ANA JCB CARD FIRSTは、マイルを効率よく貯めたい18~29歳の陸マイラーにおすすめです。学生以外で対象年齢であれば、5年間年会費無料で利用可能。29歳で入会すれば34歳まで無料期間が適用されます。今回比較したANAカードのなかで、年会費無料という条件を満たしたのはわずかでした。期間限定とはいえ、お得感のあるカードといえます。比較したなかにはマイル還元率が0.50%のカードもありましたが、こちらは1.00%と高還元。ポイントからマイルへの移行手数料もかかりません。比較したなかには移行手数料として5,000円以上かかるものもあったことを考えるとお得。マイル自動移行コースが適用されるため、ポイントからマイルに交換する手間がかからないのも便利です。入会時・継続時のボーナスマイルは3,000マイルと多く、年間利用額100万円以上での利用ボーナスマイルも5,000マイルと充実。毎月10万円を3年間利用した場合、実質獲得マイル数はボーナスマイルを含めて45,000マイルでした。利用金額が毎月20万円なら86,000マイルに到達。比較したなかには年会費を加味することで実質獲得マイル数がマイナスとなるカードもあったことを考えると、こちらはお得にマイルを貯めたい人にぴったりです。一方、マイル有効期限は3年と短め。比較したなかにはポイント有効期限がなく、マイルに交換しなければ実質無期限で貯められるカードもありました。こちらは自動でマイルに移行されるため、マイルの有効期限3年が適用されます。じっくりとマイルを貯めてマイペースに運用したい人は、やや不便に感じるかもしれません。ANA航空券での還元率は2.00%にアップするものの、フライトボーナス積算率は10%とやや低め。比較したなかにはフライトボーナス積算率が50%のカードもありました。旅行保険の付帯もなく、フライトメインでマイルを貯めたい空マイラーには不向きです。総合してみると、コストをかけず、買い物などでお得にマイルを貯めたいと考えている20代にはメリットの大きい1枚といえるでしょう。「毎年維持しているだけでマイルが貯まる」との口コミどおり継続ボーナスマイルだけでもお得に貯まるので、ぜひ候補に入れてみてください。学生・30代以上など申し込み条件に合致しない人は、ほかのカードを検討しましょう。<おすすめな人>年会費無料でANAマイルを貯めたい18~29歳の若者<おすすめできない人>マイルの有効期限の長さを気にする人
ANAアメリカン・エキスプレス・カードは有効期限を気にせず、自分のペースでマイルを貯めたい人におすすめです。口コミどおり、ポイント移行サービスに申し込むとポイントの有効期限が無期限に。マイルに交換せずにポイントを温存することで、期限切れを回避できます。ANAマイルの有効期限は一律3年ですが、ANAアメックスなら期限を気にせず使いみちを検討できますよ。通常還元率は1.00%と高め。普段の生活で効率よくマイルを貯められるといえ、陸マイラーにもおすすめできます。入会特典や利用額に応じたボーナスマイルも用意されており、年会費分の元を取りやすい印象です。フライトボーナスの積算率は10%と特別高くありませんが、ANA航空券を購入したときのマイル還元率は2.50%と高水準。ほかの一般カードでANA航空券を購入したときのマイル還元率は0.50~1.50%程度だったことを思うと、空マイラーにとっても候補となる1枚といえます。さらに、「この年会費でラウンジが使える」との口コミどおり、一般カードのなかでは唯一カードラウンジを利用可能。カードラウンジでは無線LANを利用できたり軽食を取れたりと、搭乗までの時間を有効活用できますよ。なお、より豪華なプライオリティ・パスラウンジやANAラウンジは利用不可です。ANA Payへチャージできず、マイルを二重取りできない点は惜しく感じました。口コミどおり、年会費は7,700円と、比較した一般カードのなかでは高め。コストをなるべく抑えつつANAカードを持ちたい人には不向きでしょう。とはいえ、マイルの有効期限の長さと、一般カードながらカードラウンジを利用できる点は魅力的。マイルを貯めながらゆっくり旅行先を決めたい人や、海外空港のラウンジは使えなくてもよい人はぜひ検討してくださいね。<おすすめな人>有効期限に縛られずマイルを貯めたい人普段のショッピングでコツコツマイルを稼ぎたい人空港のカードラウンジを利用したい人<おすすめできない人>ANA Payでマイルの二重取りを狙う人空港で豪華なサービスを受けたい人
ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード
アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードは、ANAの飛行機によく乗る人には魅力的な特典が満載ですが、年会費は165,000円と高額。ほかのVISAやJCBが発行するANAプレミアムカードの倍近くするため、「年会費が高すぎる」という口コミにも納得できます。ボーナスマイルを足しても、毎月10〜20万円の使用では3年使っても年会費の元は取れません。日々の買い物でマイルを貯めたい陸マイラーには不向き。なお、アメックスが提携するANAカードは、ANA Payへのチャージはできません。ANA Payを使ったマイルの二重取りができないのはデメリットといえます。年会費が高いぶん、特典は豪華です。プライオリティ・パスは比較したANAカードのなかで唯一同伴者1名まで無料。国内線のANAラウンジを無料でできたり、ビジネスクラスカウンターで優先チェックインができたりと、空港サービスの豪華さは申し分ありませんでした。マイル還元率は1.00%と高いうえ、ポイントを移行しない限り実質無期限でANAマイルを貯められるのもメリット。執筆時点で開催中の新規入会キャンペーンを利用すれば、利用ポイントもあわせて入会3か月で最大165,000マイルが貯まります。翌年以降も、継続特典として10,000マイルがもらえますよ。フライトボーナスマイル積算率は50%・ANA航空券の購入時のマイル還元率は4.50%と、いずれも比較したなかではトップクラスの高さです。1回のフライトで大量にANAマイルを貯められるため、ANA便に頻繁に乗る空マイラーなら選択肢になるでしょう。最高1億円補償の海外旅行保険やスマホ補償など、付帯保険も充実していました。とはいえ、年会費がかなり高額であるため、カード利用だけでは元を取りづらい点はネックです。プライオリティ・パスの同伴者無料特典にこだわらないのであれば、年会費を半分以下に抑えられるANA JCB スーパーフライヤーズカード プレミアムあたりも検討してはいかがでしょうか。<おすすめできない人>買い物でANAマイルをコツコツ貯めたい人年会費を抑えたい人<おすすめな人>国内外のANAフライトを利用する機会が多い空マイラープライオリティ・パスを同伴者無料で使いたい人
Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード
Marriott Bonvoy®︎ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードは、ラグジュアリーなホテルステイをお得に楽しみたい人におすすめです。年間400万円以上決済すると、継続特典としてMarriott Bonvoy参加ホテル1泊分の無料宿泊特典を受け取れます。比較したなかで、ホテル無料宿泊特典があるカードはわずかでした。年会費が82,500円と高めですが、無料宿泊特典を利用すれば十分元が取れますよ。Marriott Bonvoyのゴールドエリート会員資格が自動的に付与され、ホテルでのレイトチェックアウトや客室のアップグレードといったVIP待遇を受けられるのも特徴。ホテル滞在時のボーナスポイントが+25%になり、よりお得です。連泊特典もあり、国内外のザ・リッツ・カールトンまたはセントレジスに2連泊以上すると、ホテル内のレストラン・スパなどで使える100米ドルのプロパティクレジットを獲得できます。贅沢な時間を高級ホテルでゆったり過ごしたいなら、ぜひ候補に入れておきたい1枚といえるでしょう。海外旅行保険最大1億円・国内旅行保険最大5,000万円と、手厚い保険が付帯しているのも魅力です。下位カードのマリオットボンヴォイアメックスは、最大補償額が海外旅行保険3,000万円・国内旅行保険2,000万円でした。万が一に備えておきたい人も要チェックです。通常ポイント還元率が1.00%と比較的高いうえ、対象ホテルでの支払いに利用すると通常の2倍ポイントが貯まります。ポイントの使い道が多いのも特徴。該当ホテル・リゾートでの滞在料金への充当はもちろん、マイルへの移行・イベント体験やギフト券との交換・ほかの会員への譲渡などが可能です。ポイントの使い方を決めていない人にもおすすめですよ。ただし、「プライオリティパスがありません」「コンシェルジュはない」との口コミどおり、プライオリティ・パスやコンシェルジュサービスといったプラチナカードらしい特典がないのがネック。無料宿泊特典やエリート会員資格を活用すれば年会費82,500円の元を取れますが、ホテル特典以外にも期待する人・利用額が年間400万円に届かず無料宿泊特典がもらえない人は、ほかを検討したほうがよいでしょう。<おすすめな人>ラグジュアリーなホテルステイをお得に楽しみたい人Marriott Bonvoy参加ホテルをよく利用する人<おすすめできない人>プライオリティ・パスやコンシェルジュサービスなど、ホテル優待以外の特典に期待する人
デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ カード
デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ カードは、デルタ航空をよく利用する人におすすめです。比較したなかでは珍しく直接デルタ空港のスカイマイルが貯まるクレジットカードで、デルタ航空の航空券購入時にはフライトボーナスマイルも貯まります。さらに、入会1年目はシルバーメダリオンの会員資格を無条件で取得できる特典が、本カードの最大の目玉といえるでしょう。シルバーメダリオン会員とは、座席のアップグレードや優先チェックインなどのVIP待遇が受けられるデルタ航空の上級会員資格。2年目以降も年100万円決済すれば継続できます。以前は2年目以降も無条件で取得できたため改悪ともいえますが、月83,000円ほどの決済でよいので日常の支払いを集約すれば無理なくクリアできるでしょう。空港サービスも十分です。比較したなかではゴールドカード以上に付帯している傾向があった、国内空港のカードラウンジ特典が付帯。手荷物宅配サービスやクロークサービスも無料で利用できます。ただし、プライオリティ・パスは付帯しないため、海外の空港ラウンジが使えない点に注意しましょう。普段のカード決済では、追加手数料なしで1.00%の高還元率でマイルが貯まります。また、入会時に5,000マイル・翌年度以降はカードを継続で2,000マイルとボーナスマイルも充実。入会後6か月以内のフライトにもボーナスマイルが付与されます。年会費は13,200円と高めですが、ボーナスマイルも含めると月10万円程度の利用で元が取れますよ。スカイマイルには有効期限がなく、デルタ航空や提携航空会社に加えて、スカイマークの特典航空券とも交換できます。しかし、ANAやJALの特典航空券には交換できず、ANA・JALマイルも貯められません。デルタ航空より国内の航空会社を頻繁に使うなら、ANA・JALのマイルが貯まるほかのクレジットカードを検討してくださいね。<おすすめな人>デルタ航空をよく利用する人優先チェックインや座席のアップグレードを利用したい人有効期限を気にせずマイルを貯めたい人<おすすめできない人>JALやANAのマイルを貯めたい人
ANA アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、年に数回リッチな旅行をしつつ、ポイントをコツコツ貯めたい人におすすめです。豪華な空港サービスを受けられるプライオリティ・パスが年2回まで無料。比較したなかでプライオリティ・パスがつくカードは少なめでした。国内外対象空港の空港ラウンジも、同伴者1人を含めて無料。手荷物宅配やクロークサービスも使えます。「何の優遇もない」との口コミに反し、空港サービスにおいてメリットを感じやすい1枚といえます。ポイントの有効期限がない点も魅力。マイル移行する際の、ポイント数の制限・移行手数料もありません。比較した多くのカードのようにポイント期限や移行手数料などを気にすることなく、自分のペースでポイントを貯めて、好きなタイミングで必要なだけマイルに移行できます。「年会費34,310円のカードに本来あるべき付帯が見当たらない」と口コミで指摘されていましたが、保険や補償は充実しています。最高1億円の海外旅行傷害保険のほか、国内旅行保険も利用付帯。飛行機の遅延が原因の出費を補償する「航空便遅延補償」や、国内外対象のショッピング保険も利用できます。保険や補償が少ないANAカードと比較すると、旅行や高価な買い物が多い人にもおすすめです。マイル還元率は1.00%で、ANAの航空券利用時は3.00%にアップするなど比較したなかでも高め。入会・継続利用によるボーナスマイルや、積算率25%のフライトボーナスマイルも獲得できます。利用額に応じてもらえるボーナスポイントをマイルに移行できることを考慮すると、比較したなかでも効率的にマイルを貯められるANAカードといえるでしょう。ただし、年会費が34,100円と高いのはネック。年会費を加味して3年間・月10万円利用した場合に貯まるマイルを計算してみると、-60300マイルとマイナスでした。月20万円ずつ使った場合も3年間で-8300マイルだったため、日常利用で元を取るのは難しいといえます。さらに、ANA Payへのチャージができず、ANA Pay利用でのマイル二重取りができないのも惜しいところです。まとめると、ANA アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは豪華な空港サービスとフライトボーナスマイルのバランスがよく、年に何回かリッチな旅行を楽しみたい人に適した1枚といえます。ポイント期限がないので、自分のペースでコツコツ貯めてマイルに交換できますよ。ただし、年会費は高いため、日常利用で効率よくANAマイルを貯めたい人はANA JCB 一般カードなどをチェックしてみてください。<おすすめな人>年に何回かリッチな旅行をしながらポイントをコツコツ貯めたい人マイルを無期限で貯めたい人<おすすめではない人>日常的にANAマイルを貯めたい人