UQモバイルからpovoに乗り換える手順は？メリット・デメリットも解説

UQ mobileからpovoに乗り換えると、月額基本料金0円で利用可能に。povoは、トッピングと呼ばれるオプションを都度購入して利用する仕組みになっています。

ただし、180日間以上にわたって有料トッピングを購入しない、もしくは期間内の従量通話料とSMS送信料の合計額が660円(税込)を超えていない場合は、利用停止や契約解除される可能性があるため注意しましょう。このような利用条件はありますが、利用状況に合わせて月額料金を抑えられる点はpovoの魅力です。

一方、UQモバイルの最安プランは、1,628円の月額基本料金が発生します。データ通信を行わない月も場合でも料金が発生するため、人によっては高いと感じるでしょう。

UQ mobileからpovoに乗り換えると、データ容量のカスタマイズが可能になります。

povoの料金体系は、0円のベースプランにトッピングと呼ばれるデータ容量を追加していく仕組み。月によって利用頻度に差がある人や、週末など特定の日に利用頻度が高くなる人も、無駄なく利用できます。追加できるトッピングの詳細は、以下のとおりです。

• データ使い放題/24時間：330円（税込）

• データ追加 1GB/7日間：390円（税込）

• データ追加 3GB/30日間：990円（税込）

• データ追加1GB/180日間：1,260円（税込）

• データ追加 20GB/30日間：2,700円（税込）

• データ追加 60GB/90日間：6,490円（税込）

• データ追加 300GB/90日間：9,834円（税込）
  

• データ使い放題/7日間 12回分：9,834円（税込）
  

• データ追加 150GB/180日間：12,980円（税込）

• データ追加 120GB/365日間：21,600円（税込）
  

• データ追加 300GB/365日間：24,800円（税込）

• データ追加 360GB/365日間：26,400円（税込）

トッピングの料金設定が、UQ mobileの月額料金より割安なのも魅力。UQ mobileのくりこしプラン+5Gは、データ容量3GBは月額1,628円、15GBは月額2,728円、25GBは月額3,828円です。月額550円で5GBを追加できますが、30GB以上の大容量プランやデータ使い放題はありません。

お得に使いたい人やデータ通信を行う頻度が高い人には、プランの自由度が高く、ライフスタイルに応じてオプションを選択できるpovoのメリットは大きいでしょう。

通話が多い人は料金が安くなる可能性があるのも、UQ mobileからpovoに乗り換えるメリットです。povoの通話オプションは、月額1,650円の通話かけ放題、月額550円の5分以内通話かけ放題の2種類と、UQ mobileよりも安く設定されています。

UQ mobileの通話オプションは、月額1,980円でかけ放題になる通話放題、月額880円で10分以内の通話がかけ放題になる通話放題ライト、月額550円で合計60分までの通話料金が無料になる通話パックの3種類です。

長時間の通話が多い人や、5分以内の通話が多い人は、povoのほうがお得に利用できます。ただし、普段は通話を利用しないけれどときどき長電話をするという人は、UQ mobileの通話パックがお得になるケースもあるかもしれません。

通話オプションを適用していない場合の通話料金は、どちらも30秒あたり22円と同額です。通話の利用頻度を踏まえたうえで、povoへの乗り換えを検討してみましょう。

UQ mobileからpovoに乗り換えると、データの繰り越しができなくなるので気をつけてください。

UQ mobileでは、余ったデータ容量を翌月に繰り越しできるので使いきれなくても無駄になりません。これに対して、povoのデータ容量のトッピングは利用期間が決まっており、使い切れなくても繰り越しできないため注意が必要です。

とは言え、povoは自分でデータ容量をカスタマイズできるため、大幅に余るケースは少ないはず。トッピングを過度に買い足さなければ、無駄になることは少ないでしょう。

UQ mobileからpovoに乗り換えると、通信速度が遅くなる場合がある点にも注目しましょう。

データトッピングをしていない状態のpovoの通信速度は、送受信最大128kbps。トッピングしたデータ容量を使い切ったり、有効期限が切れたりすると、低速での通信になります。LINEなどテキストメッセージのやりとりはできるものの、動画視聴や画像ファイルなどの読み込みに時間がかかるため、不便に感じてしまうかもしれません。

