iPhoneでも使える便利なデュアルSIM。スマホ1台で2台持ちのメリットを得られるデュアルSIMを、手持ちのiPhoneで利用したいと考えている人もいるでしょう。しかし、デュアルSIM対応機種や、設定方法ががわからず悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
今回は、iPhoneでデュアルSIMを使うときの設定方法や利用方法を解説します。回線の切り替え方や、通信できないときの対処法についても解説するので、用途ごとに電話番号を使い分けたいと考えているiPhoneユーザーはぜひチェックしてみてください。

大手家電量販店出身で、7,000人以上に携帯電話の販売や通信サービスの契約を担当。主要な通信会社の料金プランや販売機種をすべて把握し、その豊富な知識で店舗販売ランキングにおいて個人表彰もされている。 その後マイベストに入社、携帯電話や光ファイバー回線キャリア・インターネットプロバイダーなどの通信会社を専門に担当しており、格安SIMやホームルーターを実際に回線契約し各社の料金プランや通信速度の比較を行うとともに、モバイルだけでなく10社以上の戸建て・マンション向けの光回線の通信速度・速度制限も調査している。 また自身が行う検証の中で通信会社の公表値と異なる数値も発表、わかりにくいと言われる通信サービスだからこそ、理解しやすく信頼できるコンテンツの企画制作を心掛けている。
はじめに、iPhoneでデュアルSIMを使用する方法を解説します。
iPhoneでデュアルSIMを使用するときは、まずデュアルSIM対応機種を用意します。すべてのモデルがデュアルSIMを利用できるわけではないため、対応機種を確認しておきましょう。
デュアルSIM対応機種は、iPhone XRとiPhoneXS以降のモデルです。iPhoneのデュアルSIMは、物理SIMとeSIMを組み合わせて利用します。iPhone13以降のモデルとiPhone SE(第3世代)は、eSIM2つでのデュアルSIMも対応可能です。
なお、日本で発売しているiPhoneでは、物理SIM2枚でデュアルSIMの利用はできないため注意しましょう。物理SIM2枚に対応しているiPhoneは、中国・香港・マカオで販売している一部モデルのみです。
手持ちのiPhoneがデュアルSIM非対応であれば、機種変更を検討しましょう。以下の記事では、おすすめのiPhoneモデルをランキング形式で紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
2つの異なる通信事業者をデュアルSIMで利用する場合は、iPhoneのSIMロックを解除する必要があります。端末にSIMロックがかかっていると、決められた通信事業者の回線でしか通信できないため、事前にチェックしておきましょう。
手持ちのiPhoneにSIMロックがかかっているかは、設定アプリにて確認が可能です。一般>情報>SIMロックの順にタップし、SIMロックなしと表示されていれば、すでに解除されています。
SIMロックがかかっている状態なら、各通信事業者に問い合わせて解除しましょう。手続きは店舗・公式サイト・アプリなどで可能です。ただし、2021年10月以降に購入したスマホ端末は、SIMロックがかかっていないため解除手続きは不要です。
次に、iPhoneのSIMカードとeSIMを設定します。
物理SIMは、端末に装着しましょう。eSIMは設定>モバイル通信>モバイル通信を設定もしくはeSIMを追加の順にタップすると、回線を利用できます。
iPhoneが2つ以上のSIMを認識すると、デュアルSIMの設定画面を操作できるようになります。設定アプリ内のモバイル通信にて、SIMの下に2つ以上の回線があると確認できたら、それぞれの回線をオンにしましょう。
2つの回線をオンにしておくと、どちらの回線に音声通話着信があっても対応できるため、デュアルSIMをより便利に活用できます。
2つの回線を設定したら、プランにラベルをつけることが可能です。ラベルをつけておくと、音声通話の発信時やメール送信時などに役立ちます。
ラベルは、設定アプリ内のモバイル通信またはモバイルデータ通信にて設定しましょう。ラベルを変更したい電話番号を選択し、モバイル通信プランの名称をタップすると、ラベルを選択できます。独自の名称も作成可能です。
