無料宿泊特典が評判のプラチナカード、Marriott Bonvoy®︎ (マリオットボンヴォイ)アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード。しかし「この年会費帯のカードではめずらしくプライオリティパスがありません」「コンシェルジュはないのでレストランの予約などは無理」といった口コミもあり、申し込みを迷っている人もいるのではないでしょうか。
今回はMarriott Bonvoy®︎ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードの実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証を行いました。
さらに、ほかの人気プラチナカードとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。無料宿泊特典の適用条件や、ゴールドエリート会員のメリットなども紹介するので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
Marriott Bonvoy®︎ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードは、ラグジュアリーなホテルステイをお得に楽しみたい人におすすめです。年間400万円以上決済すると、継続特典としてMarriott Bonvoy参加ホテル1泊分の無料宿泊特典を受け取れます。比較したなかで、ホテル無料宿泊特典があるカードはわずかでした。年会費が82,500円と高めですが、無料宿泊特典を利用すれば十分元が取れますよ。
Marriott Bonvoyのゴールドエリート会員資格が自動的に付与され、ホテルでのレイトチェックアウトや客室のアップグレードといったVIP待遇を受けられるのも特徴。ホテル滞在時のボーナスポイントが+25%になり、よりお得です。
連泊特典もあり、国内外のザ・リッツ・カールトンまたはセントレジスに2連泊以上すると、ホテル内のレストラン・スパなどで使える100米ドルのプロパティクレジットを獲得できます。贅沢な時間を高級ホテルでゆったり過ごしたいなら、ぜひ候補に入れておきたい1枚といえるでしょう。
海外旅行保険最大1億円・国内旅行保険最大5,000万円と、手厚い保険が付帯しているのも魅力です。下位カードのマリオットボンヴォイアメックスは、最大補償額が海外旅行保険3,000万円・国内旅行保険2,000万円でした。万が一に備えておきたい人も要チェックです。
通常ポイント還元率が1.00%と比較的高いうえ、対象ホテルでの支払いに利用すると通常の2倍ポイントが貯まります。ポイントの使い道が多いのも特徴。該当ホテル・リゾートでの滞在料金への充当はもちろん、マイルへの移行・イベント体験やギフト券との交換・ほかの会員への譲渡などが可能です。ポイントの使い方を決めていない人にもおすすめですよ。
ただし、「プライオリティパスがありません」「コンシェルジュはない」との口コミどおり、プライオリティ・パスやコンシェルジュサービスといったプラチナカードらしい特典がないのがネック。無料宿泊特典やエリート会員資格を活用すれば年会費82,500円の元を取れますが、ホテル特典以外にも期待する人・利用額が年間400万円に届かず無料宿泊特典がもらえない人は、ほかを検討したほうがよいでしょう。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
実際にMarriott Bonvoy®︎ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードと比較検証を行ったプラチナカードのなかで、総合評価1位を獲得したカードと、各検証でNo.1を獲得したカードをピックアップしました。
Marriott Bonvoy®︎ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードのデメリットが気になる人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね!
