マイクで仲間と通話しながら、ツーリングを楽しめる無線機「バイク用インカム」。ヘルメットに取りつけるだけで、ツーリングの楽しみ方が広がります。しかし、ビーコム・SENA・デイトナなど、多くのメーカーやブランドから発売されているうえ、最新の高性能なものから中華系の安いものまで種類が多く、どれを選べばよいか迷いますよね。
マイベストが定義するベストなバイク用インカムは「防水性が高く、接続が安定していて音質がよい商品」。徹底検証してわかったバイク用インカムの本当の選び方も解説しますので、ぜひ購入の際の参考にしてください。
元バイク屋のYouTuber、チャンネル登録者は12.5万人(2024.6時点)。 個人店と複数店舗経営のバイク屋で、整備・販売の両方を経験。現役ではない「元」バイク屋だからこそ、特定のメーカーに肩入れすることなく、本音の情報発信や 用品紹介をしている。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
マイクの音質が優れた商品としてユーザーがとても満足できる基準を「いかなる状況でもクリアな声を相手に届けられる商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
スピーカーの音質が優れた商品としてユーザーがとても満足できる基準を「いかなる状況でも相手の声がクリアに聞こえる商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
通信が途切れにくい商品としてユーザーがとても満足できる基準を「山のなかでも途切れにくいうえ、途切れたとしてもすぐに復帰できる商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
バッテリー持ちが優れた商品としてユーザーがとても満足できる基準を「丸1日のツーリングでも電池切れの心配がない商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
操作がしやすい商品としてユーザーがとても満足できる基準を「冬用グローブをしていても誤操作が一切ない商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
他社製品とのつながりやすさが優れた商品としてユーザーがとても満足できる基準を「どのメーカーのインカムでもすぐにつながる商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
機能が豊富な商品としてユーザーがとても満足できる基準を「インカムにあるべき機能がすべて搭載されている商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
防水性が優れた商品としてユーザーがとても満足できる基準を「ゲリラ豪雨や台風でもほとんど壊れない商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
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監修者は「選び方」についてのみ監修をおこなっており、掲載している商品・サービスは監修者が選定したものではありません。マイベストが独自に検証を行ったうえで、ランキング化しています。
新商品の発売情報をリサーチした結果、検証しランキングに追加すべき商品はありませんでした。
新たに以下の商品の検証を行い、ランキングをアップデートしました。
検証ロジックをアップデートし、あわせてコンテンツの記載内容・ランキングを刷新しました。
バイク用インカムとは、マイクとスピーカーを通して、ツーリングしながら仲間とコミュニケーションが取れるアイテムのこと。スマホとBluetooth接続することで音楽を流すこともできます。会話を楽しむことはもちろん、大事な連絡を取り合ったり音楽を一緒に聴いたりできるので、持っているとツーリングがグッと便利に楽しくなりますよ。
また、スマホとペアリングしてナビや音楽が聴けたり、ラジオが聴けたりするものもあり、ソロツーリングの場合にも役立ちます。ソロツーリングしかしない人には、通話機能のないモデルもおすすめです。
有名メーカーのインカムの値段の相場は2万円~6万円。中華系の安いものだと1万円以下で購入できるものもあります。
通話機能を持たないモデルでも、BluetoothでスマホとペアリングしてLINE通話や電話アプリで仲間と会話できます。通話できないモデルは厳密にはインカムではありませんが、このコンテンツで紹介しているので参考にしてくださいね。
バイク用インカムを選ぶ際に必ずチェックしておきたい「5つのポイント」をご紹介します。
インカムは、同じブランド同士であれば基本的に問題なく接続できますが、他社間のインカムを接続する場合、相性によっては接続できないことがあります。一緒に走るメンツがいつも同じであれば、同じブランドのインカムでそろえるのがベターですよ。
