選択肢としてさまざまストレージ容量(ギガ数)が用意されているiPhone。買い替えを予定しているものの、どのストレージ容量が自分に合うか迷っている人もいるでしょう。
今回はタイプ別におすすめのストレージ容量や選び方のポイント、iPhoneの容量不足を回避するコツを紹介します。利用目的ごとに必要なストレージ容量の目安を知って、自分の使い方に合ったiPhoneの容量を選びましょう。
大手家電量販店出身で、7,000人以上に携帯電話の販売や通信サービスの契約を担当。主要な通信会社の料金プランや販売機種をすべて把握し、その豊富な知識で店舗販売ランキングにおいて個人表彰もされている。 その後マイベストに入社、携帯電話や光ファイバー回線キャリア・インターネットプロバイダーなどの通信会社を専門に担当しており、格安SIMやホームルーターを実際に回線契約し各社の料金プランや通信速度の比較を行うとともに、モバイルだけでなく10社以上の戸建て・マンション向けの光回線の通信速度・速度制限も調査している。 また自身が行う検証の中で通信会社の公表値と異なる数値も発表、わかりにくいと言われる通信サービスだからこそ、理解しやすく信頼できるコンテンツの企画制作を心掛けている。
そもそもiPhoneのストレージとは、アプリ・写真・音楽といったデータの保管場所です。ストレージ容量の多さに比例して、保管できるデータ量も多くなります。
iPhoneの利用目的ごとにおすすめのストレージ容量を紹介するので、自分にはどれくらいの容量が必要かチェックしましょう。なお、撮影時の設定によってデータサイズは異なるため、以下で解説する写真・動画の保存可能量はひとつの目安として参考にしてください。
端末購入のコストを抑えたい人、スマホの利用頻度が少ない人には、64GBのストレージ容量がおすすめです。64GBに対応しているiPhoneには、iPhone SE(第3世代)・iPhone 12/12 mini・iPhone SE(第2世代)などがあります。
過去にはよりストレージ容量が少ない16GB・32GBのモデルも展開されていましたが、iPhone 8シリーズ以降では64GBが最も少ない容量です。
iPhoneで撮影した写真のデータサイズは、標準で1~1.5MB程度。64GBなら、単純計算で約5万枚保存できます。また1080p HD/30 fpsの高画質な動画を撮影した場合、データサイズは1分間で60MB程度です。ストレージ容量が64GBであれば、約17時間保存できます。
同じモデルでも容量が増えるほど機種代金が高くなるため、コストを重視するなら64GBが向いているでしょう。加えて電話・ネット検索が中心のライトユーザーも、64GBの容量で十分に足りる可能性があります。
日常的に写真・動画撮影やゲームをするのであれば、128~256GBを目安にしたいところです。
標準的な写真のデータサイズを1枚1~1.5MB程度とすると、計算上では128GBで約10万枚、256GBで約20万枚保存できます。1080p HD/30 fpsの高画質な動画は、128GBで約35時間、256GBで約71時間分の保存が可能です。
ゲームの容量は種類によってさまざまですが、1GBを超えるものも少なくありません。撮影機能やスマホゲームをよく利用する場合、64GBではストレージ容量がすぐにいっぱいになる可能性が高いでしょう。
容量不足に陥らないためには、128〜256GBを選ぶのがおすすめです。128GB・256GBに対応したiPhoneのモデル例をチェックしてみましょう。
上記は2020~2023年に発売が開始されたもの。同時期で比べると、64GBよりも128GB・256GB対応のモデルのほうが種類が充実しています。特にiPhone 13/14/15シリーズには64GBがないため、これらのモデルで最も小さい容量を購入したい人は128GBを選びましょう。
動画・音楽の配信サービスをダウンロード再生で利用するのであれば、512GB以上の容量がおすすめです。本体に保存して動画・音楽を流すダウンロード再生はストレージ容量を圧迫しやすいため、大容量のモデルが向いています。
2020~2022年の発売モデルを例に、512GB以上の容量があるiPhoneを確認してみましょう。
【512GB】
【1TB】
高画質の動画を撮影する機会が多い人も、512GB以上を目安にするのがおすすめです。512GBすべての容量を使うとすると、iPhoneで標準的に撮影した写真なら約40万枚、動画なら約142時間保存できます。特に高画質な4K/60 fpsの動画であれば、21時間程度の保存が可能です。
配信サービスをまとめてダウンロードしておきたい人、高画質動画を撮りたい人は、iPhoneのなかでも大容量の512GB~1TBを検討してみましょう。
自分に合ったiPhoneのストレージ容量を選ぶためには、今使っている容量や予算も考慮することが大切です。利用目的に応じたストレージ容量に加えて、以下の2つのポイントにも注目してみましょう。
新しくiPhoneを購入する際は、今使っている容量の倍以上をひとつの目安にしてみましょう。これまでのデータに加えて新しいデータも増えていくため、ストレージ容量に余裕を持たせておくのがポイントです。
iPhoneを一例として、ストレージの使用量を調べる方法を紹介します。設定アプリを開き、「一般」>「iPhoneストレージ」と進みましょう。使用済みのストレージ容量やアプリごとの使用量などが表示されるので、現在の利用状況をチェックしてみてください。
