持ち運びやすさや高い防水性能を謳う、モンベル U.L.ツェルト。口コミが少なく、評判がわからないため、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など、人気のツェルトとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行っているので、購入を迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
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良い
気になる
モンベル U.L.ツェルトは、防水性・汎用性ともに高く、難易度が高い山に携帯したい人におすすめです。とくに防水性能は優秀で、専門機関で測定した耐水圧は5,007mmをマーク。比較したなかには浸水しやすい2,000mm未満の商品もありましたが、これなら悪天候時の使用にも十分活躍するでしょう。天井にはシームテープが貼られており、雨漏りしにくいのもメリットです。
張り綱をかける箇所は計10か所と多く、周囲の環境に合わせて設営できます。また入り口を広げれば、タープとしても使用可能。ポンチョのように被ることもでき、汎用性の高さも優れています。比較したなかにはツェルトとしてしか使用できないものもあるなか、シーンに応じて使い分けられますよ。
組み立てると、床は長四角・天井は水平の、使いやすい空間に。なかには横になれない小さな商品もありましたが、これなら横になって休めます。重量の実測値も292gとかなり軽量なので、ザックに常に入れておいても邪魔になりにくいでしょう。
しかし、快適性の面では若干物足りない印象でした。ツェルトの側面はインナーポールで支えられないため、強風で内部が狭くなるのが気になるところ。生地には透湿性がなく、天候によっては蒸れてしまう可能性もあります。ベンチレーションも開放型のため、虫の侵入にも注意が必要です。比較したなかでは、「Finetrack ツエルト1」がこれらの弱点をカバーしていたため、居住性重視の人は合わせてチェックしてみましょう。
とはいえ、ツェルトに必要な防水性能・軽さがあり、緊急時の野営に十分対応できる魅力的な商品です。ツェルト選びに迷ったら、ぜひ購入を検討してください。
ツェルトとは、緊急時の野営で使用する簡易的なテントのこと。コンパクトで軽量な商品が多く、遭難した際に雨風をしのげるため、日帰りの登山などに備えておくのがおすすめです。
今回は、日本のアウトドア総合メーカー・モンベルから、U.L.ツェルトをご紹介します。常時携行しやすい超軽量タイプで、素材には強度と軽量さを兼ねたバリスティック エアライト®ナイロンを使用。表面には防水加工・天頂部にはシームテープ処理が施されており、雨漏りを防ぐといわれています。
サイズは、幅80×奥行き200×高さ90cm。前後の入り口が直角に近い角度まで立ち上がり、居住性にもこだわっていますよ。
今回は、モンベル U.L.ツェルトを含むツェルト10商品を実際に用意して、比較検証を行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
モンベル U.L.ツェルトの特徴のひとつは、防水性に優れている点。実際に専門機関で耐水圧を調べたところ、実測値5,007mmとトップクラスの数値を記録しました。天井部にはシームテープが貼られており、雨漏りしにくい工夫も見られます。一般的なテントの耐水圧が1,500~2,000mmとされているなか、悪天候の野営にも十分活躍するでしょう。
比較したなかには耐水圧が2,000mm未満と低く、水が内部に浸みてくる商品もありました。水に濡れて体が冷えることによる低体温症を防ぐためにも、本商品のような高い耐水圧のものがおすすめですよ。
汎用性も高評価です。張り綱をかける箇所は底面8か所・上部2か所と多く、緊急時の野営でも周囲の環境に合わせて設営可能。底部のつなぎ目はトグルのため、グローブをしたままでもしっかり固定できます。
さらに入り口を全開にすれば、タープとして使えるのもうれしいポイント。比較したなかにはタープとして使えないものも多くありましたが、こちらは緊急時以外にも活用できます。また公式サイトではポンチョとしての用途は紹介されていないものの、被れないことはありません。もしものときにも、簡易的なレインウェアとして使用できますよ。
本体重量の実測値は292g。比較した1~2人用のツェルトの平均約327g(※執筆時点)と比べてもかなり軽量です。付属の収納袋に入れた際のサイズも直径8.5×幅15cmと、一般的なレインウェアくらいのサイズ感。
日帰り用の小型ザックにも収納しやすく、邪魔にならずに持ち運べるでしょう。
居住性も、ツェルトとしては良好です。高さは90cm、天井は水平・床は長四角のシンプルな形状で、どこか1か所が窮屈ということもありません。
底面の面積は1.6cm2と、比較した商品の平均と同等レベルの広さがあり、横になって寝られます。ビバーク用途なら十分な休息をとれるといえるでしょう。
なお比較したなかには、横になれないほど小さなツェルトも。荷物やうまく張れない状況を考えると、1人で使う場合にも、本商品のような1~2人用を選ぶことをおすすめします。
モンベル U.L.ツェルトは、居住性に大きな問題はないものの、快適性の面からやや惜しい印象を受けました。
以下、デメリットについてご紹介します。
モンベル U.L.ツェルトは、雨風をしのげるスペースは確保できるものの、本格的なツェルト泊にはあと一歩物足りない結果となりました。生地には透湿性がなく、結露や蒸れが起こる可能性があります。またベンチレーションが開放された状態のため、虫の侵入にも要注意です。
過ごしやすさ重視なら「finetrack ツエルト1」にも注目。こちらは透湿性が高い生地を使用しているうえ、通気口がメッシュ仕様。結露や虫の侵入を抑えることができますよ。張り綱をかける場所も多く、壁面が垂れてくるのも防げます。
耐水圧(実測値) | 5,007mm |
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重量(実測値) | 292g |
展開時の幅 | 200cm |
展開時の奥行 | 80cm |
展開時の高さ | 90cm |
最大使用人数 | 1~2人 |
良い
気になる
ポンチョとして使用可能 | |
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タープとして使用可能 | |
出入り口数 | 2面 |
張り綱をかける場所の数 | 10か所(底面8+上部2) |
付属品 | 収納袋 |
素材 | ナイロン |
finetrack ツエルト1は、高い防水性がありながら居住性にも優れているのが魅力。生地は透湿性が高く、内部の蒸れをカバーします。通気口がメッシュで、虫が入りにくいのも特徴です。
耐水性は実測値で約3,000mmと高く、雨の染み込みも抑えられます。重量も実測値で219gと非常に軽量なため、持ち物のひとつに加えても気にならないでしょう。
執筆時点・公式オンラインショップ参照
ツェルトの検証で上位を獲得した商品をご紹介します。U.L.ツェルト以外にも、ぜひ以下のおすすめ商品も検討してみてくださいね。
耐水圧(実測値) | 2,998mm |
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重量(実測値) | 219g |
展開時の幅 | 200cm |
展開時の奥行 | 80cm |
展開時の高さ | 90cm |
最大使用人数 | 1~2人 |
良い
気になる
ポンチョとして使用可能 | |
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タープとして使用可能 | |
出入り口数 | 1面 |
張り綱をかける場所の数 | 11か所(底面9+上部2) |
付属品 | 収納袋 |
素材 | ナイロン(ポリウレタン防水透湿コーティング) |
ファイントラック ツエルト1の評判・口コミは?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
耐水圧(実測値) | 2,998mm |
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重量(実測値) | 212g |
展開時の幅 | 190cm |
展開時の奥行 | 80cm |
展開時の高さ | 90cm |
最大使用人数 | 1~2人 |
良い
気になる
ポンチョとして使用可能 | |
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タープとして使用可能 | |
出入り口数 | 1面 |
張り綱をかける場所の数 | 6(底面4+上部2) |
付属品 | 収納袋 |
素材 | ナイロンリップストップ(透湿ポリウレタンコーティング) |
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