スマホで手軽に決済ができるdカードのiD。気にはなっているものの「どんな機能があるのかわからない」「使い方がわからない」など不明な点が多く、導入に踏み切れていない人も多いのではないでしょうか。
本記事では、dカードに付帯しているiDの使い方や、d払い・クレジットカード決済との違いを解説します。iDを利用するメリットやデメリットも紹介するので、利用を検討する際の参考にしてみてください。
大手損害保険会社での勤務を経て、FP資格を取得し独立。2002年から独立系FPとして、「女性ならではの視点で相談者のマネープランをサポートすること」をモットーに年間500件以上の相談を受ける。また、「家計やりくり講座」などの講演や、「日経ウーマン」「北海道新聞」への記事提供も行っている。北海道を中心テレビへの取材協力などメディアでも活動中。著書に『年収の2割が勝手に貯まる家計整え術』(河出書房新社)がある。
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
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dカードのiDは、電子マネー(非接触決済サービス)の1つです。iD一体型のdカードをスマホにあらかじめ登録すれば、スマホをタッチするだけで支払いが完了します。
iPhoneユーザーは「Apple Pay」、Androidユーザーは「Google Pay」もしくは「iDアプリ」を利用して支払うのが基本です。もちろんスマホを使わなくても、iD搭載のdカードをかざすことでも支払いができます。
iDが一体化しているdカードを利用すれば、iD特約店での利用などによって効率よくdポイントを貯めることが可能です。
iDの支払い方法は「ポストペイ型」「プリペイド型」「デビット型」の3種類。ポストペイ型は後払い、プリペイド型は前払い、デビット型は即時決済に対応しています。dカードの場合は、ポストペイ型での支払いです。
支払い方法もスムーズで、日常生活で使えるシーンが多いdポイントが効率よく貯められるため、iDが気になっている人はdカードを検討してみてください。
iDは、暗証番号の入力やQRコードの読み込みが必要なくスマホをかざすだけで決済できるサービスです。
その反面、スマホさえあれば誰でも支払うことができるためリスクもあります。
メリットやリスクを理解したうえで、dポイントも貯まるdカードのiDを上手に使っていきましょう。
次に、iD・d払い・クレジットカード決済の違いを詳しく解説します。
d払いはスマホ決済(バーコード決済)の1つです。いずれも、スマホを用いてキャッシュレス決済ができます。iDとd払いの最も大きな違いは、dポイントの還元率です。
iDの場合は100円(税込)ごとに1ポイントが貯まりますが、d払いの場合は200円(税込)ごとに1ポイントしか貯まりません。
iDとクレジットカード決済の主な違いは、審査の有無と決済方法の2つです。
iDには審査がないためすぐに利用できますが、クレジットカードには審査が設けられているため利用できるまでに一定の期間を要します。信用情報や経済状況によっては、審査に落ちる可能性も否定できません。
iDであれば、決済端末の上にカードやスマホをかざすだけで支払いが完了するうえ、原則3万円未満であればサインや暗証番号も不要です。
一方クレジットカードの場合は、読み取り機にカードを読み込ませる必要があるので、処理が終わるまでに時間を要したり、磁気不良になったりすることもあります。店舗によって違いはありますが、支払い時にサインや暗証番号を求められるのが一般的です。
以下では、dカードのiDを利用するメリットとデメリットについて解説します。
iDは、さまざまなサービスと紐づけられる点が魅力です。メルペイやLINEPayなどの決済サービスでも、iD支払いを指定することができます。
手軽かつ衛生的に支払いができる点もiDのメリットのひとつです。支払い時に必要な動作は、カードまたはスマートフォンを決済端末にかざすだけ。高額でなければサインや暗証番号も求められません。非接触で決済できるため、感染症対策にも役立ちます。
iDは利用できる店舗が多く、コンビニエンスストア・大手スーパー・家電量販店・飲食店などに対応しているため、普段の生活圏内でiDを利用することができるのもうれしいポイントです。
先述したとおり、dカードでiDを利用すれば、金額に比例してdポイントが貯まっていくのも魅力。クレジットカード非対応の店舗にてiDで支払った場合には、クレジットカードのポイントも付与されるので、ぜひ覚えておきましょう。
2022年12月時点ではiDの対応店舗数約150万店舗ほどと、Suicaの約110万店舗よりも多く、利用できる店舗数が少ないと困ることはほぼありません。
iDの利用にはいくつかデメリットもありますが、リスク管理のために正しい知識を身につけ、事前に対策をしておきましょう。
iDの支払い上限額は各店舗で設定できるため、高額な商品はiDで購入できない場合があります。現金やクレジットカードなど、ほかの決済手段も普段から持ち歩いておくと安心です。
