結婚や出産、マイホームの購入など、将来のライフイベントを意識し始める20代。効率よくお金を増やすために大切なのが資産運用です。しかし、20代で始めるのはまだ早いと考えている人や、資産運用は難しいと思っている人は多いはず。
そこで今回は、20代のうちから資産運用をスタートするメリットや、成功へのポイントをわかりやすく解説します。初心者でも取り組みやすい資産運用の種類やコツも紹介しますので、自分に合った方法を見つけて資産運用を始めてくださいね。
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
将来のためにお金を蓄えるなら、資産運用はできる限り若いうちにスタートするのがおすすめです。
マイホームの購入費用や子どもの教育費など、人生の節目では多くの資金が必要。将来の出費に備えるために、貯蓄だけでは安心できない時代になってきていることが、20代からの資産運用をおすすめする理由のひとつです。
現在、普通預金の金利は0.001%程度、定期預金の金利は0.002〜0.003%程度。銀行にただ貯金しておくだけでお金が増える時代ではなく、インフレが進めば物価の上昇に伴って財産が目減りする可能性さえあります。
資産運用を20代から始めるメリットについて、具体的に解説します。
利息の計算方法には単利と複利の2種類があり、投資した元本に対してだけ利息がつくのが単利と呼ばれるもの。一方、預金から得られた利息を元本に組み入れて利息がつくのが福利です。計算式にすると以下のようになり、複利で運用すれば、雪だるま式に資産が増えていく可能性があります。
複利による効果は運用期間が長期間になるほど大きくなり、最終的な資産額も増えていきます。毎月の投資額が少額であっても、長い運用期間を確保できれば、大きな利益を得られるでしょう。
時間を味方につけて、じっくり資産を増やしていけるのは、若いうちから資産運用を始める大きなメリットだといえるでしょう。
一般に、短期運用はハイリスク・ハイリターンになりがち。たとえば株式投資の場合、できる限り安いタイミングで買い、値上がりしたタイミングで売るなど、うまくタイミングを掴めば、短期間で大きな利益を得られるでしょう。その反面で、取引タイミングを誤れば、大きな損失を出すリスクがつきまといます。
年齢を重ねてから資産運用に失敗すると、リカバリーするのは大変。取り返しのつかない失敗を避けるためにも、20代から経験を積んで、自分にあった資産運用方法を見つけることは先々への財産になるでしょう。
20代が資産運用を成功させるコツについて、おさえておくべきポイントを紹介します。
一般に、病気で働けなくなったなどの緊急事態や冠婚葬祭などの予想外の出費に備えて、生活費の6か月程度の金額はいつでも引き出せるようにしておくと安心だとされています。貯金などでそれを確保したうえで、余剰資金を投資に回すとよいでしょう。
一定頻度で一定額をコツコツと積み立てる方法であれば、投資タイミングが分散されるので、自動的に高いときには少なく、安いときには多く購入することに。それによって、短期的な価格変動による損失の度合いを軽減できます。
分散投資をしておけば、ひとつの商品で損失を出しても、異なる値動きをする他の商品で損失をカバーできるので、資産全体でリスクを軽減できます。
20代が資産運用を始めるときは、投資信託を購入するのがおすすめです。
投資信託とは、投資家から集めたお金を専門家がまとめて運用し、得た利益を投資家に還元する商品のこと。銘柄選びから運用までをプロに任せられ、自力で運用する必要がないので初心者にも向いています。
株式や債券など幅広い投資先に分散して投資するので、自然とリスクを抑えられる点も魅力のひとつ。1口100円程度から投資できるものも多いため、20代が余裕資金でスタートするにはぴったりの商品です。
なお、投資信託は、商品によって投資対象や期待できるリターンが異なります。また、長い目で見れば、信託報酬や購入手数料など運用コストの大きさも重要です。以下の記事では、人気の投資信託38商品を、信託報酬の安さやリターンの大きさなどで比較しています。商品選びの参考にしてください。
投資信託以外に、20代が注目したい代表的な資産運用方法についてもご紹介します。
安定性を重視するなら、元本保証がある国債や地方債を購入するとよいでしょう。
国債や地方債は、国や地方自治体が資金を集めるために発行するもの。定期的に利子を受け取ることができ、満期まで保有すれば購入金額全額が戻ってくる仕組みになっています。途中解約をして、換金することも可能です。
大きな利益は期待できませんが、国や自治体がなくならない限りは元本が保証され、継続的にリターンが得られるという安定性がメリット。ただし、債券の時価は変動するため、満期を迎える前に売却した場合には、元本割れするリスクがあることは頭に入れておきましょう。
リターンは少なくてもよいので、リスクを最小限に抑えたいという人にはおすすめです。
少額から不動産投資ができる不動産クラウドファンディングも、20代の資産運用方法としておすすめです。
不動産クラウドファンディングとは、複数の投資家で資金を出し合って不動産に投資し、得られた収益を分配する投資方法のこと。多くの場合、不動産投資には数百万円〜数千万円単位の初期費用が必要ですが、不動産クラウドファンディングでは1口1万円程度の少額からスタートできます。
実際に不動産を購入して投資するケースと比べて、リスクを抑えられるのがメリットといえるでしょう。また、物件管理の手間がかからない点もメリットです。
20代のうちから大きなリターンを狙いたいなら、株式投資にチャレンジするとよいでしょう。
企業が発行する株式を購入し、売却・保有することによって利益を得るのが株式投資です。株価が上がったタイミングで売却すれば、大きな利益を得られるのに加え、長期的に保有すれば、配当金や株主優待など安定的なリターンを狙うこともできます。
株式投資で得た知識は、他の金融商品に投資する際にも役立つはず。20代のうちに知識を身につけ、将来的にも効率的に資産運用したい人にも株式資はおすすめです。
20代が資産運用をするときには新NISAやiDeCoなど、税金面で優遇を受けられる制度をうまく活用しましょう。ここではそれぞれの特徴やメリットを解説します。
投資対象は金融庁の厳しい基準をクリアした投資信託に限定されているので、初心者にも比較的安心して商品選びが行えます。以下の記事では、人気のつみたて投資枠の口座17選を紹介しているので、つみたて投資枠を始める際はぜひ確認してみてください。
つみたて投資枠と同じく、投資で得た利益が無期限で非課税となる制度で、年間240万円の範囲内で購入した金融商品から得た利益に税金がかかりません。
つみたてNISAの投資対象は投資信託とETFに限られていますが、成長投資枠では株式や債券など、幅広い商品への投資が可能。毎月の積み立てだけではなく、一括投資もできるので、自由度の高い投資をしたい人にはおすすめといえます。
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