麦
小説好きブロガー
小説好きブロガー兼フリーライター。これまで読んだ小説は4000冊以上。自身の読書ブログ「Mugitter」は年間およそ1万人のユーザーが訪れ、多くの読者に支持されている。
小説を執筆していた経験もあり、著者側と読者側の両方の視点から作品を考察し、独自の切り口で小説を紹介するなど、他では読めないおもしろくて読みごたえのある記事をコツコツ投稿中。
小説以外では哲学、倫理、心理学の本を読むのも好き。全部見る
コレクション
小説好きブロガーがおすすめする青春小説10選
青春小説って、10代くらいのうちに読むもの、だと思っていませんか?恋、友情、夢…まっすぐがむしゃらに日々を生きる少年少女たちのまぶしい青春は、同世代だけでなく、ときに社会へ飛びだした大人たちにも忘れてはいけない大切なもの・ことを思いださせてくれます。
今回は少年少女たちの繊細な心の揺らぎを痛いほどに感じられる瑞々しい青春小説を10冊ご紹介します。王道的なものから他のジャンルや設定をかけあわせた個性的なものまで、さまざまな青春の形を集めましたので、気になるものがありましたらぜひ実際に手にとって読んでみてください。
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小説好きブロガーがおすすめする泣ける小説14選
「涙活」という言葉をご存知でしょうか。「涙活」とは“意識的に泣く”活動のことで、1ヶ月にほんの数分でも悲しみや感動の涙を流すことでストレス解消の効果があるんだとか。
そこで今回は、これまで4000冊以上の小説を読んできた小説好きブロガーの私が、実際に読書中思わず泣いてしまった感動的な小説を14冊ご紹介します。
定番の悲しい・寂しい小説だけでなく、胸が熱くなったり、心がほんわかしたり、今抱えている悩みへのささやかな勇気をもらえたり…さまざまな感動が味わえる小説を厳選しましたので、ぜひお気に入りの〈泣ける1冊〉を見つけて心のデトックスにお役立てください。



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愛用アイテム

高井 忍
本能寺遊戯
774円史実重視の正統派歴史愛好家の姫之、今どき歴史ファンの女の子・亜沙日、日本発サブカルで日本史を学ぶ交換留学生のナスチャ。――タイプの異なる3人の女子高生歴女が有名歴史小説家のサイン本と賞金を手に入れるため、歴史雑誌の新説公募企画に自説を応募しようと奮闘するおはなし。
並もしくはそれ以上の歴史の知識を求められるので人を選ぶ作品ですが、彼女たちの熱い議論によって展開される、本能寺の変を決行した明智光秀の真の動機、春日局と大奥の語られなかった真実などの“新説”は、歴史に疎い私でもワクワクしながら読むことができました。
その分野を愛するがゆえの凝り固まった視野、想いと想いのぶつかりあい、好きなものを遠慮なく好きだと叫びあえる仲間がいること。
彼女たちの白熱する歴史談義は、夢中になれるものがあればいつだって青春を過ごすことはできるのだ、と熱い気持ちにさせてくれます。
風カオル
ハガキ職人タカギ!
550円学校では地味で冴えない主人公・高木がラジオネーム〈ガルウイング骨折〉――ハガキ職人として、日々ネタ作りと深夜ラジオへの投稿に精を出すおはなし。
誰にでも受け入れられる笑いなんておそらくどこにもない。だけど、だからある程度の犠牲を覚悟する、というのは、誰かを吊るしあげて笑いをとれ、という意味じゃない。全国のハガキ職人たちを通して「笑い」とはなんなのか、「おもしろさ」とはなんなのか、と不器用に悩む高木には青臭さを感じながらもとても共感できました。
「おもしろいこと」が求められる昨今において、人を笑わせるとはどういうことなのかを今一度考えさせてくれる、バカらしくてまっすぐな青春小説です。
森 晶麿
花酔いロジック 坂月蝶子の謎と酔理
572円〈スイ研〉――推理研究会に入るはずが「酒を飲むがために飲む」“酔”理研究会に入ってしまった主人公・蝶子。彼女が数々の酒、恋、日常の謎、そして彼女の過去を知る痩身の文学青年・神酒島(みきしま)先輩が解き明かすそれらの理に酔わされる青春恋愛ミステリー。
シンプルであっさりとした謎とじれったい恋愛。スイ研の大学生らしい軽妙なやりとりとしっとり艶のある神酒島先輩の推理。捉えどころのないギャップがなんだかクセになります。
酒は身体を酔わせるけれど、心はなにが酔わせてくれる?爽やかでまぶしい王道モノとは一味違った、ビターな青春を味わいたい方におすすめの1冊です。
瀬那和章
花魁さんと書道ガール
577円書道に打ちこむ地味な女子大生の多摩子が、ひょんなことからドSな花魁幽霊・春風さんに憑かれてしまい、大学内のさまざまな恋愛相談に奔走するハメになってしまうドタバタ青春恋愛小説のシリーズ1作目。
文体は軽やかで、春風さんをはじめ、親友の林檎や彼女の双子の兄で「やさぐれた優等生」の異名を持つガクなど個性的な面々が思いきり多摩子をふりまわす勢いのある会話と、ツッコミの冴える多摩子が読んでいてとてもおもしろいです。
春風さんの足となり恋のお悩み解決に奔走する多摩子。学生たちの恋、春風さんを通して知る花魁たちにとっての恋、さまざまな恋の形を見てきた彼女がその成長を作品、さらに自身の恋へと昇華していく様子にも注目。その姿はとても誠実で、誰かを、なにかを強く想うことって素敵だなぁ、とあたたかな気持ちにさせてくれます。

西澤保彦
いつか、ふたりは二匹
1円ねむりにつくと猫の身体に乗りうつることができる小学生の智己が。この不思議な能力と猫・ジェニィの身体を借りて、町で起こった不可解で危険な女児襲撃事件の謎に挑むおはなし。青春+ミステリー+ファンタジー、とワクワクをギュッと詰めこんだぜいたくな1冊です。
子ども向けの語り口と設定ですが、ジェニィとなって怪しい人物を尾行しているところ、運悪く相手に見つかってしまい首を絞められ絶体絶命のピンチになったり、事件の経過に伴って同級生の女の子がどんどん追いつめられていったり、と衝撃的な展開が続き、この世界には自分の思うようにならないことがたくさんあるのだということを痛感させられる、深いストーリーです。
誰かに説教されるのでは、退屈で聞いていられないような正論ですが、本書を読むととても素直な気持ちで心に留めることができます。
倉知 淳
ほうかご探偵隊
559円“なくなっても誰も困らないもの”ばかりが狙われる謎の連続消失事件。その4番目の被害者(?)となった〈僕〉がクラスメイトの龍之介くんとともにその真相を探る青春ミステリー。
小学生を主人公に、小学校を舞台にしているからといって、侮ることなかれ。謎そのものはシンプルでありながら大人も舌を巻くほどの怒涛の謎解きと圧巻の結末!小学生だった時代はとうに過ぎたのに、こんなにワクワクしながら夢中になって本を読んだのはどれほどぶりでしょう。
今日は、今日こそは、なにか特別なことが起きるかもしれない。子どもの頃は毎日そんなワクワクを胸に過ごしていました。あの頃を思いだす、素朴ながら、きらきらとした愛らしい1冊です。