カードの入れ替え不要の韓国で使えるeSIM、コネスト LG U+回線 eSIM。「空港に到着してすぐサクサクつながる」など高評価の口コミが多いですが、「電話番号つきは空港カウンター受け取りのみ」「他社より値段が高い」など気になる評判もあり、利用を迷っている人もいるのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証しました。
さらに、利用料金が安く、速度制限なしの韓国で使えるeSIM・SIMカードとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説します。利用開始から帰国までの使い方や1日あたりの金額も調査したので、韓国で使えるeSIM・SIMカード選びを迷っている人は参考にしてくださいね。
大手家電量販店出身で、7,000人以上に携帯電話の販売や通信サービスの契約を担当。主要な通信会社の料金プランや販売機種をすべて把握し、その豊富な知識で店舗販売ランキングにおいて個人表彰もされている。 その後マイベストに入社、携帯電話や光ファイバー回線キャリア・インターネットプロバイダーなどの通信会社を専門に担当しており、格安SIMやホームルーターを実際に回線契約し各社の料金プランや通信速度の比較を行うとともに、モバイルだけでなく10社以上の戸建て・マンション向けの光回線の通信速度・速度制限も調査している。 また自身が行う検証の中で通信会社の公表値と異なる数値も発表、わかりにくいと言われる通信サービスだからこそ、理解しやすく信頼できるコンテンツの企画制作を心掛けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
良い
気になる
コネスト LG U+回線 eSIMは、日本にいる間に韓国で使える電話番号を取得したい人におすすめです。QRコードを事前にメールで受け取れ、音声通話・SMS受信が可能。比較したなかにはデータ通信のみのサービスもあったのに対し、韓国のレストラン・カフェの予約で主要なSMS受信が使えますよ。
通信速度も快適な水準。2024年6月に実際に韓国で計測したところ、下り速度が63.5~86.4Mbpsという結果に。時間帯によってややムラはあるものの、基本的にスムーズにつながります。なお、比較したどのサービスも20Mbps以上を記録しており、問題なく動画を視聴できる水準でした。観光の際にinstagramやTiktokなどの情報を見ながら歩いても、問題なく使用できるでしょう。
料金が安いのもうれしいポイント。2025年4月時点の料金は、3日利用時で1,541円。1日あたり514円程度で使える計算です。7日利用時は2,996円と全体平均より540円ほども安く、1週間ほど滞在する人にとって選択肢になるでしょう。
気になるのは、データ通信量が1日3GBを超過すると速度制限がかかる点。速度が5Mbpsに大きく低下するため、サイトの閲覧にも時間がかかりました。比較したなかで速度制限がなかったのは、SKテレコムの回線を利用しているサービスのみ。旅行中は情報収集などでデータ通信が多くなるからこそ、1日3GBでは足りない可能性があります。
とはいえ、日本にいながら利用設定でき、低価格で快適なインターネット環境を確保できるのは大きな魅力。通話発信できるプランは空港で受け取る必要がありますが、電話をかけたりSMSを送ったりする必要がないのなら自宅で受け取れます。eSIMを検討している人は、ぜひ候補に入れてくださいね。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
プランは2種類。いずれも電話番号がついていますが、通話発信・SMS発信の可/不可が異なります。受け取り方法も違うため、注文時に間違えないよう注意してくださいね。
今回はコネスト LG U+回線 eSIMを含む人気の韓国で使えるeSIM・SIMカードを実際に調査して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
コネスト LG U+回線 eSIMを調査したところ、主によい点が3つありました。ここでは、設定のしやすさや通信スピード、料金の安さなど、よい点を1つずつ解説します。
eSIMの最大の魅力は、なんといってもその手軽さです。SIMカードと違って挿し替えの必要がなく、QRコードをスキャンするだけ。コネスト LG U+回線 eSIMの音声通話受信のみのプランならQRコードが即日発行されるため、日本国内で設定完了できます。
