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文学YouTuberが選ぶ!おすすめ本16選【2018年上半期決定版】

文学YouTuberが選ぶ!おすすめ本16選【2018年上半期決定版】

2018年上半期はたくさんの本に出会うことができました。読了した中でも、書評動画として紹介した書籍は実に16冊。ジャンルこそばらばらですが、それぞれ個性と魅力に溢れる名作ばかりです。

すべてにあらすじとおすすめポイントをつけてまとめました。ネタバレはありません!ぜひ、読書のきっかけや次に選ぶ本の参考にしていただけたら嬉しいです。
  • 柚木麻子
    ナイルパーチの女子会
    815円

    「第28回 山本周五郎賞」受賞作。女のドロドロ小説です。

    広告代理店に務めるキャリアウーマンの栄利子は、ゆるく生きる主婦ブロガー翔子の大ファン。ひょんなことから出会った彼女らは、初めての女友達に夢を抱いていました。

    しかし、翔子のブログ更新が止まったことで事態は一変。栄利子の執着と支配が段々と露呈し、あれよあれよで関係は歪んでいきます。お互いの家族、仕事、倫理観を壊していく展開にページをめくる手が止まりません。

    一番の恐怖は、傍観している読者にも「実は私にも異常性があるのでは…」とハッとさせられる描写が多々あるところです。

    「第3回 高校生直木賞」受賞作でもあることから、アラサー女性はもちろん、女性特有の人間関係に思うところがある若い女性にも響く作品だと思います。
  • 小学館
    『さよなら、田中さん』 鈴木るりか
    1,170円

    うるうるほっこりの連作短編集。著者は14歳の女子中学生です。

    主人公は、女子小学生の田中花実。たくましい母とふたり暮らしです。決して裕福ではないけれど、お母さんの再婚話を成功させようと近所のニートに相談してみたり、中学受験で悩む純粋な男の子を気にしてみたり…優しくドタバタな日々に人情味が溢れています。

    これほど、「笑いあり、涙あり」がピッタリな作品はないでしょう。

    冷静な花実と適当な母親による漫才のようなやりとりに思わずクスリ。挟まれる切ないストーリーと14歳の視点にほろり。

    確かな構成・思考・語彙力に、同世代だけでなく親世代の心にも染み入るような共感を呼ぶ作品だと思います。
  • SBクリエイティブ
    『10年後の仕事図鑑』 堀江貴文 、落合陽一
    1,285円

    1ヶ月で22万部を売り上げた大ヒットビジネス書です。時代の最先端を生きる堀江貴文、そして落合陽一が見る10年後の未来が描かれています。

    メインは、“なくなる仕事・変わる仕事”、“生まれる仕事・伸びる仕事”。公務員や飲食店、営業職…など身近で想像しやすい仕事で考察していきます。

    シンプルな文章と図の挿入により、AIや仮想通貨などの新しい価値観も理解しやすくなっています。ビジネス書を読んだことがない人や進路に悩む学生にもおすすめできる一冊です。
  • 文藝春秋
    『名画の謎 ギリシャ神話篇』 中野京子
    866円

    『怖い絵』シリーズで有名な中野京子による、名画30点の解説エッセイです。

    アポロン、ヴィーナス、ポセイドン…今でもゲームのキャラクターや漫画のモチーフとしてアートに溶け込むギリシャ神話。

    絵画の世界を覗くと、「軍神マルスは“鎧”や“盾”」など人物特定ヒント(アトリビュート)が散りばめられていることがわかります。

    名画に隠された秘密が軽やかな文章で語られ、興味をかきたてられます。人智を超越したパワーと奔放なストーリーを感じてください。

    神話や絵画に興味がある人への入門書としておすすめです。
  • 宮下奈都
    羊と鋼の森
    713円

    「2016年 本屋大賞」受賞作です。

    主人公の青年は、高校生のある日、学校のピアノの調律に立ち会います。彼はピアノが弾けるわけではないのに、天才調律師のオーラに引き込まれ、自らも調律師になることを決意。田舎の楽器店で、職場の同僚やお客さんと共に過ごすことにより、成長していく物語です。

