10年ほど前の旧型パソコンのストレージ拡張用として人気のmSATA SSD。現在では、愛用しているデバイスの保守・点検用として欠かせないアイテムです。しかし、Kingstonや旭東エレクトロニクスなどいくつかのメーカーから販売されているのみなので、スペックの違いが分かりにくく、どれを選んでよいか迷いますよね。
mybestが定義するベストなmSATA SSDは「安定して処理が高速な商品」。徹底検証してわかったmSATA SSDの本当の選び方も解説しますので、ぜひ購入の際の参考にしてください。
ベンチマークテストに関する豊富な経験を活かし、PC本体・PCパーツのレビューを中心に活動。元々はMYCOM PC WEB編集部(現マイナビニュース)の編集・記者で、編集時代に検証の楽しさを知り、フリーランスに転向。ニッチなネタを得意とし、比較検証、作例やアップグレード指南などの企画に携わることも多い。 現在はマイナビにかぎらずインプレス、アスキー、ITMedia等でライター、記者として活動。紙媒体ではライターとしてだけでなく編集としても参加するほか、台湾メーカーを中心に、取材やインタビューも数多くこなしている。
大学卒業後、映像制作会社勤務を経て、2020年にmybestへ入社。家電全般の比較検証を担当したのち、映像や音響に関する経験を活かしてテレビやイヤホンなど黒物家電のマネージャーに就任。比較コンテンツを管掌する立場として、ダミーヘッドによるワイヤレスイヤホンの音質測定やキャリブレーションソフトを用いたチューナーレステレビの画質測定などに取り組んだ。また、モバイルバッテリーやスマートウォッチなどのガジェット製品も担当し、合計100種類以上の商材に関わる。日常生活を快適にする便利なガジェットを世の中に広めることを目指し、実際に使ったからこそわかる一次情報を大切にコンテンツ制作を行っている。
まずはベンチマークテストを行い、読み書き速度を実測しました。データストレージとして使用することが多いmSATAは、ファイルをコピーする速さに直結するシーケンシャルリードとシーケンシャルライトの速度が重要です。ベンチマークソフトにはCrystal Disk Markを用い、得られた数値を元に評価を行いました。
続いて、シーケンシャルのテストと同様にCrystal Disk Markを使用して、ランダムリードとランダムライトをチェックしました。mSATA SSDをメインストレージとして使用する場合に、パソコンの起動やブラウザでの画像表示など日常的な操作の速さに関わるポイントです。得られた数値を元に評価を行っています。
最後に、日常的に使用する際の体感に大きく関わる、実使用速度を検証しました。20GBの大容量ファイルのコピーにかかる時間を計測し、評価しています。
すべての検証は
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監修者は「選び方」についてのみ監修をおこなっており、掲載している商品・サービスは監修者が選定したものではありません。マイベストが独自に検証を行ったうえで、ランキング化しています。
mSATA SSDは正式名称をMini SATA SSDといい、2010年頃に発売されたノートパソコンやコンパクトPCで多く採用されていた商品です。基盤がむき出しのコンパクトな形状が特徴で、mSATA SSDが登場したことにより、ノートパソコンの薄型化や軽量化が実現・加速したとされています。
現在は、後継モデルであるM.2 SSDに世代交代をしており、商品数は減少傾向に。とはいえ、旧型パソコンの保守や点検にはいまだ欠かせないアイテム。このコンテンツを参考に、用途にあったベストな商品を見つけてください。
mSATA SSDは商品数が減少傾向にあり、最新のパソコンでは対応していない事がほとんどです。以前から使用しているパソコンを保守するなら、交換用の予備を今のうちに購入しておくとよいでしょう。
mSATA SSDを選ぶ際に必ずチェックしておきたい「3つのポイント」をご紹介します。
mSATA SSDの容量は128GB〜2TBのものが多く販売されています。容量の選択肢はいくつかありますが、仕事で作成した資料や趣味で撮影した写真などを保存するデータストレージとして使用するなら、500GBで十分といえるでしょう。
また、1GBあたりの容量単価が安く、コスパが良好なのも魅力のひとつです。どれくらいのデータが保存できるのかを参考に、用途にあわせて容量を選びましょう。
Serial ATA接続規格(SATA接続規格)の転送速度の上限は、600MB/sほどです。現在主流のM.2 SSDが7,000MB/sほどなので、mSATA SSDの転送速度は遅めといえます。とはいえ、実際に使用してみると20GBのファイルコピーにかかった時間は約1分35秒と、十分実用的でした。
転送速度の目安であるベンチマークテストの結果も、すべての商品でほぼ同じなため、基本的にはどの商品を選んでも問題なく使用できるでしょう。ただし、現在主流のM.2 SSDと比べると10倍前後の速度差があります。そのため、とにかく速さを重視するなら、パソコン自体のアップグレードも検討してみましょう。
上述したように、mSATAは商品数が減少傾向にあるため、将来的に購入できなくなる可能性はゼロではありません。今のうちに交換用の予備を購入しておくことも重要ですが、可能なら旧型デバイスのmSATAに保存しているデータを、新しいパソコンへ移行やコピーをしておくと、データ損失のリスクを減らせるでしょう。
しかし、最近発売されたパソコンには、mSATAを取り付けるためのスロットが存在していない場合がほとんどです。多くの場合は、USBポートへ接続できるようにする変換アダプタを使用して、データの移行をする必要があるでしょう。以下のコンテンツも参考にしてみてください。
商品 | 画像 | おすすめ
スコア | 最安価格 | 人気順 | ポイント | おすすめスコア | 詳細情報 | |||||||||||||
