登山で遭難しビバーク(野営)をする際や、荷物を最小限にしたU.L.キャンプで活躍するツェルト。しかし馴染みがなく、「何を基準に選べばよいの?」「商品ごとの違いは?」と疑問を持ちますよね。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
防水性が優れた商品としてユーザーがとても満足できる基準を「雨が強い悪天候時に使用しても、雨を防ぎ内部が濡れない商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
汎用性が優れた商品としてユーザーがとても満足できる基準を「様々な状況に対応した張り方ができ、タープやポンチョなどほかの用途にも使える商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
持ち運びやすさが優れた商品としてユーザーがとても満足できる基準を「片手に収まるサイズで、アタックザックにも手軽に収納できる重量の商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
居住性が優れた商品としてユーザーがとても満足できる基準を「テントの代わりにも十分使える商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
すべての検証は
マイベストが行っています
新商品の発売情報をリサーチした結果、ランキングに追加すべき商品はありませんでした。
ツェルトとは、緊急時の野営(ビバーク)で使用する簡易的なテントのこと。ツェルトはドイツ語でテントを意味しますが、日本では簡易的な構造かつ軽量で、非常時用として山行に携行していたものをツェルトと呼ぶようになりました。最小限の荷物で野営できるため、U.L.ハイクやウルトラレースで使用されることもあります。
テントを持たない小屋泊や日帰りの登山では、遭難した際に雨風をしのぐため携帯するのが基本です。登山計画や山域によりますが、必須装備としてレインウェアやヘッドライトと肩を並べることもあります。
身一つでのビバークは非常に厳しく、たとえレインウェアがあっても体力の消耗は免れません。ケガを負っていたり体調不良を引き起こしていたりすると、より状況は悪化します。場合によってはツェルトの有無が命に直結する可能性もあるため、備えておくことをおすすめします。
ツェルトの代替装備として、エマージェンシーシートという選択肢もあります。ツェルトのように設営はできず、被って使う薄いシートですが、熱反射加工により体温の維持に役立つ道具です。
耐久性が低く数回の使用で壊れるうえ、ツェルトのほうが機能性・汎用性ともに優れていますが、エマージェンシーシートは非常に安価であることが魅力。数百円でも購入できるため、ひとまず緊急用に何かを持ちたい人におすすめです。
ツェルトを選ぶ際に必ずチェックしておきたい「4つのポイント」をご紹介します。
ツェルトには、大きく分けて1人用・1~2人用・2~3人用の3つの大きさがあります。小屋泊や日帰り登山を楽しむ人が緊急用に持つなら、1~2人用のツェルトがおすすめです。
ツェルトは1人1つが基本。誰と山に行くときでも、自分の身を自分で守れる状態にしておきましょう。
「1人で使うなら1人用で十分」と考えがちですが、実はそうではありません。1人用のツェルトにはひと1人が体育座りをしてギリギリ入れるサイズの商品も。雨風を防ぐ役割は果たしますが、横になって休養をとったり、ケガや体調不良で座れない状況で使ったりするのは困難です。
おすすめは1~2人用のツェルト。最大人数が2人でも、実際は2人が互い違いに密着して寝たときにギリギリ収まるサイズです。荷物を入れることや、環境の悪さや経験不足でうまく張れない状況もあることを考えると、多少の余裕をもって1~2人用がちょうどよいでしょう。
一方で2~3人用の大きなツェルトは、布面積が大きくかさばるうえ、設営場所を探すのに手間取る可能性が。ビバークは樹林帯や岩陰なのど狭い場所で行うことが多いため、適度な大きさのものを選びましょう。
いつも同じパーティで山に行く場合は大型のツェルトを購入して装備を分担することも考えられます。しかし、1人で滑落した場合なども考えると、緊急用の装備は自分で管理したほうが安全といえるでしょう。
1~2人用のツェルトでも、重量は商品によってまちまちです。200g程度の軽量なものから500g近い商品まで、かなり幅があります。
おすすめは300g以下の商品。コンパクトに収納できるので、いつもの装備に手軽に追加できます。200g台前半になるとさらにコンパクトに収納でき、少しでも装備を軽くして負担を軽減したい人にもおすすめできる理想的な重さです。
