国内株式の売買手数料の無料化がスタートすることで、注目を集めているSBI証券。この機会に資産運用をはじめたいと考えているものの、手続きの流れがわからない人や、デメリットがあるのではないかと不安を感じている人も多いでしょう。
今回は、SBI証券で口座開設する方法を詳しく紹介します。口座を開設するメリットやデメリットについても詳しく解説しているので、SBI証券の口座開設を検討している人はぜひチェックしてみてください。
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
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SBI証券で口座を開設するときは、必要なものを用意したうえで公式サイトから申込み、初期設定を済ませましょう。早速、SBI証券の口座開設手順について解説します。
SBI証券の口座開設を行う際は、まず必要なものを用意しましょう。
スマホからの申込みで、その場で撮影できる環境なら、マイナンバーカードのみ用意すれば手続きを進められます。マイナンバーカードを所有していない人は、通知カードと運転免許証を提出しましょう。
スマホを持っていない人や、過去に撮影した画像を利用したい人は、マイナンバーカードと本人確認書類1種類、もしくは通知カードと本人確認書類2種類を組み合わせて提出する必要があります。
本人確認書類として提出できるのは、運転免許証・運転経歴証明書・写真つきの住民基本台帳カード・日本国パスポート・発行後6か月以内の住民票の写し・各種健康保険証・印鑑証明書です。マイナンバー記載の住民票を提出する場合は、マイナンバー確認書類兼本人確認書類として使用できます。
本人確認書類を用意するときは、SBI証券に登録する情報と相違がないか、入念に確認しましょう。とくに引越しによって住所変更があった場合などは、本人確認書類に変更した旨が記載されている必要があります。
必要なものを準備できたら、SBI証券の公式HPにて、申込み手続きを行いましょう。
メールアドレスを入力すると、認証コードの入力画面に遷移します。メールで届いた認証コードを転記して、住所などの情報を入力していきましょう。各種規約を確認したのち、ネットか郵送のどちらで口座開設するかを選んでください。
入力手続きが完了したら、本人確認書類の提出に移ります。ネットで口座開設を選択した場合は、発行されたユーザーネームとログインパスワードを使って口座開設状況画面にログインし、本人確認書類を提出しましょう。
郵送で口座開設を選択した人は、SBI証券から届く書類を受け取ってから、手続きを進める必要があります。郵送物が到着したら必要事項を記入し、返送書類をSBI証券に送りましょう。
提出書類の審査が完了したあとは、口座開設完了通知を受け取ります。メールでの受け取りを選択していた場合はメールで、郵送での受け取りを選択していた場合は簡易書留で届くので、チェックしてみましょう。郵送で口座開設をした人は、郵送で届く流れです。
口座開設完了通知をメールで受け取ると、任意の取引パスワードを設定するよう求められます。設定ページへのURLをクリックし、取引パスワードの設定ボタンを押下して手続きを進めましょう。
口座開設完了通知を郵送で受け取った場合は、郵送物に取引パスワードが記載されているので、自分で設定する必要はありません。ユーザーネームとログインパスワードも郵送物に記載されているため、あわせて確認しておきましょう。
口座を開設したあとは、初期設定を行うと取引を開始できます。
口座開設後に発行されたユーザーネームとログインパスワードをログイン画面に入力し、初期設定画面の案内に従って勤務先や振込先の口座情報などを入力しましょう。
初期設定は、取引開始までに行う必要があります。初期設定完了後は、iDeCo・信用取引口座・FX口座なども同時に開設できるので、運用したい人はあわせて手続きしましょう。
SBI証券は、取引手数料の安さや取引商品数の豊富さ、ポイント投資もできる点が魅力です。以下では、SBI証券の口座を開設するメリットについて解説します。
SBI証券の魅力は、取引手数料が業界最安水準であること。手数料は取引回数や金額が増えるほどかさむので、低く抑えられるとより多くの利益を残せるでしょう。
SBI証券は、国内株式の取引だとスタンダードプランとアクティブプランの2種類があり、いずれも主要ネット証券最安の取引手数料であることを掲げています。
