高校生で投資したい人の多くが興味を持つ株式投資。何歳から株取引ができるのか、どうすれば株式投資を始められるのか、年齢によるリスクはあるのかなど、気になっている人も多いようです。
そこで今回は、高校生や未成年でも株式投資ができるかどうかをわかりやすく解説します。若いうちに投資を始めるメリットや注意点、実際の株取引の手順、株初心者が知識をつける勉強方法についても解説するので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
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高校生や18歳未満の未成年でも、株式投資はできます。多くの証券会社では、18歳未満でも株取引ができる未成年口座などの証券口座を開設することが可能です。証券口座は、証券会社を通して株式を売買するために必要な口座を指します。
例えば、未成年が口座を開設したい証券会社で、親権者も証券口座を作る必要があります。ほかにも、親権者の同意書や、住民票や戸籍謄本などの親子関係を証明する書類などの提出を求められる場合がほとんどです。
証券会社によっては、15歳未満が株取引の主体になることを禁止している場合もあります。高校生や未成年が株式投資を始めるなら、利用したい証券会社に口座開設ができるかどうか事前に確認しておきましょう。
次に、高校生や未成年が株式投資をするメリットを解説します。
高校生や未成年が株式投資をすると、金融や経済の知識が早くから身につきます。実際に株取引を行うと、投資対象の企業や株式市場の仕組み、日本経済の動向などを知ることにつながることが理由です。
海外株式を投資対象に含めるなら、海外の経済状況や政治情勢などの知識も増えるでしょう。例えば米国株に投資をするなら、アメリカの有名企業や株式市場の仕組み、大統領選が株価に与える影響などへの理解にもつながります。
株式投資を高校生や未成年が行うと、労働以外の収入を得られるのもメリットです。株式投資では、値上がり益・配当金・株主優待が得られるため、アルバイトやお小遣い以外の収入源が手に入ります。
値上がり益とは、株式を売買したときに発生する差額から得られる利益のこと。買ったときよりも高い値段で売れれば儲けが出ます。
配当金は、企業が得た利益の一部を投資家に還元するお金です。持っている株数が多くなるほど、多くの配当金を期待できます。株主優待は、保有中の株数に応じて企業からもらえる、自社製品やサービスなどのプレゼントです。
株式投資をやっても100%利益が出るわけではありませんが、しっかり勉強して知識をつけたり、少額から始めたりすれば、株式投資を収入源にすることも十分に可能です。
高校生や未成年の頃から株式投資を始めると、年齢が若いため長期投資ができます。投資は期間が長くなるほど多くの運用益が期待できるため、早く始めるに越したことはありません。
例えば、毎月1万円を60歳まで投資し、利回り3%で運用する場合を考えてみましょう。投資を始める年齢を、18歳・20歳・25歳の3パターンに分けて運用益を計算してみます。なお、利回りとは投資した金額に対する収益の割合です。
18歳から投資を始めると、60歳時点での最終的な資産額は1,007万9,531円に。20歳から始めると926万596円、25歳からだと741万5,637円になります。投資する年齢が数年遅れただけでも、数百万円の差が出てしまうことがわかるはずです。
投資は、できるだけ若いうちにスタートして長期で投資することをおすすめします。
続いて、高校生や未成年が株式投資をする際の注意点を紹介します。
高校生や未成年以外でも同じですが、株式投資は損をする可能性もあります。株式投資は貯金とは異なり、投資した金額の元本が保障されていません。
株価が下落して購入時の価格よりも下がると、売却したときに元本が減ってしまいます。投資先の企業が倒産して株の価値がなくなると、投資したお金は戻らないので気をつけてください。
損失が生じても生活に困らないようにするために、株式投資を始めるときは余剰資金を使いましょう。余剰資金とは、生活費や非常時のためのお金を差し引いた貯蓄のことです。例えば、貯金が100万円あれば株を10万円分だけ買うなど、少ない金額からスタートしてみてください。
株価は毎日変動しているため、授業の間や勉強中でも気になってしまうことがあります。自分の持ち株に影響がないかどうか、経済ニュースにも過敏になってしまうものです。
株式投資の影響で学業に集中できないのは問題なので、投資に充てる時間を事前に決めておくようにしましょう。例えば平日は勉強に集中し、土日に投資するための情報を集めて月曜に株の予約注文を出すなど、学業と投資の時間を分けてみてください。
また、長期的に少額を積み立てる投資スタイルにして、短期的な取引をしないようにすることもおすすめです。長期投資は時間をかけて利益を狙う方法なので、毎日の株価変動や経済の動向を必死に追う必要がありません。
信用取引では、証券会社に預けたお金や株の合計金額の約3倍まで借り入れができるため、より大きな利益を期待できます。
一方で、信用取引は大きな損失を出してしまう危険性もあるのがデメリット。もし元手以上の損失を出してしまった場合は、元手の資金を失ううえに、損失分を追加で支払って補填する必要があります。
18歳未満は信用取引ができないので、投資した資金以上の損失を出す心配はありません。
本来、子どもが親の扶養に入ると、親は扶養控除を受けられます。扶養控除とは、子どもを養っていることで親の税負担が少なくなる制度です。16歳以上19歳未満の子どもの稼いだ金額が38万円以下なら、扶養控除を受けられます。
稼いだ額によっては自分で所得税を収める必要が生じるほか、親の税負担も増える可能性があるため、あらかじめ理解しておきましょう。
高校生や未成年が株式投資を始める際の流れについて、順を追って見てみましょう。
高校生や未成年が証券会社で口座開設をする際は、ほとんどの場合、親権者が同じ証券会社で口座を作る必要があります。まずは、親権者に証券口座を作ってもらいましょう。
あわせて、親権者の同意や親子関係を証明する書類も求められます。用意する書類は、高校生や未成年本人のマイナンバーが記載された住民票の写し、親権者の本人確認書類、戸籍謄本、戸籍全部事項証明書などです。
親権者が証券口座を開設したら、次は高校生や未成年が投資をする未成年口座の開設手続きをしましょう。証券口座の開設は、基本的にインターネットで手続きを完了させられますが、未成年口座は郵送で手続きをしないといけないことがほとんどなので注意してください。
未成年口座を開設したら、株式投資に必要な資金を入金してください。未成年口座には、銀行窓口・ATM・インターネットバンキングなどの好きなところから入金できます。スピーディに入金したいなら、インターネットバンキングがおすすめです。
ネット証券は従来の店舗型の証券会社とは異なり、スマホから手軽に取引ができるので、スマホを使い慣れている若者はより利用しやすいといえます。店舗を構えていない分だけ取引手数料も安く、資金の少ない高校生や未成年にやさしいのもポイント。
最後に、高校生や未成年が株式投資をスタートするときに、よくある質問を紹介します。
そもそも高校生や未成年は、証券口座に入金した資金の範囲内で取引を行う現物取引しかできません。借金はできない仕組みなので、安心してください。
ただし、インターネット上では有益な情報を装った詐欺の勧誘もあるので気をつけましょう。「絶対に儲かる」「利回り20%」など、条件がよすぎる宣伝をしている情報には近づかないようにしてください。投資には、100%確実に利益が出る方法はありません。
正しい情報を学びたいなら、金融庁が運営しているWebサイトをチェックしてみましょう。内容の信頼性はもちろん、投資の基本が丁寧に解説されているため、初心者でも理解しやすいのが魅力です。
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