M1チップを搭載し、「あらゆることを簡単にこなせる」と謳う、Apple iPad Pro(第5世代)12.9インチ。ネット上では「サクサク使えて便利」「画面が広く、とてもきれい」と評判です。しかし、「バッテリーはもう少し持ってほしい」という気になる口コミも見られ、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のiPad Proとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、iPad Pro選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」を心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
Apple iPad Pro(第5世代)12.9インチは、高性能モデルを安く手に入れたい人におすすめです。2021年に発売された型落ちモデルであり、本体価格は下がりつつありますが、処理性能は十分現役で使えるレベルでした。ベンチマークスコアは約191万点、グラフィック性能は約81万点をマーク。20分の4K・30fpsの動画を11分6秒で書き出せ、後継機の第6世代と変わりませんでした。
リフレッシュレートは最大120Hzに対応しています。4K動画の編集や、高負荷なゲームも快適に操作できるでしょう。パネルにはLiquid Retina XDR(mini LED)ディスプレイを採用し、画質も上々です。明るく色鮮やかに表示でき、細部まで精細に描写できるスペックを備えています。屋内外を問わず使いやすいでしょう。
音質がクリアで聞き取りやすいことも強みです。音数が増えると輪郭がぼやっと聞こえる場面があったものの、細かな音から大きな音までしっかり鳴らせて、低音の迫力は申し分ありません。11インチモデルよりも画面が大きい分、相応の臨場感があります。音の定位感や移動感の再現にも優れていました。
その一方、バッテリー持ちはいまひとつです。動画を約4時間37分しか連続再生できませんでした。M4チップモデルは約10時間再生できたことをふまえると、口コミの指摘どおりバッテリー持ちは物足りません。また、高負荷作業時に本体が熱を持ちやすかったことも気になるポイントです。
Appleの公式サイトでは、認定整備済製品が13万円台(※2025年6月時点)から購入できます。コスパを重視する人は、ぜひチェックしてみてください。しかし、より動画編集をスピーディに行いたい人や、バッテリー切れを気にせずに長時間使いたい人は、ほかの商品を検討してもよいでしょう。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
実際にApple iPad Pro(第5世代)12.9インチと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイのiPad Proと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
Apple iPad Pro(第5世代)12.9インチより処理性能の高い商品を探している人は、ぜちこちらも検討してみてくださいね!
iPad Pro(第5世代)12.9インチは、Appleから2021年5月に発売されたタブレットです。M1チップを採用し、前モデルよりもCPU性能が約50%・GPU性能が約40%高速化。インタフェースはThunderbolt・USB 4対応のUSB-Cコネクタが採用され、転送速度は最大40Gb/sにのぼります。
前面には1200万画素の超広角カメラを備え、新たにセンターフレーム機能を使えるようになりました。ビデオ通話の際にユーザーが動いても、常にフレームの中央に収まるように自動で画角を調整します。背面には1200万画素の広角カメラと1000万画素の超広角カメラを搭載し、4K動画の撮影が可能です。
動画編集・イラスト制作からビデオ通話まで、あらゆるワークフローに対応できるとしています。本体のサイズは、幅214.9×高さ280.6×厚さ6.4mm・重量は682g(Wi-Fiモデル)です。カラーは、シルバー・スペースグレイの2色から選べます。ストレージ容量のラインナップは、128GB・256GB・512GB・1TB・2TBの5種類です。
今回はApple iPad Pro(第5世代)12.9インチを含む、人気のiPad Proを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
人気のiPad Proを比較検証したところ、Apple iPad Pro(第5世代)12.9インチには3つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
動作の快適さは良好な評価です。ベンチマークソフトのAnTuTuで処理性能を3回計測したところ、総合的な処理性能は平均1,919,558点・グラフィック性能は816,824.33点の高スコアを記録しました。動画編集やイラスト制作など、一般的に負荷の高い作業にも対応できます。
実際に20分の4K・30fpsの動画を書き出すと、11分6秒で完了しました。後継モデルである第6世代モデルと書き出し時間はまったく同じだったため、型落ちモデルながら高い処理性能を備えているといえます。
リフレッシュレートも最大120Hzと、後継モデルと同じでした。高グラフィックな映像を滑らかに表示できるでしょう。メモリはストレージ容量によって異なり、128・256・512GBが8GB、1・2TBが16GBです。動画編集など複数のアプリを使ったマルチタスクを行う場合は、メモリが多いほうを選ぶとよいでしょう。
画質のよさも申し分ありません。解像度は2,732×2,048と高く、細部までくっきり表示できます。明暗差をより際立たせるHDRや広色域なDCI-P3にも対応し、コントラストや色の再現性が高いことも魅力です。最大輝度は600nitあるので、画面の暗さを感じる心配はほとんどありません。
パネルにはLiquid Retina XDR(mini LED)ディスプレイを採用しています。十分高性能ではあるものの、より明るく色鮮やかに表示できるM4チップモデルのUltra Retina XDR(有機EL)ディスプレイにはおよびません。わずかな色の違いの表現が重要なデザイン制作を行う人は、M4チップモデルのほうがよいでしょう。
