シンプルなプランとお得な料金設定が人気の楽天モバイル。格安SIMのmineoから乗り換えを検討しているものの、現状より料金が高くなったり不便になったりしてしまうのではないかと不安に感じている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、mineoから楽天モバイルに乗り換える際に押さえておきたいポイントや注意点について解説します。乗り換えにおすすめなタイミングや具体的な手順も紹介するので、楽天モバイルが気になる人はチェックしてみてください。
大手家電量販店出身で、7,000人以上に携帯電話の販売や通信サービスの契約を担当。主要な通信会社の料金プランや販売機種をすべて把握し、その豊富な知識で店舗販売ランキングにおいて個人表彰もされている。 その後マイベストに入社、携帯電話や光ファイバー回線キャリア・インターネットプロバイダーなどの通信会社を専門に担当しており、格安SIMやホームルーターを実際に回線契約し各社の料金プランや通信速度の比較を行うとともに、モバイルだけでなく10社以上の戸建て・マンション向けの光回線の通信速度・速度制限も調査している。 また自身が行う検証の中で通信会社の公表値と異なる数値も発表、わかりにくいと言われる通信サービスだからこそ、理解しやすく信頼できるコンテンツの企画制作を心掛けている。
まずは、mineoから楽天モバイルに乗り換えるメリットについて解説します。
mineoから楽天モバイルに乗り換えると、データ無制限プランを高速通信で利用できるようになります。
mineoにもデータ使い放題のマイそくプランが用意されていますが最大通信速度はかなり遅く、月曜から金曜の12〜13時や、3日間で10GB以上利用したときは最大32kbpsの低速通信になるなどの制限があります。マイそくを高速通信かつデータ無制限で利用するには、24時間330円のオプションを都度適用しなければならないため、コスパが悪いと感じる人もいるでしょう。
これに対して、楽天モバイルのデータ無制限プランでは、時間帯や日数による速度制限は生じません。利用環境に応じて速度制限がかかる場合があると公式サイトに記載されているものの、制限時でも最大1Mbpsで利用できるため、マイそくの低速制限時よりも快適な通信を期待できます。
とくにランチの時間帯などにデータ通信を頻繁に利用している人は、高速通信を快適に利用できる楽天モバイルを検討してみましょう。
mineoから楽天モバイルに乗り換えると、完全無料で国内通話を利用できます。楽天モバイルを契約すると、無料で国内通話かけ放題になるRakutenLinkといったアプリを使えるためです。
RakutenLinkを利用すれば、楽天モバイル同士だけではなく、他社キャリアや固定電話への発信がいつでも通話無料。RakutenLink同士なら、SMSの送受信も無料で行えます。また、送受信者のどちらもAndroid端末であれば、片方がRakuten Linkを利用していなくてもSMS機能が無料です。
mineoにも国内通話のかけ放題サービスがあり、10分間もしくは時間無制限で無料通話が可能になります。ただしmineoのかけ放題サービスはいずれも有料オプションで、月額550円もしくは1,210円が発生するため、楽天モバイルのほうがお得です。
mineoから楽天モバイルに乗り換えると、海外でも通話やネットが使いやすくなります。
mineoでは海外でデータ通信が行えないため、どのプランでもインターネットを利用できません。国際通話は従量課金制のみ提供されており、たとえばアメリカ本土・韓国・中国などの1分あたりの通話料金は、滞在国内への発信は50〜120円程度、滞在国から日本への発信は125〜175円程度です。ただし、ソフトバンクSプランは海外での発信はできません。
これに対して楽天モバイルは、世界67か国で国際ローミングを2GBまで無料で利用できるうえ、超過した場合も1GBにつき500円で追加可能です。
国際通話がかけ放題になるオプションも用意されており、月額980円で適用できます。海外旅行時や出張時の機会がある人は、楽天モバイルがおすすめです。
mineoから楽天モバイルに乗り換えると、楽天ポイントが毎月貯まってお得です。利用料金の支払いで、100円につき1円分の楽天ポイントを貯められます。