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ベンチマークテスト(シーケンシャルリード/ライト) | ベンチマークテスト(ランダムリード/ライト) | 実使用速度 | 容量 | NANDタイプ | 読み込み速度(公称値) | 書き込み速度(公称値) | 読み込み速度(検証時) | 書き込み速度(検証時) | メーカー保証期間 | TBW | MTBF(平均故障間隔) | 幅 | 高さ | |||||||
1 | THREE COLOUR DOGFISH Dogfish Msata 500gb Internal SSD | ![]() | 4.71 | 5位 | 容量のラインナップが幅広い。実使用速度も速いベストバイ | 4.81 | 4.76 | 4.56 | 500GB | MLC | 最大540MB/s | 最大500MB/s | 464.03MB/s | 431.97MB/s | 3年間 | 不明 | 不明 | 30mm | 3.8mm | |
2 | Gamerking Msata SSD 512GB | ![]() | 4.67 | 4位 | データ保存用に適役。上位商品に劣らない十分な性能を備える | 4.74 | 4.71 | 4.56 | 512GB | 不明 | 最大540MB/s | 最大500MB/s | 463.28MB/s | 412.60MB/s | 3年間 | 不明 | 不明 | 30mm | 3.8mm | |
3 | Kingston SSD KC600|SKC600MS/512G | ![]() | 4.34 | 3位 | 書き込み速度がやや遅めだが、体感では気にならないレベル | 4.02 | 4.51 | 4.56 | 512GB | 3D TLC | 最大550MB/s | 最大520MB/s | 430.82MB/s | 191.35MB/s | 5年 | 300TBW | 100万時間 | 29.85mm | 4.85mm | |
4 | Superpard SSD 512GB | ![]() | 4.31 | 2位 | 数値は低い傾向にあるが、実使用での差は少なく問題ない | 4.29 | 4.16 | 4.56 | 512GB | TLC | 最大550MB/s | 最大500MB/s | 462.18MB/s | 277.69MB/s | 3年 | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | |
5 | 旭東エレクトロニクス SUNEAST|SE800 mSATA Ⅲ|SE800-m512GB | ![]() | 3.89 | 1位 | ベンチマークは良好だが、実使用での速度低下が評価を下げた | 4.62 | 4.20 | 3.17 | 512GB | 3D TLC | 530MB/s | 500MB/s | 464.1MB/s | 379.03MB/s | 日本国内で3年 | 不明 | 200万時間 | 50.8mm | 4mm |
読み込み速度(検証時) | 464.03MB/s |
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書き込み速度(検証時) | 431.97MB/s |
ストレージブランドであるTHREE COLOUR DOGFISHの「Dogfish Msata 500gb Internal SSD」。Amazonを中心に大手ECサイトで販売されており、16GBから1TBまでと幅広い容量のラインナップが特徴です。最大読み込み速度は540MB/sで、最大書き込み速度は500MB/sと謳っています。
ベンチマークテストでは、読み込み速度は464.03MB/sで書き込み速度は431.97MB/sと、公称値には及ばないもののデータストレージとして十分な読み書き速度を記録。20GBの大容量ファイルのコピーは約1分37秒と、スムーズに行えました。
大手ECサイトで簡単に購入でき、旧型パソコンを使っている場合はもちろん、旧型パソコンの保守・点検用に使用する場合でも便利なベストバイアイテムです。
容量 | 500GB |
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NANDタイプ | MLC |
読み込み速度(公称値) | 最大540MB/s |
書き込み速度(公称値) | 最大500MB/s |
メーカー保証期間 | 3年間 |
TBW | 不明 |
MTBF(平均故障間隔) | 不明 |
幅 | 30mm |
高さ | 3.8mm |
DOGFISH Dogfish Msata 500gb Internal SSDをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
読み込み速度(検証時) | 463.28MB/s |
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書き込み速度(検証時) | 412.60MB/s |
ベンチマークテストでは、読み込み速度は463.28MB/sで、書き込み速度が412.60MB/sを記録。公称値には及ばないものの、資料や写真などのデータ保存用としては十分な数値です。また、20GBの大容量ファイルのコピーは約1分37秒と素早く完了できました。
今回のランキングで紹介しているTHREE COLOUR DOGFISHの商品と製造元が同じで、見た目こそ違えど性能・品質は同等といえる結果に。上位の商品を入手できない場合は、こちらの商品が有力な選択肢のひとつになるでしょう。
容量 | 512GB |
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NANDタイプ | 不明 |
読み込み速度(公称値) | 最大540MB/s |
書き込み速度(公称値) | 最大500MB/s |
メーカー保証期間 | 3年間 |
TBW | 不明 |
MTBF(平均故障間隔) | 不明 |
幅 | 30mm |
高さ | 3.8mm |
