24歳は大卒なら社会人2年目。成長意欲が旺盛な人は、キャリアアップを考え始めるころではないでしょうか。いまの収入に不満を感じて、転職を考え始めた人もいるかもしれません。そんな時に知りたいのが、同世代の平均年収ですよね。
そこで今回は、24歳の平均年収や中央値を詳しく解説します。男女別や学歴別など、条件ごとの年収差の解説に加え、年収アップのコツも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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24歳の平均年収は300万円台前半と推測できます。
転職支援会社dodaの統計をみると、サービス利用者の24歳の平均年収は305万円(参照:doda)。2022年9月~2023年8月の1年間にdodaサービスに登録した転職希望者だけを対象にした統計ですが、ひとつの参考になるでしょう。
また、国税庁「令和3年分民間給与実態統計調査」によると20代前半の平均年収は269万円、後半は371万円。24歳の平均年収はこの中間くらい、300万円前半だと推測できます。
24歳は、大卒なら働き始めてまだ2年目。キャリア形成ができていない時期なので平均年収はそれほど高くありません。しかし20代後半になると収入がぐんと上がる傾向が見られ、これは経験を積み上げてスキルアップをはかった結果だと考えられます。24歳は、これから年収が上がっていく時期だと思ってよいでしょう。
24歳の年収の実態を把握するには、中央値のチェックも必要です。中央値は年収を低い順に並べた際に真ん中にくる数字で、平均値のように極端に高い数字によって結果が左右されることがありません。つまり平均値より中央値のほうが実態に則した数字を示しています。
dodaのデータにみる24歳の年収の中央値は300万円。男性の中央値が300万円で女性が280万円です(参照:doda)。
先に紹介したとおり平均値は305万円なので、中央値との開きはさほど大きくありません。このことから、24歳はまだ格差が生じる前のタイミングであると考えられます。これからキャリア形成を始められる、可能性に満ちた年齢といえるでしょう。
続いて24歳の平均的な手取り額もチェックしましょう。dodaの調査による平均年収305万円をもとに計算すると、手取り額は244万円程度と考えられます。
通常、月収やボーナスからは税金や社会保険料が2割程度引かれます。生活費や貯金、趣味に使うお金を考えるときは、手取り額をもとにプランを立てましょう。
また就職先や転職先を探す際に、求人票に出ている給与は額面なので、実際に使えるお金をイメージする際は求人票の額の8割程度と考えてください。逆に希望の手取り額がある人は、その金額をもとに額面の支給額を計算し、求人を探してみるのがおすすめです。
ここからは、24歳の平均年収を条件別に比較して解説します。データは厚生労働省「賃金構造基本統計調査(2022年)」や国税庁「民間給与実態統計調査(2021年)」をもとに紹介します。
平均年収を男女別にみると、20代前半の男性の平均は287万円、女性は249万円で40万円近い開きがあります。
20代後半になると男性404万円に対し、女性は328万円と差はさらに拡大していきます。男女間で年収に差が出る原因として挙げられるのは、就いている職種や難易度の違い。女性は結婚や出産で離職する可能性があると見られてしまい、長く働いてくれる可能性の高い男性のほうがチャンスを得やすいことも考えられます。
しかし最近では、男女の賃金格差をなくす取り組みも進められており、管理職への登用や女性の活躍の場が増加。また看護師など、もともと女性の多い職種では平均以上の給与を稼いでいる人もおり、女性にも高収入やキャリアアップを目指せるチャンスは開かれています。
学歴別に24際の平均年収を比較すると、大卒と高卒では20万円近い開きがあります。
高卒の平均年収は341万円、専門卒は324万円、大卒は359万円、院卒は314万円です。院卒の年収が大卒より低い理由は、入社1年目で賞与が出ていないためと考えられ、基本給で見ると大卒を上回っています。
なお、学歴が年収差に繋がっている理由のひとつは、給与水準が高い大企業の中に採用を大卒以上に絞っている会社があること。また大学で学んでいる分、専門職に就きやすいことも要因といえるかもしれません。さらに高卒の若年層は非正規で働く人の割合が多いことも、平均を押し下げている理由のひとつと考えられます。
しかし学歴による年収差は、生涯にわたって埋められないわけではありません。学歴よりも実力が重視されるエンジニアなどは、専門性を高めることで高収入を狙うことが十分可能。経験を積みスキルを身につけることで、年収アップをはかることは可能です。
20代前半で月収が一番高いのは不動産業で平均は23.4万円。次いで学術研究分野が23.3万円、情報通信業が23.2万円です。