Marriott Bonvoy®︎ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードは、アメックスのなかでも特に高い人気を誇るMarriott Bonvoy®︎ アメリカン・エキスプレス・カード(旧SPGアメックス)の上位カード。ホテル系クレジットカードらしい特典として、カードの継続と条件達成により無料宿泊が可能です。
Marriott Bonvoyとは、世界に7,900軒以上の参加ホテルを持つマリオット・インターナショナルのロイヤルティプログラムのこと。参加ホテルには、ザ・リッツ・カールトンやWホテルなどのラグジュアリーホテルも含まれます。
今回はMarriott Bonvoy®︎ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードを含む人気のプラチナカードを調査して、比較検証を行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
検証の結果、Marriott Bonvoy®︎ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードには6つものメリットがあることがわかりました。年に一度以上高級ホテルに泊まる旅行好きには、魅力的な1枚といえるでしょう。
無料宿泊特典があるのは、ホテル系カードならではの魅力です。年間400万円以上決済すると、継続特典としてMarriott Bonvoy参加ホテル1泊分の無料宿泊特典がプレゼントされます。
無料宿泊特典の対象は、75,000ポイント以下で予約できるホテル。手持ちのポイントを15,000ポイントまでプラスできるので、その場合は最大90,000ポイントまで選択肢が広がります。ちなみに、下位のマリオットボンヴォイアメックスは50,000ポイント(追加した場合最大65,000ポイント)までのホテルが対象です。
75,000ポイントあれば、宿泊日によってはザ・リッツ・カールトンやセント レジス ホテルといった高級ホテルも予約可能。どちらも1泊9万円以上する場合があるため、特典を活用すれば年会費の元が取れるどころか、宿泊代が年会費の2倍近くするホテルに滞在できます。
比較したなかで、ホテル無料宿泊特典がつくカードはごくわずかでした。無料宿泊特典を活用できるのであれば、年会費82,500円を考慮しても十分お得に使えるカードといえるでしょう。
ただし、比較したほかのカードが備えていたホテル割引・コース料理1名無料・レストラン優待などの特典はありません。年間利用額の条件を達成できず無料宿泊特典を使えない場合、年会費分のもとを取るのは難しいといえます。
無料宿泊特典がもらえるのは本会員のみで、家族カード会員には適用されません。
とはいえ、家族カードの利用分は本カード利用額と合算されるため、一緒に利用すれば無料宿泊特典の近道に。家族カードは1枚まで年会費無料なので、ぜひ活用しておきましょう。
Marriott Bonvoy®︎ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードは、ホテルでVIP待遇を受けたい人にもぴったりです。入会と同時にMarriott Bonvoyのゴールドエリート会員資格が付与されます。
ゴールドエリート会員とは、通常であれば年間25泊以上の宿泊実績が必要なMarriott Bonvoyの上級会員資格です。ホテル滞在時のボーナスポイントが+25%になるほか、午後2時までの優先レイトチェックアウト・客室のアップグレードなどさまざまな限定特典を利用できます。
年間合計500万円以上利用すれば、さらに上のプラチナエリート会員資格にアップグレード。通常は1年間に50泊以上宿泊することで得られる上級会員資格を、手に入れやすくなります。なお、Marriott Bonvoy®︎ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードの入会・継続特典として毎年15泊分の宿泊実績がもらえるため、宿泊実績・利用額の狙いやすいほうを活用するとよいでしょう。
連泊による特典がある点も魅力です。国内外のザ・リッツ・カールトンまたはセントレジスに2連泊以上すると、ホテル内のレストランやスパなどで使える100米ドルのプロパティクレジットを獲得できます。
プロパティクレジットの獲得方法・使い方は以下のとおりです。
<プロパティクレジットの使い方>
記念日や自分へのご褒美など、贅沢な時間を高級ホテルで過ごしたい人には見逃せない特典といえるでしょう。
Marriott Bonvoy®︎ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードの通常ポイント還元率は1.00%と高め。100円につき3Marriott Bonvoyポイントが貯まり、3Marriott Bonvoyポイント=1円相当で活用できます。比較したなかには通常ポイント還元率が0.50%のプラチナカードもあったことを考えると、お得にポイントを貯められる1枚といえるでしょう。
さらに、Marriott Bonvoy参加ホテルでの対象となる支払いにMarriott Bonvoy®︎ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードを利用すると、ポイント還元率は通常の2倍(QUICPayやApple Payを利用した決済は対象外)に。Marriott Bonvoy参加ホテルをよく利用するなら、よりお得にポイントが貯まります。
