PASMO機能つきのANAカード、ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカ一般カード)。「PASMO一体型で定期も入れられて相性がいい」「メトロポイントをANAマイルに変換できる」などの口コミがあり評判です。一方、ANAマイルの貯めやすさに関する口コミが少なく、利用するか迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証した結果を解説します。
さらに、人気のANAカードとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントの有効期限やANA To Me CARD PASMO JCB GOLD(ソラチカゴールドカード)との違いも調査しましたので、ANAカード選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
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目次
良い
気になる
ANA Payを利用するとポイント二重取りも可能。チャージでポイント還元率は0.10%、支払いで0.50%の合計0.60%が還元されます。さらに、セブンイレブンではANAカード保持者のみが申し込めるANA QUICPay+nanacoを使用して支払いをすると、Okidoki Point・ANAマイル・nanacoの三重取りもでき、100円あたり1.75マイルの獲得を目指せますよ。加えて、年間5,500円のマイル以降手数料を払えばマイル還元率は1.00%に。年会費は初年度無料・2年目以降は2,200円とリーズナブルな点も見逃せません。
東京メトロユーザーなら、よりポイントを貯めやすいでしょう。東京メトロ1乗車につき平日は5ポイント、土日は15ポイント貯まります。「メトロポイントをANAマイルに変換できる」という口コミどおり、メトロポイントとANAマイルは相互交換が可能です。
一方、フライトでしっかりマイルを貯めたい人には不向き。フライトボーナスマイル積算率は10%と低めです。羽田~那覇間のフライトで貯まるマイルは836.4マイルと、比較したほかのANAカードより低い結果でした。
空港ラウンジが利用できないなど、空港での特典の少なさも気になります。飛行機に乗る機会が多い人は、ほかのANAカードのほうがお得でしょう。反対に、東京メトロをよく利用し、普段使いでコツコツをポイントを貯めてマイルに交換したい陸マイラーには、おすすめのANAカードです。
<おすすめな人>
ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカ一般カード)は、ANAカードとTo Me CARD PASMOの機能が1つになったクレジットカード。PASMO機能を搭載し、東京メトロ線に乗れば乗るほどポイントが貯まるのが特徴です。
さらに、ANAや提携航空会社便の搭乗でもポイントが貯まります。JCBのポイントであるOki Dokiポイントも貯まり、メトロポイントやANAマイルに交換可能です。
<基本情報>
2018年に、ポイントサイトからのマイル交換ができなくなりました。改悪した部分もあるものの、年会費・還元率を考えると、カード単体として十分マイルを貯められるでしょう。
今回はANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカ一般カード)を含む各ANAカードを実際に調査して、比較検証を行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
各ANAカードを比較検証したところ、ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカ一般カード)には6つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、利用を検討している人はぜひチェックしてみてください。
10マイルコースで3年間毎月10万円利用した場合、年会費とボーナスマイルを加味した計算では、合計20,000マイル以上貯まる見込みです。月20万円以上の利用なら55,000マイル以上も可能で、比較したなかで陸マイルの貯めやすさはトップクラスでした。
たとえば、定期券をSuicaとPASMOで併用している場合、スマホでメインカードを切り替えて使用すると意図しないカードを使ってしまうかもしれません。モバイルPASMOよりもカード派の人なら、多機能で便利なクレジットカードといえます。
ANA PayとANAマイルの二重取りが可能。ANA Payにチャージで0.10%、ANA Payでの支払い時に0.50%還元されますよ。