音声発信・SMS発信ができるプランの場合は、韓国の空港でQRコードを受け取る必要がありますが、設定は簡単です。不安な場合はその場で現地スタッフに質問できます。詳しい流れはコンテンツの後半で解説しているのでぜひチェックしてください。
パスポートによる本人確認も申し込み時の1回のみ(空港受け取りの場合は受け取り時にも必要)。比較したなかには商品到着~出発前までにパスポート番号登録が求められるサービスもありましたが、最小限の手間で済むでしょう。
eSIMなら日本にいるうちに設定できるため、貴重な観光の時間を捻出できますよ。
2024年6月の韓国での測定にて、下り速度は昼休み時間帯(12~13時)で86.4Mbps、通常時間帯(14〜16時)は63.5Mbps、通勤時間帯(17〜19時)で63.9Mbpsを記録。ややムラはありますが、どの時間帯もスムーズに動画再生やSNSを投稿できる速さです。
比較してみると、たとえば昼休みの時間帯では約20Mbpsから130Mbpsを超えるものまで、サービスによって大きな差がみられました。とはいえ20Mbpsでもサイトの閲覧やSNSなどは問題なく行えます。動画のロード時間がやや長くなっても、不快に感じるほどではありません。
通信速度は日程・時間帯・場所などの使用環境に左右されますが、本サービスならいつでも快適に使えるでしょう。
コネスト LG U+回線 eSIMは十分な速さが実証されましたが、速度だけをみれば他社にはもっと早いSIMもあります。しかし20Mbpsあれば速度に困らないため、過度に通信速度にこだわる必要もないでしょう。
<料金>※2025年4月時点
7日間利用時に3,000円を下回っているサービスは少なく、1週間の長期滞在時にも選択肢になるでしょう。
ただし、本サービスも含めて料金は変動しやすいため、そのときの最安値を比較するべきです。宿泊日数やキャンペーンなどによっても値段が変わるため、使い勝手も含めて比較検討してくださいね。
コネスト LG U+回線 eSIMは、プランによっては日本にいる間に設定でき、通信速度が速く料金も安い点が魅力でした。ここでは、気になる速度制限についてもチェックしましょう。
公式サイトのプラン名には「無制限」と記載がありますが、1日あたりのデータ使用量が3GBを超えると速度制限がかかります。実際の検証でも、3GBを経過した時点で速度が5Mbpsに大きく低下。サイトを読み込むのにも時間がかかるようになりました。
翌日には制限が解除されますが、情報を得るために動画投稿をチェックしたり、思い出をSNSに投稿したりしていると、普段の生活以上に通信量が多くなります。移動中や入店待ちの間に頻繁に利用する可能性があるからこそ、3GBでは足りないでしょう。
比較したサービスは主にSKテレコム・KT・LG U+の3種類の回線を使用しており、速度制限がかからなかったのは回線がSKテレコムのサービスだけでした。KTとLG U+は一定の使用量で制限がかかるため、無制限と記載があっても注意が必要です。
海外旅行では思った以上にスマホを駆使します。現地の観光情報を調べるためにSNSを見ていると、動画形式のものを見る機会も多くなるでしょう。動画はデータ通信量が大きいため、意外と3GBはあっという間に使ってしまう可能性があります。
そのため、制限のかかりにくさは想像以上に重要。普段スマホで調べものをしないという人も、海外旅行で気兼ねなく使うためには気をつけたいポイントです。
SIMタイプ | eSIM |
---|
価格については、2025年05月03日時点の公式サイトを参照した標準価格が記載されています。
良い
気になる
昼休み時間帯通信速度(12〜13時) | 86.4Mbps |
---|---|
通常時間帯通信速度(14〜16時) | 63.5Mbps |
通勤時間帯通信速度(17〜19時) | 63.9Mbps |
サポート | 電話、LINE、チャット |
SIMカードの受け取り場所 | 日本で受け取り可能 |
利用回線(韓国) | LG U+回線 |
選べる容量プランの種類 | 3日間無制限、5日間無制限、7日間無制限、10日間無制限、15日間無制限、20日間無制限、30日間無制限 |
5G対応 | |
テザリング対応 |
コネスト LG U+回線 eSIMは、手間なく手軽に利用でき、料金も安く快適な通信速度で使えるeSIMである一方、3GBで速度制限がかかるなど気になる点もありました。
ここでは、韓国でもデータ通信量を気にせず使えるeSIM・SIMカードをご紹介します。