もし一緒に走るメンツが固定ではないなら、サインハウスのB+COMシリーズがおすすめ。バイク用インカムのシェア率が国内No.1なので、いろいろな人と接続しやすいでしょう。
B+COMはシェア率が高いだけでなく、他社との接続もしやすいインカムです。今回行った検証では全商品のなかで唯一、すべてのインカムと接続できました。いろいろな人とツーリングに行くなら、B+COMを選んでおけばスムーズに接続できますよ。
他社インカムと接続することを「ユニバーサル接続」といいますが、通常のインカムの場合、ユニバーサル接続は1台までしかできません。一方でB+COMはユニバーサル接続の方法が2種類用意されており、最大2台まで他社インカムと接続できます。これににより幅広い他社インカムと接続できるだけでなく、他社インカム同士の中継が可能。仲間内で使用しているインカムのメーカーがバラバラでも、B+COMがあれば接続しやすいでしょう。
商品ごとに公称の最大通信距離が異なりますが、通信の途切れやすい山のなかで検証したところ、通信が途切れる距離に大差はありませんでした。
注目すべきは再接続する距離です。なかには一度接続が切れると、近づいても再接続できない商品もありました。気になる人はランキングの「通信の途切れにくさ」のスコアを参考にしてくださいね。
バイクに乗る際はグローブの着用が推奨されていますが、グローブをしていると指先の感覚が鈍ります。インカムの操作が細かくて難しいものだと、なかなか思うように操作できずにストレスになるでしょう。ダイヤルつきのインカムであれば、グローブをしていても操作の感覚がわかりやすく、誤操作が減らせますよ。
音質はインカムを選ぶうえで非常に重要。今回は人間の耳に近い音が収録ができるダミーヘッドマイクを使って、インカムのマイク・スピーカーの音の波形から音質のよさを評価しました。今回の検証では音質に大きな問題がある商品はありませんでしたが、気になる人はランキングの「マイクの音質」「スピーカーの音質」のスコアをチェックしてくださいね。
音質にさらにこだわりたい人は、各メーカーから販売されているアップグレード用のスピーカーをチェックしてください。標準装備のスピーカーよりもクリアな音質で会話もはっきりと聞こえるでしょう。
インカムの音質はヘルメットへのセッティングに大きく左右されます。よりクリアな音質を楽しみたい人は、なるべく耳に近づけたセッティングをするとよいでしょう。
一方で耳に近づけすぎると、スピーカーが長時間耳に触れることで耳の痛みに繋がります。試行錯誤しながら、ちょうどよいセッティングを見極めてくださいね。
どうしてもスピーカーが耳に当たりやすい人は、なるべく薄いスピーカーを装備したインカムを選びましょう。ランキング表を右にスクロールして「スピーカーの厚さ」をチェックしてください。
インカムはチップ(Bluetooth接続するための部品)1つにつき1台のデバイスの音声しか流せません。シングルチップ(チップが1つ)のインカムは、通話中にナビの音声案内を聞けなくなります。
デュアルチップ(チップが2つ)のモデルであれば通話中もナビの音声が流れるので、ルート案内の聞き逃しがなく道に迷うことも少ないですよ。
防水性の高さを表す指標として、しばしば「IPコード」が用いられます。「IP〇〇」と表記され、末尾の数字1桁が防水性を表す数字です。0~8の数字で表されており、数字が大きいほど防水性が高いと思われがちですが、実は間違い。IPX7を謳っている製品がIPX6の試験に耐えられるとは限りません。バイクツーリングにおいて重要なのは、IPX6の試験に耐えられるかどうか。今回は、豪雨のなかでも使えるインカムを見つけるために、防水試験機でIPX4~IPX6の試験を行いました。
IPX7を謳っていても、IPX6の試験に耐えられなかった商品もあったので、興味のある人はランキングを右にスクロールして、「防水(実測値)」をチェックしてくださいね。
ちなみに、PX7以降の試験の内容は一定時間の間、完全に水没させるもの。バイクでの使用環境とは異なるので参考程度にとどめておくのがベターです。
IPX6とIPX7の試験を突破している商品は「IPX6/IPX7」のように併記されているので、商品を選ぶ際の参考にしてください。
商品 | 画像 | おすすめ スコア | 最安価格 | 人気順 | ポイント | おすすめスコア | 詳細情報 | |||||||||||||||||||
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マイクの音質 | スピーカーの音質 | 通信の途切れにくさ | バッテリー持ち | 操作のしやすさ | 他社製品とのつながりやすさ | 機能の豊富さ | 防水性 | 同時接続人数 | 通信可能距離 | 連続使用時間 | 防水性能 | 防水(実測値) | 音楽併用機能 | ラジオ機能 | アプリ対応 | メッシュ接続可能 | ユニバーサル接続可能 | 通話可能 | スピーカーの厚さ | |||||||
