GPSデータを元に危険なエリアを事前に警告する機能を搭載した、セルスター ドライブレコーダー CSD-790FHG。「SDカードのメンテナンス不要で便利」と評判です。その一方、「夜間にナンバーを確認しづらい」「リアカメラの画質がよくない」と気になる口コミも存在し、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の前後2カメラ型ドライブレコーダーとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、前後2カメラ型ドライブレコーダー選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
一方、画質はフロント・リアカメラともに良好。「リアカメラの画質がよくない」という口コミに反し、ナンバープレートの一連指定番号・分類番号・判別文字がくっきり映りました。本拠地は見えなかったものの、加害車両の特定に役立つ情報は十分得られるため、問題ないでしょう。
逆光下でもナンバープレートの文字を鮮明に記録できました。日差しが強い時間帯やトンネルの出入り口でも周りの様子を記録しやすいでしょう。しかし、口コミであったように暗所での撮影は苦手です。真っ暗な環境で撮影すると、比較した大半の商品と同様、フロント・リアともに人や木の形をほぼ記録できませんでした。
SDカードはフォーマット不要で、メンテナンスの手間がかかりません。SDカードチェック機能を搭載しており、異常に気づきやすいのも利点です。ただし専用ビュアーソフトはMac非対応なので、Macでは走行速度や走行ルートを確認できません。Windows media playerに対応しておらず、映像を確認しにくいのもネックです。
価格は執筆時点で税込35,800円(公式サイト参照)。走行中に注意が必要な危険エリアを事前に知らせる運転サポート機能を搭載しています。しかし、フレームレートが信号の点滅周期とかぶり、信号の色が映らない可能性があります。万が一の事故により一層備えたい人は、ほかの商品もチェックしてみてくださいね!
実際にセルスター ドライブレコーダー CSD-790FHGと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイ前後2カメラ型ドライブレコーダーと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
セルスター ドライブレコーダー CSD-790FHGよりも側方を広く映したい場合は、ぜひこちらも検討してみてくださいね!
JVCケンウッド
高画質で画角も広いものはコレ。証拠を残しやすく使いやすい
そもそも前後2カメラ型ドライブレコーダーとは、フロントカメラだけではカバーできない後方も撮影できるアイテムです。あおり運転や追突事故対策に有効で、リアカメラに証拠を残せます。360度ドライブレコーダーより撮影範囲は狭いものの、価格や取りつけ工賃を抑えやすいのがメリットです。
加えて、今回紹介するセルスター ドライブレコーダー CSD-790FHGは、内蔵のGPSデータにより安全運転に役立つGPS警告を行う機能を搭載しているのが特徴。速度違反を取り締まるオービスが設置されているポイントや逆走注意エリア・事故多発エリアなどを事前にお知らせします。
製造元のセルスターは、神奈川県に本社を置く自動車用品メーカーです。品質第一にこだわり、同社の製品は国内工場で一貫生産されています。ドライブレコーダーでは、360度録画モデルや無線LANを搭載したモデルなども展開中です。
フロントカメラには、SONY Exmor R CMOSセンサー STARVISを搭載。夜間走行やトンネル内など暗い環境でも、ノイズの少ない鮮明な映像を撮影できると謳っています。
映像補正技術のHDRに対応しているのも魅力です。トンネルの出入り口付近など急激な明るさの変化が発生しても、白飛びや黒つぶれを低減するとしています。
録画形式は常時録画・イベント録画・クイック録画モードの3種類です。常時録画では1分単位で録画をし続け、イベント録画では衝撃を検知した際に前後の映像を別ファイルで録画します。クイック録画では手動での録画が可能です。
別売りの常時電源コード(GDO-10)を接続すれば、最大12時間録画できるパーキングモードを使用できます。常時録画のほかに、動作検知のモーション・衝撃検知のイベント録画を組み合わせて設定可能です。駐車中でも車の周囲をしっかり監視・記録します。