ポイントアッププログラム「楽天SPU」の対象にもなり、楽天市場でもらえるポイントの還元率がアップ。買い物をするたびにポイントは+1倍になり、さらに楽天モバイルのキャリア決済を利用すると+0.5倍になります。
貯まったポイントは、楽天モバイルの支払いやさまざまなお店で使用可能です。楽天市場・ラクマ・楽天トラベルなど各種サービスのほかにも、レストラン・コンビニ・スーパー・家電量販店など、幅広いジャンルの店舗で活用できます。
日常的に楽天関連サービスを利用する楽天経済圏で生活する人は、楽天モバイルのメリットをとくに強く感じられるでしょう。
次に、mineoから楽天モバイルに乗り換えるデメリットについて解説します。
mineoから楽天モバイルに乗り換えると、利用料金が高くなるケースもあるので注意してください。
mineoは利用者のニーズにあったプランを選べるシステム。データ容量を選べるマイピタプラン、通信速度を選べるマイそくプランの2種類があり、1GB・5GB・10GB・20GBとデータ容量の選択も可能です。それぞれデータ通信のみのプランも選べるため、音声通話が不要な人は月額料金を抑えられます。
また、データ通信が使い放題になるパケット放題Plusなど、mineoでは使用状況に応じてオプションの追加も可能です。
これに対して、楽天モバイルの料金プランは「Rakuten UN-LIMITⅦ」1種類のみで、使った分だけ料金が発生する従量課金制。あらかじめデータ容量の選択ができず、データ通信のみのプランも用意されていません。
シンプルでわかりやすい反面、楽天モバイルはプラン選択の自由度が低く、いらないサービスが付帯されていると感じる人もいるでしょう。たとえば、データ通信は毎月5〜10GB程度のみで音声通話は利用しないという人にとっては、乗り換えると料金が高くなる可能性があります。
安くスマホを持つために、利用する機能だけカスタマイズしているユーザーにとっては、乗り換えるとデメリットが生じるケースもあるため注意しましょう。
ここからは、mineoから楽天モバイルに乗り換えるときの注意点について解説します。
mineoから楽天モバイルに乗り換えると、mineo独自のサービスが利用できなくなるため注意しましょう。mineoには、パケット増量につながるサービスやデータ容量をシェアする機能が備わっていますが、乗り換えると利用できなくなります。
たとえば、平日12時台にスマホの利用を控えて特典がもらえる「ゆずるね。」、全国のmineoユーザー同士や友達とパケットをシェアする「フリータンク」や「パケットギフト」、余ったパケットを無期限で繰越できる「パスケット」など、おもにデータ容量を有効活用できるサービスが使えなくなります。
さらに、mineoのコミュニティ機能「マイネ王」も利用できなくなるため、スマホの不明点などをユーザー同士で共有できない点もデメリットに感じられるかもしれません。
これらのサービスを駆使して利用料金を抑えてきた人や疑問を解決してきた人にとっては、楽天モバイルに乗り換えたら料金が高くなったり、不便を感じたりする可能性があるため注意しましょう。
mineoから楽天モバイルに乗り換えると、家族割引やセット割などの各種割引が適用されなくなるため注意しましょう。mineoの割引サービスには、家族割引・複数回線割引・eo × mineoセット割などがあります。
家族割引は世帯で2回線以上、複数回線割引は契約者1人につき2回線以上mineoを利用していると、1回線につき毎月55円の割引が適用される仕組みです。家族のうち1人だけmineoにとどまる場合や、mineoに1回線だけ残すときは、割引の適用がされなくなるため注意しましょう。
eo × mineoセット割は、ひかりインターネットサービスeo光とスマホをセットで契約すると毎月330円お得になるサービス。楽天モバイルに乗り換えると、eo光を継続してもセット割の割引対象からも外れる点も把握しておきましょう。
楽天モバイルには、家族割やセット割などの割引サービスはありません。楽天モバイルへの乗り換えを検討する際は、月額料金の予想額と割引も含めたmineoの利用料金を比較して検討するとよいでしょう。