逆に400gを超えるような商品は、軽量なテントに近い重量に。レインウェアよりも重くかさばるため、ザックの容量次第では持っていけない可能性もあります。ツェルトの最大の魅力は携帯性の高さなので、そのメリットを活かせる商品を選びましょう。
登山用ではなく、トレイルランニング(トレラン)などでとにかく軽量性を重視したい人は、1人用の小型ツェルトも選択肢に入ります。100gを切る商品もあるので、ランニングの負担になりにくいでしょう。
ツェルトは雨風を防ぐための道具なので、防水性が欠かせません。生地の防水性は耐水圧(水の浸み込みにくさ)で表現でき、数値が高いほど防水性が高いといえます。
一般的なテントの耐水圧は1,500~2,000mmといわれていますが、ツェルトはフライシートがなく布1枚で雨風を防ぐ構造(シングルウォール)なので、より高い耐水圧が理想的。検証で耐水圧を実測した結果、公称値と大きく乖離する商品もありました。
実測の耐水圧が約2,000mmの商品は、強い流水や軽い圧迫で簡単に浸水。濡れた地面の上に敷いたとき、簡単に内部に浸みるでしょう。約3,000mmの商品では浸水がかなり遅れ、約5,000mmの商品ではさらに浸水しにくくなりました。実測の耐水圧で3,000mmを目安に、耐水圧が高い商品を選びましょう。
ビバークで重要なのは、低体温症を予防すること。体をできるだけ濡らさず保温するため、耐水圧が高いモデルがおすすめです。
ツェルトは密閉できない構造なので、完全な防水は実現できません。それでも、床や天井から水が滴るものと、大部分をブロックするものでは大きな差があります。
私は耐水圧が低いシングルウォールテントを愛用していましたが、雨の日はテント内にも雨が降り、自分も荷物もびしょ濡れになりました。天候が悪いときほど遭難しやすいため、耐水圧が高い商品がおすすめですよ。
ツェルトの使い方は、テントのように設営するだけではありません。テント以外の活用方法が豊富であることも、ツェルトの魅力です。
代表的な使い方は、底面を広げてタープとして使ったり、頭から被ってポンチョのようにしたりする方法。キャンプやU.L.ハイクにチャレンジするときに役立ちますし、レインウェアの代わりに使ったりザックカバーを兼ねて使ったりできます。また、地面が濡れているときにシート代わりにする小技も。冬場には、雪洞の出入り口としても活躍します。
はじめは緊急用のシェルターとして購入しても、将来的にステップアップしたり趣味の幅を広げたりしたときにツェルトは活躍します。将来的なメリットも考えて購入すると、よい買い物となるでしょう。
ツェルトはいかに使いこなすかが大事な道具。モデルによって異なりますが、様々な張り方や活用法があります。自分に合った張り方や使い方を見つけるのも、楽しみのひとつです。
また、木の枝や岩をペグ代わりにして道具の不足を補うなど、自然環境の活用もポイント。ぜひいろいろな方法を試してくださいね。
軽量なテントとして本格的にツェルト泊をしたいなら、居住性と軽さのバランスが優れているものを選びましょう。
ツェルトは風に弱いため、強風で煽られたり内部の空間が狭くなったりしやすいもの。側面を張り綱で固定し内部を広げられたり、ペグダウンできるポイントが多かったりすると居住性を高めやすいでしょう。また、透湿性(湿気を外に逃がす性能)が高い生地を使用していると、結露しにくく快適さを保ちやすいメリットがあります。
なお、ツェルト泊を快適に行うには知識と経験が必要なので、玄人向けの使い方です。いきなり標高が高い山でチャレンジすると危険となる可能性もあるため、徐々にステップアップしていきましょう。
近年は軽量なテントが増えており、シングルウォールの自立式シェルターならポール込みで600g台のものも。ツェルトの重量はポールを含まないため、布だけで比較すれば同等のクラスです。また、ビビィと呼ばれる寝袋のような形状のテントもあり、ポール込みで400g台の商品も販売されています。
ツェルトはトレッキングポールを支柱にして設営できるため、テントポールを省略し装備全体の重量を減らせることがメリット。しかし、もしトレッキングポールを持たずツェルト用のポールを持つなら、総合的な重量でテントに劣る可能性もあります。
ツェルト=最軽量という図式は必ずしも成り立たないため、自分の装備全体の構成やスタイルを考えながら、自分に合った商品を選びましょう。
商品 | 画像 | おすすめ
スコア | 最安価格 | 人気順 | ポイント | おすすめスコア | 詳細情報 | ||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
