百田尚樹の名作小説のおすすめ人気ランキング

命を大切にする人だった実の祖父は、なぜ零戦に乗ったのだろうか？ 終戦から60年後を舞台に、戦争で命を落とした祖父の生涯を、孫である健太郎が探る物語です。戦争を通して命や愛など、さまざまなことを考えされられる作品で、映画・ドラマ化もされています。

本屋大賞を受賞後、関連書籍を含め500万部発行を達成した歴史経済小説です。主人公・国岡鐡造は一代かけて築いた会社資産を敗戦によってほとんど失いますが、社員を1人も解雇せず会社を再興させることを決意。実在の人物をモデルにしており、1人の男が石油を武器に世界経済に挑む姿が描かれます。

自身の醜い容姿からモンスターとして虐められていた女性が、やがて美容整形にのめり込んでいく問題作。醜い顔に生まれた主人公が整形で美人に生まれ変わり、幾年越しに恋を叶える様子が描かれています。風俗嬢として整形費を稼ぐ様子や、虐めていた者たちに復讐する逆転劇など、ドロドロした内容も多い作品。

百田尚樹本人の希望により、2年を待たずして文庫化された作品。百田作品の中でも異色の寓話形式で書かれた物語で、平和がつづくと思われたアマガエルの楽園に危機が訪れたとき、楽園の正体が次第にあらわになります。分かりやすく平易な文章で書かれていますが、平和に慣れてしまった現代人に警鐘を鳴らすシリアスな内容です。

国民的ベストセラー作家が超技巧の文章で魅せる、作り込まれたストーリーが特徴の短編集です。1編わずか20ページ足らずというショートショートながら、リアルな日常生活の奥に潜む人間の恐ろしい部分を鮮明に描写。ラスト1行に驚きのどんでん返しが待ち受ける、珠玉の作品を19編収録しています。

百田尚樹が手がける時代小説で、2人の武士の友情を基軸に描かれた感動の物語。著者ならではの細やかな人間描写が、武士の生きざまをあざやかに映し出します。主人公が、友の身に起こった事件の真相を追う内容で、ミステリー要素もふんだんに散りばめられているのもポイント。

神話とともに誕生し、万世一系の天皇を中心に独自の発展を遂げてきた、私たちの国・日本。重要人物を一本の線でつなぐことで国家の変遷を浮き彫りにすると同時に、重要な脇役にも焦点を当てています。当代一のストーリーテラーによる日本通史の決定版です。

主役のマリアはオオスズメバチのワーカー、つまり働きバチです。本書ではオオスズメバチの生態を余すところなく描いており、小さな世界で巻き起こる波乱万丈の虫の生涯が語られます。30日という短い命の中、過酷な狩りや死んでいく仲間たちなど、自然の厳しさと決死の愛情を教えてくれる1冊。

出版業界の闇や人間の暗い本性を描き出した作品は、随所に散りばめられたブラックユーモアが魅力。ペーパーレスの時代になり苦境に立たされた出版業界を舞台に、出版社が一般人に対して詐欺紛いな自費出版を持ちかけるストーリーです。クセのある登場人物たちを中心に、笑いあり涙ありの波乱の展開が繰り広げられます。

著者が初めて子どもを主人公にした作品で、小学生3人の冒険や友情・愛を描いています。子どもだけでなく大人の目線も交えてリアルに描いた読み応えのある物語。アーサー王の物語に感銘を受けた3人の少年は憧れの美少女・有村由布子に忠誠を誓う騎士団を結成し、女子小学生殺害事件の犯人を探す冒険に乗り出します。

著者初の恋愛長編で、主人公が家庭教師としておもむいた屋敷で出会った、とある男性との恋物語です。男性に隠された衝撃の秘密やスリリングな展開など、恋愛ものながらサスペンスが好きな人も引き込まれる内容。「僕は、実際には存在しない男なんです」と語る男の正体が明かされたとき、驚きの結末が待ち受けています。

手軽に読める、5編の短編が収録されています。クリスマスイブに起こった、5人の女性のファンタジックな物語が描かれており、涙なしでは読めません。短編でありながら、オチまでしっかりと作り込まれた心温まる1冊です。

インターネットから始まる事件を描いたミステリー作品です。謎の誘拐サイトに公開された、6人の男たちの名前と顔。イタズラかとも思われたこの事件が、日本全体を巻きこむ劇場型犯罪へと変貌していきます。

火事で家族を失った主人公が、他人の死の運命がわかる能力を手に入れてしまう物語。誰かの死を救いたいと願うやさしい主人公が無情にも窮地に立たされる姿を、著者ならではのリアルな描写で浮き彫りにしています。神木隆之介と有村架純の主演で映画化された作品です。

高校ボクシングを描いた感動の青春小説。天才肌の少年と努力型の少年が対決する王道のキャラ設定ながら、さまざまな登場人物の目線で語られるストーリーはエンタメ作品として読み応えがあります。巧みな心理描写や、スポーツ小説ならではの臨場感や躍動感に手に汗握る作品です。

昭和の激動の時代を生き抜いた、一人の破天荒な男の人生を描いた物語。人生の方向性が定まらず放浪していた又三が、進むべき道を見つけるたびに、魅力的な女性が現れて振り回されるはめに。上巻だけで500ページ以上、下巻と合わせれば1200ページ超えの大ボリュームにも注目です。

今からおよそ3000年前に中国で生まれたとされる囲碁。その囲碁を現代のような形に進化させた、江戸時代の男たちの熱い戦いを描いた歴史大河小説です。主人公の少年は史上最強の囲碁名人になることを目指し、数多の天才たちとの激闘を繰り広げます。

1960年代に活躍した伝説の名チャンピオンであるファイティング原田と、ライバルたちのあいだで繰り広げられる激闘の軌跡を描いたノンフィクション作品です。試合場面の描写は、スピード感と臨場感にあふれています。日本と選手たちの青春に対する熱気が、ストレートに胸を打つ感動長編。

「カエルの楽園」の続編として、新たに書き下ろしされた寓話小説です。ウシガエルの国で新しい病気が流行るなか、楽園のカエルたちが根拠なき楽観視を続けているうちに病気が広がりはじめてしまいます。国難を前に迷走する政治やメディアの愚かさを浮き彫りにし、3通りの結末を提示する警告と希望の1冊です。

2014年1月3日に亡くなった歌手、やしきたかじん。 ベールに包まれた2年間の闘病生活には、 その看病に人生のすべてを捧げたかけがえのない女性がいました。 故人の遺志を継いで記す、かつてない純愛ノンフィクションです。

イブの一夜、五人の女性に起きた五つの奇蹟の物語です。真面目に誠実に生きてきたにもかかわらず、幸運に恵まれなかった五人の女性たちに、幸福が舞い降りるというすてきな作品。感動間違いなしのハートウォームなファンタジー短編集ですよ。

ボクシングのヘビー級チャンピオン。彼らは地上最強の男であると同時にアメリカの近代史を動かす存在でもありました。ジャック・ジョンソン、ジョー・ルイス、モハメド・アリなど26人の王者たちの栄光と悲哀を追いながら、彼らが生きた時代をも活写する感動の巨編です。