1 | サインハウス B+COM SB6XR|00082396 | ![]() | 4.65 | 3位 | 幅広いメーカーのインカムと接続可能!迷ったらこれがおすすめ | 4.37 | 4.50 | 4.34 | 5.00 | 4.62 | 4.50 | 4.84 | 5.00 | 6人 | インカム通話:最大約22時間/携帯通話・音楽再生:最大約24時間(それぞれ単体での稼働の場合) | IP67 | IPX6相当 | 14.8mm | ||||||||
2 | SENA Technologies SENA|50S |0411275 | ![]() | 4.64 | 10位 | クリアな音質のインカム。操作しやすいダイヤルがうれしい | 4.37 | 4.82 | 4.40 | 5.00 | 4.92 | 4.00 | 4.84 | 5.00 | Bluetoothインターコム:4人/オープンMeshインターコム:無制限/グループMeshインターコム:24人 | 2,000m(見通しの良いところ) | Mesh通話:約11時間/Bluetooth通話:約12時間 | IPX6相当 | 11mm | ||||||||
3 | FODSPORTS バイクインカム|M1-S PRO | ![]() | 4.42 | 1位 | 音質のよいスピーカーを装備。コスパのよいインカム | 4.08 | 4.50 | 4.36 | 5.00 | 3.86 | 4.50 | 4.17 | 5.00 | 最大8人(4~6人推奨) | 500m(2人の通信距離) | 20時間 | IP65 | IPX6相当 | 12mm | |||||||
4 | デイトナ DT-E1|99113 | ![]() | 4.31 | 6位 | 会話しやすいクリアな音質と、操作しやすいダイヤルが特徴 | 4.74 | 4.63 | 4.28 | 5.00 | 4.60 | 3.50 | 3.79 | 5.00 | 最大4人 | 約800m | 約12時間 | IP67 | IPX6相当 | 14.7mm | |||||||
5 | Amison バイクインカム | ![]() | 4.28 | 5位 | 安価ながらもマイク・スピーカーの音質がよいインカム | 4.79 | 4.50 | 4.08 | 5.00 | 3.90 | 4.50 | 4.17 | 4.00 | 10人 | 1000~2000m | 連続通話時間:最大28時間/音楽連続再生時間:最大33時間 | IP67 | IPX5相当 | 14mm | |||||||
6 | コミネ モーターサイクルインターカム|KK-902 | ![]() | 4.17 | 8位 | スピーカーの音質がとてもよい。浸水したため防水性は懸念 | 3.93 | 4.75 | 4.06 | 5.00 | 4.34 | 4.50 | 3.65 | 4.00 | 4人 | 1000m | 音楽再生:約24時間/通話:約30時間 | IP67 | IPX5相当 | 12.5mm | |||||||
7 | MIDLAND RUSH RCF シングルパック|C1527.10 | ![]() | 4.14 | 9位 | ノイズをしっかりカットするマイクを搭載。操作はしにくい | 4.65 | 4.63 | 3.72 | 5.00 | 3.34 | 4.00 | 4.67 | 4.00 | プライベートグループモード:6人/パブリックグループモード:10人 | 3500m(プライベートグループモード通信時) | メッシュ通信:最大12時間/Bluetoothインカム通信時:最大20時間 | IPX6 | IPX5相当 | 12.7mm | |||||||
8 | LEXIN LX-B4FM インカム | ![]() | 4.09 | 2位 | 安さが魅力だが、操作がしにくく防水性にも懸念あり | 4.30 | 4.50 | 3.90 | 5.00 | 3.50 | 4.00 | 4.17 | 4.00 | 最大10人 | 最大1600m | 12~15時間 | IP67 | IPX5相当 | 11.5mm | |||||||
9 | EENOUR バイク用インカム|R16 | ![]() | 4.06 | 音質がよく、会話しながら音楽も楽しめる。防水性は高くない | 4.40 | 4.50 | 4.36 | 5.00 | 3.78 | 3.50 | 4.00 | 4.00 | 6人 | 1500m | 13時間 | IP55 | IPX5相当 | 7mm | ||||||||
10 | COVELL オートバイヘルメット ヘッドセット | ![]() | 3.61 | 4位 | スピーカー・マイクの音質がよい。通話機能がない点はネック | 4.40 | 4.57 | 3.00 | 4.56 | 3.40 | 3.00 | 3.00 | 5.00 | 8時間 | IP65 | 15.9mm |
同時接続人数 | 6人 |