さらに、セブンイレブンではANAカード保持者のみが申し込めるANA QUICPay+nanacoを使用して支払いをすると、ポイントの三重取りも可能です。Okidoki Point・ANAマイル・nanacoの3種類のポイントが増やせ、すべてをマイルに寄せると100円あたり1.75マイルの獲得を目指せますよ。
3年間毎月、ANA Payを10万円・20万円利用した場合に溜まるマイル数を算出した結果は以下のとおりです。なお、獲得マイル数にはカード利用継続などでもらえるボーナスマイルも含まれます。
比較したANAカードのなかでもANA Payでマイルを貯めやすく、特に月20万円利用時に貯まるマイル数はトップクラスでした。普段の支払いもANA Payでまとめてマイルを貯めたい人は、ぜひ検討してみてください。
<補償内容>
ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカ一般カード)にはよい点がある反面、気になる点も3つありました。利用を考えている人は、しっかり確認しておきましょう。
<獲得マイル数>
計算式:984×(75%+ANAカードのフライトボーナスマイル積算率)+毎年初搭乗ボーナスマイル
区間基本マイル:羽田空港と那覇空港の区間基本マイルである984を採用
利用運賃カテゴリー:区間マイルの75%のフライトマイルが貯まるスーパーバリューセール28を採用
羽田~那覇間のフライトで1,000マイル以上貯まるものもあったため、フライトでがっつりマイルを貯めたい人は、フライトボーナスマイル積算率が高いANAカードを検討しましょう。
手荷物宅配や優先搭乗などの空港サービスの付帯特典はありますが、多くのANAカードで可能な空港ラウンジの利用はできません。出張や旅行の機会が多く、空港ラウンジを利用したい人には不向きです。
空港ラウンジが使えない代わりに、年会費が安く抑えられています。空港ラウンジを利用しない人にとっては、コスパのよい選択肢ともいえるでしょう。
<空港サービス>
ポイントの移行コースは以下の2種類。自動移行コースを選ぶと、ポイントが毎月自動的にANAマイルに交換されます。コツコツとマイルを貯めたい人は、マルチポイントコースを選ぶとよいでしょう。
<ポイント移行コース>
年会費(税込) | 2,200円(初年度無料) |
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マイルへの移行手数料 | 5,500円 |
マイル還元率 | 0.50%/1.00%(移行手数料ありの場合) |
新規入会後、10月15日までのカード利用額に応じて最大18,000マイル相当のポイントプレゼント
良い
気になる
オートチャージ可能な電子マネー | PASMO |
---|---|
空港免税店での割引率 | 5%OFF |
貯まるポイント | Oki Dokiポイント、ANAマイル、メトロポイント |
国内旅行保険 | 自動付帯(航空機搭乗中・飛行場構内のみ) |
海外旅行保険 | 自動付帯 |
海外ショッピング保険 | |
国内ショッピング保険 | |
ビジネスクラスカウンター利用可能 | |
ETCカード発行可能 | |
家族カード発行可能 | |
カード会社の空港ラウンジ利用可能 | |
ラウンジ・キー利用可能 | |
利用可能なANA /JALの空港ラウンジ | |
プライオリティ・パス | |
空港サービス | 手荷物宅配割引、クローク割引 |
同伴者無料で利用可能な空港ラウンジ | |
プライオリティ・パスの同伴者料金 | |
グルメ優待 | |
ホテル優待 | 割引・優待価格 |
Apple Pay/Google Pay対応 | Apple Pay、Google Pay |
タッチ決済対応 | |
入会資格 | 18歳以上(高校生不可) |
国際ブランド | JCB |
申込から発行にかかる期間 | 通常2週間程度 |
本注釈においては事業者からの情報提供を含みます
申込は以下の手順で行ってください。
<申込手順>
本人確認の方法は5種類。下記の表のうち、本人確認書類の提出が必要ない1・3を選ぶとスピーディにカードを受け取れます。
<本人確認の方法>
ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカ一般カード)のよくある質問をご紹介します。申込を考えている人は、事前に確認しておきましょう。
ソラチカゴールドカードはプライオリティ・パスこそつかないものの、ラウンジ・キーや手荷物宅配割引などの空港サービスが利用できる点がメリットです。ただし、年会費は15,400円と高く、マイル還元率は一般カードと大きな差がありません。
申込資格にも違いがあり、一般カードは18歳から申込めるのに対し、ソラチカゴールドカードは20歳以上(学生不可)でなければ申込めません。安定した継続収入が必要で、審査に通過するハードルも高くなります。