mineoから楽天モバイルに乗り換えたあとも、分割払いで購入したスマホ代金の支払いは継続。mineoの解約後も、完済するまで支払わなければいけません。
残債が残った状態で乗り換えると、端末代金の請求はmineoから、回線の利用料金の請求は楽天モバイルから届きます。両社から請求が届き、支出の管理が複雑になると感じる場合は、残債を払い終えてから乗り換えるとよいでしょう。
分割払いをしている最中でも端末の残債を一括払いすることができるので、一括払いを希望する人は、mineoサポートダイヤル「0120-977-384」に問い合わせをしましょう。
mineoから楽天モバイルに乗り換えるタイミングは、なるべく月初にあわせるのがおすすめです。
楽天モバイルは従量課金制を採用しており、月の途中に加入しても日割り計算は適用されません。たとえば、月末30日に乗り換えて500MBしか利用していなくても、プランの最低料金となる3GBまで1,078円が発生。データ利用料が極端に少ないと損してしまう可能性があるでしょう。
一方で、mineoは解約月の料金が日割り計算されるため、いつ解約しても損をすることはありません。乗り換えに伴うMNP転出手数料や解約手数料も無料です。
無駄を抑えるためには、初月から楽天モバイルをフル活用できる月初の乗り換えがおすすめです。
以下では、mineoから楽天モバイルに乗り換える手順について解説します。
①申し込みに必要な物を準備する
事前準備として、本人確認書類・クレジットカードや銀行口座などの支払い情報・楽天IDとパスワード・MNP予約番号・楽天モバイル対応のスマホ端末を用意します。公式サイトのご利用製品の対応状況確認ページにて、端末が楽天モバイルに対応しているか確認しましょう。端末にSIMロックがかかっている場合は解除しなければ使えませんが、乗り換えと同時に機種変更をする場合は端末の準備は不要です。
MNP予約番号は、mineoサポートで取得可能。有効期間が設定されており、Webから楽天モバイルに申し込む場合は、期間が7日以上残っている必要があるため注意しましょう。店舗で申し込む場合は、通常のMNP有効期間内であれば手続き可能です。
②楽天モバイルへ申し込みを行う
楽天モバイルへの申し込みは、Web・電話・店舗のいずれかから行いましょう。手軽に申し込めるWebや電話のほか、丁寧なサポートを受けたい人は店舗にに行くとよいでしょう。 mineoで利用していたスマホ端末を継続して使う場合はSIMのみ、機種変更も同時に行うならSIMと同時に製品を選択しましょう。
③開通手続きをする
Web・電話で手続きをした場合は、SIMや製品を受け取ったあとに開通手続きを行います。my楽天モバイルにアクセスして手続きを進めましょう。手続きを9:00〜21:00に行うと当日中に、21:01〜翌8:59に行うと翌9:00以降に開通。店舗で申し込みをした場合は、開通手続きまでしっかりサポートしてもらえて安心です。
④初期設定をする
OSのアップデートやAPNの設定など、スマホ端末の初期設定を行います。端末によって必要な設定は異なるため、公式サイトの各種製品の初期設定を確認しながら行うと安心です。RakutenLinkを利用する場合は、初期設定時に登録とSMS認証を完了しておきましょう。
楽天モバイルでは、乗り換え・新規申し込みで楽天ポイントがもらえるキャンペーンを実施中。詳しくは下記コンテンツをチェックしてくださいね。
人気の楽天モバイルですが、エリアによっては繋がりにくいといった声もあり、乗り換え手続きに1歩踏み出せない人も多いのではないでしょうか。mybestでは、楽天モバイルの口コミや評判をもとに、実際の使用感を検証しました。楽天モバイルに乗り換えようかと迷っている人は、参考にしてください。
乗り換えを考えているなら、この機会にいろいろなサービスを比較してみてはいかがでしょうか。以下の記事では、格安SIMのおすすめランキングをまとめています。
楽天モバイル・mineoを含め、人気の格安SIMをmybestが比較検証。それぞれに合った最適プランの選び方も解説しているので、ぜひ検討の参考にしてください。
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