主婦の再就職方法は？成功のポイントを解説

主婦が再就職をするには、女性向けの転職サイトの利用がおすすめです。主婦や子育て世帯などの女性向け求人に特化しているため、通常の転職サイトに比べて効率的に転職活動を進められるでしょう。

女性向け転職サイトでは、上述したとおり主婦や子育てをしている人向けにサービスが提供されているため、フルタイム・時短勤務・パート契約などの雇用形態を柔軟に検索できます。月の残業時間や転勤のあるなしなど、女性に人気の条件がまとまっていて希望の求人を見つけやすい点も大きな魅力です。

ちなみに転職サイトは1つだけでなく、複数のサービスに登録して相性のよいサービスを見つけることがおすすめ。以下の記事では、女性向け転職サイトを公開求人数や使いやすさなどから比較検証しています。再就職をスムーズに進めたい人は、ぜひ活用を検討してみてください。

国や地方自治体の再就職支援を活用することも、再就職をするために有効な手段です。これらの再就職支援サポートは、主婦の再就職に役立つ情報が豊富に揃っています。

例えば内閣府の男女共同参画局が提供する「女性応援ポータルサイト」では、就職相談・研修・セミナー・公的職業訓練などの案内を参照可能です。東京都では「女性しごと応援テラス」にて、女性の再就職を応援するキャリアカウンセリングや求人紹介をする専用窓口を開設しています。

国や東京都以外にも自治体によって女性の再就職支援サポートを行っているところも多いので、自分の住んでいる地域にあるかどうかを確認してみるとよいでしょう。

ちなみに女性応援ポータルサイトでは、就職だけでなく起業・子育て・介護などの情報も多く扱っています。様々な支援を受けることができるので、ぜひ参考にしてみてください。

自己分析を行うことは、再就職をするために大切なポイントです。自己分析を行えば自分の強みややりがいを感じる部分が理解できて、再就職する際に必須の自己PRや志望動機などの作成に役立ちます。

自己分析では自分のスキルや特性を洗い出し、好きなことや得意なことも整理すると、自分が就職をしてどのような強みを発揮できるのかや、どんな仕事・職場環境で働きたいのかが明確になるでしょう。

スキルや能力が思いつかなくても、主婦を経験していれば仕事につながる強みがあります。例えば、近所づきあいが得意ならコミュニケーションがあると考えることが可能です。PTA活動で役職についていたなら、リーダーシップをとれる能力をもっているとアピールできます。

自己分析をしても短所しか見つからない場合は、短所を長所に変換してみるとよいでしょう。例えば神経質な性格なら、細かい点によく気がつくなどといい換えることができます。

再就職にあたっては、譲れないポイントや妥協点を明確に決めることが重要です。就職先に求める条件が決まっていれば、応募先を絞りやすくなって就職後のミスマッチも防ぐことができるでしょう。

例えば年収300万円は最低限欲しいと考えたら、300万円以上を譲れない条件に設定します。妥協点を決めるときには、残業時間は2時間まで許容できるなどと決めておくとよいでしょう。

転職活動をする際には、自分が希望するすべての条件に当てはまる職場を見つけるのは難しいと理解しておくことが大切です。設定した条件に優先順位をつけて、最も譲れない条件から求人検索をすると応募先の選択がしやすいでしょう。

自分に合った雇用形態を考えることも、再就職を成功させるコツです。自分の状況を考えて希望する雇用形態を明確にできれば、マッチする可能性の高い就職先を絞り込みやすくなるでしょう。

雇用形態には正社員・派遣・パート（アルバイト）などがあり、それぞれ異なった特徴があります。例えば正社員は長期的に安定して勤められる一方で、フルタイムで働かなければいけなかったり、残業の可能性があったりすることも。

派遣は正社員ほどの安定性はないものの、労働時間が決められていて残業が少ないなど、子育てをしながらでも働きやすい点はメリットだといえるでしょう。パート・アルバイトも同様で未経験で選べる職業が多いなどの特徴があり、決められた曜日に短時間だけ働くことも可能です。