防水性 | 汎用性 | 持ち運びやすさ | 居住性 | 耐水圧(実測値) | 重量(実測値) | 展開時の幅 | ポンチョとして使用可能 | タープとして使用可能 | 展開時の高さ | 展開時の奥行 | オプション | 張り綱をかける場所の数 | 付属品 | 最大使用人数 | 出入り口数 | 素材 | |||||||
1 | モンベル U.L.ツェルト|#1122705 | ![]() | 4.56 | 防水性・汎用性が高い!初級~中級者のビバーク用におすすめ | 4.89 | 4.75 | 4.29 | 4.18 | 5,007mm | 292g | 200cm | 90cm | 80cm | ポール、張り綱、フライシート | 10か所(底面8+上部2) | 収納袋 | 1~2人 | 2面 | ナイロン | ||||
2 | finetrack ツエルト1|FAG0122 | ![]() | 4.51 | 2位 | 居住性が高く超軽量!上級者も満足できる高性能ツェルト | 4.40 | 4.40 | 4.66 | 4.60 | 2,998mm | 219g | 200cm | 90cm | 80cm | 張り綱 | 11か所(底面9+上部2) | 収納袋 | 1~2人 | 1面 | ナイロン(ポリウレタン防水透湿コーティング) | |||
3 | ヘリテイジ エマージェンシーツェルト 2G | ![]() | 4.49 | コンパクトな1~2人用ツェルト。やや玄人向きの商品 | 4.40 | 4.40 | 4.69 | 4.44 | 2,998mm | 212g | 190cm | 90cm | 80cm | ポール、張り綱 | 6(底面4+上部2) | 収納袋 | 1~2人 | 1面 | ナイロンリップストップ(透湿ポリウレタンコーティング) | ||||
4 | オクトス UL透湿防水タフツェルト|2976 | ![]() | 4.43 | 防水性が高く居住性も抜群!やや重くかさばる点が玉に瑕 | 4.67 | 4.40 | 4.00 | 4.95 | 2,998mm | 350g | 100cm | 100cm | 200cm | なし | 11か所(底面6+上部3+側面2) | 収納袋 | 1~2人 | 2面 | マイクロリップストップナイロン | ||||
5 | モンベル ライトツェルト|#1122704 | ![]() | 4.33 | 防水性・汎用性・居住性を網羅。しかし持ち運びにくい | 4.89 | 4.92 | 3.49 | 4.78 | 5,007mm | 452g | 200cm | 100cm | 90cm | ポール、張り綱、インナーポール、フライシート | 12か所(底面8+上部2+側面2) | 収納袋 | 1~2人 | 2面 | ポリエステル | ||||
6 | アライテント スーパーライト ツェルト1|SLT8900 | ![]() | 4.25 | 1位 | ベーシックな1~2人用ツェルト。耐水圧が低いのがネック | 4.00 | 4.40 | 4.47 | 4.30 | 1,999mm | 257g | 200cm | 200cm | 90cm | ポール、張り綱、フレーム | 6か所(底面4+上部2) | 収納袋 | 1~2人 | 2面 | ナイロン(PUコーティング) | |||
7 | finetrack ピコシェルター|FAG0121 | ![]() | 4.17 | 3位 | 超小型・軽量なシェルター。横になれないことに注意 | 4.40 | 4.10 | 5.00 | 3.06 | 2,998mm | 120g | 120cm | 95cm | 75cm | 張り綱 | 10か所(底面6+上部2+側面2) | 収納袋 | 1人 | 1面 | ナイロン(ポリウレタン防水透湿コーティング) | |||
8 | キャプテンスタッグ CAPTAIN STAG|ソロツェルトUV|UA-53 | ![]() | 4.06 | 5位 | ツェルトとしては非常に重い。持ち運びにくさがネック | 4.78 | 4.59 | 3.20 | 4.62 | 5,007mm | 510g | 210cm | 90cm | 80cm | なし | 8か所(底面6+上部2) | ガイドロープVタイプ×2本、ガイドロープ(短)×2本、アルミペグ8本、ペグ用収納袋1枚、収納バッグ1枚 | 1~2人 | 2面 | ナイロンリップストップ | |||
9 | アライテント ビバークツェルト ソロ | ![]() | 3.96 | 4位 | 超小型なツェルト。ポンチョに近い形状・サイズの商品 | 4.00 | 3.88 | 5.00 | 3.00 | 1,999mm | 95g | 80cm | 90cm | 70cm | なし | 8か所(底面8+上部1) | 収納袋 | 1人 | 0面 | ナイロン(PUコーティング) | |||