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防水(実測値) | IPX6相当 |
ユニバーサル接続可能 |
良い
気になる
サインハウスの「B+COM SB6XR」はバイク用インカムを探すすべての人におすすめです。一般的なインカムと異なり、ユニバーサル接続の方法が2種類あるため、幅広いメーカーのインカムと接続可能。相手の機種を気にせず接続しやすいでしょう。
ダイヤルを搭載しているうえボタンの数が3つとシンプルな設計なので、操作が簡単でグローブをしていても扱いやすい印象です。また、スピーカー・マイクの音質ともに特に問題はなく、クリアな音質で会話や音楽が楽しめます。デュアルチップ搭載なので、通話中でもナビの音声を聞ける点も大きなメリットです。
防水試験ではIPX6の試験に耐えるだけの防水性を発揮。メーカーは推奨していませんが、豪雨のときでも壊れにくいといえるでしょう。通信が途切れても近づけばすぐに再接続できる点もうれしいポイント。バッテリー持ちもよく1日中使用しても問題ないでしょう。
総じて性能が高いうえ、幅広いメーカーと接続可能なインカム。すべての人に自信をもっておすすめします。
通信可能距離 | |
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スピーカーの厚さ | 14.8mm |
同時接続人数 | Bluetoothインターコム:4人/オープンMeshインターコム:無制限/グループMeshインターコム:24人 |
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防水(実測値) | IPX6相当 |
ユニバーサル接続可能 |
良い
気になる
SENAの「50S」は、クリアな音質で会話を楽しみたい人におすすめのインカム。スピーカーの音質の検証は高評価で、ノイズが少ないうえしっかりと相手の声が聞こえますよ。
本体には大きなダイヤルを備えており、グローブをしていても操作がしやすい点がうれしいポイント。ボタンの数は2つと非常にシンプルな設計なので、押し間違えにくいといえます。バッテリー容量も十分で、1日中使用しても問題ないでしょう。
通常の最大同時接続人数は4人ですが、SENA独自のメッシュ接続という通信方式にすると、人数無制限で接続できる点は大きなメリットです。
防水試験ではIPX6の試験を突破。防水性が高く、激しい雨のなかでも壊れにくいといえます。複数の他社製品との接続を試みたところ、接続できなかった機種もありました。他社製品とのつながりやすさが満足とはいえませんが、問題となるレベルではないでしょう。
音質のよさと操作のしやすさが光るインカム。デュアルチップ搭載なので通話と音楽を同時に楽しめますよ。通話や音楽をクリアな音質で楽しみたい人は検討してください。
通信可能距離 | 2,000m(見通しの良いところ) |
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スピーカーの厚さ | 11mm |
同時接続人数 | 最大8人(4~6人推奨) |
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防水(実測値) | IPX6相当 |
ユニバーサル接続可能 |
良い
気になる
FODSPORTSの「M1-S PRO」は、比較的安価でありながらスピーカーの音質がよく、目立って悪いところのない、コスパのよいインカム。予算が限られている人におすすめです。
スピーカー・マイクともに音質に問題はなく、十分にクリアな音質。バッテリーは長時間持つので、1日を通したツーリングでも快適に使用できるでしょう。防水性はIPX6相当であるため、不意に雨が降ってもインカムが壊れる可能性は低いといえます。
他社製品とのつながりやすさも高評価。検証ではほとんどのインカムと接続できました。山道で使用しても通信が途切れやすいこともなく、近づくだけで自動で再接続するのはうれしいポイント。最大接続人数は8人と多めで、同メーカー同士のグループツーリングでも大いに役立つでしょう。
一方で操作のしやすさの評価は伸び悩む結果に。凹凸のあるボタンが配置されているもののグローブ越しでは分かりにくく、慣れないと誤操作が頻発する可能性があります。
とはいえ値段の割には性能がよいので、予算を抑えたいけどコスパのよいインカムがほしいという人にはおすすめの商品です。
通信可能距離 | 500m(2人の通信距離) |
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スピーカーの厚さ | 12mm |
同時接続人数 | 最大4人 |
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防水(実測値) | IPX6相当 |
ユニバーサル接続可能 |
良い
気になる
デイトナの「DT-E1」はクリアな音質のマイクとスピーカーが特徴のインカム。音質にこだわりたい人におすすめです。
