ロックスピーカーのおすすめ人気ランキング【2025年】

スピーカーの箱の形（エンクロージャー）が異なると、同じ重低音でも聴こえ方が異なってきます。豊かで伸びのある重低音が好きな人はバスレフ型のもの、解像度の高い、引き締まった重低音が好きな人は密閉型のものを選ぶのがおすすめです。

バスレフ型のスピーカーとは、エンクロージャーに空気が出入りする穴が開いているもののこと。スピーカー内の空気と入ってきた空気が共鳴すると低音が増強されるほか、スピーカーユニットの後ろから出た不要音が入ってきた空気と干渉するため、広がりのある重低音を再生することができます。

一方、パイプ穴が開いていないものを密閉型と呼びます。閉じ込められた空気がバネの作用をし、スピーカーの動きをコントロールするため、キレのある重低音が出るようになります。これらの違いを知った上で、好みの音質のスピーカーをチェックしてみましょう！

スピーカーのユニット構成も大事なポイント。ダンダンと重低音が轟くロックが聴きたい場合はマルチウェイスピーカーをチェックしてみましょう。マルチウェイスピーカーは2つ以上のユニット、フルレンジスピーカーは1つのユニットを持つスピーカーのことを指します。

ユニットの大きさが大きいほど低い周波数が出るようになっているため、響く重低音を求める人は大きいユニットが備わっているマルチウェイスピーカーをチェックしてみましょう。フルレンジスピーカーは比較的小さなユニットを用いることが多いため、重低音再生に関しては不利になります。

ちなみに、マルチウェイスピーカーとひとくちにいっても、大きさやユニット数が異なるものなど、種類はさまざま。選ぶ基準は、スピーカーを置く部屋の広さです。狭い部屋でマルチウェイスピーカーを使用したいなら、音の定位が悪くならないように小型の2wayスピーカーを選ぶと良いですよ。

ロックの重低音をできるかぎり再現したい！とお考えの人は、アクティブスピーカーよりパッシブスピーカーを選びましょう。アクティブスピーカーとはアンプが内蔵されており、コンセントやUSBから電気を供給するもののこと。一方、パッシブスピーカーとはアンプと接続して音を出すものを指します。

アクティブスピーカーのメリットのひとつは、比較的低価格で購入できるところ。しかし、専用のアンプを用意するパッシブスピーカーと比べると音質は下がります。値段と相談するところもありますが、音質にこだわりたい場合はパッシブスピーカーを選ぶことをおすすめします。

ブックシェルフスピーカーは、名前の通り本棚に置けるような小型のスピーカーのこと。明確な定義はありませんが、背丈が60cm以下のものだとこのように呼ばれることが多くなります。

机や棚の上に置けるサイズなので、自室などの小さめの部屋に置きたい場合におすすめ。「ちょうど良い高さの場所がない…」という場合は、スピーカースタンドを活用しましょう。耳がある高さにツイーター（小さいユニット）がくるよう設置すると、定位の良い音を楽しめますよ。

リビングなどの広い空間にスピーカーを置きたいなら、トールボーイスピーカーを選んでみてはいかがでしょうか。背が高く、横幅が狭いタイプのスピーカーがこれに当たります。

トールボーイスピーカーはユニットが複数ついているものが多いため、狭い部屋に使用するとユニットごとの音がバラバラに聴こえ、まとまりのない音になってしまう可能性があります。トールボーイスピーカーでロックを楽しみたいなら、目安として8畳以上の部屋に置くようにしましょう。

スピーカーのスペック表でよく「Hz（ヘルツ）」「kHz（キロヘルツ）という言葉を目にすると思います。このHz（ヘルツ）というのは音の周波数を表す単位のこと。スペック表では主に「○○Hz（ヘルツ）～○○kHz（キロヘルツ）」などと幅をもって書かれています。

この周波数の下の数字が40Hzまたは50Hzを切っていれば「低音がよく出る」、上の数字が30kHz以上だと「高音がよく出る」という見方ができます。たとえば「59Hz～25kHz」という再生周波数だと、低音も高音もそこそこ出て、中音域に音が寄る傾向がある万能型、と読み取ることができますよ。

チャンネル数が多いものほど立体的な音を楽しむことができるため、臨場感にこだわりたい人は「チャンネル数」も要チェックです。

チャンネルとは「音が聴こえてくる方向」のこと。前方にある左右のスピーカーからそれぞれの音が出る2.0chのスピーカーがよく見られるもので、そこに低音再生用のサブウーファーが加わると2.1chという表記になり、配置する方向が増えるごとに5.1ch・7.1chと数字が増えていきます。

5.1chだと前方中央・斜め後方左右、7.1chだと前方中央・斜め後方左右・後方左右と方向が加わるため、よりダイナミックな音を聴くことが可能に。値段や配線の手間など考慮すべきポイントは増えますが、迫力のあるロックを堪能したい人は、チャンネル数に注目してみてはいかがでしょうか。