    才能や努力のあり方について、考えを深めることができます。また、一遍の詩を読んでいるような美しさがあるので、ピアノや音楽に親しみがある人はもちろん、ロマンチックな世界観が好きな人におすすめしたいです。
  • 文藝春秋
    『モダン』 原田マハ
    612円

    世にも珍しい美術小説集です。

    舞台は近代アートの殿堂、ニューヨーク近代美術館「MoMA」。実在の絵・人物・出来事を絡めながら、美術館に携わる人たちの物語を5つの編で楽しめます。

    シリアスな状況に置かれているものが多いですが、いずれも希望が残る読後感です。同美術館での勤務経験がある作者が放つ文章には、リアリティが溢れています。

    お仕事小説やエピソードトークが好きな方は、近代アートに興味がわくきっかけになるのではないでしょうか。
  • ポプラ社
    かがみの孤城
    1,980円

    「2018年 本屋大賞」受賞作の本書。

    不登校の中学1年生こころは、部屋で光る鏡に引き寄せられ、古いお城にワープします。すると同じ年代の子ども6人が集まっており、そこには狼の面を被った“オオカミさま”という少女も。

    “オオカミさま”からは、「1年の期間内にお城の鍵を探す」というミッションが伝えられます。集められたメンバーはどうやら全員不登校の様子。不安が残る中、彼らの結末はいかに?

    一人ひとりの葛藤と成長を覗きながら、最後には大きな感動を迎えます。始めはページ数に驚くと思いますが、伏線や謎解きもあり、一気読み要素満載です。

    道徳的な教科書としても、読み応えある作品です。悩める10代におすすめします。
  • 講談社
    『ふしぎな図書館』 村上春樹
    638円

    ファンタジーな大人の絵本です。

    図書館に監禁された男の子の脱出譚。怪しい老人・羊男・謎の美少女という個性の強いキャラクターが登場します。

    絵本といっても春樹節は健在で、わかりやすいオチはありません。さらに、いろいろなものを失うストーリーのため、後味がいいとは言えません。

    だからこそ、意思や選択の大切さを知ることができます。読後はなんとも不思議な感覚で、思索に耽る時間を楽しめるはずです。

    性的描写もなく、佐々木マキさんのやわらかい挿絵が想像の手助けをしてくれるため、村上春樹作品の導入としておすすめします。
  • 幻冬舎
    『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』 佐藤航陽
    1,000円

    メタップス社・社長によって、資本主義から価値主義への変遷が綴られたビジネス書です。

    経済の歴史から“お金”の本質を掴んでいく内容ですが、その過程で現在の資本主義には限界があることに気付かされます。

    そこで台頭するのは価値主義。今まで可視化できなかった内面的価値や社会的価値が評価されていくというものです。近年現れし仮想通貨やタイムバンクも、価値主義の例として学べます。

    私たちが生きる今は、資本主義から価値主義への過渡期であると知り、衝撃を受ける著書です。新しい概念が簡潔に説明されていますので、就活生や堅い職業のビジネスマンにもおすすめです。
  • 幻冬舎文庫
    去年の冬、きみと別れ 中村文則
    481円

    映画化もされた本格ミステリ小説です。

    あるライターが、本を書くために死刑囚・木原坂の取材を進めていく物語です。木原坂自身の不気味さに加え、取り巻く人々もみな、どこか歪んでいます。

    これは、本当に殺人事件なのか…真相追求は困難を極める中、狂気と狂気がぶつかり合う驚愕の真実が待ち構えます。言葉巧みに読者をミスリードする“叙述トリック”が光る作品です。

    オチがわかった後に、もう一度読んでみたくなります。「芥川賞」受賞作家の著書ということもあり、純文学の雰囲気が好きな人におすすめです。
  • 文藝春秋
    『YouTube革命 メディアを変える挑戦者たち』 ロバート・キンセル 、マーニー・ペイヴァン
    1,731円

    動画におけるビジネス戦略と新しい時代の生き方が詰め込まれた一冊です。

    「なぜYouTuberが若者に支持されるのか」「成功するYouTuberの条件は?」
    アメリカのYouTuberの事例を元に、YouTubeの魅力と秘密を知ることができます。

