ANA VISA ワイドゴールドカードは、飛行機に乗って空マイルを貯めたい人におすすめ。フライトボーナスマイルの積算率が25%かつ、ANA航空券購入時のマイル還元率は2.00%でした。ANA JCB 一般カードのフライトボーナスマイルの積算率は10%だったことを思うと、空マイルを貯めやすいといえます。国内空港のカードラウンジは無料で利用可能。ビジネスクラスカウンターも利用できるため、混雑を避けてのチェックインができます。手荷物宅配やクローク・手荷物預かりも優待価格で利用可能など、旅行や出張で重宝する特典つきです。通常のマイル還元率は1.00%ですが、ANA Payにチャージしてから決済すると1.10%還元に。陸でマイルを貯める人は、ANA Payを活用するとお得です。ポイント→マイルへの移行方法は2種類あり、いずれも手数料は無料。手動でポイントからマイルへ交換すれば、マイルの有効期限が実質6年になります。一方、年会費が15,400円と高めなうえに、海外空港での特典はいまひとつ。海外の空港ラウンジに入場できるプライオリティ・パスやラウンジ・キーはありません。口コミどおり、海外・国内旅行保険が自動付帯から利用付帯に変更された点も、改悪といわれる要因といえます。「海外旅行などのレジャーを楽しみたい人にぴったり」との口コミどおり、空マイルの貯めやすさは優秀です。しかし、比較したなかには同じ年会費・マイル還元率で、空港での特典・付帯保険の内容が充実していたカードも。より豪華な特典を期待するなら、ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードやANA JCB ワイドゴールドカードも検討するのがよいでしょう。<おすすめな人>海外の空港での快適さは気にしない人月に20万円以上決済する人ANAのフライトで空マイルを貯めたい人<おすすめではない人>海外でも豪華な空港ラウンジを使いたい人付帯保険の内容を重視する人年会費を極力抑えたい人
ANAダイナースカードは、優待を楽しみつつたっぷりポイントを貯めてからマイル交換・活用したい人におすすめです。比較したなかにはポイントの有効期限が3年など定められているカードもありましたが、こちらは無期限に貯めることが可能。ポイントからANAマイルへ移行するポイント数上限や、移行手数料もありません。「じっくり貯めればNY行きファーストクラスも視野に入る」の口コミどおりといえます。一般ランクのANAカードに比べ、空マイル還元率が高いのもメリットです。一般ランクのカードではフライトボーナス積算率が10%なのに対し、ANAダイナースカードは25%。航空券購入時のマイル還元率は一般カードの多くが1.50%なのに対し、2.00%です。頻繁に飛行機に乗る空マイラーは大きくマイルを貯められるでしょう。レストラン割引・ホテル優待などの優待特典を活用すれば、さらに還元率アップに期待できます。空港ラウンジ特典の充実度も魅力です。国内33空港のラウンジが利用できるほか、世界1,700か所の海外ラウンジが利用できるプライオリティ・パスが付帯。これまで年10回の制限がありましたが、2025年4月より回数制限撤廃されました。比較したなかでも、プライオリティ・パスが利用できるANAカードは少数。最高1億円補償の海外・国内旅行傷害保険も付帯しており、優雅な旅を楽しめますよ。ANA Payとも相性がよく、クレジットチャージからANA Pay支払いをするとマイル還元率が1.10%にアップします。クレジットカード決済による通常のマイル還元率は1.00%なので、ANA Payと併せて利用するほうがお得ですよ。ただし、年会費が年間29,700円と高額なため、ANA Payを併用したとしても通常利用では年会費の元を取るのは難しいといえます。ANAPay併用で毎月10万円・3年間利用した場合に貯まるマイルを計算すると、-43,500マイルとマイナスでした。通常のマイル還元率はさらに低いため、月20万円・3年間利用しても-11,100マイルという結果に。通常利用ではマイルを貯めにくいため、「海外旅行に行かない人や、東京在住で高級レストランを使うようなことがない人にとってはまったくもって役に立たない」との口コミどおりといえるでしょう。総合してみると、飛行機の利用や、優待のホテル・レストランなどを活用してじっくりマイルを貯めていきたい人にとっては魅力的な1枚といえます。フライトボーナスや航空券購入時のマイル還元率が大きいため、空マイラーはぜひチェックしてみてください。日常的な利用で効率よくマイルを貯めたい人は、ほかのカードを検討しましょう。<おすすめの人>ホテル優待やレストラン優待を使いつつ、有効期限を気にせずANAマイルを貯めたい人<おすすめではない人>ポイントをコツコツ貯めて年会費の元を取りたい人
Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カード
Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス・カードは年会費が高額ですが、ポイント還元率は高くありません。年会費は34,100円で、ポイントをマイルに交換する場合の還元率は0.66%。比較したなかにはポイント還元率1.00%のクレジットカードも多かったのに対し、高還元とはいえません。特定のコンビニ・飲食店でポイント還元率が上がる仕組みもありませんでした。通常は100円で2ポイント貯まり、Marriott Bonvoy®︎提携ホテルへの宿泊時に5ポイント貯まります。ポイントは宿泊代に充てられるうえ、後述する無料宿泊特典にポイントを追加して、ホテルのランクを上げることも可能。ただし、カードの利用額には充当できず実店舗での支払いにも使えないため、宿泊以外の使い道を求める人には物足りないでしょう。「旅行の質がワンランクアップした」との口コミどおり、ホテル関連の特典は非常に充実。年間250万円以上の利用で無料宿泊特典を獲得できるうえ、Marriott Bonvoyのエリート会員資格(シルバー/ゴールド)を取得できます。世界の著名なホテルにお得に泊まれる点が、本カードの最大の強みでしょう。ちなみに、Marriott Bonvoy®ポイントは、JAL・ANAを含む39以上の提携航空会社のマイルへ移行可能。選択肢が多く用意されており、利用する航空会社を1つに絞る必要がない点は大きなメリットです。日常的にカード決済をしている限り、ポイントを実質無期限で貯めておける点も見逃せません。国内の空港ラウンジを、同伴者と無料で利用できる点も魅力。手荷物一時預かり・宅配サービスも無料で利用できるため、空港での時間を優雅に過ごせます。なお、海外の空港ラウンジを無料で利用できるプライオリティ・パスは付帯していないので注意してくださいね。「旅行好きなら持っていて損はないカード」との口コミどおり、一流ホテルへの滞在を楽しみたい人にはうってつけの1枚です。一方、ポイントをカードの利用額に充当できる・電子マネーにチャージ可能といった汎用性の高さを重視する人には、ほかのクレジットカードが向いているでしょう。<おすすめな人>有名ホテルの無料宿泊特典を受け取りたい人貯めたポイントをマイルに交換したい人<おすすめではない人>年会費の安いクレジットカードを持ちたい人ポイントをさまざまなシーンで使いたい人
ANA To Me CARD PASMO JCB GOLD(ソラチカゴールドカード)
ANA To Me CARD PASMO JCB GOLD(ソラチカゴールドカード)は、東京メトロと飛行機の両方をよく使う人におすすめです。東京メトロ1乗車ごとに平日は20ポイント・土日は40ポイントのメトロポイントが貯まるのが特徴。To Me CARD会員限定ポイントサービス加盟店でのPASMOを使うことでもメトロポイントが貯まり、どちらもソラチカ一般カードよりポイント付与率は高く設定されています。貯まったメトポは100P=90マイルでANAマイルへ移行できます。豪華な空港サービス特典がついているのも、ゴールドカードならではです。国内主要空港のカードラウンジはもちろん、海外の空港ラウンジを優待価格で利用できるラウンジ・キーが付帯。ビジネスクラスカウンターでの優先搭乗もできるので、出張で飛行機によく乗る人やトランジット(乗り継ぎ)が多い人には便利でしょう。ANA Payへのチャージでマイルを二重取りできるのも魅力です。マイル還元率は1.00%から1.10%にアップするので、ANA Payを活用すれば陸マイルも効率よく貯められますよ。ソラチカゴールドカードで貯まったメトポ・ANAマイル・Oki Dokiポイントは相互交換が可能。メトポ→ANAマイルなら、100ポイント→90マイルで交換できます。