10 | Go Time Gear LIfe Tent|GTG012 | ![]() | 3.51 | エマージェンシーシートの生地。耐久性が低く壊れやすい | 3.00 | 3.34 | 4.82 | 3.87 | 2,998mm | 187g | 230cm | 86cm | 100cm | なし | なし | 収納袋、パラコード、ホイッスル | 2人 | 2面 | ポリエチレン |
耐水圧(実測値) | 5,007mm |
---|---|
重量(実測値) | 292g |
展開時の幅 | 200cm |
展開時の高さ | 90cm |
展開時の奥行 | 80cm |
最大使用人数 | 1~2人 |
良い
気になる
日本の総合アウトドアブランド、モンベル。登山用品やキャンプ用品などを幅広く取り揃えています。ツェルトも様々なモデルをラインナップしており、「U.L.ツェルト」は一般的な1~2人用のサイズかつ軽量な商品です。
防水性が高いことが魅力で、実測の耐水圧が5,000mmを超えているうえ、上部の縫い目にはシームテープが張られています。一般的なテントよりも高い耐水圧で、悪天候のビバークでも頼れるシェルターとなるでしょう。
張り綱をつけるループが多く、様々なシチュエーションで設営しやすい点もメリット。緊急時のビバークでも、周囲の環境に合わせてツェルトを立てられます。底部のつなぎ目も特徴的で、紐で結ぶタイプの商品が多いなか、U.L.ツェルトはボタンをかけるように固定。簡単かつ確実に固定でき、グローブをしている肌寒い季節でも使いやすいでしょう。
重量も比較的軽量で、実測で292g。さらに軽量なモデルもありますが、常に持ち運ぶものとして必要なラインをクリアしています。一般的なレインウェアくらいのサイズなので、日帰り用の小型ザックにも問題なく収納できるはずです。
居住性もツェルトとして一般的なラインで、ビバーク用途なら十分な休息をとれるでしょう。防水性の高さや各部の扱いやすさなど、初級~中級者にぴったり。「難易度が高い山域に行くとき、念のため持っておきたい」という人におすすめの商品です。タープとしても使えるので、「キャンプ・野営やハンモック泊にも興味があり、軽量なタープがあると活躍するかも」という人にもよい選択肢となるでしょう。
ポンチョとして使用可能 | |
---|---|
タープとして使用可能 | |
張り綱をかける場所の数 | 10か所(底面8+上部2) |
付属品 | 収納袋 |
出入り口数 | 2面 |
素材 | ナイロン |
モンベル U.L.ツェルトの評判・口コミは?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
耐水圧(実測値) | 2,998mm |
---|---|
重量(実測値) | 219g |
展開時の幅 | 200cm |
展開時の高さ | 90cm |
展開時の奥行 | 80cm |
最大使用人数 | 1~2人 |
良い
気になる
fietrack(ファイントラック)は、高性能な登山用品を製造・販売している日本のブランド。日本の気候に適した装備開発を行っており、素材からこだわった商品が人気を博しています。「ツエルト1」は1~2人用のツェルトで、finetrackのラインナップで中間のサイズのモデルです。
ツエルト1の最大の魅力は、高い居住性と軽量性を両立していること。軽量な商品は何かしらの機能を犠牲にしているものが少なくありませんが、ツエルト1は高い居住性を保ったまま軽量化に成功しています。
透湿性が高い生地を使用しており、結露しやすいというツェルトの弱点をカバー。通気口がメッシュのネットで塞がれているので、虫が入りにくいこともメリットです。天井が短いため高身長の人はやや圧迫感を覚える可能性がありますが、そのぶん耐風性が高く強風のなかでも張りやすいツェルトでした。張り綱やペグを打てる箇所が多いので、風や湿気で壁面が内側に垂れにくい利点もあります。
重量は実測で219gと非常に軽量で、小型のザックにも簡単に収納できるサイズ。装備重量にこだわる人でも満足できる商品です。
耐水圧は実測で約3,000mmあるうえ、環境に合わせた張り方ができるので緊急時のシェルターとしても十分。タープとしては使用できませんが、岩場でセルフビレイ(命綱)を通せる穴を備えており、ハイレベルで厳しい環境にも対応しています。
