【デカい】アメリカのサウンドバーがもはや「バー」じゃなかったので紹介したい【サムスン】
テレビやプロジェクターに接続するだけで音質がグッと向上するサウンドバー。家電量販店で、テレビとセットになって売っているあの細長いスピーカーです。
アメリカでも比較検証を展開しているマイベスト。比較検証をするなかで見つけたアメリカで流通しているサウンドバーがとにかくでかかった…!
果たして日本で使えるのか?どんな人が買うべきなのか?サウンドバーを用いての映画鑑賞会も実施!アメリカンなサウンドバーの実力をぜひご覧ください!

オーディオ専門店「e☆イヤホン」の販売員として3年間勤務。オーダーメイドや高級機種なども含め、これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンは、のべ500種類を超える。また、音楽や環境に合わせて11種類のイヤホン・ヘッドホンを使い分けるほど、音には並々ならぬ情熱を持っている。 その後、2023年にmybestへ入社し、豊富な知識を活かしてオーディオ・ビジュアル機器のガイドを担当。「顧客のニーズを真摯に考えて提案する」をモットーに、ユーザーに寄り添った企画・コンテンツ制作を日々行っている。
こんにちは
みなさんこんにちは。原です。自転車から失礼します。
マイベストでオーディオ関連のコンテンツの企画を担当しています。もともとはオーディオ専門店で働いていて、イヤホンやヘッドホンの販売に携わっていました。
最近はポータブルオーディオだけでなく、レコードやスピーカーにも手を伸ばしつつあり、オーディオ沼に徐々に浸かっていく毎日を過ごしています。もう手遅れです。
一応、オーディオ関係の知識はあるほうです。よろしくお願いします。
サウンドバーってこんなだっけ?
家電量販店のテレビコーナーに行くと、細長いスピーカーが大型テレビの下に置いてあるのを見かけたことはありませんか?そう、あれがサウンドバーです。
サウンドバーと聞くと、画像のような感じでテレビの下に収まるサイズで、バー状の細長いスピーカーで…みたいな感じが一般的。
えっでかくない?バーがテレビの幅を超えているし、スピーカーがバーだけじゃなくて4つぐらいあるし。
比べてみると、明らかにでかい…。
アメリカのサウンドバーでした
実はこれ、アメリカ向きのコンテンツ用に購入した日本で流通していないサウンドバーで、サムスンのHW-Q990Cという商品。スマホで有名なあのサムスンが作った、どでかいサウンドバーです。
特徴としては以下の感じ。
- 日本で流通しているサウンドバーと比べると明らかにスピーカー数が多い
- スピーカーの数が多いし、いちいちでかい
- 箱込みで28.2kgある。重すぎ。ほぼ家具
マイベストは、アメリカ向きの「US版mybest」を運営しています。アメリカからいろいろな商品をえんやこらと取り寄せ、海外のニーズをあれこれと考えて日夜コンテンツ製作に励んでいるわけです。すごいね。
サウンドバーが入っている箱と原を比べてみると、でかすぎて恐怖を感じました。あと1人だとまず運べません。怖すぎる。
検証してみると
サウンドバーのコンテンツでは、200万円ぐらいするダミーヘッドマイクを使って、臨場感や低音、声の聞き取りやすさを測定。会社の1部屋をまるまる使って、実使用に近い環境で測定していきます。ダミーヘッドマイクの感度がよすぎて小さな物音でも拾ってしまうので、神経がかなりすり減ります。痩せそう。
結果としてはかなり広がりのある音で、「臨場感の高さ」という項目では5点満点中5点を叩き出すという高水準のサウンドでした。映画やライブ映像を見ると凄まじい没入感。
日本で一般的に流通している、バーだけの普通のサウンドバーと比べて物理的にスピーカーが多いだけでこんなに変わるのか…と感じると同時に、この凄さを誰かに伝えたくてしかたない気持ちになりました。伝えたい、このKIMOCHI。
伝えたい…。

