ドコモ・au・ソフトバンクの3回線を選んで契約できる格安SIM、mineo。「契約から開通まで早い」と評判です。一方、「繋がりにくさを割り切れる人向け」「料金は安いとはいえない」などの口コミも存在するため、契約を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証を行いました。
さらに人気のpovoやLINEMOなどの格安SIMとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。実際に千葉や東京で行った速度の検証結果や、オプション・アプリなどの解説もしていますので、格安SIM選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
大手家電量販店出身で、7,000人以上に携帯電話の販売や通信サービスの契約を担当。主要な通信会社の料金プランや販売機種をすべて把握し、その豊富な知識で店舗販売ランキングにおいて個人表彰もされている。 その後マイベストに入社、携帯電話や光ファイバー回線キャリア・インターネットプロバイダーなどの通信会社を専門に担当しており、格安SIMやホームルーターを実際に回線契約し各社の料金プランや通信速度の比較を行うとともに、モバイルだけでなく10社以上の戸建て・マンション向けの光回線の通信速度・速度制限も調査している。 また自身が行う検証の中で通信会社の公表値と異なる数値も発表、わかりにくいと言われる通信サービスだからこそ、理解しやすく信頼できるコンテンツの企画制作を心掛けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
良い
気になる
mineoはサブ回線を探している人にぴったり。ドコモ・au・ソフトバンクの3回線から選べるうえ、月250円の「マイそく スーパーライト」なら低コストで利用できます。メイン回線とは異なる回線を選べば通信障害に備えられ、仕事とプライベートの使い分けも可能。3回線を提供する格安SIMは珍しかったため、サブ回線を検討している人は候補に加えましょう。
MNPワンストップやeSIMに対応しており、乗り換えが簡単。電話番号はそのままで、契約後すぐ開通できます。「契約から開通まで早い」という口コミは本当でした。格安SIMとしては珍しく店舗があり、設定サポートやSIMカードの即日受け取りも可能。なお、店舗数は少ないので事前に最寄りの店舗を確認してくださいね。
契約プランの料金は固定されており、上限超過で勝手に料金が上がることはありません。データ容量がなくなると通信制限時は200kbpsになりますが、必要に応じて100MB単位で追加購入できます。無駄なコストを抑えつつ、スマホ代を管理しやすい設計が魅力です。
一方、時間帯によって通信速度が下がる点はデメリット。計測の結果、昼休みの時間帯は速度が遅くなりました。「繋がりにくさを割り切れる人向け」という口コミは払拭できていません。なお、東京駅構内や新宿周辺の商業施設で測定した電波強度は良好でした。
初期費用が3,740円かかることや、1~10GBの料金がやや高めであることも気がかりです。サブ回線としてはおすすめですが、時間によって通信速度が落ちるためメインでは使いにくいでしょう。比較したなかには、通信速度と料金を両立している格安SIMも。メイン回線を探しているなら、上位の格安SIMも検討してみてください。
<おすすめできる人>
<おすすめできない人>
mineoは、関西電力グループのオプテージが提供する格安SIMサービスです。ユーザーへのサービスやサポートが充実しており、コミュニティサイトがあることも特徴的。2024年度JCSI(日本版顧客満足度指数)第1回調査をはじめとした、顧客満足度の調査で3年連続第一位を受賞しています。
mineoは大手キャリアの通信回線を借りてサービスを提供するMVNOです。反対に、MNOは自社の通信回線でサービスを提供する事業者を指し、大手キャリアのドコモ・au・ソフトバンクおよびそのオンラインブランド等が該当します。
<基本情報>
マイピタは毎月の必要なデータ容量から、5つのコースを選べます。月額385円のパケット放題Plusを利用すれば、最大1.5Mbpsの低速でデータ通信が使い放題。10GB以上のコースを契約している場合は無料です。マイページやアプリからmineoスイッチをONに切り替えるだけで、簡単に利用できますよ。
マイそくのメリットともいえるのが、「24時間データ使い放題」のオプションが用意されていること。この日は外出で地図アプリや動画アプリをたくさん使いたいときだけ198円で24時間mineoの通常速度に引き上げられる点はうれしいポイントです。
今回はmineoを含む、格安SIMを実際に契約して、比較検証を行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