緊急時のシェルターとして使いたい初級~中級者にもおすすめですが、とくに軽量な寝床としてテント代わりに使いたい人や、岩場・冬山などで使う上級者におすすめしたい商品です。
ポンチョとして使用可能 | |
---|---|
タープとして使用可能 | |
張り綱をかける場所の数 | 11か所(底面9+上部2) |
付属品 | 収納袋 |
出入り口数 | 1面 |
素材 | ナイロン(ポリウレタン防水透湿コーティング) |
ファイントラック ツエルト1の評判・口コミは?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
耐水圧(実測値) | 2,998mm |
---|---|
重量(実測値) | 212g |
展開時の幅 | 190cm |
展開時の高さ | 90cm |
展開時の奥行 | 80cm |
最大使用人数 | 1~2人 |
良い
気になる
ヘリテイジは、革新的な商品を生み出している日本のブランド。山好きの社員が自社で試作・改良を繰り返しており、とくにU.L.系の軽量ギアを得意としています。「エマージェンシーツェルト 2G」は1~2人用のツェルトで、ヘリテイジらしく超軽量の商品です。
実測重量は212gと非常に軽量。収納サイズもコンパクトで、一般的なレインウェアよりも小さく収納できます。総合2位のfinetrack:ツエルト1と似たスペックですが、収納時のサイズはさらにコンパクトでした。
居住性も問題なく、一般的なツェルトとして必要十分な過ごしやすさです。透湿性が約8,800g/m2/24hrsある生地を使用しており、結露しにくいこともメリット。形状も一般的なツェルトのシルエットで、広さも基本的には問題ないでしょう。ただし、長辺の幅が190cmしかないため、長身の人には使いにくい可能性があります。身長+20cm程度の余裕がないと足や頭に布が当たることが多いため、高身長の人は注意しましょう。
耐水圧は実測2,998mmで、防水性も比較的高いといえます。完全な防水は実現できませんが、ある程度の雨なら耐えられるスペックです。
基本的な使い方にはひと通り対応しているものの、軽量性に特化しているため使い方の選択肢はやや狭まります。出入口が1か所のみなので、タープのような使い方はできません。また、張り綱をつける場所が少ないため、張り方のバリエーションが少ない点や居住空間を広げにくい点はマイナスポイントといえます。とても持ち運びやすい1~2人用ツェルトですが、やや玄人向きの商品です。
ポンチョとして使用可能 | |
---|---|
タープとして使用可能 | |
張り綱をかける場所の数 | 6(底面4+上部2) |
付属品 | 収納袋 |
出入り口数 | 1面 |
素材 | ナイロンリップストップ(透湿ポリウレタンコーティング) |
ヘリテイジ エマージェンシーツェルト 2Gの評判・口コミは?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
耐水圧(実測値) | 2,998mm |
---|---|
重量(実測値) | 350g |
展開時の幅 | 100cm |
展開時の高さ | 100cm |
展開時の奥行 | 200cm |
最大使用人数 | 1~2人 |
良い
気になる
オクトス(oxtos)とは、日本の登山用品ブランド。日本人の体型と日本特有の厳しい自然環境に適したモノづくりをコンセプトに、高品質・低価格な商品を販売しています。「UL透湿防水タフツェルト」は、緊急用の1~2人用ツェルトです。
とくに居住性が高いことが魅力の商品。8,000g/m2/24hrsという高い透湿性を有するため結露しにくく、ベンチレーションには虫よけネットが標準装備されています。側面の壁の真ん中にも張り綱をかけるループがあり、風や湿気で垂れ下がりやすい壁面を張り綱で外側に広げられる機能も。一般的なテントに近い居住空間の商品でした。
実測の耐水圧は約3,000mmと比較的高く、各部が防水処理されていることも魅力。商品名に防水とあるように、防水性にもこだわって作られた商品です。汎用性も一般的なツェルトとして必要十分なラインといえるでしょう。
欠点はやや重くかさばること。実測重量は350gで、緊急用のツェルトとしては大型です。居住性を高めたい人には選択肢となりますが、小屋泊・日帰り登山の装備としては満足といえるスペックに一歩届きませんでした。
ポンチョとして使用可能 | |
---|---|
タープとして使用可能 | |
張り綱をかける場所の数 | 11か所(底面6+上部3+側面2) |
付属品 | 収納袋 |
出入り口数 | 2面 |
素材 | マイクロリップストップナイロン |
耐水圧(実測値) | 5,007mm |
---|---|
