楽天経済圏では、楽天カードや楽天モバイルなどの楽天経済圏内のサービスでまとめることで、楽天市場の買い物がSPU対象となり楽天ポイントの獲得率があがります。うまく利用すれば最大18.00%還元も狙えますよ。しかし、難しそう・何から始めればいいかわからないという悩む人も多いでしょう。
今回は、楽天経済圏の基本から、上級者向けの活用術までご紹介します。今日から始められる具体的な5ステップもまとめたので、お得な楽天経済圏での生活に一歩を踏み出しましょう。

大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
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楽天経済圏とは、楽天が提供するさまざまなサービスを生活に取り入れることで、楽天ポイントが効率的に貯まり、お得に使える仕組みのことです。買い物・銀行・スマホ・電気といった日々の生活を楽天サービスにまとめることで、あらゆる場面でポイントが貯まるお得なサイクルが生まれます。
この仕組みの核となるのが「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」。楽天カード・楽天銀行・楽天モバイルといった対象サービスを使えば使うほど、楽天市場で買い物する際のポイント倍率がどんどんアップします。
貯まったポイントは「1ポイント=1円」として、楽天市場で利用できます。街のお店での支払いやカード代金の支払いにも充当でき、現金同様の価値があります。
まずは楽天経済圏で暮らすための土台を作る、以下5ステップを実践しましょう。
メールアドレスがあれば、誰でも無料で楽天会員に登録できます。まずは楽天の公式サイトから会員登録を済ませましょう。
<登録の手順>
楽天経済圏に絶対欠かせないのが楽天カードです。
年会費永年無料の楽天カードを持っているだけで、楽天市場でのポイント倍率がアップします。普段の街での買い物でも100円につき1ポイントが貯まるため、持たない理由がないほどお得な一枚です。
次に、ネット銀行の「楽天銀行」の口座を開設しましょう。Step2で作成した楽天カードの利用料金の引落口座を楽天銀行に設定すれば、SPUの倍率がアップします。
楽天証券なら、貯まった楽天ポイントを使って月々100円から投資信託などを購入できます。SPUの条件を満たすには、投資信託と米国株式(円貨決済)の両方で、それぞれ当月合計3万円以上の投資(ポイント投資含む)をする必要がありますが、現金を使わずに投資デビューが可能です。
少額から気軽に積み立てたい人には、年会費無料で扱いやすい楽天カードがおすすめです。楽天市場の利用が多い人でも、まずはこの1枚で十分なメリットが得られます。投資初心者でも使いやすいバランスの良い選択肢です。
一方で、より積立額が多くポイント効率を高めたい人には楽天ゴールドカード、特典も重視するなら楽天プレミアムカードが向いています。楽天ゴールドカードは積立の還元があがり、プレミアムは空港ラウンジなど付帯サービスが魅力です。積立額と特典の優先度に応じて自分に合った楽天カードを選びましょう。
楽天経済圏の効果をアップするのが、楽天モバイルへの乗り換えです。楽天モバイルに切り替えるだけで、SPUのポイント倍率が最大+4倍と大幅にアップします。SPUの対象サービスのなかで最も倍率が高いので避けては通れないステップといえるでしょう。
「キャリアの乗り換えは面倒…」と感じるかもしれませんが、スマホの通信費は毎月必ず支払う固定費です。使ったデータ量に応じて料金が変わるシンプルなワンプランで、使いすぎても月額3,168円で済みます。固定費を削減したい人も、SPUの倍率アップを狙う人も、乗り換えを検討してください。
ここでは楽天経済圏を使いこなす、代表的なサービスごとの活用術をご紹介します。
楽天経済圏のメインともいえるのが「楽天市場」です。SPUであげたポイント倍率の恩恵を最も受けられる場所なので、賢い使い方をマスターしましょう。
楽天市場では、毎月のように「お買い物マラソン」が、3か月に一度「楽天スーパーSALE」が開催されます。どちらのセールも複数のショップで買い物をするとポイント倍率が最大10倍になる「買いまわり」キャンペーンが実施されるので、タイミングを合わせて買い物をするのが鉄則です。
セール期間中は、「5と0のつく日」を組み合わせることも重要。「5日、10日、15日…」といった5と0のつく日に楽天カードで決済すると、ポイントが上乗せされます。セールのタイミングと重なる日を狙って購入すると、ポイント倍率が大幅にアップしてザクザク貯まりますよ。
ネットだけでなく、普段の街での買い物も楽天でお得になります。
コンビニやスーパー、ドラッグストアなどでの支払いはスマホ決済アプリ「楽天ペイ」の活用が欠かせません。会計時に楽天ポイントカード機能(アプリ内で表示)を提示し、楽天カードからチャージした楽天キャッシュで支払いましょう。ポイントカード提示分+楽天ペイチャージ分+支払い分でポイントの三重取りが可能になります。
楽天ペイは、有効期限が短い期間限定ポイントを活用するのにも便利です。ポイントが失効する前に、コンビニのコーヒー1杯からでも無駄なく使い切れます。
毎月必ず発生する「固定費」を楽天にまとめることで、SPU倍率を大きく引きあげ、自動的にポイントが貯まる仕組みを作れます。
電気や光回線を楽天にまとめてもSPUの対象になります。「楽天でんき」は0.5倍、「楽天ひかり」は2倍SPUの倍率があがるので、見逃せない点です。楽天モバイルと楽天ひかりを組み合わせると、スマホの通信料が毎月永年1,000円安くなる「最強おうちプログラム」も適用されます。
楽天経済圏には、ほかにも生活を豊かにするお得なサービスが満載です。
旅行が好きなら、「楽天トラベル」を利用しましょう。国内旅行やホテルの予約でポイントが貯まるだけでなく、貯まったポイントを使って旅行代金を割り引くことも可能です。バスの予約を除き、月1回5,000円以上の予約をすればSPUの倍率は1倍アップします。
本や雑誌が好きなら、「楽天ブックス」「楽天Kobo」を利用するのがおすすめです。紙の書籍なら「楽天ブックス」、電子書籍なら「楽天Kobo」を利用することでSPUの倍率がアップします。どちらも月1回3,000円以上買い物をすると、SPUの倍率はそれぞれ0.5倍になりますよ。
美容室の予約ができる「楽天ビューティ」も、月1回3,000円以上の利用でSPUが0.5倍アップ。ヘアサロンだけでなく、ネイルサロンやエステサロンも予約できます。
メリットの多い楽天経済圏ですが、いくつか知っておくべき注意点もあります。
セールなどで付与されるポイントの多くは、有効期限が短い「期間限定ポイント」です。定期的にポイント残高を確認し、失効前に使い切るクセをつけましょう。
楽天PointClubのアプリを確認すれば、1か月以内に失効するポイント数がすぐにわかります。
SPUの条件やポイント倍率は、残念ながら変更(改悪)されることがあります。常に最新情報をチェックする姿勢は必要ですが、あまり神経質になりすぎず、自分が達成しやすい条件をクリアしていくのが長続きのコツです。
2025年2月には、楽天モバイルや楽天ひかりのSPU達成条件が、エントリー不要から必須に変わりました。ポイント倍率は変わっていませんが、エントリーを忘れるとSPUの対象とならないので注意が必要です。
ポイント倍率をあげるために、必要ないものまで買うのは本末転倒です。あくまで「必要なものを、お得に買う」という基本を忘れず、ポイントはおまけという感覚でポイ活を楽しみましょう。
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