Gamerking Msata SSD 512GBをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
読み込み速度(検証時) | 430.82MB/s |
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書き込み速度(検証時) | 191.35MB/s |
ベンチマークテストの結果は、読み込み速度が430.82MB/sで書き込み速度は191.35MB/sと、書き込み速度が遅め。とはいえ、ほかの商品と比べて体感では気にならないレベルで、20GBの大容量ファイルのコピーも1分35秒でスピーディーに終えられました。
容量 | 512GB |
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NANDタイプ | 3D TLC |
読み込み速度(公称値) | 最大550MB/s |
書き込み速度(公称値) | 最大520MB/s |
メーカー保証期間 | 5年 |
TBW | 300TBW |
MTBF(平均故障間隔) | 100万時間 |
幅 | 29.85mm |
高さ | 4.85mm |
Kingston SSD KC600 SKC600MS/512Gをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
読み込み速度(検証時) | 462.18MB/s |
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書き込み速度(検証時) | 277.69MB/s |
大手ECサイトAmazonで販売されているSuperpardの「SSD 512GB」は、容量のラインナップが128GBから1TBまでと幅広いのが特徴。今回検証した512GBのモデルは、最大読み込み速度は550MB/sで最大書き込み速度は500MB/sの商品です。
検証の結果、読み込み速度462.18MB/sで、書き込み速度は277.69MB/sを記録。書き込み速度がやや遅いうえに、ランダムデータの読み書きもほかの商品と比べて遅い傾向にありました。とはいえ、20GBの大容量ファイルのコピーは1分35秒で素早く行えました。
容量 | 512GB |
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NANDタイプ | TLC |
読み込み速度(公称値) | 最大550MB/s |
書き込み速度(公称値) | 最大500MB/s |
メーカー保証期間 | 3年 |
TBW | 不明 |
MTBF(平均故障間隔) | 不明 |
幅 | 不明 |
高さ | 不明 |
読み込み速度(検証時) | 464.1MB/s |
---|---|
書き込み速度(検証時) | 379.03MB/s |
大阪に本社を置く、旭東エレクトロニクスのメモリブランド・SUNEASTの「SE800 mSATA III」。大手ECサイトで購入できる、最大読み込み速度は530MB/sで、最大書き込み速度は500MB/sの商品です。
ベンチマークテストは、読み込み速度464.1MB/sで書き込み速度は379.03MB/sと、良好な結果。しかし、20GBの大容量ファイルのコピーは約9分35秒と多大な時間がかかりました。商品ごとの個体差の影響も考えられますが、実使用速度が伸び悩み総合評価が伸び悩む結果となりました。
容量 | 512GB |
---|---|
NANDタイプ | 3D TLC |
読み込み速度(公称値) | 530MB/s |
書き込み速度(公称値) | 500MB/s |
メーカー保証期間 | 日本国内で3年 |
TBW | 不明 |
MTBF(平均故障間隔) | 200万時間 |
幅 | 50.8mm |
高さ | 4mm |
今回は、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどで売れ筋上位のmSATA SSDを5商品集め、検証を実施。どれが最も優れた商品なのかを決定しました。なお、mybestでは転送速度が速い商品を優れたmSATA SSDと定義しています。
GALLERIA ZA7R-R38
OS:Windows 11 Home 64ビット
CPU:Ryzen 7 5800X
GPU:GeForce RTX 3080 10GB GDDR6X
メモリ:16GB DDR4 SDRAM
アダプタ:ORICO MSG-U3
検証①:ベンチマークテスト(シーケンシャルリード/ライト)
検証②:ベンチマークテスト(ランダムリード/ライト)検証③:実使用速度
今回検証した商品
まずはベンチマークテストを行い、読み書き速度を実測しました。
データストレージとして使用することが多いmSATAは、ファイルをコピーする速さに直結するシーケンシャルリードとシーケンシャルライトの速度が重要です。ベンチマークソフトにはCrystal Disk Markを用い、得られた数値を元に評価を行いました。
続いて、シーケンシャルのテストと同様にCrystal Disk Markを使用して、ランダムリードとランダムライトをチェックしました。mSATA SSDをメインストレージとして使用する場合に、パソコンの起動やブラウザでの画像表示など日常的な操作の速さに関わるポイントです。得られた数値を元に評価を行っています。
最後に、日常的に使用する際の体感に大きく関わる、実使用速度を検証しました。20GBの大容量ファイルのコピーにかかる時間を計測し、評価しています。
1位: THREE COLOUR DOGFISH|Dogfish Msata 500gb Internal SSD
2位: Gamerking|Msata SSD 512GB
3位: Kingston|SSD KC600|SKC600MS/512G
4位: Superpard|SSD 512GB
5位: 旭東エレクトロニクス|SUNEAST|SE800 mSATA Ⅲ|SE800-m512GB
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