iPadのおすすめ人気ランキング【2025年】

iPad第9世代と第10世代の主な違いは、画面サイズ・価格・処理性能・充電ポート・スピーカーの5つです。

まずは画面サイズ。第10世代でホームボタンがなくなったことによりその分、画面が広くなりました。価格は第9世代と第10世代では9,000円の差があります。

処理性能に関わるチップは、第9世代にはiPhone11シリーズに搭載されているA13チップ。第10世代にはiPhone12シリーズに搭載されていたA14チップが搭載されているため1年分進化しているといえます。

充電ポートは第9世代がLightningに対して、第10世代ではType-Cに対応。スピーカーはiPadを横にした時に片側からのみ音が出るのが第9世代。左右から音が出るのが第10世代です。

iPad第9世代・第10世代に搭載されているチップはiPhoneに搭載されているものと同じで、iPad ProやiPad Airと比べると処理性能は劣ります。

しかし、実際に試したところ、YouTube視聴やブラウジングにおいてはどのモデルを使ってもカクついたり、アプリが強制終了したりすることはありませんでした。また、文章作成アプリにおいてもストレスなく使用できたため、学校や仕事においても十分活躍できますよ。

動画編集ソフトで動画を書き出した際には、第9世代・第10世代のどちらもかなり時間がかかりました。動画編集や3Dゲームをよくプレイする人にはiPad ProやiPad Airがおすすめですが、YouTube視聴やブラウジングだけであれば第9世代で十分です。こだわりがなければ高価なモデルを購入する必要はありませんよ。

iPad第10世代では、ホームボタンがなくなりフルディスプレイのデザインに進化。充電ポートがUSB Type-Cに変わったため、iPhone15以降のシリーズを使っている人にとっては充電用にLightningケーブルを用意する必要がなく、デスクや荷物をスッキリさせられます。

スピーカーの数も片側から左右に増えたため、横向きでの使用時に臨場感のあるサウンドを楽しめるようになりました。イヤホンなしでFPSゲームをする人は、どの方向から撃たれているのかがわかりやすいので便利といえます。

しかし、縦向きで使う分には第9世代との差はそこまで感じられず、チップの性能も大きな差はありません。それでも第10世代の利便性にメリットを感じた人は、第10世代を検討してもよいでしょう。

比較的性能が低いチップでもゲームをプレイできないとまではいきませんが、ゲームに没頭しているときにラグが発生してプレイに影響が出ると一気に冷めてしまうことも。そこでiPadの処理性能の違いを検証するべく、「荒野行動」と「プロジェクトセカイ」（通称プロセカ）を最高画質に設定してプレイしました。

人気ゲーム「荒野行動」を画質レベルをHD、解像度設定をUHDに設定してプレイしたところ、iPad ProとiPad Airではまったくカクつきませんでした。一方、iPad 第9世代、第10世代・iPad miniでは階段を上る場面や、ゲーム終盤のプレイヤーが密集する場面でカクつきが発生。一瞬で勝敗が決まるFPSゲームにおいては「Mシリーズのチップ」を搭載したモデルを選ぶのが良いでしょう。

また、「プロジェクトセカイ カラフルステージ！ feat. 初音ミク」（通称：プロセカ）では、3DMVモードで3DMV品質と滑らかさを高品質にして、「ハッピーシンセサイザ」の難易度EXPERTを選択。普段からプレイしている人が実際に試したところ、iPad ProとiPad Airでは快適にプレイできましたが、iPad 第9世代、第10世代・iPad miniでは処理落ちが発生。流れてくるノーツが一瞬止まる瞬間が何度かありました。

今回試した結果からiPad Airは十分性能が高く、3DゲームであればiPad Proと比べても処理性能の差はほとんどないといえます。ゲームプレイを考えている人はiPad Proにも劣らない性能のiPad Airがおすすめです。

動画編集を行う人にもiPad Airがおすすめです。20分の動画ではiPad Proの方が約3分早く書き出しが終了しましたが、10分の動画を書き出した際の書き出し時間ではほぼ差がありませんでした。

書き出す動画の尺が長くなれば長くなるほど、書き出し時間の差は開く傾向がありましたが、iPad ProとiPad Airの価格差が8万円であることを考えると十分満足できるといえるでしょう。

一方、イラストを本格的に描きたい人は、iPad Proの購入も検討しましょう。iPad Proはリフレッシュレートが最大120HzになるPromotionテクノロジーに対応しているため、ラグのないなめらかな挙動でイラスト制作が可能です。

実際にiPad Pro（最大120Hz）とiPad Air（最大60Hz）でApple Pencilを使用し、線を速く描いたところ、iPad Airでは一瞬のラグを感じました。ただし、その差は許容範囲といえるレベルで、これからイラストをはじめる人やノートを取る人にとってはiPad Airで十分といえます。