楽天証券で新NISAのつみたて投資枠の始め方・買い方をわかりやすく解説！

楽天証券でつみたて投資枠を買うためには、はじめに楽天証券の口座開設が必要です。口座開設は、楽天証券ホームページ内にある「口座開設はこちら（無料）」ボタンをクリックし、本人確認書類の提出と個人情報の入力をすれば手続きできます。

本人確認は、運転免許書かマイナンバーカードのいずれかとスマートフォンがある場合は、手軽な「スマホで本人確認」の利用が可能です。スマートフォンがない人やそれ以外の本人確認書類を提出したい人は、端末からアップロードするか郵送するやり方で進めましょう。

スマートフォンで本人確認を行った場合は、審査に通れば翌営業日以降にログインIDがメールで届きます。郵送もしくはパソコンから本人確認書類をアップロードした場合は、ログインIDを受け取るまでに最低でも5営業日かかるので、早く口座開設したいなら「スマホで本人確認」の利用がおすすめです。

ログインIDが手元に届き次第、楽天証券のログイン画面にて初期設定を行いましょう。取引を始める際に必要な暗証番号や、勤務先情報などを設定してください。本人確認書類としてマイナンバーカードを提出していない場合は、初期設定後にマイナンバーを登録すればつみたて投資枠の取引が開始できます。

すでに楽天証券の口座を持っている人は、新NISA口座を申込むだけでつみたて投資枠の取引開始が可能です。NISA口座を申込むときに本人確認書類とマイナンバーが必要なので、オンライン上でアップロードするか郵送にて提出しましょう。

口座開設ができたら、楽天証券にログインした画面上部にある「NISA」をクリックし、4つの方法のいずれかを活用して運用したい投資信託を選択しましょう。すでに購入したい投資信託が明確な場合は、「ファンドを個別に探す」から直接目当ての投資信託を検索できます。

まだ投資信託を選べていない人やどの投資信託を選べば良いかわからない人は、質問に答えるだけで自分の考え方に合った商品を提案してくれる「らくらく投資」機能を活用してみるといいでしょう。

「おすすめから選ぶ」から、楽天証券おすすめの投資信託を選ぶのも手です。タイプ別におすすめの投資信託を紹介しているので、おすすめのなかから比較するのもいいでしょう。じっくり検討したい人は、「自分で一から選ぶ」から投資信託を一覧し、吟味することもできます。

どうしても投資信託を選びきれない場合は、さまざまなつみたて投資枠の銘柄を、コストやリターンの大きさなどで比較している以下の記事も参考にしてみてください。

購入したい投資信託が選択できたら、積立金額の引き落とし方法やタイミング、積立金額を設定します。引き落とし方法は、楽天キャッシュ・楽天カードクレジット決済・証券口座の3つから選択が可能です。引き落としのタイミングは、「積立指定日」から任意の日にちを設定しましょう。

積立金額の設定は、毎月積立てる総額を入力したあとで投資信託ごとに投資割合を設定する方法と、投資信託ごとに積立金額を設定する方法の2通りがあります。総額を計算しながら投資信託ごとに入力することを手間に感じる場合は、先に合計金額を入力して割合を設定するほうがスムーズでしょう。

積立金額の設定には、非課税の範囲で年内に投資できる月額を自動で算出してくれる「増額設定」機能があります。つみたて投資枠の大きなメリットである非課税の制度を有効的に活用して、無駄なく積立したい人は「増額設定」を適用しましょう。

積立金額を設定したら、分配金コースの選択画面で受取型と再投資型の2種類から好きなほうを選択します。投資に楽天ポイントを使いたい人は、分配金コースの下にあるポイント利用の設定も忘れずに行ってください。

引き落とし方法に楽天キャッシュか楽天カードクレジット決済を選択した場合は、増額設定によって発生する増額分は証券口座から引き落とされるため、事前に証券口座に資金を準備しておく必要がある点に注意が必要です。