各格安SIMを比較検証したところ、mineoには3つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、利用を検討している人はぜひチェックしてみてください。
ドコモ・au・ソフトバンクの回線を取り扱っており、サブ回線としての利用も便利。マイそくのスーパーライトなら、月250円で回線を維持できます。なお、音楽配信のサブスクやSNSも楽しみたいなら、プレミアム(最大5Mbps)がおすすめです。
サブ回線を持っていると、いつ起こるかわからない通信障害に備えられることがメリット。仕事とプライベートで分ける使い方もアリです。
メインがドコモ回線のahamoなら、サブはau回線を選ぶなど、サブ回線はメイン回線と異なるものを選びましょう。回線単位で通信障害が起こった場合に、2回線持っていればどちらかは使用できます。
なお、比較したなかで3回線とも取り扱っている格安SIMは少数でした。サブ回線を検討している人はぜひ候補に入れてみてください。
乗り換え手続きが簡単にできることもメリット。電話番号を変えずに乗り換えできる、MNPワンストップに対応しています。MNP予約番号の取得が不要なので、スムーズに手続き可能です。
スマホにダウンロードして使うeSIMにも対応しています。SIMカードなら受け取るまで開通できませんが、eSIMなら契約後すぐに開通可能。「契約から開通まで早い」という口コミにも納得できます。
店舗があるので、セルフ手続きに心配がある人も選びやすいでしょう。新規購入や各種変更はもちろん、設定サポートも受けられます。その場でSIMカードの受け取りも可能。ただし、店舗数が少ないため、公式サイトで最寄りの店舗を検索してみてくださいね。
データ容量の上限を超えても、勝手に料金が上がることはありません。一度契約すれば、変更や追加をしない限り毎月同じプランが使えます。スマホ料金をしっかり管理したい人には、使いやすいといえるでしょう。
データ容量がなくなると、最大通信速度200kbpsに制限されます。通信制限は翌月になれば解除されますが、容量を100MB単位で追加できるパケットチャージも利用可能。必要な分だけ追加購入すれば、無駄な料金がかかる心配がないですよ。
mineoにはよい点がある反面、気になる点も3つありました。利用を考えている人はしっかり確認しておきましょう。
通信速度が下がる時間帯があることが気がかり。マイピタプランで契約したSIMカードを使って通信速度を計測した結果、どの回線も昼休みの時間帯は速度が遅いことがわかりました。お昼休みに動画やSNSなどを楽しみたい人には不向きです。
回線の一部を間借りしているMVNOであるため、混雑の影響を受けて繋がらないリスクが。「繋がりにくさを割り切れる人向け」という口コミは本当だったといえます。
<ドコモ回線(※2025年4月下旬計測)>
<ソフトバンク回線(※2025年4月下旬計測)>
<au回線(※2025年4月下旬計測)>
なお、東京駅構内や新宿駅の周辺の商業施設21か所での電波状況は良好でした。地下や屋内で圏外になって困るといった事態は少ないでしょう。
200MBの少容量SIMが用意されており、実際の繋がりやすさを確認できます。通信速度が気になる人は、まずはお試しコースを使ってみるのもよいでしょう。
初期費用が3,740円かかることもデメリット。初期費用の内訳は、事務手数料3,300円と、SIMカード発行料またはeSIMプロファイル発行料の440円です。できる限り節約したい人には向いていません。
なお、紹介アンバサダー制度を利用すれば契約事務手数料が無料に。初期費用を抑えられるため、周りにmineoユーザーがいれば紹介してもらいましょう。
データ使用量が少ないプランは料金がやや高め。月20GB利用時の料金は、比較した格安SIMの中央値より安めでした。一方、1~10GBの料金は、検証した他社と同程度かやや高い結果でした。
データ使用量が少ないプランなら、「料金は安いとはいえない」という口コミどおり。月50GB利用時はかなりお得に利用できますが、月1~10GBで足りる人は、よりお得に利用できるほかの格安SIMを検討してみてはいかがでしょうか。
<料金の検証結果>
1GBや5GBプランは割高なため、あまりギガを使わない人は別の格安SIMを検討したほうがよいでしょう。
利用回線 | ドコモ回線、au回線、ソフトバンク回線 |
---|---|
回線の種類 | MVNO |
eSIM対応 | |
MNPワンストップ対応 |
価格については、2025年05月02日時点の公式サイトを参照した標準価格が記載されています。
「mineo × マイベスト 事務手数料無料キャンペーン」
緑ボタンからのお申し込みで、3,300円の契約事務手数料が無料
良い
気になる
