auからUQモバイルへ乗り換えるメリットは？ベストなタイミングや注意点も解説

まず確認すべきなのは、新しい端末の購入が必要かどうかです。auからUQモバイルに乗り換えるにあたって、端末を新調するかどうかを先に決めておきましょう。

UQモバイルはauと同じKDDIグループの格安SIMなので、au回線に対応している端末であれば基本的に問題なく使えます。今の機種が気に入っておりそのまま使いたい人や、低コストで格安SIMに乗り換えたい人は、現在使用している端末をそのまま使いましょう。

もちろん、UQモバイルに乗り換えるタイミングで新たに端末を購入する機種変更をすることも可能です。UQモバイルでは、SIM契約と同時に購入することでiPhoneやAndroidの人気機種を割引価格で購入できますよ。

au端末のSIMロック解除を済ませたら、UQモバイルで申し込み手続きを進めます。auからUQモバイルに乗り換えるときは、MNP予約番号の取得や本人確認書類の提出が不要なので、比較的スムーズに手続きを進められるでしょう。

申し込む場合は、UQモバイルオンラインショップにアクセスします。SIMのみを契約するか端末とセットで購入するかを選んで、契約方法では「au/povo1.0から乗りかえ」を選択しましょう。その後au IDでログインし、料金プランやオプションを選んでください。

契約者情報や支払い方法を確認し、問題なければ契約内容の最終確認をして申し込みましょう。

開通手続きが済んだら、初期設定とデータ移行を行います。

初期設定として必要なのはAPN設定で、iPhoneではプロファイルのインストール、Androidでは情報の手入力が必要です。UQモバイル公式サイトから「かんたん初期設定ガイド」を確認できるので、手順に従って初期設定を進めてください。

UQモバイルへの乗り換え時に端末を新しく購入した場合は、データ移行をする必要があります。クラウド・SDカード・パソコンなどで電話帳・写真・動画などのデータを移行しましょう。現在使っている機種を乗り換え後も使う場合は、データがそのまま残るので移行する必要はありません。

UQモバイルでは節約モードを使用できるため、データ使用量を抑えられます。

節約モードは、データ消費ゼロでスマホを使える機能のこと。契約しているデータ容量を超える前でも、意図的に最大速度を制限する仕組みです。

通信速度が制限されると高画質の動画視聴は難しくなりますが、テキスト中心のSNSやWebサイトの閲覧は十分可能です。節約モードを適宜取り入れることで、少ないデータ容量で契約して利用料金を抑えながらスマホを使えるようになります。

auからUQモバイルに乗り換えると、テザリングが無料で利用できるようになるのも見逃せないメリットです。

テザリングはスマホからの電波でパソコンやタブレットなどのデバイスをインターネットに接続できる便利な機能ですが、auで利用する場合は申し込みが必要となります。プランによっては有料のため、出費がかさんでしまう可能性も。

一方UQモバイルのテザリング機能は、申し込み不要で月額料金も無料です。UQモバイルの製品およびテザリング機能がある製品であれば、問題なく利用できます。

テザリングを使う可能性があり、より手軽に利用したいと考えている人は、UQモバイルに乗り換えることで恩恵を受けられるでしょう。

一般的なキャリアの乗り換え手続きではMNP予約番号を取得しなければなりませんが、auからUQモバイルに乗り換える場合はMNP予約番号が不要です。これにより手続きが簡素化されるのも、大きなメリットといえるでしょう。

MNP予約番号は、現在使用している電話番号を引き継いでほかのキャリアに乗り換えるナンバーポータビリティ制度を利用するために必要な番号です。MNP予約番号を取得して乗り換え手続きを行うと、電話番号が変わらないため各種サービスの登録情報を変更しなくて済むというメリットがあります。

ただし、MNP予約番号を取得するためには電話をかけたり店舗に訪れたりしなければならないため、手間がかかります。さらにMNP予約番号には15日間の有効期限が設けられており、過ぎてしまうと再び面倒な手続きを行わなければなりません。

取得しようと思って行動しても、電話窓口がつながりにくい、乗り換えを引き止められるなどの理由で手続きに時間がかかることがあります。auからUQモバイルへの乗り換えでMNP予約番号の取得を省略できるのは、乗り換え手続きの負担を軽くするうれしいメリットです。

UQモバイルではSIMとセットで新しい端末を購入できますが、最新機種は取り扱っていないことがあるため注意が必要です。

Androidの最新機種もUQモバイルでは購入できないケースがあるので、その際はSIMフリーモデルを選択肢に入れるとよいでしょう。

auからUQモバイルに乗り換えると、「auスマートバリュー」が適用されなくなる点にも注意が必要です。

auスマートバリューとは、auで対象のサービスや料金プランに加入したうえでインターネット・電話・ルーターなども契約した場合に割引を受けられるサービスのこと。遠くに住んでいる家族も割引の対象になるのがメリットです。