基本的にストレージ容量が上がるほど機種代金は高くなるため、容量だけでなく予算もふまえて検討しましょう。
たとえばiPhone 15の端末代は、128GBが124,800円、256GBが139,800円、512GBが169,800円です。ストレージ容量が上がるにつれて、料金も上がることがわかります。
すべて税込み。2023年9月時点でのApple公式サイトを参照
上記の場合、最も小さな128GBと最も大きな512GBの料金差は45,000円です。512GBの端末を購入したものの、実際は120GB程度しか使用しなかった場合は、余分な出費に感じてしまうこともあるでしょう。
容量と端末代金の両方に納得したうえでiPhoneを購入するためには、今の利用状況を知ることや予算の設定が大切といえます。
ストレージ容量が不足しそうなケースに備えて、iPhoneの容量を節約する方法も確認してみましょう。本記事では3つのコツを紹介するので、実践できそうな方法から試してみてください。
ストレージを圧迫する原因になるため、使っていないアプリや不要なデータはこまめに削除しましょう。iPhoneでアプリを削除する際は、ホーム画面で該当のアプリアイコンを長押ししてください。「Appを削除」をタップし、再度「Appを削除」を選択すると、アプリ本体とデータが消去されます。
ホーム画面ではなく、Appライブラリからアプリを削除することも可能です。まずはホーム画面を左にスワイプし、Appライブラリを表示させましょう。該当アプリを長押しして「Appを削除」>「削除」をタップすると、アプリの削除は完了です。
iPhone端末では、アプリ本体を取り除いてストレージを解放しつつ、アプリのデータのみを残しておくこともできます。まずは設定アプリの「一般」からiPhoneストレージの画面を開きましょう。次に該当アプリをタップし、「Appを取り除く」を選択してください。
ストレージの空き容量を増やしたいなら、iPhoneストレージの画面にあるおすすめリストを活用するのもよいでしょう。おすすめリストにはストレージの節約に役立つ提案が表示されます。使っていないアプリを取り除くなどの内容が表示された場合は、詳細をチェックしてみてください。
音楽・動画などの配信サービスでは、ストリーミング再生を利用しましょう。ストリーミング再生とは、ネットに接続しながら動画・音楽などのコンテンツを楽しむ方法のことです。
端末に保存して再生するダウンロード再生とは異なり、ストレージ容量を圧迫する心配がありません。ただし再生中はネットに接続している状態のため、データ通信量が消費されやすい点には注意が必要です。
多くの音楽・動画配信サービスでは、ストリーミング再生・ダウンロード再生の両方を取り入れています。データ通信量に制限がある場合はオフラインで楽しめるダウンロード再生、ストレージ容量を節約したいときはストリーミング再生と、状況に合わせて使い分けるとよいでしょう。
Appleが提供するクラウドサービスのiCloudでデータを保管するのもおすすめです。iCloudとは、写真・ファイルなどのデータをクラウドに保存できるサービスのこと。Apple IDでiPhoneにサインインすると、5GBまでのストレージが無料で利用できます。
iCloudを利用するかどうかは、設定アプリで選択可能です。サインインしたiPhoneで設定アプリを開き、自分の名前をタップしましょう。「iCloud」の画面に進むと、iCloudで保管したいデータの設定ができます。
たとえば写真・ビデオをクラウドで保存したいときは、「写真」を選択してiPhoneとの同期をオンにしてください。ストレージを最適化する項目にチェックを入れると、iPhone本体には容量を圧迫しにくいコピーが保存され、iCloudにはオリジナルのままのデータが保存されます。
5GBの無料ストレージが不足した際には、有料プランへの変更も可能です。料金は50GB・130円/月、200GB・400円/月、2TB・1,300円/月。アップグレードを希望する場合は、設定アプリのiCloudの画面から申し込みましょう。
データ保管の方法はiCloudのほかにもあります。たとえばSDカードリーダー・USBメモリなどの外部ストレージも手段のひとつです。外部ストレージを使ってデータを保管したい人は、iPhone用外部ストレージを紹介している以下の記事を参考にしてみてください。
ストレージ容量(ギガ数)は決まったけれど、iPhoneのモデル選びに悩んでいるという人は、以下の記事でiPhoneのおすすめ人気ランキングをチェックしてみましょう。おすすめのiPhoneだけでなく選び方も紹介しているので、自分の希望に合ったiPhoneのモデルを選ぶ際に役立ちます。
iPhoneの買い替えと同時に通信会社の変更も検討している人は、通信費用を抑えやすい格安SIMに注目してみましょう。
以下のコンテンツでは、格安SIMの通信速度や料金の安さ、電波のつながりやすさなどを比較検証しています。おすすめの格安SIMから選び方まで幅広く解説しているので、格安SIMに興味がある人はぜひチェックしてみてください。
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