ANA VISA SuicaカードはSuicaをよく利用する陸マイラーには候補となるANAカードです。普段の支払いだけでなく、Suicaへのオートチャージでもマイルへ移行できるポイントが貯まります。検証したなかで、Suicaの機能が付いたANAカードは本カードだけでした。「Suicaへのオートチャージがついており非常に便利」との口コミどおりといえます。通常のマイル還元率は0.50%ですが、年間6,600円の手数料を支払えば1.00%還元になります。毎月20万円を3年間利用すると50,800マイル獲得できるため、年会費2,200円の元がとれますよ。「年会費が安く、マイルも貯まります」との口コミどおりの結果です。ANA Payへのチャージなら、ANAマイルの二重取りもできます。しかし、週1〜月1回のペースで飛行機に乗る空マイラーには不向きです。フライトでカードを利用した場合に貯まるマイル数を計算したところ、フライトボーナスマイルの積算率は10%と低めでした。検証したなかには積算率が25~50%のANAカードもあったので、空マイラーはほかのANAカードを検討するのがおすすめです。空港でのサービスは、手荷物宅配・クロークの割引のみ。国内の主要空港のラウンジは使えず、世界1,500か国の空港ラウンジが利用できるプライオリティ・パスも付帯しません。検証したところ、空港でのサービスはステータスが高いカードのほうが充実していました。ANAマイルの有効期限が実質5年と短いため、失効には注意が必要ですが、Suicaへのチャージでもマイルを貯められる点はよいところでしょう。フライトでANAマイルを貯めたい空マイラーや、空港でのサービスを重視したい人には向いていないので、ほかのANAカードをご検討ください。<おすすめな人>クレジットカードからSuicaにチャージしたい人<おすすめできない人>週1〜月1回のペースで飛行機に乗る空マイラー
ANA JCB スーパーフライヤーズ ゴールドカード
ANA JCB スーパーフライヤーズ ゴールドカードは、ANAの空港サービスを利用しつつ、お得にマイルを貯めたい人におすすめです。年会費が16,500円と比較的安いだけでなく、マイルの移行手数料がかからないのが魅力。比較したANA JCBスーパーフライヤーズカードの一般カードは年会費+移行手数料で16,775円かかるため、年間の費用を抑えつつお得にマイルを貯められます。マイル還元率が1.00%と高いのもよい点です。普段使いだけだと月20万円以上使わないと年会費の元は取れませんが、ANA Payにチャージして支払えば二重取りが可能。フライトボーナスマイルの積算率は40%と高めの水準です。比較した多くのANAカードが10~25%だったので、飛行機に乗る機会が多い空マイラーなら効率よくマイルが貯まるでしょう。ボーナスマイルも豪華です。カードの継続で2,000マイル、ANAサービス会員の特別ボーナスで2,000マイルもらえるため、年間で最大4,000マイル付与されます。ANAグループ便の搭乗で貯まるアップグレードポイントを利用して、空の旅を豪華にできるのもメリットです。付帯する旅行傷害保険はANA JCBスーパーフライヤーズカードの一般カードより補償額が高く、最大1億円まで補償されます。ANA上級会員などの限られた人しか使えない、ANAラウンジが利用できるのが最大のメリット。比較したなかでANAラウンジが使えるのは、スーパーフライヤーズとプラチナカードのみ(※2025年3月時点)でした。国内の主要空港のラウンジや、ビジネスクラスカウンターも利用できます。申し込み条件が厳しいため、ANA便によく乗る人でなければ入会は難しいものの、スーパーフライヤーズならではの特典が利用できるのは魅力的。お得にマイルを貯めつつ、空港で優雅な時間を過ごしたい人にはぴったりですよ。申し込み条件をクリアできない人や年会費を抑えたい人は、ほかのANAカードもご検討ください。<おすすめな人>本カード限定の豪華サービスを利用したい人空港で優雅な時間を過ごしたい人年会費の元を取りやすいカードをお探しの人<おすすめではない人>申し込み条件をクリアできない人
ANA JCB スーパーフライヤーズカード(一般カード)
ANA JCB スーパーフライヤーズカード(一般カード)は、スーパーフライヤーズカードとしては年会費が安いものの、コスパはよくありません。マイル還元率を1.00%にするために移行手数料5,500円を払うと、ANA JCB スーパーフライヤーズ ゴールドカードの年会費(16,500円)より高額に。ゴールドのほうがボーナスマイルやフライトボーナスマイルも豪華なので、お得さはいまひとつです。また、10マイルコースでマイル還元率を1.00%にしても、毎月10万円ほどの利用では年会費の元を取るのは難しいとわかりました。Oki Dokiポイントの有効期限は2年と短いため、ポイントを実質無期限で貯められるANAカードのようにマイルを温存できない点もネック。コツコツとマイルを貯めたい人には不向きでしょう。比較したなかでは、申込条件が厳しい点もネックです。プラチナサービスメンバー以上の限られたANA会員しか申し込めません。そのぶん、ANAラウンジ・ビジネスクラスカウンターでの優先チェックイン・座席のアップグレードをはじめ、豪華な空港サービスを利用できる点が魅力です。フライトボーナスマイルの積算率35%である点や、航空券利用で還元率が1.50%にアップする点もメリット。口コミどおり、国内航空傷害保険・海外旅行傷害保険が自動付帯するのもうれしいポイントです。年会費は11,275円とスーパーフライヤーズカードのなかでは最も安いため、維持費をできるだけ抑えたい人には候補になるでしょう。とはいえ、移行手数料をふまえるとANA JCB スーパーフライヤーズ ゴールドカードのほうがお得感が高め。まだSFCの入会資格がない人は、空港サービスが充実したANA JCB ワイドゴールドも検討しましょう。<おすすめな人>年会費を抑えてANAの便利な空港サービスを受けたい人<おすすめできない人>スーパーフライヤーズカードの入会条件を満たしていない人コスパのよいスーパーフライヤーズカードを選びたい人
