村上春樹のエッセイのおすすめ人気ランキング【2025年】

10年ぶりに帰ってきたアンアン連載の伝説のエッセイ「おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2」。著者曰く「日本でいちばんおいしいウーロン茶を目指して書いた」という、ハートウォーミングな語り口が特徴です。心に沁みる興味津々のエピソードに、大橋歩の美しい銅版画が彩りを添えます。

「村上春樹」は小説家としてどう歩んで来たか。作家デビューから現在までの軌跡、長編小説の書き方や文章を書き続ける姿勢などを、著者自身が豊富な具体例とエピソードを交えて語り尽くします。読者の心の壁に新しい窓を開け、新鮮な空気を吹き込んできた作家の稀有な1冊です。

「風の歌を聴け」新人賞受賞の言葉、エルサレム賞スピーチ「壁と卵」、人物論や小説論、心にしみる音楽や人生の話など、ファン必読の69編です。お蔵入りの超短篇小説や結婚式のメッセージはじめ、未収録・未発表の文章が満載。素顔の村上春樹を語る安西水丸・和田誠の愉しい解説対談と挿画つきです。

シングル・モルトを味わうべく訪れたアイラ島で授けられた「アイラ的哲学」とは？奥が深いアイルランドのパブで、老人はどのようにしてタラモア・デューを飲んでいたのか？二大聖地で出会った忘れがたきウィスキーと、たしかな誇りと喜びをもって生きる人々に思いを馳せる、芳醇かつ静謐なエッセイです。

村上春樹が語るアメリカ体験や1960年代学生紛争、オウム事件と阪神大震災の衝撃。河合隼雄はそれを深く受けとめ、箱庭療法の奥深さや、一人ひとりが独自の「物語」を生きることの重要さを訴えます。現場の最先端からの思索はやがて、疲弊した日本社会こそ、いまポジティブな転換点にあることを浮き彫りにする作品です。

期間限定サイト「村上さんのところ」上で、村上春樹が3か月半にわたって続けた回答は、じつに3716問。そのすべてを完全収録し、ウェブサイト掲載時と同様の横組みスタイルで再現しています。単行本8冊分の愉しみを、スマホやパソコン、電子書籍端末にダウンロードして手軽に楽しめるコンプリート版です。

僕は小説を書くことについての多くを、走ることから学んできたーー。走ることについて語りつつ、小説家としてのありよう、創作の秘密、そして「彼自身」を初めて説き明かした画期的なメモワールです。村上春樹が「走る小説家」として真正面から綴ります。

公園のベンチで食べる熱々のコロッケパンや、冬のゴルフコースをスキーで走る楽しさ。オーバーの中に子犬を抱いているような、ほのぼのとした気持ちで毎日をすごしたい人に贈る、少し変わった50のエッセイ集です。柿ピーの諸問題から理想的な体重計の考察まで、小さなドラマがたくさん詰まっています。

「村上春樹ワールド」を安西水丸画伯のイラストが彩る、生活コラムの金字塔・元祖「村上朝日堂」です。巻末には文・安西、画・村上と立場を替えた「逆転コラム」つき。この1冊を読めば春樹＆水丸ファミリーの仲間入りができるかも。

めざすはモンゴル草原、北米横断、砂埃舞うメキシコの町…NY郊外の超豪華コッテージに圧倒され、無人の島・からす島では虫の大群の大襲撃。旅の最後は震災に見舞われた故郷・神戸。写真のエイゾー君と、讃岐のディープなうどん紀行には、安西水丸画伯も飛び入り、ムラカミの旅は続きます。

ケンブリッジに住んだ1993年から1995年にかけての滞在記です。ボストン・マラソンに向けて昂揚していく街の表情、「猫の喜ぶビデオ」の驚くべき効果、車が盗まれて困り果てた話等々なごやか（？）なエピソードを収録。ニクソン元大統領の意外な一面や、帰国後訪れた震災後の神戸の光景についても記されています。

新潮文庫版「村上ラヂオ」1～3巻をまとめた合本版です。柿ピーの諸問題、楽しいレストランでの大惨事（？）から、きんぴら作りに最適なBGM、そして理想的な体重計の考察まで、小さなドラマがたくさん。ほのぼのとした気持ちで毎日をすごしたい人におすすめの、少し変わった154のエッセイ集です。

険しい山道にも、厳しい天候にも、粗食にも負けず、アトスの山中を修道院から修道院へひたすら歩くギリシャ編。一転、若葉マークの四駆を駆って、ボスフォラス海峡を抜け、兵隊と羊と埃がいっぱいのトルコ一周の旅へ。雨に降られ太陽に焙られ埃にまみれた、タフでハードな冒険紀行です。