専用ビューアーソフトが付属しており、Windowsを搭載したパソコンから使用可能です。録画時の走行速度や走行経路の確認のほかに、保険会社に保険金を請求する際に必要な交通事故報告書の書き出しができます。
安全運転支援機能を搭載しているのも特徴です。前方の車が発車した情報を知らせたり、車間距離を一定に保つよう警告したり、車線逸脱の警告に対応しています。
同社のカメラ警告対応レーダー探知機との接続も可能です。レーダー探知機とは、速度取り締まり機のレーダー波を探知して安全運転を促すアイテム。別売りのケーブル(GDO-11・GDO-12)で接続すれば、映像出力や電源入力ができます。
本体のサイズは、フロントカメラが幅92×奥行18×高さ35mm・リアカメラが幅35×奥行18×高さ35mmです。比較した商品の約7割はフロントカメラの高さが50mm前後だったことをふまえると、コンパクトなサイズといえます。
さまざまな車種に取りつけられるように、自由度の高いマウントベースを採用しているのもうれしいポイント。撮影アングルの微調整も可能です。また、付属のポールジョイントを交換すれば、ダッシュボードにも取りつけられます。なお、付属品は以下のとおりです。
<付属品>
今回はセルスター ドライブレコーダー CSD-790FHGを含む、前後2カメラ型ドライブレコーダー全22商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、撮影画角の広さの検証です。
ドライブレコーダーを壁から3.5mの距離に設置し、レーザー墨出し器と分度器を使用して角度を測定しました。フロント・リアカメラそれぞれが広い画角で撮影できたものほど高評価としています。
水平画角を測定したところ、フロントカメラは110度を記録しました。画角は狭く、側方を広く映せません。メーカー公称値の115.8度と大きな差はないものの、高評価の基準値である120度を下回っています。
比較した結果、水平画角が130度以上あると側方まで広く撮影できる傾向がありました。対して、本商品は側方に死角ができるので、割り込み・すり抜け対策には不十分です。
リアカメラの水平画角は90度でした。比較した商品の約8割は画角が100~140度だったことをふまえると、低い数値です。画角はかなり狭く、側方を広くカバーできないでしょう。
フロント・リアカメラともに画角は狭いため、割り込み・すり抜け対策するには物足りません。側方を広く映したい場合は、水平画角130度以上の商品をチェックしてみてくださいね。
次に、映像のきれいさの検証です。
3.5m離れた位置からフロント・リアカメラそれぞれで、ナンバープレートの一連指定番号・本拠地・分類番号・判別文字を明確に読み取れるかチェックしました。あわせて、フレームレートが信号の点滅周期とかぶる100・120の約数でないか確認しています。
フロントカメラの画質は良好です。本拠地はつぶれて見えなかったものの、一連指定番号・分類番号・判別文字は明確に読み取れました。カメラのスペックは解像度フルHD(1920×1080)・総画素数は200万画素。比較したほかのフルHDの商品の大半が、本商品と同じく本拠地以外は鮮明に記録できました。
しかし、1秒間の動画に表示される画像の枚数を示すフレームレートが30.0fpsと、信号の点滅周期とかぶっているのがネック。信号の点滅周期である100・120の約数とかぶらない商品であれば信号をしっかり映せますが、本商品は信号の色が映らない可能性があります。
リアカメラの映像も比較的きれいで、ナンバープレートの一連指定番号・分類番号・判別文字がくっきり映りました。本拠地はつぶれたものの、比較した商品の約8割も本拠地が見えなかったため、本商品が劣るわけではありません。「リアカメラの画質がよくない」という口コミは払拭できたといえます。
総合的に見てもフロント・リアともに画質は申し分なく、万が一加害車両がその場から立ち去っても、特定するための映像を残せるでしょう。しかし信号の色が映らない可能性があるため、信号付近の事故で信号の色が争点になった場合、証拠として機能しないかもしれません。
続いて、悪条件下での映像のきれいさの検証です。
真っ暗な環境で撮影した映像でも輝度の平均値が45を超えるか・激しい逆光を再現した環境でナンバープレートの文字を読み取れるかチェックしました。