重量(実測値) | 452g |
展開時の幅 | 200cm |
展開時の高さ | 100cm |
展開時の奥行 | 90cm |
最大使用人数 | 1~2人 |
良い
気になる
日本総合アウトドアブランド、モンベル。豊富な商品ラインナップで多様なニーズに応えており、ツェルトの選択肢も豊富です。「ライトツェルト」はベーシックで耐久性がある1~2人用のツェルトで、ラインナップの中核を担っています。
防水性が高いことが魅力で、耐水圧は実測で5,007mm。一般的なテントを大きく上回る数値を記録しました。上部の縫い目にはシームテープが張られており、浸水しない工夫も充実しています。
様々な使用方法に対応する汎用性や、居住性が高いこともメリット。タープとして使えるうえ、様々な場所に張り綱をかけて状況に合わせた設営ができます。また、側面を張り綱で広げて生地の垂れ下がりを防止する機能も。内部空間が広く風にも強くなるため、快適な睡眠を実現しやすいといえます。
しかし、452gと重く持ち運びにくい点が大きな欠点。軽量な1~2人用のツェルトの2倍以上の重さで、日帰り登山の装備ではザックに入らない可能性もあります。軽量な装備が増えている現代において、緊急用のシェルターとしては過剰な荷物になるため、ほかの選択肢も検討してほしい商品です。
ポンチョとして使用可能 | |
---|---|
タープとして使用可能 | |
張り綱をかける場所の数 | 12か所(底面8+上部2+側面2) |
付属品 | 収納袋 |
出入り口数 | 2面 |
素材 | ポリエステル |
耐水圧(実測値) | 1,999mm |
---|---|
重量(実測値) | 257g |
展開時の幅 | 200cm |
展開時の高さ | 200cm |
展開時の奥行 | 90cm |
最大使用人数 | 1~2人 |
良い
気になる
アライテントは、50年以上に渡って登山用のテントやザックを作り続けてきたメーカー。「スーパーライト ツェルト1」はベーシックな1~2人用ツェルトで、ツェルトの定番品として人気の商品です。
基本的な機能を網羅しており、ベーシックなツェルトとしては過不足ない性能。257gと軽量で、日帰り登山でも持っていきやすい携行性です。さらにタープとして使用できるので、汎用性も問題ないといえるでしょう。
しかし、耐水圧が約2,000mmと低かった点がデメリット。一般的なテントと同じ水準ではありますが、水に浸けてテストしたところ簡単に水が浸み込みました。これが大きな不満となるかはシチュエーション次第ですが、強い雨のなかで使用するとかなり濡れるでしょう。
総合ランキングで上位の商品と比べ、安価である点は魅力です。性能で比較したら上位商品をおすすめしますが、「予算を抑えて、とりあえず最低限使えるものがほしい」という人には選択肢となる商品でしょう。
ポンチョとして使用可能 | |
---|---|
タープとして使用可能 | |
張り綱をかける場所の数 | 6か所(底面4+上部2) |
付属品 | 収納袋 |
出入り口数 | 2面 |
素材 | ナイロン(PUコーティング) |
耐水圧(実測値) | 2,998mm |
---|---|
重量(実測値) | 120g |
展開時の幅 | 120cm |
展開時の高さ | 95cm |
展開時の奥行 | 75cm |
最大使用人数 | 1人 |
良い
気になる
fietrack(ファイントラック)は、高性能な登山用品を製造・販売している日本のブランド。日本の気候に適した装備開発を行っており、素材からこだわった商品が人気を博しています。「ピコシェルター」はfinetrackのラインナップでもっとも小型のモデルで、1人用の商品です。
重量は120gと非常に軽量。片手に収まるサイズで、緊急用のシェルターとしては最軽量クラスです。横になれないサイズですが、その居住性の低さと引き換えに高い携行性を実現しています。
防水性が比較的高く、ポンチョとして使える点もメリット。とくにポンチョとして使ったとき、背中側の生地が余り過ぎないので使いやすい印象でした。生地の透湿性が8,000g/m2/24hrsと高い点も魅力で、安価なレインウェアよりも蒸れにくい雨具として活用できるでしょう。
しかし、あくまで超小型の尖った商品であることを忘れてはいけません。体育座りのような姿勢で使う商品なので、きちんと休息をとりたい人には不向き。トレランの緊急装備などで、とにかく軽さを最優先にする人は選択肢となりますが、ビバーク用にツェルトがほしい初級~中級者にはあまりおすすめはできない商品です。
ポンチョとして使用可能 | |
---|---|
タープとして使用可能 | |