一方、UQ mobileは通信制限下でも、プランによって最大300kbpsもしくは最大1Mbpsで利用可能。プランのデータ容量を使い切っても、povoの通信速度より速いのが魅力です。

ただし、povoのデータトッピングは、UQ mobileの月額料金より割安に設定されています。トッピングを購入すると月額料金0円ではなくなるものの、乗り換えたほうがお得になる可能性は高いでしょう。povoに乗り換えてもサクサク利用したい人は、データトッピングを適用するのがおすすめです。

UQ mobileからpovoに乗り換えると、オンラインでしか手続きができなくなるため注意しましょう。

UQ mobileは店舗でもサポートを受けられるのがメリットです。全国2,700店舗以上を展開しており、最寄りのお店で気になる店を確認できるため安心できます。

一方、povoは申し込みや各種手続きのすべてをオンラインで行い、問い合わせもチャットのサポートのみです。電話窓口や実店舗がなく、auやUQ mobileなど同系列のお店でも対応してもらえないため、自分で調べたり手続きを行なったりするのが不安に感じる人もいるでしょう。

povoが低価格で利用できるのは、申し込みや各種手続きをすべてオンライン対応とし、店舗やコールセンターの運営コストを削減しているからだと考えられます。サポートの充実度合いか、月額料金の安さか、乗り換えで迷っている場合はどちらを重視するかで選択するとよいでしょう。

UQ mobileからpovoに乗り換えると、自宅セット割が適用されなくなる点にも注意してください。自宅セット割とは、対象サービスの契約により、UQ mobileを利用している家族のスマホ月額料金が割引になる特典です。

自宅セット割は、auひかり・auスマートポート・WiMAX+5Gルーターなどを契約した場合の「インターネットコース」と、auでんきを契約した場合の「でんきコース」の2種類。くりこしプラン+5GのS・Mは638円、Lは858円安くなり、Sは月額990円、Mは2,090円、Lは2,970円で利用可能です。

一方で、povoには自宅セット割はなく、利用状況によってはUQ mobileよりも料金が高くなる可能性もあるため、乗り換え前に現在適用中の割引を含めて試算してみましょう。

UQ mobileからpovoに乗り換えると、キャリアメールが使えなくなる場合があります。キャリアメールとは、＠au.comや＠ezweb.ne.jpなど携帯電話独自のドメイン名がついたメールアドレスのことです。

UQ mobileでは@uqmobile.jpのキャリアメールを月額220円で使用できますが、契約者専用のサービスであり、povoに乗り換えたあとはアドレスを引き継げないため注意しましょう。povoには専用のキャリアメールがないため、新たなアドレスの取得はできません。

ただし、UQ mobile以前にau・ドコモ・ソフトバンクなどの契約をしており、それらのキャリアメール持ち運びサービスを利用している場合は、povoでも継続利用可能です。

また、メールアドレスが変わっても問題がなければ、フリーメールアドレスの取得がおすすめです。GmailやYahoo!メールは、スマホキャリアを乗り換えても継続して利用できます。キャリアメールにこだわりがなければ利用してみましょう。

まずは、povo2.0に対応する端末を準備しましょう。povoの契約をeSIMで行う場合は、eSIMに対応しているスマホ端末であるかもあわせて確認しておくとスムーズです。povoの対応端末・eSIM対応端末は、公式サイトの対応端末・機種ページにて確認してください。