本体のボタンは2つのみで非常にシンプル。突起のあるダイヤルがついており、グローブ越しでも操作がしやすい印象です。バッテリーは1日中ツーリングで使用しても十分持つだけの容量があります。防水試験ではIPX6の試験をクリアしました。突然の雨でも壊れる心配は少ないでしょう。
山のなかでの接続はやや途切れやすい印象でしたが、ほかの商品と比べてそこまで大きな差はありませんでした。近づけば自動で接続が復帰する点はメリットです。
懸念は他社製品とのつながりやすさ。検証ではSENAやMIDLANDといった有名メーカーと接続できませんでした。とはいえ有名メーカーに比べると比較的安価なので、安くて音質がよいものを求める人にはおすすめできます。
通信可能距離 | 約800m |
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スピーカーの厚さ | 14.7mm |
同時接続人数 | 10人 |
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防水(実測値) | IPX5相当 |
ユニバーサル接続可能 |
良い
気になる
Amisonの「バイクインカム」はマイク・スピーカーの音質がよいインカム。通話の質を重視するならよい選択肢でしょう。
1日中ツーリングで使用しても問題ないレベルのバッテリーを備えている点や、他社のインカムとつながりやすい点はうれしいポイント。通話可能な距離はほかの商品と大差ありませんが、一度接続が切れると、1mくらい近づかないと自動で再接続できない点はネックです。
本体にはダイヤルを備えていますが、ボタンの数が多いため操作がしやすいとはいえない印象。また、防水試験ではIPX6の試験に耐えられなかったため、激しい雨のなかでの使用は控えたほうがよいでしょう。シングルチップなので通話と同時にナビや音楽を聴けない点もデメリットです。
通信可能距離 | 1000~2000m |
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スピーカーの厚さ | 14mm |
同時接続人数 | 4人 |
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防水(実測値) | IPX5相当 |
ユニバーサル接続可能 |
良い
気になる
コミネの「KK-902」は、スピーカーの音質のよさが目を見張るインカム。ただしスピーカーの音質はよいものの、マイクの音質はイマイチな印象です。ソロツーリングで音楽を聴く人にはよい選択肢でしょう。
他社製品とのつながりやすさも十分で、幅広い機種とペアリングできる点はメリット。バッテリー持ちも1日中ツーリングして問題ないレベルです。操作ボタンは4つあり、ダイヤル式ではないものの一つひとつのボタンの間隔が広く、比較的操作しやすい印象。
防水試験ではIPX6の試験で内部に浸水しました。通常の雨であれば問題なさそうですが、高速走行時や激しい雨の際はインカム本体はしまっておいたほうがよいでしょう。
シングルチップでなので、通話とスマホの音声を同時に流せない点はデメリット。とはいえグループツーリングの頻度が高くなければ、デュアルチップは必要ないので、ソロ用と割り切って音楽再生用として使用してもよいでしょう。
通信可能距離 | 1000m |
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スピーカーの厚さ | 12.5mm |
同時接続人数 | プライベートグループモード:6人/パブリックグループモード:10人 |
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防水(実測値) | IPX5相当 |
ユニバーサル接続可能 |
良い
気になる
MIDLANDの「RUSH RCF」は、マイク・スピーカーの性能が高いインカム。マイクの音質検証ではエンジン音や風切り音などのノイズをほとんどカットできました。
バッテリーの容量は十分で、1日ツーリングしても問題ないレベルでしょう。MIDLAND独自のメッシュ通信により、最大10人までの接続が可能。通常の通信方法よりも切断されにくい点はうれしいポイントです。一方通常の通信方法で接続すると、一度切断してからの再接続を自動で行えませんでした。手動での再接続が必要な点はネックです。
他社製品とのつながりやすさの検証では、デイトナ「DT-E1」と接続できませんでした。とはいえ極端に他社製品と接続しにくいわけではないので、大きな問題にはならないでしょう。
操作用のボタンの数が多いうえ、ボタンが固いので非常に操作しにくい印象です。また、防水性の検証ではIPX6の試験に耐えられない結果に。雨の中の高速走行や豪雨のなかの走行は避けるのがベターです。
通信可能距離 | 3500m(プライベートグループモード通信時) |