張り綱をかける場所の数 | 10か所(底面6+上部2+側面2) |
付属品 | 収納袋 |
出入り口数 | 1面 |
素材 | ナイロン(ポリウレタン防水透湿コーティング) |
耐水圧(実測値) | 5,007mm |
---|---|
重量(実測値) | 510g |
展開時の幅 | 210cm |
展開時の高さ | 90cm |
展開時の奥行 | 80cm |
最大使用人数 | 1~2人 |
良い
気になる
人気のキャンプ用品ブランド、キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)。登山よりもキャンプに向いた商品が多いブランドですが、「ソロツェルトUV」はビバーク用のシェルターとして開発された商品です。
耐水圧は実測で約5,000mmと高いうえ、機能が豊富なので汎用性が高いことが魅力。タープ状に設営して簡易的な雨よけ・日よけとして活用できます。
また、ツェルトとしては珍しく底面を完全に閉じられるので、居住空間に地面が露出していません。側面の壁に張り綱をかけられるため、ツェルト内部を広げられることもメリット。ツェルト型ではありますが、一般的なテントに近い使用感の商品でした。
しかし、重量が510g(本体・収納袋のみ)と非常に重いことが大きな欠点。超軽量なテントに近い重量で、緊急用のシェルターとして常に持ち運ぶのには不向きです。テント代わりに使うとしても、軽さというツェルトのメリットを活かしきれないことがネック。登山用のツェルトを選ぶなら、ほかの選択肢をおすすめしたい商品です。
ポンチョとして使用可能 | |
---|---|
タープとして使用可能 | |
張り綱をかける場所の数 | 8か所(底面6+上部2) |
付属品 | ガイドロープVタイプ×2本、ガイドロープ(短)×2本、アルミペグ8本、ペグ用収納袋1枚、収納バッグ1枚 |
出入り口数 | 2面 |
素材 | ナイロンリップストップ |
耐水圧(実測値) | 1,999mm |
---|---|
重量(実測値) | 95g |
展開時の幅 | 80cm |
展開時の高さ | 90cm |
展開時の奥行 | 70cm |
最大使用人数 | 1人 |
良い
気になる
山岳用テントで高い人気を博しているアライテント。「ビバークツェルト ソロ」は、非常に小型な1人用ツェルトです。
重量はなんと95g。検証したなかで、唯一100gを切っている商品でした。シェルターとは思えないサイズで持ち運びやすい点がメリットです。
しかし、一般的なツェルトの形状ではなく、設営しても横になるスペースがない点がデメリット。設営しても出入口がないため、緊急用のテントというよりも「設営できるポンチョ」というイメージに近いでしょう。汎用性・居住性ともに低いため、使いどころは限られます。
耐水圧は約2,000mm。一般的なテントと同様の数値ですが、検証した商品のなかでは低く、比較的簡単に水が浸みました。この商品自体をレインウェアの代わりにするのではなく、あくまで寒さしのぎの補強として用いるのに向いています。
トレランなどでとにかく荷物を軽くしたい人にはひとつの選択肢ですが、初級~中級者がビバーク用の備えとして持つにはあまりに尖りすぎている印象の商品です。
ポンチョとして使用可能 | |
---|---|
タープとして使用可能 | |
張り綱をかける場所の数 | 8か所(底面8+上部1) |
付属品 | 収納袋 |
出入り口数 | 0面 |
素材 | ナイロン(PUコーティング) |
耐水圧(実測値) | 2,998mm |
---|---|
重量(実測値) | 187g |
展開時の幅 | 230cm |
展開時の高さ | 86cm |
展開時の奥行 | 100cm |
最大使用人数 | 2人 |
良い
気になる
Go Time Gearは通販サイトでアウトドア用品を販売しているブランド。「LIfe Tent」は、Amazonで売れ筋となっている商品です(2024年3月現在)。
商品販売サイトではツェルトと銘打たれていますが、一般的なツェルトとはかけ離れた商品です。エマージェンシーシートの生地を円筒形に接着したもので、テントのように設営するのは非常に困難。検証でも、すぐに生地が破けて使い物になりませんでした。
試験での耐水圧は2,998mmと比較的高い数値ですが、現実的にはすぐに穴が空き破れるので防水性は期待できないでしょう。生地の面積は広く上手く設営できれば広い空間を作れますが、現実的には設営するというよりも被って暖をとる使い方が適しています。