端末にSIMロックがかかっている場合は、解除手続きが必要。SIMロックの解除は、UQ mobileの公式サイトから行いましょう。

UQ mobileのSIMロック解除ページにて、「SIMロック解除のお手続き」にアクセスし、au IDでログイン。暗証番号を入力後「au／UQ mobileで購入した端末」「その他の端末」のいずれかを選択しましょう。「au／UQ mobileで購入した端末」を選択した場合は、SIMロック解除したい端末にチェック。「その他の端末」を選択した場合は、解除希望の端末のIMEIを2回入力してください。

解除の理由や連絡先を選択し、申し込みボタンを押すと、仮登録が完了します。確認メールが届くため、URLをタップすると、SIMロック解除完了画面に遷移して手続きは完了です。

SIMフリー端末の場合は、SIMロック解除の手順は不要なため、乗り換え手続きをすぐに行えます。

povoへの申し込みは、povo2.0アプリから行いましょう。PCからの申し込みはできません。

povoで利用する端末にアプリをダウンロードしたあと、有効なメールアドレスを登録。登録後は画面の指示に従って、SIM・契約タイプの選択やクレジットカード情報など必要事項を入力します。

eKYC（電子本人認証）の画面にて、本人確認書類の読み込みと顔写真の撮影を行いましょう。本人確認書類としては、運転免許証・マイナンバーカード・在留カードを使用可能です。

契約者の情報を入力して認証が完了すると、登録したアドレスにメールが届くため確認しましょう。「本人確認を行う」ボタンを押して、画面の指示に従って必要事項を入力してください。

なお、UQモバイルから乗り換える場合は、MNP予約番号の発行は不要です。MNP予約番号を取得すると手続きができないため、取得済みの場合はキャンセルしましょう。

UQ mobileからpovoに乗り換えるときに、手数料はかかりません。UQ mobileとpovoはともにauグループであるため、解約手数料やMNP転出料は不要です。

ただし、2022年12月20日以降より、過去1年以内に同一名義で6回線以上を新規契約する場合に限って、1回線あたり3,300円の事務手数料が発生するようになりました。対象になる人は多くないものの、家族全員でpovoに乗り換える人や、複数回線利用する人は注意しましょう。

UQ mobileからpovoへの乗り換える際にeSIMを選択すると、即日利用が可能です。

SIMカードの場合は、配送されるSIMカードを受け取ってからの手続きとなるため、即日の利用開始は難しいでしょう。最短で翌日配送されますが、配送先の地域や申し込みの混雑状況によっては、到着が遅れる場合もあります。

SIMカードとeSIMのいずれも、SIMの有効化手続きを9：30から20：00までに完了すれば即時利用可能です。ただし、20：00から翌9：30の間に申し込みをした場合は、翌9：30以降に順次利用開始となります。申し込みの混雑状況によっては、手続きが完了するまで時間がかかる場合もあります。

povoを即日利用したい場合は、eSIMを選択したうえで、余裕をもって手続きしましょう。

UQ mobileを短期解約して乗り換えると、ブラックリストに入り審査に通過しにくくなる可能性があると考えられます。短期解約をすると、端末の転売目的やキャンペーン目当てだと判断されてしまう可能性があるためです。

公式サイトで定義されているわけではありませんが、一般に短期解約とされる目安は〜180日程度と言われています。短期契約をしたからといって必ずブラックリスト入りするとは限りませんが、短期契約を繰り返すと、正当な利用目的がないと判断される可能性があるということは頭に入れておくとよいでしょう。

povoを申し込みした際に何度も審査に落ちてしまう場合は、期間を空けて再度申し込みをしたり、他社の申し込みを検討してみましょう。

UQ mobileを解約すると、くりこしプラン+5Gは満額請求されますが、それ以外の旧プランでは日割り計算が適用されます。

オプションは、満額請求になるものと日割り計算になるものに分かれるため注意。日割りでの請求になるオプションには、通話オプション・電話基本パック・端末保証サービス・メールサービス・割込通話サービスがあります。それ以外は満額請求です。

プランやオプションの種類によって、最終月の請求が異なるため、自分が加入しているサービスの内容を確認しておきましょう。