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スピーカーの厚さ | 12.7mm |
同時接続人数 | 最大10人 |
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防水(実測値) | IPX5相当 |
ユニバーサル接続可能 |
良い
気になる
LEXINの「LX-B4FM」は、安い価格が魅力のインカムです。高い性能があるわけではありませんが、なるべく安いインカムがほしい人にはよい選択肢でしょう。
バッテリーの持ちは十分に長く、1日中ツーリングしても最後まで問題なく使用できます。スピーカーやマイクの音質は特別よいわけではありませんが会話をするには十分な音質です。
他社製品とのつながりやすさの検証は普通の評価。接続できないメーカーも一定数ある点は注意してください。一度接続が途切れてからは1mほどまで近づかないと再接続できませんでした。走行中に自動で再接続することは難しいでしょう。
操作用のボタンは数が多いうえに凹凸がはっきりしない形状なので、グローブ越しには操作がしにくい印象。また防水試験では、IPX5の試験に耐えたものの、IPX6の試験ではインカム内部に大量に浸水しました。少しの雨なら問題なさそうですが、高速走行する場合はインカムをヘルメットから外しておくことをおすすめします。
通信可能距離 | 最大1600m |
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スピーカーの厚さ | 11.5mm |
同時接続人数 | 6人 |
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防水(実測値) | IPX5相当 |
ユニバーサル接続可能 |
良い
気になる
WhiteBank Japanの「バイク用インカム R16」は、価格をおさえつつ、音楽共有機能やナビ機能を使いたい人におすすめです。デュアルチップを搭載しており、会話しながら音楽やナビ音声を聞けるのがメリット。他社製品で接続できるメーカーは限られますが、同じ機種同士であれば音楽共有機能も使えます。
バッテリーの持ちは非常によく、1日中ツーリングしても電池切れの心配は少ないでしょう。マイク・スピーカーの音質もよく、ノイズを低減してクリアな音質で会話を楽しめました。山道で使用しても通信が途切れにくく、仮に通信が途切れてもある程度近づけばすぐに再接続可能。メッシュ接続には対応していませんが、同じ機種同士で最大6人まで接続できます。
ただし操作はボタン式なのでグローブをしていると分かりにくく、慣れが必要そうです。また、防水試験ではIPX6の試験をクリアできなかったのが難点。通常の雨であれば壊れる心配は少ないですが、激しい雨のなかでの使用は避けたほうがよいでしょう。
クリアな音質で会話できるうえ、会話しながら音楽やナビ音声を楽しめる本商品。コスパ重視な人や、グループツーリングを楽しみたい人にはとくに向いています。
通信可能距離 | 1500m |
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スピーカーの厚さ | 7mm |
同時接続人数 | |
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防水(実測値) | |
ユニバーサル接続可能 |
良い
気になる
COVELLの「オートバイヘルメット ヘッドセット」は、通話機能を持たないモデル。ソロツーリングしかしない人にはおすすめです。
マイク・スピーカーともに音質は十分によい印象。クリアな音質でナビや音楽を聴けるでしょう。音楽は10時間以上連続再生できたので、丸1日のツーリングには物足りない可能性はあるものの、ほとんどの場合困ることはないでしょう。
この商品はフルフェイスヘルメットであれば、すべてヘルメット内部に収まるので、防水性能の心配は不要です。しかし、ジェットヘルメットを使っている人はマイク部分が露出するので、激しい雨のなかでの使用は避けるのがベター。また、操作ボタンはフラットな形状で、グローブをした状態ではボタンの凹凸を感じにくく、操作がしやすいとはいえない印象です。
通話機能はありませんが、スマホとペアリングすればLINE通話などの通話サービスで会話できます。トンネル内や山など、携帯の電波が圏外になりやすい環境では繋がりにくい点に目をつぶれば、グループツーリングでも使えなくはないでしょう。
通信可能距離 | |
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スピーカーの厚さ | 15.9mm |
同時接続人数 | |
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防水(実測値) | |
ユニバーサル接続可能 |
良い
気になる