引き落としのタイミングや積み立てる金額の設定が出来たら、選んだ投資信託の目録見書と約款を確認しましょう。目録見書とは、その投資信託に投資するかどうかを判断するために必要な重要事項を記した書類で、約款は楽天証券で投資信託に投資する際の取引条件が書かれたものです。

積立注文画面の下部にある「未確認の書面を閲覧する」をクリックすると、未確認書面をまとめて表示できます。順番に表示される投資信託ごとに、目録見書の内容を読み進めましょう。目録見書閲覧後は約款も確認し、確認したら同意して次へを選択してください。

目録見書では、どんな資産に投資するのか、何を目指して運用されているのかなどの投資信託の目的や特徴を確認しましょう。自分が理想とする資産運用のためには、投資リスクや運用実績、手続きの際に必要な手数料などの把握も重要なので、どこを見ればよいかわからない人は、日本証券業協会のサイトも参考にしてみてください。

最後に注文に誤りがないかをチェックすれば、楽天証券でつみたて投資枠を購入する手順は完了です。

積立金額が自分の資産運用計画の内容と合っているか、引き落としタイミングは支障のない日にちで設定できているか、運用したい投資信託をきちんと選択できているかなどを最終確認しましょう。

確認して問題なければ、取引を完了させるために取引暗証番号を入力します。万が一取引暗証番号が分からない場合は、SMSを受信できる電話番号を登録していれば再設定できるので、公式サイトを参考に暗証番号の再設定を行って改めて手続きをしてください。

取引内容を照会・変更・解除したい場合は、ログイン後の画面上部ある「NISA」をクリックし、「積立設定」をクリックすれば手続きできます。

楽天ポイントを獲得できるのは、楽天証券でつみたて投資枠をするメリットのひとつです。つみたて投資枠によって貯まったポイントで、楽天系サービスをお得に利用できます。

楽天ポイントが貯まる仕組みは大きく2つあり、1つ目は運用している投資信託の毎月末時点の保有残高に応じてポイントが付与されるシステムです。保有残高10万円で10ポイント付与からスタートし、以降一定額に到達するたびにポイントがもらえます。

2つ目は、楽天キャッシュや楽天カードクレジット決済でつみたて投資枠の積立金額を決済していると、ポイントが貯まるシステムです。楽天キャッシュでは、楽天カードからのチャージ額に対して一律0.5％のポイントが貯まります。

楽天カードクレジット決済では、代行手数料が税込年率0.4%以上の投資信託の場合は、1％のポイント付与率です。代行手数料が税込年率0.4%未満の投資信託の場合は、カードの種類によってポイント付与率が異なり、楽天プレミアムカードは1％、楽天ゴールドカードは0.75%、その他カードは0.5%のポイントが付与されます。

資産運用をしながら買い物や旅行に使える楽天ポイントが貯まるため、日頃から楽天系サービスを愛用している人にとっては、楽天証券でつみたて投資枠を運用するメリットが大きいといえるでしょう。

楽天ポイントで投資ができる点も、楽天証券でつみたて投資枠を運用するメリットです。ポイントで投資ができれば現金を使うことなく投資できるため、仮に損失が出ても現金を失うリスクがなく、利益が出れば現金で受け取れます。

楽天ポイントは、単発で投資信託を購入するスポット購入と、月々の積立注文のどちらにも利用が可能です。スポット購入にポイントを使いたいときは、マイメニューにあるポイント設定からポイントコースを楽天ポイントに設定し、投資信託を選んで使用したいポイントを入力しましょう。

積立注文でポイントを使用したい場合も、まずポイントコースを楽天ポイントに設定してから、積立設定画面より利用するポイントを設定します。注文段階で貯まっているポイントをすべて使うか、使用するポイントの上限を設定するかを選択することが可能です。

ただし、使用できるポイントは条件ごとに上限が定められているため、詳細を確認したい人は楽天証券のポイント投資ページを確認してみてください。

楽天証券には、投資信託の取り扱い数が豊富で投資の幅が広いメリットがあります。投資信託の取り扱い数が豊富だと、自分の資産形成の計画や考え方に合った投資信託を吟味できるでしょう。

