ポイント還元率が高いカードとして知られている、楽天カードと三井住友カード。どちらかのカードを作りたいと考えているものの、カード選びの軸はポイント還元率だけではないため、自分にあっているカードを選ぶのが難しいと感じている人も多いはず。
今回は、楽天カードと三井住友カード(NL)を徹底比較します。ポイント還元率・ポイントの使いやすさ・付帯保険・サービスの内容・デザインの違いまで詳しく解説しているので、選ぶ際の参考にしてみてください。

大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
目次
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まずは、楽天カードと三井住友カード(NL)の基本スペックを見ていきましょう。
楽天カードは、クレジットカードショッピング取扱高国内No.1を誇る、人気の高いクレジットカードです。一般カードであれば、年会費は永年無料で利用できます。
楽天カードのポイント還元率は基本が1.0%と高いうえに、楽天市場をアプリ経由で利用し、楽天カードで支払うと3.5%の還元を受けることが可能です。ほかにも、入会特典として新規入会&3回以上利用時に楽天ポイントが5,000ポイントもらえるなど、お得なポイントキャンペーンを頻繁に実施しています。
ポイントの有効期限は1年間ですが、新たなポイントを受け取るたびに期限が1年延長されるため、日常的に利用していれば期限切れの心配がほとんどありません。
国際ブランドは、Visa・Mastercard・JCB・American Expressの4種類から選べます。好みのブランドがある人や幅広い国際ブランドのなかから選びたい人におすすめです。
三井住友カード(NL)は、券面にカード番号が記載されていないナンバーレスのクレジットカードです。カード番号は、三井住友カードが運営するVpassアプリから確認が可能。年会費は、楽天カードと同じく永年無料で利用できます。
ポイントの名称はVポイントで、基本の還元率は0.5%です。マクドナルドやコンビニなど、特定の店舗でスマホのタッチ決済を利用すれば最大7%も還元されるため、対象店舗を頻繁に利用する人はお得にポイントが貯められます(※①)。
Vポイントの有効期限は、ポイントの最終変動日から1年間(自動延長)です。貯める・使う・交換するのいずれかの方法でポイントを利用すれば、有効期限が1年間延長されます。有効期限内にポイントを使用しないと失効してしまうので注意しましょう。
選べる国際ブランドはVisaとMastercardの2つに限定されますが、いずれのブランドも多くの店舗をカバーしているため、とくにブランドにこだわりがなければ十分といえるでしょう。
最後に、先述した内容をもとにそれぞれのカードがどんな人におすすめかを解説します。
楽天カードは、楽天グループのサービスをたくさん利用する人におすすめ。とくにネットショッピングに便利な楽天市場は、楽天グループのサービスを併用することでポイント還元率がどんどんアップする仕組みです。ほかのサービスとあわせて楽天カードを活用してみてください。
楽天サービスを使って楽天ポイントを貯め、楽天ポイントを使って楽天サービスを利用するサイクルを楽天経済圏と呼び、うまく活用できれば万単位でポイントを貯めることもできるといわれています。日常的な利用でお得にしたいなら、楽天カードを選んでみてください。
三井住友カード(NL)は、ポイントの還元率が上がる対象店舗を普段から利用している人におすすめです。身近なコンビニやマクドナルドなどで最大7%も還元されるのは、三井住友カード(NL)の強みといえます(※①)。
旅行を割引価格で予約できるサービスもあるので、頻繁に旅行する人にもうってつけ。使うシーンが明確に決まっている人におすすめのカードです。
次に、楽天カードと三井住友カードのポイントはどちらが貯まりやすいかについて比較します。
楽天カードは、どんな場所で買い物をしても、常に1.0%以上のポイント還元を受けることが可能です。街で利用すると還元率が+1%されるキャンペーンを行っていることも多く、あわせて2.0%の高還元を受けられる機会もあります。
楽天Payと楽天カードを組み合わせれば、両者の還元を同時にうけることも可能です。合わせると還元率が1.5%になるため、楽天Payが使えるお店では積極的に利用してみてください。
楽天市場で楽天カードを使うと、ポイント還元率がさらに+2.0%されます。ほかの条件を同時にクリアすると最大で+14.0%もの還元を受けられるため、ネットショッピングをよくする人は、普段の買い物を楽天市場に集中させると短期間で多くのポイントを得ることが可能です。
また、楽天ゴールドカードであれば、誕生日月に楽天市場・楽天ブックスでお買い物をすると付与されるポイントが+1倍になる優待サービスを受けられます。
三井住友カード(NL)のポイントは、基本の還元率が0.5%とあまり高くないものの、特定の店舗で使うことで高まるのが特徴です。セブン‐イレブン・ローソン・マクドナルドなどの対象店舗で、スマホのタッチ決済を利用すると、最大7%の還元が受けられます(※①)。
また三井住友カードゴールド(NL)であれば、利用額が年間100万円に達すると10,000ポイントをプレゼントする特典も実施中です。翌年以降の年会費5,500円も永年無料(※②)になるため、たくさん利用する人は検討するとよいでしょう。
せっかく貯めたポイントをよりお得に使えるよう、楽天ポイントとVポイントの使い道も確認しておきましょう。
楽天ポイントは、楽天市場・楽天モバイル・楽天トラベルなど各楽天サービスでの支払いに1ポイント=1円で使えます。
買い物への利用のほか、楽天証券でポイントを使って投資することも可能です。クレジットカードの利用料金へも充当できるので、楽天ポイントの消費に困ることはほとんどないといえます。