また、通話機能はありませんが、スマホとペアリングすればLINE通話などの通話サービスを利用できます。ただし、トンネル内や山など、携帯電波が圏外になりやすい環境では繋がりにくいことに注意してください。
通信可能距離 | |
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スピーカーの厚さ | 10.7mm |
検証④:バッテリー持ち
検証⑤:操作のしやすさ
検証⑥:他社製品とのつながりやすさ
検証⑦:機能の豊富さ
検証⑧:防水性
今回検証した商品
ダミーヘッドマイクにインカムを装着し、ダミーヘッドマイクの口のスピーカーからテスト用の音声、ダミーヘッドマイクの両脇に設置したスピーカーからバイクの走行音を再生。
インカムのマイクを経由した音声を音楽制作ソフトウェアで測定し、各商品の周波数特性を分析し、以下のポイントごとに点数づけをして、各商品のおすすめ度をスコア化しました。
ダミーヘッドマイクにインカムを装着し、インカムのスピーカーからテスト用の音声を再生。
ダミーヘッドマイクを経由した音声を音楽制作ソフトウェアで測定し、各商品の周波数特性を分析し、各商品のおすすめ度をスコア化しました。
同一商品のインカムを2台接続。離れたり近づいたりして、接続が切れた地点と接続が復帰した地点の2台のインカム間の距離を計測。それぞれの距離が遠いほどおすすめとしておすすめ度をスコア化しました。
接続したインカムのうち1台は奥多摩周遊道路最高地点碑から動かさず、もう1台は奥多摩湖方面に徐々に移動
デバイスと接続し音楽を再生。14時間以上を最高スコアとし、連続再生時間が長いものほどおすすめとしておすすめ度をスコア化しました。
テスターが各商品をチェックし、以下のポイントごとに点数づけをして、各商品のおすすめ度をスコア化しました。
テスターが各商品をチェックし、以下のポイントごとに点数づけをして、各商品のおすすめ度をスコア化しました。
テスターが各商品をチェックし、以下のポイントごとに点数づけをして、各商品のおすすめ度をスコア化しました。
防水性が優れた商品としてユーザーがとても満足できる基準を「ゲリラ豪雨や台風でもほとんど壊れない商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
防水試験機でIPX4~IPX6相当の試験を実施。IPX6相当の商品をおすすめとしておすすめ度をスコア化しました。
バイク用インカムは、誰でも簡単に取り付け可能。ほとんどの商品がクリップ式を採用しているため、ヘルメットの内側と外側の隙間にフックを差し込むだけでOKです。
強力なマジックテープなどで貼り付けるタイプなら、隙間が少ないヘルメットを使用している人でもスムーズに取り付けられるでしょう。マイクやスピーカーの配線が難しそうだと不安を感じる人は、インカム用に内装されたヘルメットを選ぶのもひとつの手ですよ。
インカムは2台セットで販売しているものも多くあります。ソロで買うよりも安い値段で購入できる商品が多いので、ツーリング仲間と一緒に2台セットを購入すれば経済的ですよ。
日本で技術適合証明(電波法に定める技術基準に適合しているかを示す証明)を受けていないインカムは、日本国内で使用すると電波法違反になる可能性があります(参照:総務省)。
ネット通販では海外製の安いインカムが販売されていますが、なかには技術適合証明を受けていない商品も。技術適合証明を受けているインカムには技適マークがついているので、購入前に必ず確認しましょう。
バイクの運転中のイヤホンの使用は、道交法では明確に違反と定められていません。ただし、イヤホンの使用による不注意で事故を起こした場合は、安全運転義務違反になる可能性があります(参照:道路交通法)。
また、都道府県の条例では明確に禁止されている場合があるので、もしどうしてもイヤホンを使用したい場合は、各都道府県の条例をチェックしておきましょう。
耳を塞がないインカムであれば、イヤホンと異なり明確に禁止されていません。特別な理由がない限り、インカムの使用をおすすめします。
遠くへツーリングに行くときは、バイク用ナビがあると便利です。数人の仲間でツーリングに行くときにインカムと併用すれば、スムーズに行き先を連絡できます。以下のコンテンツも参考に、使い勝手のよい1台を探してくださいね。
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バイク用プロテクターのおすすめ人気ランキング【2025年】
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1位: サインハウス|B+COM SB6XR|00082396
2位: SENA Technologies|SENA|50S |0411275
3位: FODSPORTS|バイクインカム|M1-S PRO
4位: デイトナ|DT-E1|99113
5位: Amison|バイクインカム
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