割引金額はプランによって異なりますが、最大で毎月1,100円お得になります。契約期間中ずっと割引が続くため利用している人が多いサービスですが、UQモバイルに乗り換えると使えなくなり、割引が終了してしまうため注意が必要です。

auスマートバリューの代わりに注目したいのが、UQモバイルの「家族でUQ 自宅セット割」です。対象となるインターネットや電気のサービスに加入すると、家族全員のスマホ代が割引になります。

自宅セット割は、契約者本人だけでなく、契約者と同一姓かつ同一住所の家族が対象サービスに加入している場合にも適用されるので、活用しましょう。たとえばくりこしプランS+5Gを契約すると月額料金は1,628円ですが、自宅セット割が適用されると月額料金は990円に。毎月638円割引となり、1年間で7,656円お得になります。

auスマートバリューを利用していた人は、UQモバイルに乗り換えたあとは自宅セット割の利用を検討してみてくださいね。

UQモバイルに乗り換えてからもauのメールアドレスを継続して使うためには、月額料金がかかります。

「@ezweb.ne.jp」や「@au.com」は、auのキャリア専用のメールアドレス。同じKDDI系列でも、UQモバイルに乗り換えると使えなくなってしまいます。そこでauは、「auメール持ち運び」というサービスを提供しており、月額330円でメールアドレスひとつを持ち運ぶことができ、乗り換え後もメールの送受信ができます。

au解約後31日以内であることと、au回線契約にもとづき発行されたau IDを持っていることが申し込みの条件です。月額料金の支払いに抵抗があり、キャリアのメールアドレスにこだわりがない人は、UQモバイルに乗り換えると同時にGmailやYahoo!メールなどのフリーメールアドレスを取得してもいいでしょう。

お得に利用できる可能性が高まるベストな乗り換えタイミングは、月末から1週間〜10日ほど前です。

UQモバイルに乗り換えた場合、初月の利用料金は日割ですが、データ容量は1か月分付与されて余った容量は翌月に繰り越されることに。たとえば月3GB使えるくりこしプラン+5Gを契約して初月に2GB余った場合は、データ容量を繰り越して翌月は5GBの使用が可能です。

auの利用料金は日割りにならず、月の途中で解約しても満額を支払うことになります。月末付近でUQモバイルに乗り換えてもauに支払う料金は増えないため、出費が増える心配もありません。

乗り換えのタイミングが月末に近づくほど、利用料金を抑えながらデータ容量を多めに残せるため、できるだけ月末付近で乗り換えるのがいいでしょう。ただし、申し込みが月末ギリギリになると翌月から利用開始になる場合もあるため、ある程度余裕を持って乗り換えるのがおすすめです。

auからUQモバイルに乗り換える場合、手数料はかかりません。

以前はauとUQモバイル間の番号移行に手数料がかかっていましたが、2021年2月からは無料になりました。それ以前は契約解除料・MNP転出手数料・契約事務手数料などで15,500円ほどかかることもありましたが、無料になったことで気軽に乗り換えられるようになったといえます。

auで端末を購入していた場合、乗り換え時に分割払いの残額があれば引き続き請求されます。解約後も分割で支払いたいのであれば、特に申し出る必要はありません。残額を一括清算したい場合は、解約前か後にMy auもしくはMy UQ mobileから手続きをしましょう。

残額の確認も、いずれかの会員サイトで行えます。UQモバイル乗り換え時に端末を分割で購入するのであれば、以前の端末と新しい端末の両方の代金を毎月支払わなければならないため、出費が大きくなりすぎないよう注意してくださいね。

UQモバイルに乗り換える際に、au IDは引き継げます。au IDを引き継ぐことで、引き続きau PAYを使ったり、アプリストアやショッピングサイトでの支払いをUQモバイルの利用料金にまとめられるauかんたん決済を利用したりすることが可能です。

くりこしプラン+5Gを契約している場合は、au IDにUQモバイルの契約が登録されるので特別な手続きは必要ありません。auからUQモバイルに乗り換えてからau IDの引き継ぎをしていない場合は、以下の手続きをすることになります。

手続きをする前に、au IDとして登録できるメールアドレスを用意しておきましょう。au IDのトップページ最下部にある「au IDを入力してログイン」をタップし、au解約後のau IDを入力して「次へ」で進みます。

パスワードを入力して「ログイン」し、au解約後のau IDをメールアドレスに変更してください。「au IDを変更する（利用規約に同意し確認コードを送信）」をタップすると、メールアドレス宛てに確認コードが届くので、コードを入力して「次へ」で進みましょう。「au IDを変更して次へ」をタップすると、au IDがメールアドレスに変更されてトップページに移動します。