街での買い物でも、楽天ポイントアプリを提示すれば、その場でポイントを利用して支払うことが可能です。提携店には、マクドナルドやビックカメラなど主要なチェーン店が数多くそろっているため、街でも手軽にポイントを消費できます。
Vポイントも、1ポイント=1円分として買い物への利用や毎月のクレジットカードの支払いに利用できます。三井住友銀行の手数料に当てたり、SBI証券の買付にも使用したりすることが可能です。
VポイントPayアプリを使えば、街中でもVisaのタッチ決済やiDの加盟店でポイントを使って買い物ができます。VポイントPayアプリはネットショッピングでも使えるので、楽天ポイントと同じく利用シーンに困ることはないでしょう。
ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。
クレジットカードを利用するうえで重要な、付帯保険の内容も比較してみましょう。
楽天カードの付帯保険は、海外旅行傷害保険がメインです。補償金額は、以下のとおり定められています。
傷害死亡・後遺障害:最高額2,000万円
傷害治療費用:1事故の限度額200万円
疾病治療費用:1疾病の限度額200万円
賠償責任(自己負担額なし):1事故の限度額3,000万円
携行品損害年間限度額:なし
救援者費用年間限度額:200万円
海外旅行傷害保険のほかに、不正利用が発覚した場合に1か月あたり5万円を補償する「チャージバック補償保険」も付帯しています。
三井住友カード(NL)にも、海外旅行傷害保険が付帯しています。補償の内容は以下のとおりです。
傷害死亡・後遺障害:最高2,000万円
傷害治療費用:50万円
疾病治療費用:50万円
賠償責任:2,000万円
携行品損害:(免責3,000円):15万円
救援者費用:100万円
三井住友カードでは、海外旅行障害保険を別の補償に変更することが可能です。
他人に与えてしまった損害を補償する「日常生活安心プラン」、交通事故による入院費を補償する「ケガ安心プラン」、盗難・破損に遭った自分の持ち物を補償する「持ち物安心プラン」の3つから選べます。
クレジットカードには、保険以外にも各社独自の付帯サービスがあります。楽天カードと三井住友カード(NL)の付帯サービスを比べてみましょう。
楽天カードでは、ハワイのアラモアナとワイキキの2か所にあるラウンジサービスを無料で利用できます。ラウンジでは、カード盗難・紛失時の相談や、荷物の当日中一時預かり、傘貸出しなど、快適なハワイ旅行のサポートを行っているのが特徴です。
ほかにも、現地の店舗で使えるクーポン券を配布したりもしているので、ハワイへ旅行にいく頻度が高い人にはおすすめのサービスといえます。
三井住友カードでは、提携しているVJトラベルデスクのパッケージツアーを最大8.0%割引で利用できます。国内・海外両方のツアーが用意されており、国内外問わず割引価格で旅行ができるのが魅力です。
また、VPASSを経由すれば、オンライン旅行代理店のExpediaで使える割引クーポンコードが適用されます。
カードのデザインも、クレジットカードを選ぶ判断材料の1つです。以下では、楽天カードと三井住友カード(NL)のデザインを比較します。
楽天カードは、全80種類の豊富なデザインを用意しているのが魅力です(※2025年6月時点)。ラインナップには、お買いものパンダやディズニーキャラクターなどファンシーなものから、楽天イーグルスやヴィッセル神戸、イニエスタなどのスポーツ系、YOSHIKIデザインなどがあります。
ただし、国際ブランドによっては選択できないデザインもあるので注意が必要です。ディズニーはJCBのみ、楽天イーグルスはJCBとMastercard、ヴィッセル神戸・イニエスタ・YOSHIKIはMastercardのみしか選べません。
三井住友カード(NL)は、スタイリッシュなデザインが特徴です。券面には番号が印字されていないため、セキュリティの高さにこだわる人でも利用しやすいのがうれしいポイント。カラーは従来のグレーとシルバーに新デザインの「オーロラ」を加えた3種類が用意されているので、好みに応じて選んでみてください。
楽天カードと三井住友カード(NL)には、それぞれよい点があります。楽天グループのサービスとVポイントの対象となるコンビニや飲食店の両方を利用している場合は、2枚持ちするのもおすすめです。
ネットショッピングは楽天市場にまとめる、コンビニや飲食店では三井住友カード(NL)で支払うなどと、使い分けをするとよいでしょう。
楽天カード・三井住友カード(NL)は年会費無料で発行できるため、どちらのカードを作るべきか迷っている人は、2枚持ちも検討してみてください。
【三井住友カードに関する注意事項】
①最大7%内訳(通常ポイント0.5%+スマホのタッチ決済利用6.5%)。商業施設内の店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗があります。iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。カード現物のタッチ決済の還元率は異なります。一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿して支払う場合があります。その場合の支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりません。上記、タッチ決済とならない金額の上限は、利用店舗によって異なる場合があります。ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。Google Pay™ 、Samsung Walletで、Mastercard®タッチ決済は利用できません。ポイント還元は受けられないので、注意してください。
②年間100万円利用の対象取引や算定期間等の実際の適用条件などの詳細は、三井住友カードのホームページを必ず確認してください。
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