1注文ごとに取引手数料がかかるスタンダードプランの手数料は55円から。1日の約定合計代金で決まるアクティブプランの手数料は、約定代金100万円まで無料です。2023年9月30日からは、条件を満たせば一部を除いた国内株式売買手数料が無料になるので、多くの投資家たちの注目を集めています。
米国株の手数料も約定代金の0.495%と低く設定されており、上限は22米ドルです。資金の少ない投資初心者も、手数料に悩まされずに取引できるでしょう。
SBI証券の手数料についてより詳しく知りたい人や、どのプランがお得か知りたい人は以下の記事をチェックしてみてください。
SBI証券は取扱い商品数が豊富で、投資商品のほとんどをカバーしています。自分に適した商品を選べるので、投資初心者から投資に慣れている人まで利用しやすいでしょう。
なかでも投資信託・外国株式・IPO銘柄の取扱いが充実しており、幅広い選択肢のなかから選べます。
プロに運用を任せられる投資信託は2,600銘柄以上に投資が可能なため、投資の知識が少ない人も安心して始められるでしょう。
外国株式は9か国の市場に対応しており、米国株式は5,400銘柄以上から選べます。主要国以外にも、成長性の高い国々の株式もおさえられるので、高い配当利回りが期待できるでしょう。
新たに上場する企業の株式を購入できるIPOは、将来的に大きく値上がりする傾向があり、人気の高い株式です。SBI証券のIPO取扱銘柄数は117社と、業界でもっとも多いため、IPO投資に挑戦したい人は口座を開設しておくとよいでしょう。
ほかのネット証券の取扱銘柄数も確認してみたい人は、以下の記事をチェックしてみてください。
SBI証券はポイント投資サービスを利用できるので、日常生活のなかで貯めたポイントで取引が可能です。投資に不慣れな人でも、資産を失うリスクを減らして投資に挑戦できるでしょう。
SBI証券で活用できるポイントは、Pontaポイント・Vポイントの2つ。国内株式・投信積立・投資信託を購入する際に、1pt1円で利用できます。ただし、Vポイントは投資信託にしか利用できないため注意しましょう。
投資商品の取引で、ポイントを貯めることも可能です。取引で得たポイントはさらに投資に回せるので、コツコツ資産形成できるでしょう。
SBI証券では、国内株式と外国株式は分けて管理する必要があったり、デモ口座が使えなかったりするので注意が必要です。メリットも把握したうえで、SBI証券の口座を開設するデメリットも理解しておきましょう。
SBI証券は、国内株式と外国株式は別口座で管理する必要があります。国内株式と外国株式をまとめて管理したい人には、不便に感じられるかもしれません。
外国株式取引口座を開設するには、SBI証券にログインし、画面右側の「取引と口座開設」内の「外国株式」にて開設ボタンをクリックして手続きを進めましょう。外国株式取引の口座開設料や、口座管理料は無料です。
SBI証券では資産運用に便利なスマホアプリも提供していますが、アプリも取引別に分かれています。一度に情報を取り入れられず管理に手間がかかると感じる人もいる一方で、分けて取引したい人には便利だと感じられるでしょう。
SBI証券ではデモ取引ができないのもデメリットです。最初から自身の資産を使って取引しなければならないため、ハードルが高いと感じる人もいるでしょう。
デモ取引とは、仮想資金を使って、本番と同じ環境で取引できるサービスです。損失が生じることなく取引の練習ができるため、はじめて資産運用する人に活用されています。
SBI証券には、お取引デモと呼ばれる操作ガイドはあるものの、自由に取引できるわけではありません。投資初心者は少額からスタートして、徐々に投資額を増やしていくスタイルを取るとよいでしょう。
楽天証券やGMOクリック証券ではデモ取引を提供しているので、興味がある人はSBI証券とあわせてチェックしてみるのもおすすめです。それぞれの証券会社が気になる人は、以下で詳細を確認してみましょう。
SBI証券の口座を開設するにあたって、所要日数や年齢制限などが気になっている人も多いでしょう。最後に、SBI証券の口座開設に関してよくある質問を紹介します。
SBI証券の口座開設にかかる日数は、最短1日です。公式サイトからオンラインで申込めば、手続きをすべてインターネット上で完結できるため、翌営業日には開設できるでしょう。