測定結果や測定方法をもっと詳しく知りたいという人はUS版mybestのコンテンツをチェック。めちゃくちゃ英語なので、翻訳するか英語が得意な人と一緒にお楽しみください。
音の良さを伝えたい
音を聴いてほしくてしかたないので、映画好きのみなさん(マイベスト社員)にお集まりいただき、実際にサウンドバーを使って映像をみていただきたいと思います。ありがて〜。
みなさんビーズクッションに座ってリラックスされています。
(会社で映画を見る会が開催されるということで、映画を見る会のみなさんにご協力いただきました。なんていい会社なんだ。)
見ていただく映像の詳細は以下のとおりです。
- Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018
比較対象はこちら!
サムスンのサウンドバーだけだとわかりにくいので、比較対象として日本代表のヤマハ「SR-X40A」も聴いていきたいと思います。
メインスピーカーのみとシンプルな構造ながら、厚みのある低音と奥行きのある立体的な音が楽しめるサウンドバーのため比較対象としてチョイス。日本の老舗オーディオメーカーによる洗練された音質のサウンドバーです。
検証した際の評価を比べると、割と十分な実力かも…?とくに臨場感の高さの評価は4.87とサムスンのモデルに肉薄するレベル。
それでは、ヤマハとサムスンの2モデルを順番に聴いていきましょう!ワクワク。

ヤマハ「SR-X40A」の場合
しっかりと低音の利いた迫力を感じるサウンドです。音の輪郭がハキハキとしていて、ボーカルも非常にクリア。音の移り変わりが鮮明に再現されています。音の広がりもしっかりとあり、ホールらしい音の響きが楽しめました。
映画好きのみなさんの声
- えっよくね?
- 音がいきいきしていてメリハリが利いている
- 低音もいい感じ
- ボーカルが聴きやすい
- ワ〜
サムスン「HW-Q990C」の場合
サブウーファーがあることによる低音の迫力と、大きなスピーカーが繰り出す圧倒的な音の広がりにより、すさまじい映像への没入感があります。音がかなり立体的であるうえ、細かな音も拾って鳴らし切る高クオリティのサウンドバーでした。
映画好きのみなさんの声
- え・・?
- 映画館じゃん
- 会場にいるような臨場感がある
- 広がりもあるし、音のバランスもよい
- 重低音の響きが凄まじい
- ワ〜!!!!
ヤマハのサウンドバーがワンボディであるのに対し、サブウーファーがついているうえ、リアスピーカーが2つついており、合計4つのスピーカーから音が鳴るサムスンのサウンドバー。物理的なスピーカーのおかげで、かなり音の広がりと臨場感が増していました。
イヤホンやヘッドホンのレビューで「まるで目の前で音が鳴っているような臨場感」という比喩を使いますが、このサウンドバーは、「会場の中にいて目の前で音が鳴っている錯覚をする臨場感」がありました。すごい…。
アメリカのサウンドバーはやっぱり映画館並みの実力でした
どっちも良かったけど、サムスンのサウンドバーは圧倒的。とくに音の広がりが桁違い。部屋中に音が広がる様子はまさに映画館でした。家で使ったら確実に近所迷惑になりそうな気がします。
比較したあとは、みんなでスティーブン・スピルバーグ監督の「レディ・プレイヤーワン」を鑑賞。様々な音が飛び交うレースシーンや戦闘シーンの臨場感はほぼ映画館。映画好きのみなさんも、思わず笑顔になるクオリティでした。

ヤマハのサウンドバーは、どの音もまんべんなく鳴らすバランスのよいクリアなサウンドバーでした。テレビ単体の音よりも遥かに音質はよくなるので、家で使う分にはこれで十分かもしれません。
サムスンのサウンドバーは、どの音もしっかりと聴こえるうえ、音がとにかく広がっていました。低音が地響きのようにビリビリと鳴る様子は映画館そのもの。凄まじいサウンドバーです。
結論:アメリカってすごい
どでかいサムスンのサウンドバー。みんなにもよさを伝えられてよかったです。サイズがめちゃくちゃ大きいし、音もでかいし、ほぼ映画館でした。
考えてみれば、アメリカっていろいろ大きいですよね。ピザやコーヒーのサイズも大きい。サウンドバーも同じようなものですね。実際に検証したアメリカ向きのモデルの半分以上は、メインスピーカーだけでなくサブウーファーやリアスピーカーといったサブスピーカーが付属。一方、日本のモデルはコンパクトなワンボディが多い印象でした。アメリカってすごい。
日本で使うにはスペースを取るし、音もどでかいのであまりおすすめできません。どうしてもほしい!音が気になる!という人は海外用通販サイトでチェック。保証やライセンス周りは要確認です。
海外向きのコンテンツにはなりますが、ほかのサウンドバーも気になる!という人はこちらのコンテンツも読んでみてくださいね。
ちなみに、原はマイベストで検証コンテンツを制作しています。原が関わったコンテンツは以下のリンクから。日本向きのサウンドバーやBluetoothスピーカーをお探しの人はぜひ!
それではまた。オーディオ最高〜。
(執筆/マイべマガジン編集部・原豪士)