小説好きブロガーがおすすめする青春小説10選

小説好きブロガーがおすすめする青春小説10選

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青春小説って、10代くらいのうちに読むもの、だと思っていませんか?恋、友情、夢…まっすぐがむしゃらに日々を生きる少年少女たちのまぶしい青春は、同世代だけでなく、ときに社会へ飛びだした大人たちにも忘れてはいけない大切なもの・ことを思いださせてくれます。

今回は少年少女たちの繊細な心の揺らぎを痛いほどに感じられる瑞々しい青春小説を10冊ご紹介します。王道的なものから他のジャンルや設定をかけあわせた個性的なものまで、さまざまな青春の形を集めましたので、気になるものがありましたらぜひ実際に手にとって読んでみてください。
  • 幻冬舎
    うさぎパン
    517円


    主人公・優子と同級生の富田君のパン屋巡りを軸に、おたがいへの淡い想い、家族への気持ち、小さなすれちがいなど、穏やかでまばゆい青春を描く珠玉の1冊。

    富田君との恋はもちろんのこと、家庭教師の美和ちゃん、継母のミドリさん、聡子など、優子をとりまく大人たちも魅力的。そして、作中に登場するパンたちのなんとおいしそうなこと!同時収録「はちみつ」のお弁当シーンも必見です。

    パンのようにふわふわふくふくとしていて、読んだあとはおいしいごはんを食べたときのような、あたたかな幸福が心を満たしてくれます。
  • 向井湘吾
    お任せ!数学屋さん
    690円


    数学が苦手な主人公・遥が、転入早々「将来の夢は、数学で世界を救うことです」と言ってのけた不思議な数学少年・宙(そら)とともに、数学の力でみんなの悩みを解決する〈数学屋〉としてさまざまな学生たちの悩みを文字通り「数学で解決する」シリーズ1作目。

    数学嫌いの遥を主人公にすることで誰にでもとっつきやすく、また複雑な数式や用語も小説として読むことで、教科書や参考書とは違った視点や雰囲気を味わうことができます。

    昼休みのグラウンドの争奪戦、部活動、恋…。中学生の日常の範囲内で展開される数学の応用は、数学を学ぶことが日常にどう影響するかが実感できます。現役の中高生はもちろん、数学は苦手だったという大人にもおすすめしたい1冊です。
  • ポプラ社
    かがみの孤城
    1,980円


  • 住野よる
    よるのばけもの
    1,000円


  • 倉知 淳
    ほうかご探偵隊
    559円


    “なくなっても誰も困らないもの”ばかりが狙われる謎の連続消失事件。その4番目の被害者(?)となった〈僕〉がクラスメイトの龍之介くんとともにその真相を探る青春ミステリー。

    小学生を主人公に、小学校を舞台にしているからといって、侮ることなかれ。謎そのものはシンプルでありながら大人も舌を巻くほどの怒涛の謎解きと圧巻の結末!小学生だった時代はとうに過ぎたのに、こんなにワクワクしながら夢中になって本を読んだのはどれほどぶりでしょう。

    今日は、今日こそは、なにか特別なことが起きるかもしれない。子どもの頃は毎日そんなワクワクを胸に過ごしていました。あの頃を思いだす、素朴ながら、きらきらとした愛らしい1冊です。
  • 西澤保彦
    いつか、ふたりは二匹
    1円


  • 瀬那和章
    花魁さんと書道ガール
    577円


  • 森 晶麿
    花酔いロジック 坂月蝶子の謎と酔理
    572円


    〈スイ研〉――推理研究会に入るはずが「酒を飲むがために飲む」“酔”理研究会に入ってしまった主人公・蝶子。彼女が数々の酒、恋、日常の謎、そして彼女の過去を知る痩身の文学青年・神酒島(みきしま)先輩が解き明かすそれらの理に酔わされる青春恋愛ミステリー。

    シンプルであっさりとした謎とじれったい恋愛。スイ研の大学生らしい軽妙なやりとりとしっとり艶のある神酒島先輩の推理。捉えどころのないギャップがなんだかクセになります。

    酒は身体を酔わせるけれど、心はなにが酔わせてくれる?爽やかでまぶしい王道モノとは一味違った、ビターな青春を味わいたい方におすすめの1冊です。
  • 風カオル
    ハガキ職人タカギ!
    550円


    学校では地味で冴えない主人公・高木がラジオネーム〈ガルウイング骨折〉――ハガキ職人として、日々ネタ作りと深夜ラジオへの投稿に精を出すおはなし。

    誰にでも受け入れられる笑いなんておそらくどこにもない。だけど、だからある程度の犠牲を覚悟する、というのは、誰かを吊るしあげて笑いをとれ、という意味じゃない。全国のハガキ職人たちを通して「笑い」とはなんなのか、「おもしろさ」とはなんなのか、と不器用に悩む高木には青臭さを感じながらもとても共感できました。

    「おもしろいこと」が求められる昨今において、人を笑わせるとはどういうことなのかを今一度考えさせてくれる、バカらしくてまっすぐな青春小説です。
  • 高井 忍
    本能寺遊戯
    774円


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小説好きブロガーがおすすめする泣ける小説14選
小説好きブロガーがおすすめする泣ける小説14選
「涙活」という言葉をご存知でしょうか。「涙活」とは“意識的に泣く”活動のことで、1ヶ月にほんの数分でも悲しみや感動の涙を流すことでストレス解消の効果があるんだとか。

そこで今回は、これまで4000冊以上の小説を読んできた小説好きブロガーの私が、実際に読書中思わず泣いてしまった感動的な小説を14冊ご紹介します。

定番の悲しい・寂しい小説だけでなく、胸が熱くなったり、心がほんわかしたり、今抱えている悩みへのささやかな勇気をもらえたり…さまざまな感動が味わえる小説を厳選しましたので、ぜひお気に入りの〈泣ける1冊〉を見つけて心のデトックスにお役立てください。
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