Marriott Bonvoyポイントは実質無期限で貯められます。2年に1回ポイントを交換または獲得すれば維持できるので、カードを使い続けていればポイント期限を気にする必要はありません。比較した多くのカードにおいて、使い続けていればポイントが失効することはありませんでした。
ポイントはMarriott Bonvoy®参加ホテル・リゾートでの滞在料金に充当できるほか、マイルへの移行も可能。ANAマイル・JALマイルを含む39の提携航空会社のマイレージプログラムへ手数料なしで移行できます。60,000ポイントごとに5,000ボーナスマイルが受け取れるのも魅力。ユナイテッド航空マイレージプラスに移行すると、60,000ポイントごとに10,000ボーナスマイルも受け取れますよ。
ポイントの使い道はほかにもあり、有名アーティストやスポーツ選手との交流などイベント体験との交換・ファッションアイテムやギフト券との交換・寄付などが可能です。ほかの会員へのポイント譲渡もできます。ポイントの使い道をあとで決めたい人も、使いやすいクレジットカードといえるでしょう。
付帯保険も充実しています。旅行代金を本カードで支払うと、海外旅行保険は最大1億円、国内旅行保険は最大5,000万円の傷害死亡・後遺障害保険が適用。家族特約も無料でついています。
下位のマリオットボンヴォイアメックスの最大補償額(海外旅行保険3,000万円・国内旅行保険2,000万円)と比べると、かなり手厚い内容です。
<海外旅行保険>
<国内旅行保険>
Marriott Bonvoy®︎ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードには、2つのデメリットがあります。プライオリティパスやコンシェルジュサービスなど、ホテル優待以外の特典に期待する人は物足りなく感じるでしょう。
プライオリティ・パスが付帯していないのはネックです。比較したプラチナカードの多くはプライオリティ・パスを付帯していました。なかには、年会費が1万円台で年6回までプライオリティ・パスラウンジを無料で使えるカードも。こちらは年会費が82,500円と高額であることを考えると、空港サービスが充実しているとはいえません。
クレジットカード会社と空港ラウンジ会社が運営するカードラウンジは同伴者1名を含め無料で使えますが、プラチナ専用ラウンジ・航空会社ラウンジは利用不可。無料チャーターサービスもありません。
海外に行く機会が多い人・空港での待ち時間をゆったり過ごしたい人は、ほかのカードを含めて検討するとよいでしょう。
<空港サービス>
なお、海外からの帰国時に空港から自宅まで、スーツケースまたはゴルフバックを1つ無料で配送してもらえる手荷物無料宅配サービスは実施しています。家族カードでも利用できるので、家族との海外旅行で荷物が増えたときでも身軽に帰宅できますよ。
Marriott Bonvoy®︎ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードには、コンシェルジュサービスがありません。
比較した多くのプラチナカードにはコンシェルジュサービスが付帯しており、会食の店探しや予約・出張先のホテル予約・新幹線のチケット手配といった雑務を任せることが可能でした。
なかには年会費1万円台でコンシェルジュを利用できるカードも。たとえばUCプラチナカードの場合、年会費16,500円で24時間対応可能なコンシェルジュサービスがついています。旅行や会食が多い人は候補に入れてみてください。
ポイント還元率 | 1.00% |
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年会費(税込) | 82,500円 |
プライオリティ・パス |
良い
気になる
金属製カード | |
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ポイントアップ店 | Marriott Bonvoy参加ホテル |
年間利用ボーナスあり | |
利用額によるポイントアップあり | |
クレカ積立での還元率 | |
貯まるポイント | Marriott Bonvoyポイント |
ポイント有効期限 | 2年(ポイントが増減した日から2年) |
ポイントの付与単位 | 100円で3ポイント |
ポイント価値 | 1ポイント=0.33円(マイルの場合) |
国内旅行保険 | 利用付帯 |
海外旅行保険 | 利用付帯 |
海外ショッピング保険 | |
国内ショッピング保険 | |
ETCカード発行可能 | |
家族カード発行可能 | |
カード会社の空港ラウンジ利用可能 | |
空港サービス | 手荷物宅配無料、クローク無料 |
同伴者無料で利用可能な空港ラウンジ | カード会社のラウンジ |
プライオリティ・パスの同伴者料金 | |
Apple Pay/Google Pay対応 | Apple Pay |
タッチ決済対応 | |
入会資格 | 20歳以上 |
国際ブランド | AMEX |
Marriott Bonvoy®︎ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードには、公式サイトから申し込めます。申し込みからカードの発行までにかかる期間は、1~3週間が目安です。