比較した主な3回線のうち、SKテレコム回線は速度制限がかかりませんでした。コネスト SKテレコム回線 eSIMなら、LG U+回線 eSIMと同じように即日QRコードが発行されます。時間帯・使用量問わず、通信速度は約20Mbpsで安定していました。
料金もリーズナブル。3日間利用時の料金は1,595円と、LG U+回線 eSIMとほとんど変わらない金額です。7日間では3,102円とLG U+回線 eSIMよりやや高めですが、比較したサービスのなかだと安く利用できます。
プランは3種類。データ通信のみのプランは電話番号がなくSMSの受信ができませんが、即日QRコードが発行されるため日本で事前に設定できます。一方、電話番号つきのプランは通話発信可/不可でプランがわかれますが、どちらも空港での受け取りです。
カフェ待ちなどでSMSを使う機会が多いなら、空港受け取りの電話番号付きeSIMを選べば旅行中も快適。速度制限を気にせずにインターネットを使いたい人は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
値段が安いのも魅力。3日間利用では1,650円と比較したなかでもトップクラスの安さで、7日間でも3,350円ほど。データ通信専用のため、電話番号が付与されておらずSMSの受信はできませんが、インターネット環境を整える目的なら選択肢になるでしょう。
購入できるのはAmazon等のECサイト。SIMカードの配送を待つ必要があるため、出発日に余裕をもって購入してくださいね。
ここでは、実際の予約の流れから機種別の設定方法、帰国後の操作方法について解説します。
まずはeSIM対応・SIMフリー端末であることを確認し、公式サイトでeSIMを予約しましょう。入力内容は、氏名(ローマ字)・パスポート番号・国籍・生年月日・性別の5項目。プラン別に複数申し込む場合はプランごとに入力が必要です。参加日は、旅行での使用開始予定日を選択してください。
なお、QRコードをスキャンできる端末は1台のみ。読み取ったeSIMをほかの端末で利用することはできません。設定手続き中に不具合があった場合はダウンロードしたeSIMを削除せず、日本語対応可能なLG U+顧客センターに問い合わせましょう。
QRコードの受け取り方は、通話受信可能プランと通話発信・受信可能プランで異なります。オンライン受け取り可能で事前に電話番号がわかるのは、通話受信可能プランのみです。
<通話受信可能プラン>
予約完了後、登録したメールアドレスなどに予約確認書(バウチャー)が届きます。eSIM設定に必要なQRコードが記載されていることを確認しましょう。「Phone Number」欄に記載された012からはじまる数字は、韓国国内で使える電話番号です。
<通話発信・受信可能プラン>
発信できる電話番号つきのプランは、韓国到着後にQRコードを空港で受け取ります。受け取りにはバウチャーとパスポートが必要です。なお、通話受信可能プランとは異なり、バウチャーには電話番号が記載されません。通話料金チャージは受け取り後行えます。
QRコードを受け取ったら、お使いのスマホで設定しましょう。iPhone機種の設定方法は以下の手順を参考にしてください。
<iPhone機種の設定方法>
1. 設定→モバイル通信→eSIMを追加 をタップ通話受信のみ可能なプランは事前にQRコードが発行されるため、日本で上記1~3を設定しておきます。以下4・5は韓国入国後に行ってください。
4. 設定→モバイル通信 をタップ
5. 「モバイル通信プラン」欄にあるeSIM回線(副回線)を「ON」にして利用開始
韓国で副回線につないでも「3G」と表示される場合は、「LTE(4G)」と表示されるまで端末の再起動を行ってください。
QRコード受け取り後、Android機種を利用している人は以下の手順を参考にしてください。
<Android機種の設定方法>
1. 設定→接続→SIMマネージャー→eSIMを追加をタップ
2. 「サービスプロバイダから提供されたQRコードをスキャン」をタップ
3. QRコードを読み取り、LG U+のeSIMを追加(日本国内では「OFF」)
通話受信のみ可能なプランは事前にQRコードが発行されるため、日本で上記1~3を設定しておきます。以下4・5は韓国入国後に行ってください。
4. 設定→接続→SIMマネージャー をタップ
5. 日本のキャリアを「OFF」/eSIM回線を「ON」にして利用開始
日本帰国後は、iPhone/Androidそれぞれ以下の手続きを行います。
<iPhone>
主回線を「ON」にして、副回線を削除する
<Android>
日本で使用のキャリアを「ON」にして、eSIMを削除する