「川の底の柔らかな砂地を撫でるように流れていく水音をききながら、僕はそっと手をのばして、あの神秘的なランゲルハンス島の岸辺にふれた。」カラフルで夢があふれるイラストと、その隣に気持ちよさそうに寄りそうハートウォーミングなエッセイを堪能できる作品です。全25編が収録されています。

和田誠が描くミュージシャンの肖像に、村上春樹がエッセイを添えたジャズ名鑑です。ともに十代でジャズに出会い、数多くの名演奏を聴きこんできた2人が選びに選んだのは、マニアを唸らせ、入門者を暖かく迎えるよりすぐりのラインアップ。単行本2冊を収録し、あらたにボーナス・トラック3篇を加えた増補決定版です。

名コンビ「村上朝日堂」シリーズ6作目です。村上春樹のエッセイを水丸画伯のイラストがサポート。読者から多数の反響を呼んだ「通信」シリーズを筆頭に、「真昼の回転鮨にしかけられた恐怖の落とし穴」「宇宙人には知られたくない言葉」から、苦情の手紙の書き方、学校の体罰の問題まで、世紀末の日本を綴ります。

安西水丸画伯のイラスト入りで贈る、村上春樹のエッセンス、全31編です。村上春樹のエスプリとユーモアがたっぷり詰まっており、「はいほー！」と軽やかに生きる人におすすめ。本書を一読すれば、誰でも村上ワールドの仲間になれますよ。

好奇心で選んだ7つの「工場」を、村上春樹＆安西水丸のコンビが訪ねます。あるときは牛に蹴飛ばされそうになりながら「牧場」を歩き、またあるときは新郎新婦になりきって「結婚式場」を取材。「人体標本工場」「消しゴム工場」に「アデランス工場」などへの訪問記が、楽しいイラストとエッセイでつづられています。

日々の暮らしのなかで体験した愉快な話から、人生の深淵に触れる不思議なエピソードまで、小説家の頭の中の抽斗には話題がたくさん。「どうして寝る前に限ってネタを思いつくんでしょうね？」と悩みつつ、つぎつぎ繰り出されるユーモア溢れるエッセイ52編。大橋歩のおしゃれな銅版画も楽しいエッセイシリーズ第3弾です。

グレン・グールド、バーンスタイン、カラヤンなど小澤征爾が巨匠たちと過ごした歳月や、ベートーヴェン、ブラームス、マーラーの音楽。マエストロと小説家がともにレコードを聴き、深い共感の中で対話を続けた1年間にわたるロング・インタビューです。村上春樹の特別エッセイ「厚木からの長い道のり」も収録されています。

文・村上春樹とイラスト・安西水丸のコンビが読者に贈る、素敵なワンダーランドのようなエッセイ集です。「一に健康、二に才能」交通ストと床屋と教訓的な話が好きで、猫のいない生活とスーツが苦手。ますます快調の「春樹ワールド」が繰り広げられています。

累計1億PVの期間限定サイト「村上さんのところ」に寄せられた37465通の質問・相談メールに、村上春樹が3か月半にわたって続けた回答は、3716問。「試し読み」では各テーマから厳選した23問を収録しています。ウェブサイトのスタイルそのままに、手軽に携帯してたっぷり読める電子版です。

なぜ翻訳を愛するのか、若い読者にむけて、村上・柴田両氏が思いの全てを語り明かします。村上が翻訳と創作の秘密の関係を明かせば、柴田はその「翻訳的自我」をちらりとのざかせて、作家と研究者の言葉をめぐる冒険はつづく。村上がオースターを訳し、柴田がカーヴァーを訳した「競訳」も併録しています。

「世界を代表する作家が愛する音楽は……？」こよなく愛するクラシック音楽をLPレコードで楽しんでいる村上春樹さん。ストラヴィンスキーやシューマン、モーツァルトなど百曲以上の名曲を論じながら、作家の音楽観が披露されています。

エイゾー君が撮った、もうひとつの「辺境・近境」。中国の動物園で抱いた虎の子、草原の狼、打ち捨てられた戦車など。「裏庭で太い薪をごつごつと割る鉈みたいな」写真が、村上春樹のタフでファンキーな旅の全て、文章とは一味ちがう作家の旅の醍醐味を見せてくれます。

サリンジャー「キャッチャー・イン・ザ・ライ」の新訳を果たした村上春樹が、翻訳の「盟友」柴田元幸とともに、その魅力・謎・真実の全てを語り尽くします。訳書に収録できなかった「幻の訳者解説」も併録。「キャッチャー」の謎の全てがここにあります。

村上さんはクラシック音楽をこんなに愛しているのかと驚きをもって迎えられた書物の第2弾です。グレン・グールドによる「ゴルトベルク変奏曲」やモーツァルトやブルックナー等々、次から次へと音楽愛を語り、それぞれの演奏の特質について縦横無尽に語ります。読んでから聞くか、聞いてから読むか、愉しみは尽きません。