フライトボーナスの加算率は25%、ANA航空券の購入では2.00%還元と年会費15,400円とのバランスは良好。空マイルの貯めやすさは、よく比較されるANA ワイドゴールドカードと同等です。とはいえ、年会費2,200円のANA一般カードと比べると、気軽に持てる金額とはいえません。また、ソラチカカードはSFC(スーパーフライヤーズカード)に設定できないため、「SFCの2枚持ちが面倒」との口コミのように感じる可能性もあります。SFC修行を検討しているなら、ANA ワイドゴールドカードのようなSFCへ切り替え可能なANAカードも選択肢に。空港ラウンジ特典が不要なら、年会費の安いソラチカカードでマイル移行手数料を払うのもアリでしょう。<おすすめな人>東京メトロの利用頻度が高い人空港のカードラウンジ等を利用したい人<おすすめできない人>極力年会費を抑えたい人
JALカードSuica(普通カード)は通勤・通学でマイルを獲得したい人におすすめ。Suicaへのチャージや新幹線のチケット購入などでJREポイントを獲得できます。貯めたポイントを、1,500ポイント=1,000マイルに交換できるのが大きな魅力です。Suicaへチャージすると1.50%もポイントが還元されるため、「モバイルSuicaへのチャージの還元率がいい」との口コミにも納得できます。年会費は初年度無料・2年目以降も2,200円と低コスト。JALカードショッピングマイル・プレミアムに加入しても年間7,150円と手頃な維持費で、高いマイル還元率を実現できます。通常のマイル還元率は1.00%となり、月10万円ほどカードを利用するなら年会費分は比較的容易に回収できるでしょう。ただし、フライトボーナスの積算率は10%と低め。飛行機への搭乗でマイル獲得したい人には物足りないでしょう。空港ラウンジなどの利用特典も付帯していないため、出張や旅行で頻繁に空港を利用する人はほかのJALカードがおすすめです。なお、マイルの有効期限は3年間と一般的でした。JR東日本を利用する機会が多く、陸マイルで特典航空券を目指す人にはメリットが多い1枚です。一方、飛行機の利用頻度が高く、フライトボーナスや空港サービスの充実度を重視する人はCLUB-Aゴールドカード・JAL CLUB EST 普通カードといったJALカードも視野に入れるとよいでしょう。<おすすめな人>通勤・通学でマイルを獲得したい人年会費の安いJALカードを探している人<おすすめできない人>飛行機に乗る頻度が高い人空港で豪華なサービスを受けたい人
ANA VISA SuicaカードはSuicaをよく利用する陸マイラーには候補となるANAカードです。普段の支払いだけでなく、Suicaへのオートチャージでもマイルへ移行できるポイントが貯まります。検証したなかで、Suicaの機能が付いたANAカードは本カードだけでした。「Suicaへのオートチャージがついており非常に便利」との口コミどおりといえます。通常のマイル還元率は0.50%ですが、年間6,600円の手数料を支払えば1.00%還元になります。毎月20万円を3年間利用すると50,800マイル獲得できるため、年会費2,200円の元がとれますよ。「年会費が安く、マイルも貯まります」との口コミどおりの結果です。ANA Payへのチャージなら、ANAマイルの二重取りもできます。しかし、週1〜月1回のペースで飛行機に乗る空マイラーには不向きです。フライトでカードを利用した場合に貯まるマイル数を計算したところ、フライトボーナスマイルの積算率は10%と低めでした。検証したなかには積算率が25~50%のANAカードもあったので、空マイラーはほかのANAカードを検討するのがおすすめです。空港でのサービスは、手荷物宅配・クロークの割引のみ。国内の主要空港のラウンジは使えず、世界1,500か国の空港ラウンジが利用できるプライオリティ・パスも付帯しません。検証したところ、空港でのサービスはステータスが高いカードのほうが充実していました。ANAマイルの有効期限が実質5年と短いため、失効には注意が必要ですが、Suicaへのチャージでもマイルを貯められる点はよいところでしょう。フライトでANAマイルを貯めたい空マイラーや、空港でのサービスを重視したい人には向いていないので、ほかのANAカードをご検討ください。<おすすめな人>クレジットカードからSuicaにチャージしたい人<おすすめできない人>週1〜月1回のペースで飛行機に乗る空マイラー