eSIMの利用期間内に一度日本に帰国する場合、日本ではeSIM回線をOFF、韓国で再度ONにすると引き続き使用できます。
最後に、コネスト LG U+回線 eSIMについてよくある質問をまとめました。
コネスト LG U+回線 eSIMの対応機種は以下のとおりです。ただし、購入元キャリア・地域・国によってはeSIM機能非搭載の場合もあるため、事前に確認しておきましょう。カントリーロック(SIMロック)が解除されていない場合も利用できません。
<iPhone>
<Android>
上記の端末以外の対応状況は、LG U+顧客センターまたは端末のメーカーに問い合わせてください。なお、Google PixelおよびOPPO端末では使用できません。
韓国国内で通話発信したい場合は、通話発信可能プランの選択が必要です。レストラン予約に電話番号を使いたい人や発信の必要がない場合は、音声受信のみ可能なプランを選ぶとよいでしょう。受信にかかる通話料金は国内・国際電話どちらも無料です。
通話発信可能プランの場合の料金は以下のとおり。音声通話およびSMS発信は、eSIMの受取所で追加料金を支払い後に利用できます。
<通話発信可能プランの電話料金目安>
通話発信のeSIMにすれば、簡単な韓国語の理解ができるとペダル(出前)なども電話から可能です。
過去にはヨギヨなどの韓国でメジャーなアプリをダウンロードして電話番号を入力すれば、外国人でも簡単に利用できましたが、近年厳しくなり外国人登録証などの住民番号が必要となりました。
とはいえ、アイドルなどが日頃から利用していて憧れるペダルも電話から簡単にできるので、簡単な韓国語が理解できてペダルの利用をしてみたい人は電話番号付きも検討してみてくださいね。
コネスト LG U+回線 eSIMはプランによりますが、1日・3日・5日・7日・10日・15日・20日・30日とプラン日数が決まっています。2日間のプランはないため、1日プラン×2で購入するか、3日プランを購入することになるでしょう。
たとえばオンライン受け取りできる通話受信可のプランの場合、通常価格は1日なら697円、3日なら1,901円のため、1日プランを2つ申し込んだほうがお得です。
ただし、複数プランを申し込む場合は1日に2つ以上のeSIMは使えず、翌日まで待たなくてはなりません。すぐに別のeSIMを使いたい場合はLG U+顧客センターへ問い合わせ、手続きしてもらう必要があることは念頭に置いておきましょう。
QRコードのスキャンには5回の制限回数があります。カメラでQRコードをスキャンしただけでも1カウントになるため、うまくできない場合からといって何度も試すのはNG。韓国の空港内にあるLG U+ローミングセンターに足を運びましょう。
制限回数を超えた場合も、やむを得ない場合は再発行が可能です。LG U+顧客センター(年中無休9:00~18:00)に問い合わせてください。
iOS機種の場合、日本にいる間は「アクティベート中」「アクティベートできません」と表示されることがあります。この表示は正常なので、誤ってeSIMを削除することのないように注意しましょう。
韓国到着後に電波マークが出ないときは、つながるまで端末の再起動を繰り返してください。それでもつながらない場合は、顧客センターに問い合わせましょう。
使用日数は24時間単位で計算されます。カウント開始は、eSIM回線を「ON」にして韓国でインターネットを使いはじめた時点です。日本で回線を登録する段階では使用日数はカウントされないため、事前に余裕をもって設定しておきましょう。
予約確認書(バウチャー)が発行されたあとは、キャンセルや変更はできません。違約金が100%発生するため、内容をよく確認して申し込みましょう。
テザリングは可能です。タブレットやPCなど、複数端末でインターネットを利用できます。
LG U+顧客センターは、日本語対応可能です。年中無休で9:00~18:00まで営業しているため、不具合がある場合は問い合わせましょう。
電話以外にも、LINEやホームページからのチャット相談も受け付けています。
<LG U+顧客センター>
コンテンツ内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイベストに還元されることがあります。
掲載されている情報は、マイベストが独自にリサーチした時点の情報、または各商品のJANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し自動で生成しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。