選べるプラン | 1GB、5GB、10GB、20GB、50GB |
---|---|
昼休み時間帯通信速度(12~13時) | 453Mbps(ドコモ回線)、263.3Mbps(au回線)、50.7Mbps(ソフトバンク回線) |
通常時間帯通信速度(14~16時) | 527Mbps(ドコモ回線)、325Mbps(au回線)、139.4Mbps(ソフトバンク回線) |
通勤時間帯通信速度(17~19時) | 511Mbps(ドコモ回線)、223.8Mbps(au回線)、115.3Mbps(ソフトバンク回線) |
問い合わせ方法 | 店舗、電話、メール、チャット |
専用通話アプリ不要 | |
かけ放題プラン | 10分かけ放題、無制限かけ放題 |
基本通話料 | 22円/30秒、10円/30秒(専用アプリ使用時) |
5G対応 | |
セット割引あり | |
カウントフリー・エンタメフリー | |
最低契約期間 | |
データ容量の翌月繰越可能 | |
解約金 | なし |
留守番電話あり | |
事務手数料込みの初期費用 | 3,740円 |
テザリング可能 | |
支払方法 | 口座振替(eo光ネットを利用中の人のみ)、クレジットカード |
追加データ料金 | 100MB:55円 |
速度制限時の最大速度 | 200kbps |
取り扱いSIMのサイズ | nanoSIM、microSIM、標準SIM |
プラチナバンド対応 | |
最安月額料金 | 250円〜(マイそくスーパーライト) |
専門ショップあり | |
海外利用可能 | |
Apple Watchプラン対応 |
mineo(マイネオ)の契約方法や機種変更の手順は以下で確認できます。
mineoのよくある質問をご紹介します。契約を検討している人は、事前に確認しておきましょう。
条件達成でプレゼントがもらえるキャンペーンを実施しています。期間によって異なるため、詳しくは公式サイトをチェックしてみてください。
端末は持ち込み・買い替えのいずれも選べます。持ち込む場合はmineoで使える端末かどうか、検索ページで確認してみてください。mineoで買い替える場合は、iPhone・各種スマートフォン・タブレット・ルーターを購入できますよ。
バッテリーの消耗といった理由で機種変更(端末追加購入)するなら、購入代金に利用できるクーポンがもらえることも。詳しくは長期利用特典制度「ファン∞とく」をチェックしてみてください。
万が一のトラブルに備えて、端末安心保証サービスも提供。持ち込みか購入端末か、iPhoneかそれ以外かで月額料金や保証内容は異なります。故障や水没などの際に負担を最小限に抑えたい人は、加入を検討しましょう。
エントリーパッケージとは、契約事務手数料(3,300円)が無料になる16桁のエントリーコードが記載されたもののこと。一部の販売店やネットショップで事前に購入可能です。
エントリーパッケージが有効なのは1回線まで。複数回線を契約する場合は、必要枚数分のエントリーパッケージを購入する必要があります。なお、同一名義で契約できるのは最大10回線までです。
以下のようなオプションがあります。そのほかのオプションは公式サイトで確認してみてください。
<おすすめのオプションサービス>
各種変更の手続きはマイページから可能です。ログイン後、「登録情報の変更」から変更したい内容に進み手続きをしましょう。変更できる主な手続きは以下のとおりです。
<マイページで変更できる主な手続き>
マイネ王は、全国のmineoファンや運営事務局と交流できるコミュニティサイト。情報交換やよりいサービスの実現を目的に運営されています。
マイネ王の主な特徴は2つ。ユーザー同士が自由にパケットをシェアできるのが「フリータンク」という機能です。フリータンクを利用するには、マイネ王にメンバー登録し、mineo月額サービスで契約しているeoIDと連携しましょう。
平日昼間の通信をゆずり合い、混雑を緩和するプロジェクトである「ゆずるね。」は、通信をゆずることでささやかなプレゼントがもらえますよ。不定期にミッションが開催され、楽しみながら特典を獲得できます。
mineoアプリの独自機能が魅力的です。ユーザー同士でパケットをシェアできるほか、節約スイッチをオンにすれば、パケットを消費しない節約モードに切り替えられます。ほかにもたくさんの機能があるので、詳細は公式サイトで確認してみてくださいね。
<mineoアプリの主なメリット>
最低利用期間はなく、短期解約が可能。違約金もかかりません。月の途中で解約する場合、基本料金は日割りで請求されます。解約手続きは以下の手順で行うか、サポートダイヤルに連絡しましょう。
<解約手順>
<サポートダイヤル>
最後に、mineoにはない魅力がある格安SIMをご紹介します。
