森見登美彦の小説のおすすめ人気ランキング【2025年10月】

黒髪の乙女にひそかに想いを寄せる先輩は、京都のいたるところで彼女の姿を追い求めます。2人を待ち受ける珍事件の数々、そして運命の大転回とは。山本周五郎賞受賞、本屋大賞2位受賞の恋愛ファンタジーの大傑作です。

女性と絶望的に縁がない大学生の主人公に水尾さんという恋人ができますが、水尾さんはあろうことか主人公を振ってしまいます。クリスマスの嵐が吹き荒れる京の都、巨大な妄想力のほかに何も持たない男が無闇に疾走する姿は愉快。すべての失恋男たちに捧ぐ、爆笑妄想青春巨篇です。

面白主義の狸・矢三郎が主人公の物語です。矢三郎の毎日は、頼りない兄弟たち・底意地悪いライバル狸・人間の美女にうつつをぬかす落ちぶれ天狗とその美女によって、四六時中、波乱万丈。京都の街に、毛深き愛が降ります。

森見登美彦が描くペンギンを題材にした小説で、第31回日本SF大賞受賞作です。町に突然ペンギンが現れるところから物語はスタート。ペンギンの出現に歯科医院の女性の力が関係していることを突き止めた、小学4年生の主人公がその謎に挑むといった内容の長編小説になっています。

舞台はヴィクトリア朝京都、洛中洛外に名を轟かせた名探偵ホームズがまさかの大スランプに。謎が謎を呼ぶ痛快無比な森見劇場がついに開幕します。スランプに陥ってからというもの、シャーロック・ホームズは世間的には死んだも同然、天から与えられた才能は一体どこへ消えたのでしょうか。

社会人2年目の小和田君は、仕事が終われば独身寮で缶ビールを飲みながら夜更かしをすることが唯一の趣味。そんな彼の前に狸のお面をかぶった、ぽんぽこ仮面なる人物が現れたことから物語が展開していきます。文庫版には著者によるあとがき付きです。

祭りの夜に何かが起こる、森見ファンタジーの真骨頂作品。姉妹の神隠しや学生達の青春群像劇、繰り返される一日からの脱出など、祇園祭の京都を舞台にさまざまな事件が交錯し、全てが繋がっていきます。万華鏡のように多彩な宵山の姿を楽しめる、連作中篇集です。

大和八木駅近くの焼き鳥屋に、奈良県ゆかりの作家が何人か集まり、しょうもない話をしていたときのこと。森見登美彦氏の何気ない一言をきっかけに、城崎温泉を訪れることとなります。実にユカイな旅行であり、その旅の思い出として刊行した本です。

思い描いたキャンパスライフとはほど遠い生活に嫌気がさして、迷い込んだ4つの並行世界。森見登美彦の独特な文体で面白おかしく描かれた、ほろ苦い青春ストーリーを楽しめる小説です。主人公の私をはじめ、個性的なキャラクターたちも魅力的ですよ。

京都から遠く離れた能登の実験所に飛ばされた大学院生・守田一郎。ヘタレ男子の純情が炸裂する、森見節満載の書簡体小説です。長らく愛されてきた傑作が、「新版あとがき　読者の皆様」を加えて新版として登場しました。

小説「四畳半神話大系」と舞台「サマータイムマシン・ブルース」の奇跡のコラボが実現。突然現れたタイムマシンで昨日へ行き、過去を改変したことでこの世の中と私の恋は消滅してしまうのか。恋愛要素も含んだ、SF作品です。

ある日忽然と消えた佐山尚一なる男が記したその本「熱帯」を求め、森見登美彦は東京へ向かいます。そこにはすでに手掛かりを得て探索に乗り出さんとする一団がおり、彼らもまた不可視の群島や海上を走る列車など摩訶不思議な光景に心を囚われていました。第6回高校生直木賞を射止めた冠絶孤高の傑作です。

ある日、すごいナゾに出会った小学4年生のぼく。ぼくの住む町では、どこからともなくペンギンの群れが現れるというあやしい現象がおきており、大好きな歯科医院のお姉さんがコーラ缶をペンギンに変えるところを目撃してしまいます。さっそく、ナゾの研究にとりかかることにしたぼくのお話です。

TVアニメ化され、累計32万部突破した大ベストセラー「有頂天家族」。森見史上、最も壮大で、最も愛の溢れる物語の第2幕です。矢三郎の「阿呆の血」が騒ぐ、一族の誇りをかけて、尊敬する師、愛する者たち、そして毛深き命を守れ! 愛おしさと切なさで落涙必至の感動巨編を楽しめますよ。

表題作のほか、近代文学の傑作四篇がまったく違う魅力をまとい現代京都で生まれ変わります。滑稽の頂点をきわめた、近代文学を現代京都に転生させた、歴史的名短編集です。こじらせすぎた青年達の、阿呆らしくも気高い生き様を描いています。

京の骨董店を舞台に、現代の「百物語」の幕が開きます。細長く薄気味悪い座敷に棲む狐面の男や、闇と夜の狭間のような仄暗い空間で囁かれた奇妙な取引など、次々起こる怪異の結末が気になるところ。底知れぬ謎を秘めた古都を舞台に描く、漆黒の作品集です。

「ついに証明した！俺にはやはり恋人がいた！」二年間の悪戦苦闘の末、数学氏はそう叫んだ。果たして、運命の女性の実在を数式で導き出せるのか。森見登美彦の真骨頂、京都を舞台に描く、笑いと妄想の連作短編集です。