インターネットでの口座開設時には、取引パスワードの設定や初期設定が必要です。手続きに20分ほどかかると予想されるため、まとまった時間を確保して申込みましょう。
一方、郵送で申込んだ場合は書類のやり取りが生じるため、2週間程度かかります。急いで口座開設をしたい人は、インターネットでの申込みがおすすめです。
インターネットから申込めば、専用サイトからSBI証券の口座開設状況の確認が可能です。
ログイン画面には、ユーザーネームとログインパスワードを入力しましょう。ログイン時に必要な情報は口座開設申込み完了時に発行されるので、保管しておきましょう。
ユーザーネームとログインパスワードを失念してしまった場合は、テクニカルサポートデスクに問い合わせてみてください。固定電話からは0120-581-255、携帯電話からは0570-010-702に発信すると繋がります。営業時間は、年末年始を除く平日8時から17時までです。
SBI証券は店舗で口座開設はできませんが、電話で申込み書類を取り寄せし、書類で口座を開設することは可能です。SBI証券はネット証券であり、店舗を設置していないため自身で手続きを進めましょう。
口座開設の書類は、サポートデスクに問い合わせて取り寄せられます。発信番号は、固定電話からは0120-104-250、携帯電話からは0570-082-241もしくは03-4330-4336です。年末年始と祝日を除く平日8時から17時、土日9時から17時まで営業しています。
書類での口座開設には、届出印・振込先金融機関口座・本人確認書類が必要です。書類が届いたら記入を済ませてSBI証券まで返送し、審査に通れば口座開設手続き完了の案内が郵送されます。
プリンターを所有している人は、自分で申込み書類を印刷して発送することも可能です。申込み書類は口座開設の流れページから規約を確認のうえ、印刷しましょう。
SBI証券は、年齢に関わらず口座開設が可能です。18歳未満でも保有できる未成年口座を開設できます。
未成年口座は、満18歳未満で未婚の人が開設できる取引口座です。満15歳未満の場合は、未成年者の財産管理を目的として、親権者または未成年後見人が取引できます。満15歳以上になると、取引主体を本人に変更することも可能です。
未成年口座では、すべての取扱商品を取引できるわけではありません。未成年口座の開設には、親権者の証券総合口座の開設が必要な点にも注意しましょう。
人によっては、SBI証券の口座開設の審査に落ちる可能性があります。金融商品取引業者や登録金融機関などに勤務している人は、一般的な顧客と比べて有利な情報を入手しやすく、公正な取引ができないと判断されるためです。
暴力団員や反社会的勢力なども、犯罪行為に繋がる可能性があると判断されるため、審査に通過できないと考えておきましょう。
ほかにも、同一人物が氏名や住所を変えて複数申込んだり、架空名義や借名で申込んだりすると、疑わしいとみなされてしまい審査に落ちる可能性があります。
口座開設ができても、取引する商品によっては審査基準が別途設けられている場合もあるでしょう。なお、審査に落ちても原則理由は開示されません。
SBI証券では、口座開設時に適用できるさまざまなキャンペーンが用意されているので、チェックしてみましょう。SBI証券は投資デビューを応援しており、期間限定特典や常設プログラムを用意してます。
主な特典は、はじめてCFD(くりっく株365)の取引を行うと、最大で50,000円キャッシュバックされるプログラムや、FX口座の新規開設および取引で最大90万円キャッシュバックされるなど。
キャンペーンの適用にはエントリーが必要である場合が多いため、公式サイトで利用したいプログラムのページへ進み、手続きをしておきましょう。
期間限定のキャンペーンは開催期間が限られているので、キャンペーンページで最新情報をチェックし、お得に取引を開始してみてください。
SBI証券で口座開設を検討している人のなかには、口コミをチェックしている人も多いでしょう。高い評価を集めているSBI証券ですが、実際の使用感も気になりますよね。
mybestでは、SBI証券の口コミをリサーチしたうえで、手数料や取扱い商品を他社と比較検証しています。申込むか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
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