空港特典を重視する人には魅力的ですが、マイルの貯めやすさや年会費の負担を考えると、ソラチカ一般カードのほうが使いやすいでしょう。審査に通るか不安な場合は、まずはソラチカカードを申し込んでみるのがおすすめです。
PASMO一体型のTo Me CARDを解約するときは、クレジットカード機能のみ解約するか、PASMOも解約するかで手順が異なります。ソラチカカードを記名PASMOと交換することも可能。それぞれの詳しい方法は、公式サイトで確認してみてください。
To Me CARD PASMO(一体型)のPASMOは、Apple PayのPASMO・モバイルPASMO(Android)へ移行(取り込み)はできません。
なお、PASMO機能は取り込みされないものの、クレジットカード機能は設定可能です。
以下の定期券うりばで発売している定期券は、ソラチカカードに搭載できます。
<搭載できる定期券>
ただし、東京メトロで発売している定期券のうち、西武鉄道・東武鉄道との特殊連絡定期券(2区間定期券)は搭載できないため注意してください。
最後に、ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカ一般カード)にはない魅力があるANAカードをご紹介します。
29歳以下の人は、ANA JCB FIRSTを要チェック。学生を除く18~29歳までしか申込めないものの、年会費無料で持てる数少ないANAカードです。マイル還元率は1.00%と高く、マイル移行手数料も無料。コストを抑えながらマイルを貯めたい人におすすめです。
空港での特典重視なら、ANA To Me CARD PASMO JCB GOLD(ソラチカゴールドカード)も候補に。国内空港のカードラウンジや、ラウンジ・キーで海外の空港ラウンジへアクセスできるうえ、フライトボーナス積算率は25%と高めです。飛行機の利用が多い人はぜひ検討してみてください。
年会費(税込) | 無料(5年間) |
---|---|
マイルへの移行手数料 | 0円 |
マイル還元率 | 1.00% |
良い
気になる
オートチャージ可能な電子マネー | |
---|---|
空港免税店での割引率 | 5%OFF |
貯まるポイント | ANAマイル |
国内旅行保険 | |
海外旅行保険 | |
海外ショッピング保険 | |
国内ショッピング保険 | |
ビジネスクラスカウンター利用可能 | |
ETCカード発行可能 | |
家族カード発行可能 | |
カード会社の空港ラウンジ利用可能 | |
ラウンジ・キー利用可能 | |
利用可能なANA /JALの空港ラウンジ | |
プライオリティ・パス | |
空港サービス | 手荷物宅配割引、クローク割引 |
同伴者無料で利用可能な空港ラウンジ | |
プライオリティ・パスの同伴者料金 | |
グルメ優待 | |
ホテル優待 | 割引・優待価格 |
Apple Pay/Google Pay対応 | Apple Pay、Google Pay |
タッチ決済対応 | |
入会資格 | 18~29歳(学生不可) |
国際ブランド | JCB |
申込から発行にかかる期間 | 通常2週間程度 |
年会費(税込) | 15,400円 |
---|---|
マイルへの移行手数料 | 0円 |
マイル還元率 | 1.00% |
新規入会後、10月15日までのカード利用額に応じて最大39,000マイル相当のポイントプレゼント
良い
気になる
オートチャージ可能な電子マネー | PASMO |
---|---|
空港免税店での割引率 | 10%OFF |
貯まるポイント | Oki Dokiポイント、ANAマイル、メトロポイント |
国内旅行保険 | 自動付帯 |
海外旅行保険 | 自動付帯 |
海外ショッピング保険 | |
国内ショッピング保険 | |
ビジネスクラスカウンター利用可能 | |
ETCカード発行可能 | |
家族カード発行可能 | |
カード会社の空港ラウンジ利用可能 | |
ラウンジ・キー利用可能 | |
利用可能なANA /JALの空港ラウンジ | |
プライオリティ・パス | |
空港サービス | 手荷物宅配割引、クローク割引 |
同伴者無料で利用可能な空港ラウンジ | |
プライオリティ・パスの同伴者料金 | |
グルメ優待 | レストラン割引、チェーン店割引 |
ホテル優待 | 割引・優待価格 |
Apple Pay/Google Pay対応 | Apple Pay、Google Pay |
タッチ決済対応 | |
入会資格 | 20歳以上(学生不可) |
国際ブランド | JCB |
申込から発行にかかる期間 | 約2~3週間 |
ANA To Me CARD PASMO JCB GOLD(ソラチカゴールドカード)のメリット・デメリットは?口コミ・評判と切替方法も解説!
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