伊坂幸太郎の名作小説のおすすめ人気ランキング30選【映画化された作品も！】

物語の語り手は、戦争で負けたばかりの“ある国”に住む猫、トム。おとぎ話のように物語が始まり、猫の視点から、戦争や、世界の秘密について語られていきます。

伊坂幸太郎らしい、伏線の回収も多数あり。ファンタジーであり、ミステリーでもある、不思議な世界観を味わえる作品です。

“首折り男”と呼ばれる殺し屋を巡る、7つのストーリーが収録された短編集。7編は、それぞれ独立した短編ですが、緩やかにリンクした内容になっています。

物騒なタイトルですが、意外に笑える、エンターテインメント性も高い作品。伊坂ワールドで人気の人物も登場するので、他の作品の後に読むのがおすすめですよ。

副業で“悪魔祓い”をする男、遠藤の「私の話」と、株誤発注の原因調査をする男、五十嵐の「猿の話」。それぞれ異なる雰囲気の2つのストーリーを軸に物語が進んでいきます。

一見関係なさそうな世界が交錯し、1つの結末に向かう驚きの展開は、伊坂幸太郎ならでは。最後の1ページまで展開が予想できない、ドキドキしながら楽しめる作品です。

同じく人気作家の阿部和重と完全共著という、珍しい作品。どの部分をどちらが、というのではなく、完全に合作で、1つの物語が描かれています。

小学校以来の友人コンビが、東京大空襲で行方不明になった米軍機・幻の映画・冷酷非情な破壊者といった謎の数々に、人生をかけて挑むストーリー。上下巻で、読みごたえも十分ですよ。

主人公、星野は、とある事情により、五股をかけていた5人の恋人に別れを告げることに。何もかも規格外の大女、繭美と共に、5人の元を訪れる、不思議でおかしな数週間が描かれています。

伊坂作品らしく、伏線もあり、星野と繭美の会話劇も秀逸。5人の女性の個性的なキャラクターにも惹かれます。WOWOWで連続ドラマにもなった、人気の作品です。

表題作の「PK」と、「超人」「密使」の3つの中篇が入った収録された、連作集。3作が絡んでいるようでうまく絡み合わない、繋がっているようで繋がらない、独特の世界観が特徴的です。

理解しきれず、何度も読み返したという感想も多く見られる作品。伊坂幸太郎らしい、伏線の多い複雑な世界観を味わいたい方におすすめです。

4つのストーリーが収録された、短編集。4作品とも全く違ったテイストで、それぞれ楽しめますが、やはり世界がリンクしている点は、伊坂作品ならでは。

2009年には、同名の映画も公開されています。短編らしく、軽くさくっと読めるので、伊坂ワールドの入り口としてもおすすめの1冊です。

愛車を運転中、元女優とパパラッチの事件に遭遇する、望月兄弟。仲良し家族が、いじめ・恐喝など、さらなる謎に巻き込まれていきます。

この作品の主人公は、車。車の目線でストーリーが描かれているので、車同士の会話も楽しめますよ。自分の愛車も、こんなことを考えたり感じたりしているのかも、と想像しながら読むのもいいですね。

6人の人気男性作家による、男性目線の恋愛小説が収録された、アンソロジー集。伊坂幸太郎の「透明ポーラーベア」が収録されています。

行方不明になった姉の元恋人と、動物園で偶然出会った主人公。人と人の不思議なつながりが描かれた、恋愛モノでも伊坂幸太郎らしさを感じられる作品です。

物語の舞台は、数年後に小惑星が衝突して地球が滅亡すると予告された、終末の世界。余命3年という時間の中で、それぞれの人生を過ごす人々が描かれています。

人は何のために生きるのか、自分だったらどうするのか、今日を生きることの意味とは何なのか。深く考えさせられる物語です。

クリスマスをテーマにした6つの短編が入った、アンソロジー集。伊坂幸太郎の、「一人では無理がある」が収録されています。

主人公は、うっかりミスの多いサンタクロース。ですが、そのミスが、意外な方向に転がっていきます。クスっと笑えてハートフル、どこか妙に現実的な、伊坂ワールドらしいファンタジー小説です。

5編の短編からなる、連作集。小さな奇跡を描いた5つのストーリーが絡み合って、1つの長編小説のように楽しめます。

表題作の“残り全部バケーション”は、裏稼業から足を洗おうとする男と、解散寸前の家族が共にドライブをする物語。キャラクターの魅力と、ポップで明るい世界観で、軽く楽しく読めるエンターテインメント作品です。

舞台は火星ではなく、仙台。住人が相互に監視し、危険人物とされるとギロチンにかけられる、“安全地区”に指定された仙台に、“平和警察”が配置されます。

火星に住むことはできない人々は、そんな暴挙を受け入れるか、戦うしかない。正義とは、平和とは何なのか考えさせられる、読み応えのある作品です。

短めの短編が詰まった連作集。大きな事件が起こるわけではありませんが、小さな奇跡のエピソードが連なって、また最初に戻るという、正に伊坂ワールドらしい構成です。

最後まで読むと、もう一度最初から読み返したくなる作品。紙の本で29ページと、空き時間にサラッと読める長さです。電子書籍のみの販売なので、ご注意くださいね。

主人公は、自分が念じたことを相手に喋らせる能力を持つ男、安藤。「魔王 JUVENILE REMIX」のタイトルで漫画化もされている、人気の作品です。

2008年発行の「モダンタイムス」は、こちらの続編と言える作品。「魔王」は、ラストがなんとなくスッキリしない、という声が多いので、モダンタイムスまで続けて読むのがおすすめですよ。