フロントカメラの輝度は16.18と低く、真っ暗な環境では人や木々の形を記録できませんでした。口コミで「夜間にナンバーを確認しづらい」と指摘されていたとおりの結果です。
暗闇に強いとされる映像補正技術のHDRに対応していますが、比較したところ、HDRを搭載するほかの商品も苦戦し、フロントカメラの輝度が45に達したものは1つもありません(※執筆時点)。街灯の少ない夜道では証拠となる映像を残しづらいでしょう。
リアカメラの輝度も20.17を記録し、高評価の基準値である45には届きませんでした。真っ暗な環境では、周りの状況をしっかりと記録できません。
比較した商品のなかにはリアカメラの輝度が45を超える商品もありました。本商品もフロントカメラより輝度は高かったものの、明るさの補正力はいまひとつです。
フロント・リアカメラともに暗所に弱いため、夜間走行する機会が多い人には向いていないといえます。
フロントカメラは逆光でも、きれいに撮影できました。激しい逆光を想定した環境で検証したところ、2m先のナンバープレートの一連指定番号・本拠地・分類番号・判別文字をすべて明確に読み取れます。
比較した結果、ほとんどの商品は逆光を抑えてナンバープレートの文字をくっきり映し出しました。逆光の補正力に大きな差はなく、どの商品も逆光には強かったといえます。
リアカメラも逆光に強く、ナンバープレートのすべての文字を鮮明に映せました。比較したほかの商品も同様、逆光には強い傾向がありましたが、本商品も負けず劣らずの結果です。
フロント・リアカメラともに逆光の補正力は優秀だったため、日差しが強い時間帯やトンネルの出入り口などでも、周りの様子を記録しやすいでしょう。
最後に、映像の確認のしやすさ・映像保護機能の充実度の検証です。
映像を確認できるモニターはあるか・スマホアプリに対応しているか・専用ビュアーソフトはあるかなど、映像確認機能の有無を調べて評価しました。あわせて、イベント録画機能やSDカードのチェック機能はあるかなど、映像保護機能もチェックしています。
<検証結果>
イベント・マニュアル録画両方に対応しているのもうれしいポイントです。自動・手動で事故時の映像を別フォルダに保存できるため、上書きのリスクを軽減できます。ただしSDカードの最大記録容量は32GBと小さく、長時間の録画には向きません。
<検証結果>
記録解像度 | フルHD(1920×1080)、HD(1280×720)、D1(720×480) |
---|---|
実測した水平画角(フロント) | 110度 |
フレームレート(フロント) | 30.0fps |
実測した水平画角(リア) | 90度 |
専用ビュアーソフト | |
SDカードチェック機能 |
良い
気になる
モニター | |
---|---|
総画素数(フロント) | 200万画素 |
水平画角(前後2カメラフロント) | 115.8度 |
対角画角(フロント) | 141.8度 |
総画素数(リア) | 100万画素 |
水平画角(前後2カメラリア) | 107度 |
対角画角(リア) | 127度 |
記録方式 | 常時録画、イベント録画、クイック録画 |
記録最大容量 | 16GB |
映像ファイル形式 | AVI |
給電方式 | シガーソケット |
幅(フロント) | 92mm |
奥行(フロント) | 18mm |
高さ(フロント) | 35mm |
幅(リア) | 35mm |
奥行(リア) | 18mm |
高さ(リア) | 35mm |
付属品 | 別体カメラ、DCコード、マウントベース、カメラ接続コード、ボールジョイント、両面テープ、16GB microSDカード、コードクリップ、脱脂クリーナー、取扱説明書 |
音声録音機能 | |
GPS対応 | |
Gセンサー | |
Wi-Fi | |
SDカードフォーマット不要 |
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セルスター ドライブレコーダー CSD-790FHGは、公式通販サイトから購入できます。値段は執筆時点で税込35,800円でした。
そのほかの取扱店舗は、Amazonや楽天市場などの大手ECサイト、オートバックスやドライブマーケットなどのカー用品店です。サイトによっては公式サイトよりお得に購入できる可能性があるので、それぞれ比較してみてくださいね!