スピーカーの音質はよく、細かな音から大きな音までしっかり鳴らせます。マイベストオーディオ機器担当である原豪士からは「サウンドの迫力は申し分ない」と好評です。画面とスピーカーの大きさを活かした地響きのような低音が鳴り、11インチモデルよりも迫力がありました。
音の定位感や移動感も再現できています。音の出方が真ん中に寄っていた場面はあったものの、音の出ている方向がわかりやすく、聞き心地のよいサウンドです。画面以上に広がる感じはありませんが、映画らしい音響で包まれるような感覚を味わえます。
声と音の棲み分けもできていました。声自体が太く、クリアに聞こえます。しかし、音数が増えると音の輪郭がぼやっとして、聞き取りづらいところがありました。音楽制作などで楽曲のチェックをするなら、イヤホンやヘッドホンなどを使いましょう。
Apple iPad Pro(第5世代)12.9インチにはたくさんのよい点がある反面、気になった点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
比較したM4チップモデルは10時間ほど再生できたことをふまえると、「バッテリーはもう少し持ってほしい」という口コミの指摘どおり、バッテリー持ちは物足りないといえます。外出先で長時間作業したい場合は、モバイルバッテリーを持ち歩く必要があるでしょう。
2021/05/21 発売
スタイラスペン | Apple Pencil 第二世代、Apple Pencil(USB-C) |
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キーボード | Magic Keyboard、Smart Keyboard Folio |
画面サイズ | 12.9インチ |
良い
気になる
高負荷時の温度 | 平均40.83℃ |
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リフレッシュレート | 120Hz |
画面解像度 | 2,732×2,048 |
幅 | 21.49cm |
奥行 | 28.06cm |
高さ | 0.64cm |
重量 | 682g |
画面種類 | Liquid Retina XDR(mini LED) |
Wi-Fi規格 | Wi-Fi 6 |
通信モデル | Wi-Fiモデル |
最大輝度(公称値) | SDR輝度:最大600nit |
CPU | M1チップ |
連続使用時間 | 約4時間36分 |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
Apple iPad Pro(第5世代)12.9インチは、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトにて販売しています。
安心して長く使っていきたい人は、Appleの公式オンラインストアから認定整備済製品をチェックしてみてください。Appleの厳格な基準によって、動作確認・整備が行われた中古品です。最大15%オフの価格で購入でき、保証サービスのAppleCare+への加入ができます。
Wi-Fiモデルのほかに、通信形態が異なるWi-Fi + Cellularモデルを展開しています。SIMによる通信契約をすれば、Wi-Fiがない環境でもモバイル通信でき、5Gも使用可能です。その分、価格はWi-Fiモデルより高く、別途通信料もかかります。予算や使用シーンを考慮して検討しましょう。
最後に、Apple iPad Pro(第5世代)12.9インチの気になる点をカバーする商品をご紹介します。
作業効率にこだわるなら、2024年発売のiPad Pro(M4)13インチをチェック。第5世代より処理性能が大きく向上し、動画編集や3D描画など高負荷作業をよりスムーズにこなせます。Apple Pencil Proに対応し、回転操作・筆圧・操作の感触まで検知して描写できるので、使い勝手が高まるだけでなく表現の幅も広がるでしょう。
持ち運ぶ機会が多い人は、iPad Pro(M4)11インチを候補に。画面サイズが11インチとコンパクトかつ、第5世代よりも約238g軽量です。バッテリー持ちも約10時間47分と長く、電源のない場所でも1日中作業できます。処理性能も非常に高かったので、4K動画編集などもサクサクと効率的にこなせるでしょう。
スタイラスペン | Apple Pencil Pro、Apple Pencil(USB-C) |
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キーボード | iPad Pro用Magic Keyboard |
画面サイズ | 13インチ |
良い
気になる
高負荷時の温度 | 平均40.47℃ |
---|---|
リフレッシュレート | 120Hz |
画面解像度 | 2,752×2,064 |
幅 | 21.55cm |
奥行 | 28.16cm |
高さ | 0.51cm |
重量 | 579g |
画面種類 | Ultra Retina XDRディスプレイ |
Wi-Fi規格 | Wi-Fi 6E |
通信モデル | Wi-Fiモデル |
最大輝度(公称値) | SDR輝度:最大1,000nit |
CPU | M4チップ |
連続使用時間 | 約10時間24分 |
Apple iPad Pro(M4)13インチを徹底レビュー!実際に使ってわかったよい点・気になった点は?
スタイラスペン | Apple Pencil Pro、Apple Pencil(USB-C) |
---|---|
キーボード | iPad Pro用Magic Keyboard |
画面サイズ | 11インチ |
良い
気になる
高負荷時の温度 | 平均41.47℃ |
---|---|
リフレッシュレート | 120Hz |
画面解像度 | 2,420×1,668 |
幅 | 17.75cm |
奥行 | 24.97cm |
高さ | 0.53cm |
重量 | 444g |
画面種類 | Ultra Retina XDRディスプレイ |
Wi-Fi規格 | Wi-Fi 6E |
通信モデル | Wi-Fiモデル |
最大輝度(公称値) | SDR輝度:最大1,000nit |
CPU | M4チップ |
連続使用時間 | 約10時間47分 |
Apple iPad Pro(M4)11インチを徹底レビュー!実際に使ってわかったよい点・気になった点は?
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