「一緒に本屋を襲わないか？」という、不思議な誘いから始まるストーリー。現在と、2年前の出来事を交互に描きながら進んでいきます。思わぬどんでん返しのラストに、やられた！という感想が多く見られる作品です。

2007年には、映画にもなっています。映像で表現するのが難しいと言われた作品なので、そちらも併せてチェックするのがおすすめですよ。

こちらは、作者が“楽しさ”を追求した、籠城ミステリー。仙台の住宅街で発生した、人質立てこもり事件。SITも出動し、逃亡不可能な状況で、犯人からの予想外の要求とは…？

張り巡らされた伏線、予想外の方向に転がるストーリー展開と、正に伊坂幸太郎らしいエンタメ小説。2017年発行と、新しめですが、古くからのファンにも高く評価されている作品です。

様々なエピソードが重なり、繋がり合って、1つのラストに向かう、伊坂幸太郎らしさを感じられる作品を読みたいなら、まずはこちらがおすすめ。

バラバラ死体、解体された神様、鉢合わせの泥棒など、関係のなさそうな5つの物語が、少しずつ重なり合いながら進んでいきます。伊坂作品に多く登場する人気の人物、“黒澤”が初登場する作品でもありますよ。

主人公の弟、“春”は、母が強姦されて身ごもった子ども。そんな兄弟が大人になったころ、連続放火・グラフィティアートという謎の事件が起こります。

犯罪・遺伝子といった重いテーマを扱っていますが、前向きで明るい雰囲気。ミステリーですが、親子愛・家族愛もテーマになっています。2009年には、映画にもなった作品です。

伊坂幸太郎の、記念すべきデビュー作。コンビニ強盗に失敗した主人公は、逃亡中、“しゃべるカカシ”のいる不思議な島で目を覚まします。

いくつもの謎と伏線、リアルとファンタジーの融合など、デビュー作とは思えない、完成度の高い作品。伊坂ワールドにデビューしたい初心者の方にもおすすめです。

百発百中の天才的な銀行強盗4人組。今回も完ぺきな計画…のはずが、思わぬ誤算が。終始陽気な雰囲気と、ユニークなキャラクター、ユーモアあふれる会話で、とにかく楽しく痛快な気分にさせてくれます。

映画にもなった人気作。シリーズ続編の、「陽気なギャングの日常と襲撃」「陽気なギャングは三つ数えろ」も併せてチェックしてくださいね。

こちらも、堺雅人主演で映画にもなった人気の作品。主人公は、突然首相暗殺犯の濡れ衣を着せられ、逃げ回ることになります。

大きな謀略から逃げ切ることができるのか、ハラハラする展開。絶望的な状況の中でも、笑える会話や、驚きの伏線も散りばめられていて、最後までページをめくる手がとまらない作品です。

こちらは、電子書籍限定の短編小説。長年連れ添った夫婦・単身赴任の夫とその妻、久しぶりに会う姉弟という、ひとつの家族をめぐる物語です。

大きな事件は起こりませんが、温かく、軽やかな気持ちにさせてくれるストーリー。この後4位でご紹介する、「アイネクライネナハトムジーク」の第1章も同時収録しているので、併せてチェックしてみてくださいね。

クールで奇妙な死神、“千葉”が主人公。一週間調査をして、対象者の生死を判定するのが仕事です。そんな千葉が出会う人々との、6つの短編が収録されています。

死がテーマではありますが、重すぎず、軽く笑いながら読める作品。金城武主演で映画にもなっています。続編の「死神の浮力」は、読み応えのある長編小説です。

漫画・映画とメディアミックスされた、人気の作品。押し屋・自殺屋・ナイフ使いという、3人の“殺し屋”を主体に、ストーリーが進んでいきます。

殺し屋・復習といった、少々血生臭いテーマですが、軽快な語り口のため、意外とすんなり読めてしまいます。ミステリー・サスペンス・ハードボイルドと、1冊で色々な側面を楽しめる作品です。

主人公の双子の兄弟には、とある不思議な秘密がある。兄弟の切ない物語の中に、緻密に計算された伏線、スピード感のある予想外な展開が散りばめられた、伊坂幸太郎らしい長編小説です。

読み始めると最後まで手が止まらない、どんどん物語に引き込まれたといったレビューが多数。虐待や殺人など、やや残酷な描写が多いので、苦手な方はご注意くださいね。

日常の中の小さな奇跡が描かれた、連作集。ヒーローではない、特別な能力もない普通の人々が紡ぎだす、情けなくも愛おしいストーリーです。

軽く楽しく、幸せに読める1冊。もちろん、伏線や驚きも隠れていますよ。2019年9月には、三浦春馬主演で映画も公開される予定です。

こちらの作品は、青春小説。大学で出会った5人の男女を主人公に、ボウリング・合コン・麻雀から、通り魔との遭遇や超能力まで、輝かしい日常生活が描かれています。

学生時代を懐かしく思ったり、こんな青春を送りたかったと羨ましくなったりしながら、楽しく読める1冊。ミステリー要素が苦手な方にもおすすめです。

2019年4月に発行された、待望の最新作。昭和バブル期が舞台の「シーソーモンスター」、2050年の近未来が舞台の「スピンモンスター」の2部構成です。

どちらも、出会ってはいけない2人が出会い、暴走・加速していく、怒涛の展開。軽快でテンポのいい、伊坂作品の面白さを存分に感じられる1冊です。

短編集ですが、実はそれぞれ繋がっている、伊坂幸太郎らしい名作。独自の正義感を持つ男、“陣内”のまわりに起こる、不思議な事件の数々。それらが1つになると、予想もしない展開が待ち受けています。

続編の「サブマリン」は、そんな陣内が登場する長編小説。どちらも、笑いながら読めて、読後はすっきり爽快になれる、多くの読者に支持されている作品です！