povoは自分が使いたいぶんだけギガを購入するトッピング式。どのデータ容量の料金も、比較したなかで中央値より安め。au回線を使用しており、通信速度が遅くなりやすい時間帯でもインターネットをサクサク利用できます。料金も通信速度も譲れない人は、有力候補となるでしょう。
月3GBで足りる人ならLINEMOも検討してみてください。3GBまでの料金は、比較したなかでトップクラスの安さ。ソフトバンク回線を使用しているため、通信速度も申し分ありません。LINEの使用でギガを消費しないこともメリットです。
利用回線 | au回線 |
---|---|
回線の種類 | MNO |
eSIM対応 | |
MNPワンストップ対応 |
価格については、2025年05月02日時点の公式サイトを参照した標準価格が記載されています。
au/UQ mobile/povo1.0からのお乗り換えを除く
特典は予告なく終了・変更される場合があります
良い
気になる
選べるプラン | 1GB/7日間、3GB/30日間、20GB/30日間、30GB/30日間、60GB/90日間、300GB/90日間など |
---|---|
昼休み時間帯通信速度(12~13時) | 419Mbps |
通常時間帯通信速度(14~16時) | 434Mbps |
通勤時間帯通信速度(17~19時) | 471.5Mbps |
問い合わせ方法 | チャット |
専用通話アプリ不要 | |
かけ放題プラン | 5分かけ放題、無制限かけ放題 |
基本通話料 | 22円/30秒 |
5G対応 | |
セット割引あり | |
カウントフリー・エンタメフリー | |
最低契約期間 | |
データ容量の翌月繰越可能 | |
解約金 | なし |
留守番電話あり | |
事務手数料込みの初期費用 | 0円 |
テザリング可能 | |
支払方法 | クレジットカード、ペイディ(コンビニ払い・銀行振込・口座振替) |
追加データ料金 | 1GB:390円、3GB:990円など |
速度制限時の最大速度 | 128kbps |
取り扱いSIMのサイズ | nanoSIM、microSIM、標準SIM |
プラチナバンド対応 | |
最安月額料金 | 0円〜 |
専門ショップあり | |
海外利用可能 | |
Apple Watchプラン対応 |
povoの料金は安い?実際に比較して通信速度や注意点を徹底レビュー!
利用回線 | ソフトバンク回線 |
---|---|
回線の種類 | MNO(*1) |
eSIM対応 | |
MNPワンストップ対応 |
価格については、2025年05月02日時点の公式サイトを参照した標準価格が記載されています。
50GB〜
良い
気になる
選べるプラン | ~3GB、~10GB、〜30GB |
---|---|
昼休み時間帯通信速度(12~13時) | 295.7Mbps |
通常時間帯通信速度(14~16時) | 277Mbps |
通勤時間帯通信速度(17~19時) | 188Mbps |
問い合わせ方法 | チャット |
専用通話アプリ不要 | |
かけ放題プラン | 5分かけ放題、無制限かけ放題(*3) |
基本通話料 | 22円/30秒 |
5G対応 | |
セット割引あり | |
カウントフリー・エンタメフリー | |
最低契約期間 | |
データ容量の翌月繰越可能 | |
解約金 | なし(*6) |
留守番電話あり | |
事務手数料込みの初期費用 | 0円 |
テザリング可能 | |
支払方法 | 口座振替、クレジットカード |
追加データ料金 | 1GB:550円 |
速度制限時の最大速度 | LINEMOベストプラン:10〜15GBなら300kbps、15GBを超えると128kbps/LINEMOベストプランV:30〜45GBなら1Mbps、45GBを超えると128kbps |
取り扱いSIMのサイズ | nanoSIM、microSIM、標準SIM |
プラチナバンド対応 | |
最安月額料金 | 990円〜 |
専門ショップあり | |
海外利用可能 | |
Apple Watchプラン対応 |
LINEMO(ラインモ)の評判は?ベストプラン・ベストプランVはお得?通信速度や最新のキャンペーン情報も解説!
本注釈においては事業者からの情報提供を含みます
コンテンツ内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイベストに還元されることがあります。
掲載されている情報は、マイベストが独自にリサーチした時点の情報、または各商品のJANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し自動で生成しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。
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