カードやスマートフォンを紛失すれば、不正利用されるリスクがある点にも注意。基本的には暗証番号もサインも不要で使用できるため、悪用のハードルが低いのも事実です。カードの収納場所を固定したり、スマートフォンの指紋認証などを設定したり、セキュリティ対策は必ず行うようにしましょう。
iDは、コンビニエンスストア・ドラッグストア・ショッピングセンター・飲食店・ガソリンスタンドなど、全国約175万件以上の店舗で利用が可能です。利用方法もシンプルで、会計時に「iDで」と伝え、レジ付近にある決済端末にdカードやスマホをかざすだけです。
iDで3万円以上の決済を行う場合にはサインや暗証番号を入力しなければいけないことがほとんどですが、店舗によっては3万円未満でもサインや暗証番号が必要なこともあるので注意しておきましょう。
iDは一定額以上の買い物をすると、不正利用防止のため暗証番号を入れるよう設定されているため、ある程度安全性が担保されています。
かざすだけの決済ですが、このような対応もあるので過度に心配する必要はないでしょう。
とはいえ、紛失リスク等ノーリスクというわけではありません。カード管理をしっかり管理していきましょう。
dカードのiDをスマホや携帯電話で利用する方法もチェックしておきましょう。
Androidの場合は、「dカードアプリ」もしくは「iDアプリ」からiDを設定することが可能です。どちらのアプリも難しい操作は求められないので、早ければ数分程度で完了できます。
dカードアプリで設定するには、アプリ内のオプションメニュー「おサイフケータイ設定」を選択して「設定する」をタップ。次に、暗証番号を入力して「同意して設定」をタップすれば完了です。
iDアプリで設定するには、アプリを起動して「はじめて「iD」を使う方」「「iD」対応のクレジットカードで登録する」の順にタップ。カード一覧から「dカード」を選択し、16桁の会員番号と4桁の暗証番号を入力して「登録する」をタップすれば完了です。
iPhoneユーザーの場合は、「Walletアプリ」もしくは「dカードアプリ」からApple Payを設定しましょう。iOSのバージョンが「iOS 10.1」以降でない場合は、バージョンアップする必要もあります。
Walletアプリを利用する場合は、アプリを起動し、画面右上の「+」をタップ。案内される手順に従ってクレジットカード情報を入力すれば設定が完了します。
dカードアプリを利用する場合は、アプリを起動して利用規約の同意やdカード申込時に設定した暗証番号の入力などを行うと初期設定が完了。ホーム画面オプションメニューの「Apple Pay設定」からクレジットカードの暗証番号を入力し、登録内容などの確認を終えるとiDが利用できるようになります。
dカードのiDが使えない場合にまず考えられるのは、カード情報の設定が完了していないパターンです。iDを利用するには、各種アプリによる事前の設定が必要です。
iDを設定したスマホを紛失したことがある場合も、iDの再設定が必要になるため注意してください。一度紛失の連絡をしてしまうと、不正使用防止のためiD設定がロックされます。そのため、連絡後にスマホを見つけたからといってそのままiDが使えるわけではありません。iD情報を再発行したうえで、再度スマホに新しいカード情報を登録しましょう。
ICカードロックやおサイフケータイロックが有効になっているケースでも、iDを利用することはできないためあわせてチェックしてみてください。解除の手続きは、パソコン・スマートフォン・電話・店頭などで行うことが可能です。
ほかにも、iDのカード情報を削除してしまっているケースも考えられます。再度カード情報を設定するには、dカードセンターまたはdカードゴールドデスクへ電話することが必要です。
上記のポイントに問題がなくても、スマートフォンをかざす位置や向きが不適切であれば読み取り機の反応が悪くなる点にも注意。スマートフォンの種類によってアンテナの設置場所が異なるため、一度確認してみることをおすすめします。
最後に、dカードのiDに関してよくある質問を紹介します。
iDカード番号は、dカードの裏面で確認が可能です。「iD カード番号」の右横に16桁の数字が4桁ずつ記載されています。
iDの利用明細は、スマートフォンやパソコンなどからdカードサイトにログインすることで確認が可能です。また、毎月発行される「請求書」「領収書・次回口座振替額のお知らせ」「ご利用料金のご案内」でも次回の支払額を確認することができます。
iDキャッシュバックは、貯めたdポイントをiDの利用代金に充当できるサービスです。dポイントが100ポイント以上貯まっていれば、1ポイント1円をiDの利用代金から差し引くことができます。ただし、iDキャッシュバックの有効期限はdポイントを交換してから6か月以内なので注意しましょう。
キャッシュバックの手続きも非常に簡単です。dポイントクラブにログインして「つかう」「iDキャッシュバックにつかう」の順に進み、ポイント数を選んで「交換する」をタップ。あとは入力フォームに従って入力していくだけで手続きが完了します。
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