金融庁が公認しているつみたて投資枠の投資信託数は2023年9月28日段階で209本あるなか、楽天証券で取り扱っている投資信託数は198本です。一般的な店舗型の証券会社では、例えば大和証券は26本、野村證券は19本など楽天証券の198本に比べて数が少ない傾向があります。

ネット証券会社であるSBI証券やauカブコム証券と比較すると少しだけ数は劣るものの、楽天証券でつみたて投資枠の口座を持てば、ほとんどの投資信託に投資できるといえるでしょう。

投資信託の数が豊富だと選択に迷う場合は、ランキングや口コミなどを参考に人気の投資信託を選んでみたり、「らくらく投資」機能を活用して自分の資産形成のスタイルに合った投資信託を選んでみたりするといいでしょう。

楽天証券では月100円からつみたて投資枠の運用ができるため、気軽に始められることもメリットといえます。月100円からであれば、リスクが低い状態で試してみることが可能です。

野村証券やゆうちょ銀行でつみたて投資枠を購入するときは、最低でも月1,000円から、中央労働金庫の場合は月5,000円から積み立てる必要があるため、投資がはじめてで抵抗がある人にとっては、手軽さを感じづらい金額といえます。

楽天証券のように月100円からつみたて投資枠を始められると、資金に余裕のない人や投資の知識に乏しい人でも資産形成のために挑戦しやすく、継続的に運用できることにもつながるでしょう。

つみたて投資枠の対象商品は、投資初心者にも利用しやすいものが金融庁によって選ばれているものの、損失が出る可能性はゼロではありません。初心者で不安な人は、なるべく少額で始めてリスクを抑え、少しずつ投資に慣れることが重要です。

楽天証券でつみたて投資枠を行うメリットとして、年間投資枠を無駄なく使える増額設定があることも挙げられます。年の途中からつみたて投資枠を開始した場合でも、非課税枠を最大限活用できるからです。

つみたて投資枠は、毎年120万円を上限に非課税で投資できる国が定めた制度です。仮に投資額が120万円に満たなかった場合でも翌年以降に繰り越しができないので、年の途中でつみたて投資枠を開始すると、月々の積立金額を調整しなければ非課税枠に無駄が生じます。

楽天証券に備わっている増額設定は、投資信託を購入するときに非課税枠を最大限使用できる投資金額を計算して表示し、適用するかどうかを選択できる機能です。非課税枠を無駄にしたくない人にとっては、自分で非課税枠を計算して投資金額を入力する手間が省ける便利な機能といえるでしょう。

必ずしも非課税枠を使い切る必要はないので、あくまで自分が準備できる資金や資産形成の計画に沿って活用してください。

楽天証券でつみたて投資枠をする際には、豊富な投資信託のなかから投資先を自分で選ぶ必要がある点に注意しなければいけません。投資初心者の場合だと、どの投資信託を選べばよいか判断できない可能性があります。

楽天証券で購入できる投資信託数は、2023年9月29日時点で198本もあるので、すべての投資信託の特徴やリスクをいちから調べることは困難です。インターネットで情報収集を行ったり、ランキングや口コミを見ながら自分なりに選択したりする労力が必要でしょう。

投資信託の選択に迷う場合は、投資信託を選択する際に「らくらく投資」や「おすすめから選ぶ」を活用するほか、無理のない投資金額を設定して複数の投資信託を試してみるのも手です。

楽天証券のつみたて投資枠では、ETFの取り扱いがないため運用できません。つみたて投資枠でETFに投資したい人は、ほかの証券会社を利用する必要があります。

ETFとは、取引所に上場している投資信託です。株と同じく取引所での売買が可能なため、売りたいときの価格がリアルタイムでわかる点や、信託報酬が安い点が特徴です。つみたて投資枠でETFを購入したいなら、大和証券などETFをつみたて投資枠の対象として扱っている金融機関を選ぶ必要があります。

ただし、現在つみたて投資枠でETFを扱っている金融機関は限られているので、ETFを購入できないことをデメリットに感じる人は少ないと考えられるでしょう。