不動産業は営業職の場合、成果に応じてインセンティブがつく会社が多いことが、平均を押し上げている要因と考えられます。学術研究分野は、高度な知識や技術を必要とする業種であることが高収入の理由でしょう。
情報通信業はエンジニアの場合、年齢や学歴より実力で評価される傾向にあり、若手でも活躍の場が与えられやすいのが特徴です。また成長中の産業のため中途採用も多く、収入アップを目指して転職を考えている人には、狙い目の職種といえます。
ちなみに、平均が一番低いのは複合サービス業で19.8万円です。
企業規模別に月収を比較すると、20代前半ではあまり大きな差はありません。
20代前半の平均月収は大企業で22.7万円、中企業で21.7万円、小企業で21万円です。大きな差がない理由は、企業規模による初任給の差があまりないことや、キャリアが浅く、役割や業績評価が反映されていないことがあげられます。
20代後半になると早い人は役職に就き始めるほか、大企業では転勤や海外赴任もあり、企業規模による格差は広がっていきます。ただし、情報通信業などでは成長著しいベンチャー企業もあり、小企業では収入が上がらないというわけではありません。
高収入を目指して転職を考えるなら、年収差があまりないいまのうちに、大企業にこだわらずベンチャーも含めた豊富な選択肢から選ぶとよいでしょう。
最後に、これからキャリア形成をしていくタイミングの24歳に、おすすめの収入アップの方法を紹介します。
収入を上げる方法としてまず挙げられるのは、いまの会社で昇進・昇格を目指すことです。
24歳になれば社会人生活にも慣れ、少しずつ自分の判断で仕事を進められるようになっているでしょう。積極的に仕事をかって出て、ワンランク上の業務に挑戦すると、上司に頑張りをアピールするよいチャンスに。また主体性とスピード感をもって動き、ホウレンソウを徹底すると頼れる人材としての評価も上がります。
昇進を目指す際には、まず会社の評価基準を確認してみてください。求められる人物像をしっかり理解し、キャリアビジョンを明確にすることが昇進への早道です。
資格を取得し手当を狙うのも、収入アップの方法としておすすめです。
資格が必要な業務に就くと、毎月、数千円から数万円手取りが変わる可能性があります。また、資格を昇進に繋げれば基本給アップも実現可能。資格の勉強で専門性を深めると仕事の幅が広がり、やりがいや自信にもつながるでしょう。
資格の取得を奨励している企業は多く、勉強のための援助金制度を設けている場合もあるので、会社の制度を確認してみてください。
キャリアアップを目指すならいまの仕事に関係する資格、異業種転職を目指すなら挑戦したい分野に関係する資格など、今後のキャリアパスを意識してどの資格を取得するか検討してみるとよいでしょう。おすすめの資格や勉強方法、講座選びは以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ、参考にしてください。
昇進や資格の取得にはある程度時間がかかるので、いますぐ収入をアップしたい人は副業を選択肢に入れてみるとよいでしょう。
アルバイトをするのは体力的にも大変で気が引けるという人は、ネットを使って自宅でできる副業を探すのがおすすめ。クラウドソーシングのサービスが増えているので、隙間時間に簡単に始められる在宅ワークが狙い目です。
ただし、就業規則に違反すると懲戒を受ける可能性があるので、副業を始める前に就業規則を確認してください。最近は副業を解禁する企業が増えていますが、禁止している会社もまだまだあります。
副業は難しい場合でも、アンケートに答えたり、商品の感想を書いたりすることでポイントや電子マネーがもらえるサービスがあります。短時間でできてちょっとしたお小遣いになることもあるので、興味のある人は試してみてください。
おすすめのサービスや利用方法は以下の記事で詳しく解説しています。
本業で年収アップを目指すなら、思い切って転職に挑戦してみましょう。24歳は転職向きのタイミングといわれ、求人数も豊富です。
スキルや経験はまだ十分とはいえませんが、24歳がもつポテンシャルは採用で高評価がもらえる要素。また、社会に出て3年以内なら第二新卒向けの求人も応募可能。さらに24歳なら未経験の業種も応募しやすく、選択肢が広がります。
厚生労働省の調査によると、大学卒新卒社員の平均離職率は1年以内が11.3%、2年以内が22.3%、3年以内が32.3%となっており、3年以内に辞めてしまう人が多いことがわかります。
社会人経験も浅い24歳は、転職を考えるにはやや時期尚早という声も。しかし、20代後半になるとスキルや経験を厳しく問われるなどハードルが上がるので、転職を考えているなら、いまのうちに動き出すのはひとつの方法です。
以下の記事では、転職活動の進め方や転職サイトの選び方を詳しく解説しています。せひ参考にしてください。
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