最後に、撮影画角の広さの検証で高評価を獲得した商品をご紹介します。
ユピテル SN-TW9700dは、撮影画角の広さと機能面が優れた1台です。水平画角はフロント140度広いうえに、画質も十分。3.5m離れたナンバープレートを比較的くっきり記録でき、逆光・暗所でもある程度明るさを補正しました。信号の色を記録できない心配もありません。また、SDカードの最大記録容量は128GBと豊富です。
幅寄せ・すり抜け対策を徹底したいなら、コムテック ZDR035がおすすめ。フロント・リアカメラともに水平画角は140度と、側方を広くカバーできます。3.5m離れたナンバープレートも本拠地以外は鮮明に記録。信号の色も問題なく記録でき、映像保護機能も充実しています。万が一の事故の際、証拠として役立つでしょう。
記録解像度 | フルHD(1920×1080) |
---|---|
実測した水平画角(フロント) | 140度 |
フレームレート(フロント) | 28.0fps |
実測した水平画角(リア) | 130度 |
専用ビュアーソフト | |
SDカードチェック機能 |
良い
気になる
モニター | |
---|---|
総画素数(フロント) | 200万画素 |
水平画角(前後2カメラフロント) | 135度 |
対角画角(フロント) | 160度 |
総画素数(リア) | 200万画素 |
水平画角(前後2カメラリア) | 130度 |
対角画角(リア) | 150度 |
記録方式 | 常時録画、イベント記録(Gセンサー記録、ワンタッチ記録) |
記録最大容量 | 128GB |
映像ファイル形式 | MOV |
給電方式 | 電源直結 |
幅(フロント) | 62mm |
奥行(フロント) | 37mm |
高さ(フロント) | 52mm |
幅(リア) | 55mm |
奥行(リア) | 直径25mm |
高さ(リア) | 直径25mm |
付属品 | 5Vコンバーター付電源直結コード、フロントカメラ用ブラケット、リアカメラケーブル、microSDカード(16GB)、ドライブレコーダー搭載ステッカー、取扱説明書・保証書 |
音声録音機能 | |
GPS対応 | |
Gセンサー | |
Wi-Fi | |
SDカードフォーマット不要 |
ユピテル ドライブレコーダー SN-TW9700dの口コミ・評判は?実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー!
記録解像度 | フルHD(1920×1080) |
---|---|
実測した水平画角(フロント) | 140度 |
フレームレート(フロント) | 17.5/27.5fps |
実測した水平画角(リア) | 140度 |
専用ビュアーソフト | |
SDカードチェック機能 |
良い
気になる
モニター | |
---|---|
総画素数(フロント) | 200万画素 |
水平画角(前後2カメラフロント) | 138度 |
対角画角(フロント) | 168度 |
総画素数(リア) | 200万画素 |
水平画角(前後2カメラリア) | 138度 |
対角画角(リア) | 168度 |
記録方式 | 常時録画、衝撃録画、マニュアル録画、後続車接近録画 |
記録最大容量 | 128GB |
映像ファイル形式 | AVI(MPEG-4 AVC/H.264) |
給電方式 | シガーソケット |
幅(フロント) | 92mm |
奥行(フロント) | 31mm |
高さ(フロント) | 52mm |
幅(リア) | 38mm |
奥行(リア) | 27mm |
高さ(リア) | 30mm |
付属品 | シガープラグコード、カメラケーブル、脱脂クリーナー、フロントカメラ取付ステー固定用両面テープ、リヤカメラ取付ステー固定用両面テープ、microSDカード |
音声録音機能 | |
GPS対応 | |
Gセンサー | |
Wi-Fi | |
SDカードフォーマット不要 |
コムテック ドライブレコーダー ZDR035をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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