入会資格は20歳以上。パート・アルバイトの人は申し込めません。Marriott Bonvoy®︎ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードの申し込みには、Marriott Bonvoy会員番号が必要です。まだ会員になっていない場合は、カードの申し込みと同時に無料登録できますよ。
入会後3か月以内に合計30万円以上決済すると、合計39,000ポイント(ボーナスポイント30,000+利用ポイント9,000ポイント)がもらえます。初年度は無料宿泊特典がないので、入会特典を活用しましょう。
最後に、Marriott Bonvoy®︎ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードとは異なる魅力を持つプラチナカードをご紹介します。
UCプラチナカードは、年会費16,500円でプライオリティ・パスが付帯。年6回まで世界1,700か所以上の海外空港ラウンジを無料で使えます。24時間対応可能なコンシェルジュサービスも付帯。LINEやチャットで気軽に相談できます。ホテルでの優待価格・部屋のアップグレード特典も利用できるので、比較したなかでトップクラスにコスパのよい1枚です。
プラチナカードでマイルを貯めたい人は、JAL・JCBカード プラチナをチェック。マイルを貯められるクレジットカードとしては年会費が34,100円と安く、24時間対応のコンシェルジュサービスもあります。ポイント還元率が1.00%と高いのも魅力。ボーナスマイル付与・搭乗ごとのフライトマイルプラスなどのメリットもあります。
Apple PayもしくはGoogle Payに設定しQUICPayで支払うと、利用金額の最大20%キャッシュバック(上限:40,000円)
ポイント還元率 | 1.00% |
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年会費(税込) | 16,500円 |
プライオリティ・パス | 年6回無料(国内利用の場合は空港ラウンジ以外の飲食やリフレッシュ施設などが有料) |
Apple PayもしくはGoogle Payに設定しQUICPayで支払うと、利用金額の最大20%キャッシュバック(上限:40,000円)
良い
気になる
金属製カード | |
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ポイントアップ店 | ANA、JAL、スカイマーク、AIRDO、ソラシドエアなどの航空券 |
年間利用ボーナスあり | |
利用額によるポイントアップあり | |
クレカ積立での還元率 | |
貯まるポイント | UCポイント |
ポイント有効期限 | 1年(獲得した年度の次年度まで有効) |
ポイントの付与単位 | 1,000円で2ポイント |
ポイント価値 | 1ポイント=〜5円相当 |
国内旅行保険 | 利用付帯 |
海外旅行保険 | 利用付帯 |
海外ショッピング保険 | |
国内ショッピング保険 | |
ETCカード発行可能 | |
家族カード発行可能 | |
カード会社の空港ラウンジ利用可能 | |
空港サービス | 手荷物宅配割引、クローク割引 |
同伴者無料で利用可能な空港ラウンジ | |
プライオリティ・パスの同伴者料金 | 35米ドル |
Apple Pay/Google Pay対応 | Apple Pay、Google Pay |
タッチ決済対応 | |
入会資格 | 18歳以上(学生不可) |
国際ブランド | VISA |
UCプラチナカードを徹底解説!年会費が安くコスパ最強?プライオリティ・パスは使える?
ポイント還元率 | 1.00% |
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年会費(税込) | 34,100円 |
プライオリティ・パス | 無料(国内利用の場合は空港ラウンジ以外の飲食やリフレッシュ施設などが有料) |
良い
気になる
金属製カード | |
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ポイントアップ店 | ファミリーマート、イオン、スターバックスカード、ウエルシア、マツモトキヨシなど |
年間利用ボーナスあり | |
利用額によるポイントアップあり | |
クレカ積立での還元率 | |
貯まるポイント | JALマイル |
ポイント有効期限 | 3年(搭乗日の36か月後の月末まで) |
ポイントの付与単位 | 100円で1マイル |
ポイント価値 | 1マイル=1円相当〜 |
国内旅行保険 | 自動付帯 |
海外旅行保険 | 自動付帯 |
海外ショッピング保険 | |
国内ショッピング保険 | |
ETCカード発行可能 | |
家族カード発行可能 | |
カード会社の空港ラウンジ利用可能 | |
空港サービス | 手荷物宅配割引、クローク割引 |
同伴者無料で利用可能な空港ラウンジ | カード会社のラウンジ |
プライオリティ・パスの同伴者料金 | 2,200円 |
Apple Pay/Google Pay対応 | Apple Pay、Google Pay |
タッチ決済対応 | |
入会資格 | 20歳以上(学生不可) |
国際ブランド | JCB |
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