    また、企業とのタイアップによるマネタイズなど、ビジネスで見る動画産業についての項目も豊富です。お仕事でYouTubeチャンネルの活用やYouTuberの起用を考えている方にとっては、関連項目を読むことで、ヒントが見つかると思います。

    YouTube副社長の頭の中を覗くことができるので、ビジネス書としても面白いです。
  • 小学館
    『おはなし 猫ピッチャー 空飛ぶマグロと時間をうばわれた子どもたちの巻』 江橋よしのり
    748円

    人気漫画『猫ピッチャー』のノベライズ本です。

    ニャイアンツに所属している、球界初の猫ピッチャー・ミー太郎。ある日、球場の空にマグロの大群が現れ、ミー太郎は思わず追いかけます。するといつの間にか1日が16時間しかない世界に飛ばされており、そこでは子どもも大人も、いつも大忙しで生活をしているのです。

    気ままな猫は嫌われてしまう世界で、唯一見つけた友達らと共に、ミー太郎は野球で人類を救えるのでしょうか?自分の時間を生きる大切さを知れる作品です。

    児童文学ですが、リアルな部分もしっかり描かれています。忙しく余裕がなくなっている大人にこそ、読んでほしい作品です。
  • 実業之日本社
    『人生で一度はやってみたいアメリカ横断の旅 バイリンガールちかの旅ログ』 吉田ちか
    1,485円

    YouTubeチャンネル“バイリンガール英会話”のクリエイター・吉田ちかのフォトガイドです。アメリカ横断旅の軌跡を全面カラーでポップに紹介しています。

    なんといっても写真がきれいです。アメリカはアートが街に馴染んでいることがわかりますし、プロのクオリティーにインスタ女子は憧れることと思います。

    動画とのリンクを楽しむことができ、ライトにアメリカを知るにはピッタリ。バイリンガールファンはもちろん、アメリカ横断を夢みる方へおすすめします。
  • KADOKAWA
    『撮影現場は止まらせない! 制作部女子・万理の謎解き』 藤石波矢
    704円

    『今からあなたを脅迫します』の著者によるお仕事エンタメ。一話完結の短編小説集です。

    映画の撮影の裏方と言えば、カメラマン・照明・ADなどが思い浮かびますが、主人公・万里のお仕事は制作部。プロデューサーの下であらゆる雑用をこなす彼女は、道路許可申請やロケハンの折にトラブルに巻き込まれ、なんとか解決へと導きます。

    それぞれの仕事への情熱と業界知識をポップに知ることができ、読後は温かい気持ちになります。中高生が読んでも楽しめる内容です。
  • 文藝春秋
    『ふたご』 藤崎彩織
    1,200円

    バンド “SEKAI NO OWARI” Saori のデビュー小説であり、「第158回 直木賞」候補作です。

    主人公の夏子は、ピアノに打ち込む生活を送っています。そこに、風のように現れる幼馴染みの彼の存在。目いっぱい振り回され、その度に魅力を再確認する日々。

    彼に恋人ができても、病気になっても、淡い想いを寄せる夏子はなんとも健気です。物語の後半は、彼らがバンドを組んで、メジャーデビューするために奮闘する青春ストーリーも入っています。

    セカオワファンにとっては、バンドメンバーに置き換えた自伝的な小説として楽しめると思います。優しい文章と情感豊かな表現は、若い女性と相性が良いのではないでしょうか。
  • KADOKAWA
    『神様の裏の顔』 藤崎翔
    748円

    「第34回 横溝正史ミステリ大賞」受賞作です。

    聖人君子の元教師・坪井誠造が逝去。たくさんの弔問客の中には、特に彼と親しかった人物らが顔を連ねており、話を進めていくうちに「坪井誠造は実は凶悪な犯罪者なのではないか?」という疑惑が浮上します。

    一夜にして繰り広げられる、彼らの推理は二転三転。最後には衝撃の事実が明かされます。

    元芸人による小説ということで、スピード感が心地よく、ところどころに笑いが散りばめられています。二転三転のどんでん返しに「やられた!」と思う人も多いはずです。

    ライトノベルのようなタッチなので、読書の勢いをつけたい方やドタバタ群像劇が好きな方におすすめです。

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