ツェルトとしては軽量ですが、エマージェンシーシートとしては大型すぎ、重くかさばります。同様の機能をより小型・軽量かつ安価な装備でまかなえるため、あえて選ぶ必要はないでしょう。どうしても筒状のエマージェンシーシートがほしいなどの特殊な理由がない限り、通常のツェルトかエマージェンシーシートをおすすめします。エマージェンシーシートは数百円で販売されているので、生地感を知りたい人はまずはそちらを購入してみてください。
ポンチョとして使用可能 | |
---|---|
タープとして使用可能 | |
張り綱をかける場所の数 | なし |
付属品 | 収納袋、パラコード、ホイッスル |
出入り口数 | 2面 |
素材 | ポリエチレン |
mybestではベストなツェルトを「常に携帯しても苦にならない携帯性で、緊急時のビバークで命を守るのに役立つツェルト」と定義。
ベストな商品を探すために、人気メーカーの最新商品やAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどで売れ筋上位のツェルト10商品を集め、以下の4個のポイントで徹底検証しました。
検証①:防水性
検証②:汎用性
検証③:持ち運びやすさ
検証④:居住性
今回検証した商品
防水性が優れた商品としてユーザーがとても満足できる基準を「雨が強い悪天候時に使用しても、雨を防ぎ内部が濡れない商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
テスターが各商品をチェックし以下のポイントごとに点数づけをして、各商品のおすすめ度をスコア化しました。
専門機関で耐水圧を実測
JIS L 1092 B法で測定
広範囲にシームテープを使用しているものほど高評価
汎用性が優れた商品としてユーザーがとても満足できる基準を「様々な状況に対応した張り方ができ、タープやポンチョなどほかの用途にも使える商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
テスターが各商品をチェックし以下のポイントごとに点数づけをして、各商品のおすすめ度をスコア化しました
基本的な設営で使用する箇所に、様々な場所に張綱やペグを張れるものを高評価
持ち運びやすさが優れた商品としてユーザーがとても満足できる基準を「片手に収まるサイズで、アタックザックにも手軽に収納できる重量の商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
ツェルト本体の乾燥重量を計測。150gを上限に、軽量なものほどおすすめとしておすすめ度をスコア化しました。
テスターが各商品をチェックし以下のポイントごとに点数づけをして、各商品のおすすめ度をスコア化しました。
ツェルトをきれいに張るためには、少しコツが必要です。とはいえ、慣れるとスムーズに張れるようになります。いざというときに張れないという事態にならないよう、日頃から練習しておくことが大切です。
基本的な長方形のツェルトを張る際に必要なものは、トレッキングポールまたはツェルト用のポール・張り綱4本・ペグ8本。ツェルトの張り方は、以下の手順を参考にしてください。
1位: モンベル|U.L.ツェルト|#1122705
2位: finetrack|ツエルト1|FAG0122
3位: ヘリテイジ|エマージェンシーツェルト 2G
4位: オクトス|UL透湿防水タフツェルト|2976
5位: モンベル|ライトツェルト|#1122704
ランキングはこちらコンテンツ内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイベストに還元されることがあります。
掲載されている情報は、マイベストが独自にリサーチした時点の情報、または各商品のJANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し自動で生成しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。
家電
パソコン・周辺機器
コスメ・化粧品
ビューティー・ヘルス
生活雑貨
キッチン用品
格安SIM
インターネット回線
クレジットカード・キャッシュレス決済
ローン・借入
脱毛
サービス
就職・転職
投資・資産運用
保険
ウォーターサーバー
ベビー・キッズ・マタニティ
食品
ドリンク・お酒
アウトドア・キャンプ
DIY・工具・エクステリア
住宅設備・リフォーム
インテリア・家具
ペットフード ・ ペット用品
カメラ
スマホ・携帯電話・モバイル端末
車・バイク
釣具・釣り用品
スポーツ用品
趣味・ホビー
アプリ
テレビゲーム・周辺機器
本・音楽・動画
ファッション
靴・シューズ
コンタクトレンズ
腕時計・アクセサリー
ギフト・プレゼント
旅行・宿泊
その他