネット付き |
良い
気になる
重量(公称値). | 245g |
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OGK KABUTO RECTをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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