ANA JCB カード(学生用)は、ANAマイルを効率的に貯めたい学生におすすめです。在学中のみという制限があるものの、年会費無料で持てる数少ないANAカードです。マイルの還元率は1.00%と比較したなかでも高め。入会時と毎年継続のたびに1,000マイルのボーナスマイルを獲得できる点もメリットです。ANA航空券の購入時は、2.00%にマイル還元率がアップ。日常生活で貯めたポイントをマイルへ交換する方法は、自動移行コースとマルチポイントコースの2種類です。「マイルの価値が高い」との口コミどおり、どちらのコースも1ポイント=10マイルで交換可能。さらに、移行手数料がかかりません。また、「卒業旅行や短期留学の際、余計な保険に入らずに済む」との口コミがあるように、海外旅行・国内航空の旅行傷害保険が最高1,000万円まで自動付帯。ただし、自動付帯されている海外旅行保険は補償が十分でなく、もしものときに自己負担額が高くなりがちです。万全の備えで旅行に行きたいなら個別で海外旅行保険の加入も検討しましょう。空港での手荷物宅配やクロークサービスは割引で利用できますが、空港ラウンジの無料利用特典はありません。フライトボーナスマイルの積算率も10%と低めなので、主に飛行機への搭乗でマイルを貯めたい人には物足りないでしょう。とはいえ、年会費無料でマイル還元率も1.00%と高いので、ANAマイルを貯めたい学生なら持たないのは損といえる1枚です。学生のうちにたくさん旅行をしたい人は、ぜひ申し込んでお得に空の旅を楽しんでくださいね。<おすすめな人>ANAマイルを貯めたい学生海外旅行を計画している学生<おすすめではない人>学生以外空港サービスも重視して選びたい人
ANA VISA ワイドカードは、年会費を抑えてマイルを貯められますが、空港でのサービスは物足りません。国内・海外ともに空港ラウンジが利用できないのがネック。国内の空港ラウンジは比較した多くのANAカードが利用できるため、空港サービスの充実度で選びたい人には不向きです。空港での特典は、手荷物宅配・クローク利用の割引・ビジネスクラスカウンターの3つだけでした。ANA航空券購入での還元率が1.50%と低いのも惜しいところです。とはいえ、年会費7,975円という安さながら、フライトボーナスマイルの積算率は25%と高水準。比較したANAカードには年会費が10,000円を超えるものが多かったので、費用を抑えつつマイルを貯めたい空マイラーには有力候補となります。普段使いでも効率よくマイルを貯められます。貯めたポイントを移行する手数料は6,600円と、「ANA JCB ワイドカード」より1,100円高いものの、支払えばマイル還元率は0.50%から1.00%にアップ。ANA Payとの二重取りも可能です。新規入会やカード継続でも、2,000マイルがもらえます。免税店や空港内店舗でお得に買い物ができるのも魅力です。対象の空港内免税店や機内販売では、10%の割引が受けられます。ただし、マイル有効期限は最長で5年と短めです。比較したANAカードには無期限で貯められるものもありましたが、こちらは失効する前にこまめに使わないとなりません。年会費を抑えてフライトでマイルを貯めたい人には候補となる1枚ですが、さまざまな空港サービスを利用したい人には不向きです。旅行や出張の前に空港ラウンジでゆったりとした時間を過ごしたい人は、ほかのANAカードを検討してみましょう。<おすすめな人>年会費を抑えつつ、フライトでマイルを貯めたい人空港サービスを利用したい人<おすすめできない人>空港ラウンジを利用したい人
ANA VISA 一般カードは、年会費を抑えてお得にマイルを貯めたいなら候補となるANAカードです。年会費は、初年度無料・2年目以降2,200円。比較した多くのANAカードが年会費10,000円以上だったのに対し、費用負担を抑えつつマイルを貯められます。入会時と毎年の継続時にボーナスマイルを1,000マイルもらえるのもうれしい点です。普段使いでマイルを貯めやすいのも魅力。通常時のマイル還元率は0.50%ですが、年6,600円の移行手数料を支払えば、比較した多くのANAカードと同じく1.00%還元です。ただし、ポイントの移行手数料はANA JCB 一般カードのほうが1,100円安いため、費用をふまえて検討しましょう。セブン-イレブンやマツモトキヨシなど、加盟店での決済ではダブルでポイントを貯められます。比較した一部のANAカードは対応していなかったANA Payでの二重取りもできるため、うまく利用すれば効率よくマイルが貯まりますよ。有効期限は最長5年と短いので、定期的に利用してマイルが失効しないようにしてくださいね。一方でANA航空券の還元率が1.50%、フライトボーナスマイルの積算率が10%と低めなのはデメリットです。比較したANAカードには、ANA航空券の購入で2.00~4.50%、フライトボーナスマイルの積算率が25~50%と高いものもありました。空港でのサービスも手荷物宅配や預かりの割引のみなので、飛行機によく乗る空マイラーには物足りません。年会費を抑えて普段使いでマイルを貯めたい陸マイラーには候補となりますが、旅行・出張時のフライトでマイルを貯めたい空マイラーには不向きです。空港サービスやフライトでのマイル還元率の高さを重視したい人は、ほかのANAカードを検討してはいかがでしょうか。<おすすめな人>普段使いでお得にマイルを貯めたい人年会費の安いANAカードを検討している人<おすすめできない人>フライトでマイルを貯めたい人空港でのサービスを重視する人