仕事と家庭を両立するなら、1日のタイムスケジュールを振り返って仕事に割り振れる時間を検討してみるなど、自分にはどのような雇用形態が向いているかを事前に検討しておくことが大切だといえます。

履歴書を丁寧に作成することは、就職を成功させるポイントのひとつです。主婦の再就職はブランクがあるなど書類選考時にマイナスになる要素も多いため、カバーできるような内容の履歴書を作成しましょう。

例えば応募先で活用できるスキルや資格があるなら、志望動機や自己PRの欄でしっかりアピールすることが重要です。ネガティブな要素があるときは、ポジティブにいい換えましょう。ブランクがあるなら上述したように主婦をするうえで身についた能力を示すと効果的です。

複数の企業に申し込む際には、履歴書の使い回しをするのではなく企業ごとに志望動機や自己PR文を変えましょう。企業によって効果的なアピールができるポイントは異なるため、応募先の求める人材にマッチするような履歴書を作ることができると万全です。

面接対策をしっかりと行うことも、就職を成功させるために押さえておきたいポイントです。面接時に的確に自分をアピールできれば、採用される確率も上がります。主婦が再就職をする際によくされる質問は、以下を参考にしてみてください。

• 残業は可能ですか？
• 再就職をしようと考えたきっかけや理由を教えてください
• 就業していない期間は何をしていましたか？
• お子さんが急に熱を出した場合はどうしますか？
• お子さんの学校行事などのイベントが仕事と重なったときはどうしますか？

例えば残業ができるかどうかか聞かれた場合は、どのように対応できるかを具体的に示せるとよいでしょう。回答例は以下が考えられます。

【例文】

残業は可能ですが、急な残業は難しいかもしれません。ただ残業が必要な場合は、前日までに有無がわかれば母に子どもを預けて対応できます。

上記の例文のような回答を、想定される質問ごとに考えておきましょう。また履歴書と同様に、ブランクがあるならその間に身につけたスキルをアピールするなど、ネガティブな回答はポジティブにいい換えることも大切です。

ちなみに面接はビジネスの場であるため、結論から先に提示して次に理由を話すなど、主婦モードではなく仕事をするスタンスでコミュニケーションをとりましょう。

また面接時は身だしなみも重要です。スーツを着たりヒールを履いたりすることが久しぶりなら、面接前にサイズが違っていないかやシミ・シワがないかを必ず確認しておきましょう。

就職前に資格を取得してアピールできる材料を作っておくことも、主婦が就職をするのによい方法です。志望する企業に適した資格をもっていれば、選考で有利になりやすいでしょう。

主婦におすすめの国家資格には、保育士・介護福祉士・宅地建物取引士が挙げられます。ほかには、簿記・医療事務・介護事務・マイクロソフト オフィス スペシャリスト（MOS）なども再就職でアピールできる汎用性の高い資格です。

資格を取得する際には、家事や子育てをしながら自宅で勉強できる通信講座の受講がおすすめ。以下の記事では、人気の通信講座を授業・教材の質などから比較検証しています。資格取得をして再就職のアピールに利用したい人は、ぜひ参考にしてみてください。

就職に対して家族の理解や協力を得ることも、就職を成功させる大切なコツです。周りの人の理解を得られなければ、仕事と家庭の両立が難しくなったり、家庭環境が悪くなったりしてしまうことも。

自分が再就職をして働きたい理由や、仕事をする時間帯などを家族に共有したうえで、子育てや家事はどうするのかを話し合いましょう。両親に頼る必要がある場合は、そちらにも話をしておくと再就職に対する不安を少なくすることができます。

ちなみに家族のほかにも、再就職した経験のある友人・知人とつながりをもつこともおすすめです。同じような状況の人から話を聞いておけば、再就職の際の参考にできるでしょう。