たとえば、1つめの回線は仕事、2つの回線は個人のようにラベルがつけられます。音声通話の発信時やメール送信時にどの番号を使うか把握しやすくなるため、使い分けがしやすいでしょう。
ラベルはあとからいつでも変更できるので、自分が使いやすいようにカスタマイズするのがおすすめです。
デュアルSIMを使う前に、デフォルトの番号を選択しておくとよいでしょう。
連絡先に未登録の人に電話をかけたり、メッセージを送信したりするときには、デフォルトの番号から発信できます。
音声通話のデフォルト回線の選択は、設定>モバイル通信>デフォルトの音声回線で設定が可能です。モバイルデータ通信のデフォルト回線の選択は、設定>モバイル通信>モバイルデータ通信から行いましょう。
さらに、「モバイルデータ通信の切り替えを許可」をオンにすると、通信エリアや提供状況に応じて自動で回線が切り替わるので、使いやすくなるでしょう。
次に、デュアルSIMの回線を切り替える方法について、状況別に解説します。
デュアルSIMで音声通話の回線を切り替えるときは、電話アプリから設定できます。
画面上部のラベルをタップすると2つの回線が表示されるため、使用したい回線を選択しましょう。
電話をかける相手によって、あらかじめ音声回線の指定もできます。電話アプリの連絡先から、設定したい人>編集>優先する回線の順にタップして設定してください。とくに、よく通話する人はあらかじめ回線を指定しておくと便利です。
デュアルSIMでiMessage・SMS・MMSを送るときは、各メッセージアプリから回線の切り替えが可能です。
各メッセージアプリを開いたあと、メッセージを新規作成すると、差出人欄にて回線を選択できます。
メッセージでやりとりしている最中に、回線の切り替えも可能です。画面上部付近に表示されている、使用中の番号をタップして、代わりに使いたい番号を選択すると、簡単に切り替えられます。
デュアルSIMでモバイルデータ通信の回線を切り替えるときは、設定アプリから変更が可能です。
モバイル通信またはモバイルデータ通信>モバイルデータ通信>変更したい番号の順にタップすると、回線の切り替えができます。
デュアルSIMで、音声通話の回線とモバイルデータ通信の回線を分けている場合は、「モバイルデータ通信の切り替えを許可」をオンにしておくとよいでしょう。通話中でも、音声とデータ通信の両方を利用できるようになります。
最後に、iPhoneのデュアルSIMが通信できないときの対処法について解説します。
iPhoneのデュアルSIMが通信できないときは、「モバイルデータ通信の切り替えを許可」がオンに設定されているか確認しましょう。オフの場合は、デュアルSIMで回線切り替えができないため、圏外になったり通信できなかったりします。
「モバイルデータ通信の切り替えを許可」は、設定アプリからオン・オフの切り替えが可能です。モバイル通信またはモバイルデータ通信>モバイルデータ通信>「モバイルデータ通信の切り替えの許可」の横にあるスライダーで、切り替えられます。
iPhoneのデュアルSIMが通信できないときは、eSIMを再設定すると回線が認識される場合があります。再設定の際はeSIMを一旦消去する必要があるため、通信事業者に問い合わせて、新しいeSIMを入手したあとにおこないましょう。
eSIMを消去するには、設定>モバイル通信またはモバイルデータ通信>消去する回線>eSIMを削除の順にタップします。再設定は設定と同様に、設定>モバイル通信>モバイル通信を設定もしくはeSIMを追加の順にタップしておこないましょう。
デュアルSIMでSIMカードも利用している場合は、正しく装着されているかもあわせてチェックしてください。
iPhoneをデュアルSIMで使う際に、どのキャリアを利用すればいいのか迷ってしまう人も多いはず。SIMの組み合わせによっては、毎月の通信費を抑えつつ便利に利用できるので、自分に適したキャリア選びが大切です。
mybestでは、おすすめなデュアルSIMの組み合わせについて解説しています。用途に応じたおすすめの組み合わせを紹介しているので、キャリア選びに迷っている人は参考にしてみてくださいね。
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